【プロが教える】かっこいい壁紙でおしゃれインテリアに仕上げる方法!センス抜群の事例を豊富にご紹介
SNSやインテリア雑誌などでよく見かける、かっこいいお部屋。
それが好みのインテリアスタイルならなおのこと、そのセンスを真似したいと思う方は多いことでしょう。
かっこいいお部屋を実現するにはさまざまな方法がありますが、今回は、お部屋の印象を大きく変えるインテリアエレメントのひとつ、かっこよさを感じる壁紙に注目してみたいと思います。
この記事を参考にしてもらえれば、かっこいい壁紙の選び方や、特に相性が良いインテリアスタイルなどがわかるはず。
おしゃれなコーディネート実例も、ぜひ参考にしてみてくださいね。
かっこいい壁紙でかっこよく。おしゃれに決めるための3つのポイント
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インテリアの配色を考える際によく目安とされるのが、床・壁・天井のベースカラー70%、家具やカーテン、ラグなどのアソートカラー25%、インテリア小物などのアクセントカラー5%という配色の黄金比率です。
壁紙仕上げを選ぶ場合、一般的には他の色と組み合わせがしやすい、彩度低めの落ち着いた色が選ばれることが多いのですが、かっこいい壁紙は「お部屋の主役となる個性的な色柄」であることが多め。
そのため、壁紙のデザインやインテリアの方向性によっても変わりますが、アクセントクロス感覚で、部分的(壁面積全体の2~3割程度)に取り入れるのがコツ。
まずは、かっこいい壁紙を選ぶ際のポイントをおさえていきましょう。
インテリアテイストと相性が良いテクスチャー(表情)や色柄から選ぶ
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まずは、どんなインテリアスタイルにするか方向性を決め、壁紙だけが浮かないよう「お部屋全体のまとまり」を意識することが大切です。
例えば、ブルックリンスタイルのお部屋に、ミドルブラウンカラーのレンガ調壁紙を貼る場合。
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壁が4面あるならレンガ調壁紙は1面だけとし、その他の壁や天井は、他の色に馴染みやすい無彩色のライトグレー、または、レンガ調壁紙と同系色のライトベージュの壁紙(無地)などを組み合わせるのがおすすめ。
床は、ダークブラウンのフローリングなど、壁紙より一段濃い色を選びましょう。
このように、重い(暗い)色を下側、軽い(明るい)色を上側に配色すると、お部屋に安定感が生まれやすくなります。
【自然な質感や風合いを再現した石目調壁紙の例:東リ】
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また、複数の壁紙を組み合わせる際は、それぞれのテクスチャー(風合いや表情)も統一感を持たせましょう。
かっこよさにこだわるなら「石目調の壁紙」が断然おすすめ。コンクリートやレンガ柄などをイメージしたもので、武骨感やクールなテイストを打ち出しやすくなります。
かっこいい壁紙が映えるインテリアスタイルとして、特におすすめの3つのテイストをご紹介します。
インダストリアルスタイル
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工業的な機能美と、実用性を兼ね備えたデザインが特徴。
無骨感や無機質さを醸し出すコンクリート調やメタル調、スチール調など硬質感漂う壁紙がおすすめです。
お部屋のカラーは、ブラックやグレー、ブラウンといった濃色系でまとめると雰囲気もUP。
ブルックリンスタイル
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インダストリアルスタイルに似ていますが、ヴィンテージ感やアーティスティックなテイストをより強めたスタイル。
アンティークレンガ柄や、サブウェイタイル柄などがよく似合います。
色味を落としたグレーや、くすみ感のある赤茶系など、オールド感漂う色がおすすめ。
モダンスタイル
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現代的かつ都会的で、無駄をそぎ落としたスタイリッシュなスタイル。
壁紙の柄は、直線や幾何学柄、現代アート風など。石目調や金属調などのテクスチャーも似合います。
モノトーンカラー(無彩色)をベースに、差し色としてビビットカラーを加えてみても。
フォーカルポイントを意識して、お部屋の「見せ場」をつくる
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かっこいい壁紙を際立たせるには、フォーカルポイント(お部屋の中で最も視線を集めやすい場所)を意識しましょう。
ドアを開けてすぐ正面に見える壁や、お部屋の対角線にあたる位置に貼れば、視界に入りやすくお部屋の「見せ場」をつくることができます。
窓やドアがある場合は、見せ場としての効果が薄まってしまうので、椅子やソファに座った際に見える、できるだけ大きな壁面を選びましょう。
