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      2022/11/06

【プロが解説】正方形リビングのレイアウト全10パターン!広さ別にお悩み解消ポイントを解説

浦辺愛美
著者:浦辺愛美 (インテリアコーディネーター)

大手インテリア販売店で10年勤務。顧客へのコーディネート提案と従業員の家具知識教育に携わる。インテリアコーディネーター・色彩検定1級だけでなく、宅地建物取引主任者を独学で取得。趣味は旅行で、旅先でのインテリアチェックは欠かせません。現在、夫と3歳の娘との3人暮らし。子供がいても散らかりにくい、シンプルで機能的なインテリアを実践。見た目だけでなく、住む人の使いやすさを考えたインテリアを提案します。

長辺に家具を並べやすい長方形リビングと比べると、レイアウトが難しいと悩む方が多い正方形リビング。

正方形リビングは、幅と奥行きのサイズが同じなのでダイニングとリビングのゾーニングが難しかったり、テレビとソファの距離が適切に確保しづらかったりと、長方形のリビングにはない悩みがでてきます。しかし、正方形リビングでもレイアウトを工夫すれば、過ごしやすくておしゃれなリビングは実現できます。

そこで、今回は正方形リビングのレイアウト10パターンと題して、正方形リビングのデメリットを解消して、心地よく過ごせるレイアウトのポイントをご紹介します。

ポイントを押さえたレイアウトの仕方を知って、正方形リビングの形を活かしたおしゃれで過ごしやすい空間づくりを実現しましょう。

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正方形リビングのレイアウトを決めるときに考えるポイント

お部屋の広さに合わせて家具を厳選する

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正方形リビングでは、長方形リビングと比べて家具の配置に制限が生まれやすいです。そこで第一に注意したいのが、そもそもの家具の選び方です。アイテム数を絞り、お部屋の広さに合ったサイズのものを選ぶことで、レイアウトの難易度を格段に下げることができます。

6〜8畳の正方形リビングの場合

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8畳程度までのコンパクトなリビングであれば、ソファもしくはダイニングテーブルと最小限の家具だけを置くようにするとスッキリとした印象が保てます。ソファの代わりに、座椅子やビーズクッションなど小型のアイテムを活用するのもおすすめです。

家具を絞るとともにソファは壁付けにする、センターテーブルは置かずによりコンパクトなサイドテーブルにするなど、意識的に床を空けるようしましょう。人1人がゆったりと通るには60cm程度のスペースが必要です。こういった余白がないと動きづらいだけでなく、圧迫感や窮屈な印象が感じられてしまいます。

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ダイニング・リビングの両方の機能を持ったソファダイニングもおすすめです。食事や作業だけではなく、くつろぎの場としても使えるので、ダイニングもソファも取り入れたいけれどスペースが足りないという方にぴったりです。お部屋に置く家具の数が減らせるので、動線の確保にも余裕ができますよ。

10〜12畳の正方形リビングの場合

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10畳~12畳程度のリビングであれば、ソファ・テレビボードに加えてダイニングセットを置くこともできます。ソファとダイニングのどちらかを大きく、もう一方を小さくまとめることを意識すると、バランスよくレイアウトできます。

例えば、リビングはコーナーソファで広々とさせて、ダイニングは2人掛けサイズでコンパクトにすると、無駄なスペースが生まれず空間を有効に使えます。ダイニングをカウンターにするのもよいですね。

反対にダイニングは4人掛けにして、リビングはソファを置かずにラグを敷いて床座にしたり、ビーズクッションなどで家具が占める割合を減らすのも良いですね。ソファとテレビの距離を確保できない場合は、特におすすめです。

15畳以上の正方形リビングの場合

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15畳以上の広いリビングでは、ソファもダイニングも大きめのものを選ぶことができますが、動線の確保を意識して選ばないと窮屈な印象になってしまいます。あえてダイニングを壁付けで配置する、センターテーブルは置かないなど、余白を残すことを意識してレイアウトすると、リビングの広さを活かしたゆとりのある空間を実現できます。

エリアを区切ってメリハリを生み出す

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リビングとダイニングの距離が近くなりやすい正方形リビングは、ゾーニングが難しいのが大きなデメリットです。しかし、パーテーションなどで物理的に空間を分けることでメリハリを生み出すことができます。背の高いパーテーションは圧迫感につながるので、ルーバーなど視線を完全には遮断しないものを選ぶのがおすすめです。

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狭いリビングなどで区切るのはちょっと・・・という方は、それぞれのエリアでの視線の向きを変えるだけでも空間にメリハリを持たせることができます。ソファではテレビの方を向く、ダイニングでは窓の方を向くなど、見える景色が違うと気分の切り替えにもなります。

また、リビングにラグを敷いて、ダイニングとのゾーニングを強調するのもおすすめです。パッと見た時にはっきりとエリアの違いがわかるので、手軽にゾーニングしたい方に最適です。

正方形ならではフリースペースでQOLアップ

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無駄なく家具を配置しやすい長方形リビングに比べて、正方形リビングはどうしても空きスペースが生まれやすいです。そこで、スペースをいかに埋めるかではなく「あえてフリースペースを残して活かす」という逆転の発想はいかがでしょうか。

フリースペースはストレッチやヨガなどの運動スペースにしたり、子供の遊び場にしたりと使い方は無限大です。スペースの余裕は心の余裕にもつながるので、より充実感のある毎日を送れますよ。

