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      2023/10/15

【プロが解説】赤ちゃんがいるリビングのレイアウト全12パターン!安全の確保とベビー用品の収納がポイント

浦辺愛美
著者:浦辺愛美 (インテリアコーディネーター)

大手インテリア販売店で10年勤務。顧客へのコーディネート提案と従業員の家具知識教育に携わる。インテリアコーディネーター・色彩検定1級だけでなく、宅地建物取引主任者を独学で取得。趣味は旅行で、旅先でのインテリアチェックは欠かせません。現在、夫と3歳の娘との3人暮らし。子供がいても散らかりにくい、シンプルで機能的なインテリアを実践。見た目だけでなく、住む人の使いやすさを考えたインテリアを提案します。

赤ちゃんと過ごすリビングは、何かとものが多くなっておしゃれにまとめるのが難しいと悩んでいませんか?使いやすさや安全性を確保しながら、おしゃれなコーディネートを実現するにはコツがあります。

今回は「赤ちゃんがいるリビングのレイアウト全12パターン」と題して、おしゃれで機能的なリビングの作り方を解説します。レイアウトを決める際に押さえておきたいポイントやコーディネートの実例を多くの写真とともに紹介します。

日中長い時間を過ごすリビングが快適なものになると、赤ちゃんとの時間がとても充実します。ぜひ参考にしてください!

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赤ちゃんのいるリビングのレイアウトを決めるときに考えるポイント

①赤ちゃんが寝転がれるスペースを確保する

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赤ちゃんは寝ころんだり、ずりばいやはいはいをしたりと、大人よりも床に直接触れている時間が長いです。動き回らないうちはベビー布団やバウンサーなども良いですが、寝返り・はいはいの時期になったらマットやラグを敷して、快適に過ごせる環境づくりが必須です。マットやラグは、床の冷たさや固さから赤ちゃんを守ってくれます。

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マットやラグは基本的には壁に寄せて敷いてあげると、赤ちゃんが動き回るようになっても敷物から落ちることなく過ごしやすいです。お部屋の中央や入室時に見える位置にベビーマットを敷くと「赤ちゃんのためのお部屋」という印象が強くなります。気になる方は、死角になる場所やお部屋の隅など目立ちにくい場所にしましょう。

また、直射日光やエアコンの風が直接当たらないかどうかも必ずチェックしましょう。窓の近くなど温度変化が大きい場所も赤ちゃんの体調不良につながりやすいです。せっかく赤ちゃんのためのスペースを作っても、肝心の赤ちゃんが快適に過ごせないと意味がありません。

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赤ちゃんスペースには、クッション性があり部分的に取り外して洗えるものも多いパズルマットが人気です。柄入りやパステルカラーなど、いかにもベビー用なデザインのものよりも、パズルマット感が少ない大判サイズや落ち着いた色味や無地のタイプを選びましょう。

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ラグを敷きたい場合は、クッション性と気軽に洗えるかどうかを重視してアイテム選びをしましょう。その上で、赤ちゃんが動きやすい毛足の短いもの、自然素材など肌触りが良いものがおすすめです。

色やデザインは「赤ちゃん用」と考えすぎず、空間にマッチしたものを選びましょう。ラグはお部屋の雰囲気を決める大きな要素の一つなので、インテリアの雰囲気に合ったものを選ぶことでお部屋の完成度が左右されます。

また安全のためには滑りにくさも重要です。滑り止めマットを追加する、もしくは裏面に滑り止めがついているもの選ぶと安心です。

②お世話グッズやおもちゃの置き場所を決める

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赤ちゃんと過ごすリビングは、おむつやおもちゃなどお世話に必要なものがたくさんあり、ごちゃごちゃしがちです。できるだけ赤ちゃんスペースの近くに置く・必要に応じて取り出しやすいことは重要ですが、スッキリと見せるためには工夫が必要です。

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簡単で使いやすいのは、バスケットなどを使用してひとまとめにしておく方法です。おむつのパッケージやおもちゃのカラフルな色などが見えないだけで、一気にごちゃごちゃ感が減ります。ラックに入れても良いですし、少数であれば直接床置きにしても使いやすいです。

ナチュラルインテリアであれば編みカゴや木箱、インダストリアルならブリキやスチールのボックスなど、テイストに合った素材を選びましょう。

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収納家具を置くのであれば背の低いものがおすすめです。赤ちゃんのお世話は座って行うことが多いので、床に近い場所にある方が使いやすく、せまいお部屋に置いても圧迫感が出ません。壁の色に近いものを選ぶとさらに存在感がおさえられます。

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収納は壁面や奥まった場所など、来客時に目につきにくい場所に置くのが基本ですが、大人が過ごすリビングスペースとの間に仕切りとして設置するのもおすすめです。ちょっとした目隠しになるため多少ものが多くても気になりにくく、空間にメリハリも生まれます。この場合も背の低い家具を選び、圧迫感を出さないように注意しましょう。