壁紙のテイストに合う家具やインテリア小物を組み合わせる
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家具やウィンドウトリートメント、ラグなども、インテリアスタイルや壁紙のテイストに見合ったものを。
例えばインダストリアルスタイルのお部屋に、コンクリート調の壁紙を貼った場合、金属脚やレザー張地、古材を用いた棚など、ユーズド感もありながら、無骨感漂うデザインの家具が相性抜群。
ソファや椅子の張地は、壁紙に使われている色と同系色の無地を選ぶと、壁紙との統一感がありながらも、壁紙を雰囲気よく引き立ててくれます。
ウィンドウトリートメントは、ドレープカーテンよりも、ヴィンテージ家具と特に相性が良い、ウッドブラインドなどを合わせてみるのもおしゃれ。
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こちらは英国の壁紙メーカー、Cole&Sonの壁紙を、アートのようにディスプレイした例。
壁紙に使われているブルーを、ソファやラグにも取り入れることで、かっこよさと落ち着きを兼ね備えた空間に仕上げています。
さらに詳しく!かっこいい壁紙を取り入れるポイントを場所ごとに解説
かっこいい壁紙×リビング編
【ボーダー(トリム)を使って壁紙を貼り分けた例:TECIDO】
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リビングは家族が長く過ごす場所であり、ゲストもよく訪れる場所。
そのため、寛ぎやすい空間づくりを意識しましょう。
柄入り壁紙なら壁1~2面程度にして、それ以外の壁はシンプルな無地の壁紙を組み合わせるのがおすすめ。
上の画像のように、ボーダー(トリム)や腰壁、タイルなどと貼り分けると、オリジナリティを演出できます。
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壁の広さが思うように取れなかったり、建具や窓などで壁紙の柄が途中で切れてしまう場合は、天井に採用してみるのもあり。
照明によるライトアップ効果で、陰影感も生まれやすく、壁紙のデザインを引き立てます。
かっこいい壁紙×寝室編
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プライベートな空間である寝室は、気兼ねなく自分らしい空間づくりを。
お部屋すべての壁に、同じ色柄の壁紙を貼るのはもちろん、ウォークイン(スルー)クローゼットがあるなら、寝室とクローゼットそれぞれ異なる柄の壁紙を貼り、柄×柄のミックスコーデを楽しんでみるのもあり。
かっこいい壁紙×キッチン編
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キッチンは、キッチンカウンターの腰壁や、バックスプラッシュ(水はねや油はねをガードするキッチン背面の壁)などに壁紙を貼ることで、空間のアクセントになります。
リビングとキッチンが互いによく見える間取りの場合は、それぞれのテイストが極端に異ならないよう、色柄のバランスに注意しましょう。
かっこいい壁紙×トイレ編
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トイレでは、腰壁(腰パネル)を使用して上下で貼り分けたり、天井部に貼ったりすることで、水濡れのリスクを軽減することができます。
ニッチや棚があるなら、その背面に柄入り壁紙を取り入れるのもアイディア。
かっこいい壁紙×玄関編
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玄関ドアを開けてすぐ正面の壁に貼るのが、視線を集めやすく効果的です。
収納棚やニッチの背面の壁に、アートを飾る感覚で気軽に取り入れてみるのも一案。
後悔したくない!失敗しがちなパターン紹介
内装材の仕上げを考えた際、最も濃い(暗い)色は「床」→「壁」→最も薄い(明るい)色は「天井」と、上にいくにつれて明るい色合いに仕上げると、バランスがよいといわれています。
逆に、天井に濃色(黒やダークグレーなど)の壁紙を配すると、閉鎖的な印象が強まって落ち着いた印象になりますが、その際気をつけたいのが、ダウンライトや住宅火災警報器などが悪目立ちしてしまうこと。
【天井の色とダウンライトの枠色を合わせた例】
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上の画像はイメージですが、例えば木目調壁紙を天井に貼るなら、ダウンライトの枠色は、黒を選んだほうが、断然見栄えがかっこよくなります。
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寝室や寝室がある階の階段上部(1階の階段は除く)に、濃色の壁紙を貼る場合は、白色の火災警報器が目立ってしまうため、可能なら壁側へ移動したほうがおすすめ(※)。
