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【プロが教える】おしゃれなカバン収納を実現する方法!機能性もおしゃれさも犠牲にしない実例をたっぷり紹介

浦辺愛美
著者:浦辺愛美 (インテリアコーディネーター)

大手インテリア販売店で10年勤務。顧客へのコーディネート提案と従業員の家具知識教育に携わる。インテリアコーディネーター・色彩検定1級だけでなく、宅地建物取引主任者を独学で取得。趣味は旅行で、旅先でのインテリアチェックは欠かせません。現在、夫と3歳の娘との3人暮らし。子供がいても散らかりにくい、シンプルで機能的なインテリアを実践。見た目だけでなく、住む人の使いやすさを考えたインテリアを提案します。

ファッションをおしゃれに格上げする重要アイテムの一つでもあるカバン。コーディネートに合わせて使い分けるために、複数持っている方が多いのではないでしょうか。そこで気になるのが「カバンの収納問題」です。

数が多くてうまく収まらない・ぎゅうぎゅうに詰めているから格好悪い・保管している間に傷やカビがついてしまったなど、カバンの収納が上手くできないとインテリアを損ねてしまったり、大切なカバンを傷めてしまう原因になります。反対に、カバンが上手く収納できていると、コーディネートがしやすい・お部屋がおしゃれに見える・いつでもきれいなカバンが使えるなど、インテリアもファッションコーディネートも上手くいきます。

そこで今回は「プロがおしゃれなカバン収納を実現する方法を教えます。機能性もおしゃれさも犠牲にしない!」と題して、カバンをおしゃれに・機能的に収納する方法を解説します。

鍵となるのは「使用頻度」。使用頻度によって保管方法や保管場所を変えることで、おしゃれと機能性を両立したカバン収納が可能になります。

カバン収納のポイントを知って、おしゃれで使いやすいカバン収納を実現しましょう!

機能性もおしゃれさも犠牲にしない!おしゃれなカバン収納を実現するポイント

スタメンカバンは帰宅動線上の一時掛けスペースに

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通勤・通学・お買い物など、日常的に使うスタメンカバンは、しまいやすさ・とりだしやすさを重視して収納しましょう。玄関やリビングなど、帰宅動線上に壁掛けフックを設置して、サッと掛けられる・すぐに持ち出せる状態にしておくと便利です。スムーズにしまえる状態は散らかり防止にもなり、お部屋を整った状態でキープすることができます。フックを複数つけて、帽子やマフラー・ストールなどの小物を合わせて保管するのもよいですね。

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シンプルに管理したい方は、スツールに置くだけという方法もおすすめです。身支度スペースにスツールを置いて、帰宅したらそこに置くだけ。定位置が決まることで散らかりにくくなりますし、身支度する際はちょっとした腰掛けにも使えるので便利です。

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収納量を増やしたい方や賃貸で壁掛けフックの取付が難しい方は、ポールハンガーを取り入れてみてはいかがでしょうか。コンパクトなスペースに置けて、カバンやハットなどもまとめて保管することができます。ただし、ポールハンガーはかけたものが縦に連なるので、あまり多くのものをかけてしまうと見た目も使い勝手も悪くなります。全てのフックにものをかけるのではなく、フックを余らせて余白を残しましょう。

休日用カバンは服と一緒に置く収納に

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休日のおでかけなどに使用するカバンは、クローゼットで洋服と一緒に保管するのがおすすめです。洋服と一緒にまとめておけば、コーディネートに合わせて気軽にバッグ選びを楽しむことができます。

スタメンカバンよりも使用頻度が低く、保管している時間が長くなる休日用カバンは、棚などに置く収納にして型崩れを防ぐのが良いでしょう。クローゼットの上部にある枕棚などに横並びに置けば一覧できるので、洋服とのコーディネートがしやすくなります。

その際に気をつけたいのはバッグ同士の間隔です。ぎゅうぎゅうに詰めてしまうと、出し入れしにくい・型崩れする・おしゃれ見えしないなど、たくさんのデメリットが生まれます。間隔を開けて置く・間に仕切りを入れるなど、バッグ同士があたらないように配慮しておくと、取り出しやすさも見た目のおしゃれさもアップします。