③ベビーゲートやベビーサークルで事故防止対策をする

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動き始めた赤ちゃんは周りのものに興味津々。なんでも手に取って口に入れてしまったり、階段など危険な場所にもどんどん突き進んでいきます。万が一の誤飲や怪我を防ぐため、エリアを区切るようにしましょう。キッチンや階段など入られたくない場所をガードするベビーゲート、赤ちゃんを中に入れて安全を確保するベビーサークルなどが有効です。

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せまいお部屋では、赤ちゃんに入られたくない場所にコンパクトに取り付けできるベビーゲートがおすすめです。キッチンや階段周りなど必要な場所にだけ取り付けできるので、リビングの限られたスペースを占有することなく安全を確保できます。

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お部屋の広さに余裕があれば、安全地帯を確実にキープできるベビーサークルがおすすめです。ベビーサークルは壁際に寄せて設置することで圧迫感が減少して、お部屋をより広く使えます。壁寄せが難しい場合は、周囲に最低でも60cm程度の通路幅を確保すると、行き来する際に邪魔になりません。90~120cmの通路幅が空けられれば、大人2人がすれ違うことも可能です。

入室時にまずベビーサークルが見えると「赤ちゃんのお部屋」という印象が強くなってしまうので、気になる方は死角になる場所に置きましょう。

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ベビーサークルは赤ちゃんを中に入れて使用することが多いですが、反対に触られたくないものをサークルに入れて使用するのもおすすめです。特におすすめしたいのが、転倒させたりおもちゃをぶつけて破損する可能性があるテレビや鉢の中身を口に入れてしまうことがある観葉植物などの保護です。こういったものにベビーサークルを使えば、せまいお部屋でも赤ちゃんが自由に動けるスペースを広くとることができます。

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ベビーゲートやベビーサークルを選ぶ際は「色と素材」にこだわると、インテリアテイストに合った違和感のないコーディネートができます。

どんなテイストのお部屋でも合わせやすいのは木製のシンプルデザインです。フローリングの色や家具の色に合わせて色を選ぶと違和感なく馴染みます。

その際、木部の色だけではなくパーツの色にも注目しましょう。男前インテリアであればミドルブラウン×ブラック、ガーリーであればホワイト×ホワイトなど、世界観に合った色にすることでより一層完成度が上がります。

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お部屋の広さ別 おしゃれで機能的な赤ちゃんリビングレイアウト 全12パターン

赤ちゃんのいるリビングレイアウト 狭いリビング(6〜8畳)編 4パターン

コーナーにマットを敷くだけでベビースペースに

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リビングの一角にマットを敷くだけでも十分ベビースペースになります。サークル型のマットは柔らかい雰囲気が出て、メリハリがつくためお部屋のアクセントにもなります。カゴやクッションも丸みのあるデザインで統一感を出しましょう。

安全確保には、軽量で持ち運びが簡単にできるバウンサーもおすすめです。インテリアと色を合わせて空間に馴染むものを選びましょう。

全面にマットを敷いてスペースを共有

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コンパクトなお部屋であれば、赤ちゃんスペースを区切らずに全面にパズルマットを敷くと、みんなでスペースを共有できるので広く使えます。パズルマットは大判でシンプルなデザインを選ぶと、いかにも子供用という感じがなく、おしゃれに安全確保できます。通常のラグ+クッションマットを組み合わせても良いでしょう。

家具はできるだけ背の低いものを選び、壁際に設置することで圧迫感を軽減できます。お部屋の奥の窓にはカーテンではなくブラインドを使用して、よりスッキリとした印象にしています。適度に光が入ることで明るい印象のリビングになります。

家具を囲って赤ちゃんの安全と生活スペースを確保

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せまいお部屋でベビーサークルを使用する場合は、赤ちゃんではなく触らせたくないものを囲んであげると赤ちゃんスペースを広く取れます。こちらでは、観葉植物や収納・テレビボードなどをベビーサークルで囲んでいます。家具は最低限に抑えて壁際に寄せて配置することで、限られたスペースでも十分な広さを確保できます。また、奥に背の高い家具・手前に背の低いアイテムの多い赤ちゃんスペースを置くことで、お部屋が広く見えます。

畳のリビングにはラグでメリハリ&汚れ防止

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赤ちゃんは畳に直接寝かせることもできますが、よだれや吐き戻しなどの汚れ対策としてウォッシャブルの薄いラグを敷いておくと安心です。また、ラグを敷くことで空間にメリハリがつき、大人と赤ちゃんのくつろぎスペースを緩やかに仕切ることができます。

和のリビングでは、押し入れの近くに赤ちゃんスペースを作るのがおすすめです。押し入れの中に収納ラックなどを入れてベビー用品をしまうことで、簡単にスッキリとした状態を保て、いたずら防止にも役立ちます。

赤ちゃんのいるリビングレイアウト 普通のリビング(10〜12畳)編 4パターン

キッチンから見えるようにして安心感アップ

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キッチンの向かい側にラグを敷いてベビースペースにしています。調理中もお互いの様子がわかるので安心できます。収納はキッチンカウンター下に納めることで、お部屋のスペースを有効に使えます。