※:消防法では壁への取り付け時、警報器の中心が天井から15~50㎝以内に入るよう定められています。詳しくは消防法及び各市町村の火災予防条例を確認する必要があります。
究極にかっこいい壁紙のお部屋実例10選
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ここからは、かっこいい壁紙をとりいれたお部屋の実例をピックアップ。
ぜひ参考にしてみてください。
かっこいい壁紙のお部屋実例×リビング編 2選
古き良き時代を表現したレトロな壁紙
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広告写真家だったWall&deco(イタリア)の創設者が手掛けた、バイカラー仕様の壁紙です。
壁紙のビリジアンブルーとチェアの張地を同系色で揃え、古き良き時代をグラフィカルに表現。
錆感あるインダストリアルなデザイン
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酸化が進んで赤錆化した金属板を、リアルに表現した壁紙。
分割できるソファは、グレー&キャメルブラウンの色違いにし、壁紙の基調色と揃えています。
かっこいい壁紙のお部屋実例×寝室編 2選
アメリカンドリームの世界観を演出
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イギリスの壁紙メーカー、1Wall(ワン・ウォール)が提案する、コラージュが楽しめる壁紙。
37.5 x 27.5cmのポスター調壁紙(1セット64枚入り)を、壁や天井などに自由に貼ることができます。
スモーキーカラーの壁に、ネオンカラーのサインやアメリカの有名なドライブコース「ルート66」のフォトをちりばめた、大胆かつ個性的なコーディネート。
大西洋の島々に伝わるタパ布をモチーフにした民族調壁紙
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MIND THE GAP(ルーマニア)が手掛けた、民族柄壁紙を貼った例。
大西洋の島々に伝わる、ハンドメイドのタパ布(樹皮)をモチーフにつくられた壁紙で、寝室まわりがエキゾチックな雰囲気に。
かっこいい壁紙のお部屋実例×キッチン編 2選
キッチンの質感を引き立てるモルタル調壁紙
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床・壁いずれも、硬質感あるモルタル調壁紙でコーディネート。
高級キッチンメーカー「kitchen house」のセカンドラインとして誕生した、GRAFTEKT(グラフテクト)のキッチンとも相性抜群。
ミラー効果のあるアンティークタイル風壁紙
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バックスプラッシュ(水はねや油はねをガードするキッチン背面の壁)に、アンティークミラー風壁紙を貼った例。
ミラー効果により、ゴージャスかつラグジュアリーな壁面を作り出します。
かっこいい壁紙のお部屋実例×トイレ編 2選
モノトーンポスターをデザイン貼り
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トイレのタイル壁と天井に、パンクバンドのポスターをデザイン貼り。
床を含めて白を基調にしているので、派手ながらも清潔感溢れる空間。
色違いの古レンガ柄壁紙を組み合わせる
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赤茶系と黒、二種類の色味が異なるレンガ調壁紙を配したトイレ。
コンクリート調の床と組み合わせ、無機質でクールな印象を演出しています。
かっこいい壁紙のお部屋実例×玄関編 2選
存在感ある壁紙を玄関のフォーカルポイントに
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フォーカルポイントとなる玄関の正面に、オーダーメイド壁紙を貼った例。
コンクリートに錆が浮き出た様子をリアルに再現した、存在感ある壁です。
どんな色にも馴染みやすいシルバーカラーの壁紙
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シルバーのクロコダイル柄壁紙を貼ったエントランスです。
見た目の派手さから敬遠しがちなカラーですが、シルバーは無彩色に属するため、どんな色にも馴染みやすいのが魅力。
モノトーンはもちろん、他の有彩色と組み合わせることで、さまざまな表情を生み出します。
まとめ
今回は、かっこいい印象を与える壁紙の選び方や、コーディネート事例をご紹介しました。
かっこいい壁紙といっても、価値観や好みは人それぞれ。
まずは、お部屋をどんなイメージにしたいか、方向性を決めることからはじめましょう。
内装や家具、インテリア小物などとの統一感も意識しながら、ぜひ、お部屋をよりセンスよく見せるかっこいい壁紙選びに挑戦してみてくださいね。