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自立しないバッグは収納ボックスや引き出しでの保管がおすすめです。仕切られた空間にしまうことで他のバッグを出し入れする際に干渉しにくくなり、使い勝手がよくなります。

本革やウールなどデリケートな素材のバッグは、専用の収納袋に入れて布製のボックスにしまいましょう。他のバッグと干渉して傷がついたり、光に当たって変質したりすることなく安心して保管できます。

旅行用・冠婚葬祭用カバンはより丁寧な保管を

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旅行用や冠婚葬祭・子供の行事用など、特別なシーンで使うカバンは保管している期間が長いため、気づかないうちにカビは生えていた・型崩れしていていざという時に使えないなど、知らぬ間に状態が悪くなっていることがあります。直射日光が当たらない・風通しが良いなどよりよい環境で保管することや、型崩れ防止に詰め物をする・除湿剤や防虫剤を使用するなど、使用頻度が高いカバン以上に細かな配慮を心がけましょう。

旅行用やオケージョン用カバンは、ホコリなどで汚れてしまわないようにふたつきボックスに入れて、保管するのがおすすめです。ふたつきボックスであれば、積み重ねて保管することもできるので省スペースで複数のバッグを保管できます。その際もやはり湿気や虫食い・型崩れ対策は重要です。除湿剤や防虫剤を一緒に入れる・詰め物をする・仕切り付きのボックスに入れるなど、バッグの劣化を最小限にできるようひと手間かけておきましょう。

また、同じシーンで使うアイテムは一緒に保管しておくと、いざという時にスムーズに準備ができます。ブラックフォーマル用バッグのボックスには、香典袋と袱紗・数珠・黒のストッキングなどをひとまとめにしておくと一度に必要なものがそろいます。

ハンドバック以外にも!カバンの種類別おしゃれなカバン収納のポイント

おしゃれなカバン収納 リュックサック編

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アクティブに動きたい時に重宝するリュックですが、収納に悩む方は多いのではないでしょうか。リュックは大きなサイズのものが多くて場所をとる上に自立しにくいので、使用時と同じくかける収納にするのが良いでしょう。持ち手部分をかけて収納すれば、荷物の出し入れがしやすくなり、外出準備もしやすくなります。本体のデザインもしっかりと見えるので美観の面でもおすすめです。

おしゃれなカバン収納 ポーチ編

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気づくと増えてしまいがちなポーチ類は、まとめてボックス収納するのがおすすめです。一つにまとめておくことで使う時に選びやすいですし、「このボックスひとつ分しか持たない!」と決めてしまえば増えすぎることもありません。

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自立しないポーチが多い方は、狭い仕切りを多用して立たせる収納もおすすめです。一目で色やデザインを確認できるため死蔵品になるのを回避でき、コーディネートしやすくなります。仕切りの素材はアクリルなどシースルーの物を選ぶと、明るさが確保できるので見やすくなります。

おしゃれなカバン収納 トランクケース編

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トランクケースやキャリーケースなど、大型のカバンは特に収納に困ることが多いと思います。そこでおすすめしたいのがあえてしまい込まず、インテリアとしておしゃれに飾る方法です。大型のカバンは容量もあるので、小物などの収納としても活躍します。色や素材・形状など、統一感のあるアイテムを複数重ねて飾るのもおしゃれです。

収納方法別おしゃれなカバン収納実例サンプル10選

吊り下げ型のカバン収納実例 3選

色を統一&フォーカルポイント設定でおしゃれ度アップ

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トートバッグを中心に日常使いのカバンをラフに引っ掛けるスペースです。木目とモノトーンで構成することで、多少雑にかけておいても散らかり感がなく、肩の抜けた大人っぽいカジュアルさが感じられます。フックの上部にフォーカルポイントを作ることで、収納部分から適度に目をそらせることができて、よりスマートに見せられます。

世界観に合ったカラーでまとめて見せる収納に

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ナチュラルテイストのお部屋にニュートラルカラーのバッグがよく馴染みます。大きなカバンをかける場合は、フックをあえて余らせて余白を残すとスッキリしてみえます。

階段下を有効活用してギャラリー風に

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階段下の壁部分をカバン収納に活用しています。フックを統一して、小さいものは上に大きいものは下に掛けることで、色や形が違うカバンでも雑多な印象がなく、統一感のある雰囲気を出せます。カバンを主役として見せたい場合は、フックをよりシンプルなものにするとよいでしょう。