毛足の短いラグは赤ちゃんにも猫にも使いやすく、お手入れも簡単です。赤ちゃんがいたずらしやすいテレビは壁掛けにして触らせないことで事故や破損のリスクを減らせます。

収納は大型家具一つでまかないスッキリさせる

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壁際に設置した幅の広いテレビボード兼ベンチが目を引くシンプルなリビングです。テレビボードだけで十分な収納スペースがあるので、おむつやおもちゃなどのベビー用品をスッキリとしまうことができます。また、他に収納家具を置く必要がないため事故防止にも役立ち、リビングを広々と使えます。

カーテンではなくシェードにすることでファブリックの柔らかさは取り入れつつ、シャープな印象が感じられます。モノトーンでまとめたインテリアに淡いピンクのクッションがフェミニンな雰囲気をプラスします。

高さのあるベビーベッドは壁際や死角に置いてお部屋を広く見せる

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赤ちゃんの他に小さいお子さんがいる場合は、リビングにベビーベッドを置いて安全確保するのもおすすめです。ベビーベッドは比較的背の高い家具なので、入室時に死角になる場所や壁際に置いて圧迫感を減らしましょう。色は他の家具とそろえることで一体感が出ます。

ソファ横スペースに寝かせて一緒にくつろぐ

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ソファサイドにベビースペースを設置しています。ソファ前のラグとは別に赤ちゃんが寝転がれるスペースを作ることで大人も赤ちゃんもそれぞれくつろぐことができますし、はいはいなどの時期になったら広々と動き回ることができますし、ソファでつかまり立ちをされても安心です。

赤ちゃんに触らせたくないインテリアは壁面に飾ることで、おしゃれさと安全性を両立できます。背の高い家具に飾るよりも圧迫感がなく、視界にも入りやすいのでお部屋の印象を格上げするのにも有効です。

赤ちゃんのいるリビングレイアウト 広いリビング(15〜20畳)編 4パターン

遊び心のあるコーディネートでワンランク上のおしゃれ空間に

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スペースに余裕があれば、リビングの一角を完全に赤ちゃん用のスペースとして確保すると、遊び心のあるコーディネートを楽しめます。こちらでは、お部屋のコーナー部分に天蓋やガーランドをつけて大人も子供も楽しく過ごせるスペースを作っています。

特に入室時に目に入る場所であればフォーカルポイントになり、お部屋の印象を大きく左右するため色や素材選びが重要です。くすんだ色味でまとめることで、子どもっぽさを抑えた大人ガーリーな雰囲気になり、ワンランク上のベビースペースになります。

ハウス型ベビーサークルでワクワクする空間に

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ハウス型のベビーサークルで楽しく、安全に過ごせるベビースペースになっています。高さのあるアイテムは圧迫感にもつながりますが、壁際に置いていることや細身の木製デザイン・明るい木目にすることによって、大きさの割にはスッキリと見えます。

ベビーサークルの一面を本棚にすることで、スペースを有効活用するアイデアも素敵です。スケルトン階段の下部や壁面など、赤ちゃんが触れない場所を上手く収納に利用することでお部屋がスッキリするだけではなく、事故防止にも役立ちます。

テントを中央に置いてベビースペースをお部屋の主役に

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お部屋の広さに余裕があれば、ベビースペースを視界に入りやすい場所に置いて、お部屋のアクセントにするのも面白いです。

こちらではソファの間にティピーテントやキッズカーを置いて、子供と一緒に楽しみながらくつろげるレイアウトにしています。ソファやライトを左右対称に配置しているので、多少ものが多くてもごちゃごちゃした感じがありません。

ベビー用品は生成りや木製のおもちゃなど、インテリアのテイストに合ったアイテムを選ぶことでインテリアにしっかりと馴染みます。

ハンギングチェアが印象的なオンリーワンリビング

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ハンギングチェアやキリンのオブジェなど、子供が喜ぶこと間違いなしの広々リビングです。ねんね時期はソファやラグでゆったりと過ごしたりハンギングチェアで一緒にゆらゆらしたり。はいはいの時期には広い床を自由に動き回ってお部屋中を探検できます。

本棚も椅子も浮かせることで、床を広く開けられてより開放感がアップします。床にものがないお部屋は赤ちゃんの誤飲防止にも効果的です。

まとめ

赤ちゃんと過ごすリビングはおしゃれさだけではなく、安全の確保と多くなりがちなベビー用品をいかに上手く収納するかが重要です。そのためには「どういったレイアウトが我が家に最適か」を見極めることが鍵になります。

赤ちゃんが寝転がれるスペース・ベビー用品の収納の仕方・事故防止対策の3点をしっかりと押さえて、快適なリビングレイアウトを考えましょう。

お家の広さや形状・リビングでの過ごし方は人それぞれ。今回紹介した実例を参考にして、あなたも赤ちゃんも快適に過ごせるおしゃれなリビングを実現してくださいね。

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