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また、余裕のあるスペースに間接照明や観葉植物を置いて、お部屋のバランスを整えるのもおすすめです。正方形リビングでは、スペースに余裕がある分大きめのものも置けるので、お部屋のアクセントにもなり、おしゃれ度もアップします。

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お部屋の広さ別おしゃれで機能的な正方形リビングレイアウト全10パターン

正方形リビングレイアウト 狭いリビング(6〜8畳)編 3パターン

ダイニングはコンパクトにまとめてメリハリを

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奥のリビングは広々と、手前のダイニングはコンパクトに、メリハリのあるゾーニングをしています。センターテーブルは置かずに小さなサイドテーブルを置くことで、スッキリとした印象となっています。濃い色の家具は圧迫感を与えやすいですが、比較的背の低いものを選ぶこと、カーテンやソファの座面など面積の広いアイテムを明るい色にすることで重さを感じさせません。

ソファダイニングでゆとりのある空間を実現

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お部屋中央にソファダイニングを置いたシンプルなレイアウトです。周りはあえて空けておくことで狭いリビングでもゆったりとした印象になります。ものが少ないお部屋は殺風景になりやすいですが、観葉植物やアートなどを飾ることで「洗練されたおしゃれな空間」に変化します。

フリースペースで気楽にくつろぐ

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4人掛けダイニングとフリースペースで構成した、シンプルながらも個性の感じられるリビングです。テレビのある壁面はスピーカーや収納などものが多いですが、その他がスッキリとしているので全く気になりません。あえてソファは置かずに複数のビーズクッションを使うことでお部屋の使い方の自由度が増し、お部屋に彩りをプラスしています。

正方形リビングレイアウト 普通のリビング(10〜12畳)編 4パターン

カウチソファの背を向けてしっかりとゾーニング

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大きなカウチソファが主役のアジアンリゾート風リビングです。ソファは大型ですが、ロータイプなので圧迫感は強くありません。ダイニングに背を向けて置くことでゆるくゾーニングされ、空間にメリハリも生まれます。ダイニングテーブルはキッチンに寄せて、通路幅をしっかりと確保しましょう。

見える景色を変えて同じ空間でも印象を変える

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ソファ裏にコンパクトなダイニングコーナーを設置しています。ソファはテレビに、ダイニングは窓を向く形なので、エリアで見える景色が変わってメリハリが感じられます。ダイニングエリアが狭いので、動線が気になる場合はアームレスチェアにして出入りしやすくする、チェアの配置を向かい合わせにしてソファ裏を通りやすくするなど、もう一工夫するとより過ごしやすくなります。

植物を主役にした大人のナチュラルリビング

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ソファをお部屋の中央に置き、背面側をフリースペースにして観葉植物やラックを置いています。空間の主役になるような大きな植物をお部屋中央に置くことで、よりしっかりと視線を集めます。透け感のあるカーテンがお部屋に明るさを感じさせ、植物たちもいきいきとして見えます。

半円形テーブルをソファに寄せて人が集まれるリビングに

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ソファ背面に半円形ダイニングテーブルをつけて、違う場所でくつろいでいても気軽にコミュニケーションを楽しめる空間にしています。半円形のテーブルは角がない分、使用する人数の制限がゆるいのも嬉しいポイント。それでいて、同じ幅の四角形のテーブルよりも場所を取らず、コンパクトに置くことができます。人が集まるときはダイニングテーブルをソファから離すと、さらに多くの人がダイニングを利用できます。

正方形リビングレイアウト 広いリビング(15〜20畳)編 3パターン

正方形リビングに最適!コーナーソファを主役にリゾート感を

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正方形リビングだからこそ置きやすい大型のL型ソファを主役にしたリゾート風インテリアです。大きなソファですがローバックのものを選び、壁付けで置いているので圧迫感はありません。テレビとソファの間が広くあいていますが、ラグを敷いておくことでフリースペースとしてちょっとした運動などにも使いやすいです。

インテリアは濃い目の色が多いですが、ライトやカーテンなど天井に近い部分には明るい色をチョイスすることで明るさや開放感を感じさせます。

リビングエリア重視の大人数で過ごせるゆったりリビング

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ダイニングはソファ裏にコンパクトに置いて、ソファはコの字型に3台配置しています。たくさんの人が集えるので、来客が多い家におすすめです。また、どの椅子に座っても見える景色が異なるので、気分に合わせて使い分けるのも楽しいですね。

デスクスペースをプラスして4つのエリアをバランスよく配置

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手前にダイニングとキッチン、奥にリビングとデスクスペースを配置しています。正方形リビングにキッチン・ダイニング・リビングの3つのエリアを置くのはバランスが難しいですが、デスクスペースを足して4つのエリアにすることでバランスよく置くことができます。リビングエリアにはラグを敷き、デスクスペースの手前にパーテーションを置くことで、しっかりとゾーニングできます。

まとめ

正方形リビングは長方形リビングに比べるとゾーニングが難しく、うまく使いこなせないと悩む方も多いと思います。

しかし、家具を厳選する・エリアを区切る・フリースペースとして活かすの3つのポイントを押さえれば、レイアウトの難易度を下げて、理想のリビングに近づけることができます。

これらのポイントも意識して、おしゃれで使いやすいリビングレイアウトを実現しましょう!

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