置き型のカバン収納実例 3選

色別で縦に並べてワンランク上の洗練された収納に

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縦長の収納におすすめなのが、色ごとに列を分けて収納することです。自然と縦のラインが強調されて洗練された印象になります。ディスプレイのように見せるにはゆとりが重要。詰め込み過ぎずにゆったりと並べましょう。

専用ラックでコレクションを美しく飾る

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ブランドバッグをコレクションしている方は、バッグ専用の収納を造作するとより美しく飾ることができます。オープン部分は手持ちのバッグに合わせたサイズのマスで統一し、各マスに1つずつ飾ることで、大切なバッグをまるでアートのように魅せる収納が実現できます。形が近いものは横並びにするなど、規則性をもって並べると統一感のある収納になります。

オープンラックで「好き」を前面に

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大切なコレクションを常に眺めていたい!という方は、リビングにオープンラック収納するのがおすすめです。あくまでもディスプレイとして飾るので、ぎゅうぎゅうに詰めてしまうのは避けましょう。ブランドの袋やボックスも一緒に飾ると、より気分が上がりますよ。

引き出し型のカバン収納実例 2選

小型のカバンは引き出しで一覧しやすく

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オケージョンバッグやポーチ類を、カバン収納下段の引き出しにまとめています。引き出し収納は全体を一覧できるため、コーディネートに合わせたバッグ選びがしやすくなります。ただし、引き出し収納は高い位置にしてしまうと中身が見にくくなります。目安として床から1mまでの高さに設置しましょう。

クリア前板で開放感ある引き出し収納を実現

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引き出し収納の前板をクリア素材にして見せる収納を実現しています。前板をクリアにすることで、閉めた状態でも中が見えるようになって、収納に開放感が生まれます。前板クリアの引き出しは、ホコリ避けできる・引き出せば中身が一度に見られるなどといった引き出しのメリットを活かしつつ閉塞感を減らせるので、収納量をアップしたい・小さなカバンが多い・カバン収納をおしゃれにランクアップさせたいという方におすすめです。

ボックス型のカバン収納実例 2選

アクリルボックスで仕切り&上部空間活用

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枕棚など高い場所にカバンを置く場合は、ボックスを倒して手前から取り出せるようにすると使い勝手がアップします。ボックスはアクリルなどのクリア素材を選ぶと暗くならず、おしゃれな印象になりますよ。ボックスの上部はディスプレイスペースとして活用できるので、オープンラックの一部に取り入れるのもおすすめです。

扉裏を活用して収納量アップ

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クローゼットの扉裏にボックスをつけてデッドスペースを有効活用しています。扉と同じ色で網目状のボックスにすれば、圧迫感を減らせます。奥行きはお手持ちのバッグに合わせてできるだけコンパクトにするとスマートにまとまります。

独自のスタイルを突き進むカバン収納実例 2選

個性的なアクリル使いで「飾る」と「収納量」を両立

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アクリル素材のアームと仕切りを使用した、シンプルながらも個性の光る造作収納です。上段はお気に入りのカバンをアームにのせて飾れるスペースにしていて、バッグのデザインがよく見えるゆとりの収納になっています。反対に、下段は奥行きを活かした収納量が多いラックになっています。バッグを奥行き方向に差し込む形でしまうので、多くのカバンが収納できます。

カバンを主役にした引き算の収納ラック

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バッグの数が多いとまとめてボックスに入れたくなりますが、大好きなバッグならいっその事すべて見せる収納にするのもありです。こちらではカラフルなバッグを形別でゆるくグルーピングして並べています。これだけさまざまなカラーがあると色別にしたくなりますが、あえて色を散らせることでカラフルさ・ポップさを強調できます。バッグを引立てるために、ラックは白一色でシンプルにしています。

まとめ

カバン収納は使用頻度に合わせて、吊り下げ型収納・置き型収納・引き出し収納・ボックス収納を使い分けることで、おしゃれに・使いやすく収めることができます。見た目にもこだわりつつ、型崩れやカビ・虫食いを防ぐ適切な収納を選び、大切なカバンをより長く愛用したいですね。

今回ご紹介したカバン収納のポイントを参考にして、おしゃれで機能的なカバン収納を実現しましょう!

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