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      2019/08/03

【オレンジ色のソファを選ぶならこの5選】意外に苦戦しがちなコーディネート実例あわせてご紹介

岸田邦華
著者:岸田邦華 (インテリアコーディネーター)

家具メーカー日本フクラにて営業企画業務に従事。その後、独立して3社の住宅メーカーの業務委託で、新築注文住宅のインテリアコーディネート業務を経験。インテリアコーディネーターとカラーの資格あり。現在は、インテリアショップで家具とオーダーカーテンの販売職のほかフリーランスとして活動中。輸入住宅・ログハウス経験があり、個性派インテリアまで対応可能。

スタイリッシュにオレンジ色のソファを取り入れたいと思ったとき、色々気になることはありませんか。子供っぽい、カジュアル過ぎる、派手にならないかなど心配になりますよね。
でも、コーディネートの仕方によっては大人っぽく都会的な雰囲気にすることも可能です。それには、淡いトーンやダークトーンではなく、鮮やかなオレンジ色が良いでしょう。カジュアル感を避けるには、ヨーロッパのテイストにまとめると上手くいきます。
具体的にはイタリアンモダンや北欧モダン、イギリス・フランスのアンティークやクラシックテイストなどです。こちらでは、選び方の注意点から、定番のオレンジ色のソファ5選と、おしゃれなコーディネート実例をご紹介します。

 オレンジのソファを選ぶ場合の注意点とは?

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洗練された大人っぽいブランドで、ビビットなオレンジ色の張り地が使えるモデルは、かなり限られてきます。それでも、日本ではベージュやグレーなど、ベーシックカラーのソファを選ぶ方が大部分のため、鮮やかな色のソファを使いこなすだけで、人と差をつけることができます。

それでは、どんな点に注意して選べばよいか、ポイントを3つ見ていきましょう。

①オレンジ色のソファと他のアイテムの色に注意する

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オレンジ色のソファを、おしゃれにコーディネートするには、1番広い面積である、天井・壁・床の色との兼ね合いが大切になります。ナチュラルテイストで、白無地の壁にナチュラル色のフローリングに合わせると、カジュアルな雰囲気になりがちです。この場合は、他の2つのポイントも取り入れることが必要になります。

一気に大人の雰囲気を作るには、白・グレー・黒の無彩色をベースにすることです。写真は、赤・青・グリーンなどカラフルな色を合わせていますが、子供っぽくならないのは、抑えたトーンで統一し、壁をダークグレーにしていることが大きいといえます。

次に面積が大きいのはカーテンです。同系色のオレンジ系や無彩色のカーテンを合わせることで都会的な空間になります。ラグや雑貨の色も、オレンジの濃淡や無彩色でまとめていきます。明るい雰囲気にしたい場合は、白を多めに使い、少量の黒を使って引き締めます。

落ち着いた雰囲気にしたい場合は、黒を多めに使い、暗くなり過ぎないよう、少量の白を効かせて明るさを加えると良いでしょう。

②オレンジ色に負けない「強さ」があるアイテムをぶつける

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オレンジ色のソファが、カジュアルや子供っぽく見えたりする原因の1つとして、合わせるアイテムのデザインがあります。避けた方がよいのは、チェックやストライプ柄、無難でデザイン性が感じられない雑貨です。

無難なアイテムを合わせると、オレンジ色のソファのインパクトに負けて、ぼやけた印象になってしまいます。大切なのは、部屋に存在するどんなに小さいアイテムであっても、デザインにこだわったものを厳選するということです。例えば、ゴミ箱1つのデザインでも、インテリアの素敵な雰囲気を壊してしまいます。

シンプルであっても、直線や曲線のラインが美しかったり、デザイナーズものなど、デザインに主張のあるアイテムを選びましょう。

③素材の組み合わせを工夫して深みを演出

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ファッションも同じですが、素材によって受けるイメージが変わります。例えば、同じオレンジ色の張り地でも、天然皮革を選ぶことでラグジュアリー感を出すことができます。ファブリックの場合は、写真のようなベルベット素材や、織りが複雑なものは高級感があります。

他のアイテムとの組み合わせですが、同じ素材で統一するより、異素材を組み合わせた方がメリハリのある空間を作ることができます。例えば、ソファだけオレンジ色で、それ以外を全て白で統一する場合ですが、同じイメージの素材だけでは単調であか抜けません。

クールなものに、温かみのあるものを組み合わせる、マットなものと光沢感、スチールなどの金属と木など、反対のものを組み合わせるだけで、深みのあるインテリアになります。

オレンジ色のおしゃれなソファを買うならこの定番5選

ビビットなオレンジ色のソファは、お部屋のアクセントになる主役のアイテムです。存在感が大きいため、いくら単体でおしゃれなアイテムを選んでも、組合せ次第ではインテリアのイメージをこわしてしまうので注意しましょう。スタイリッシュな雰囲気になる、定番の5選とコーディネート例をご紹介します。

①L2 2人掛け【Cassina ixc(カッシーナイクスシー)】

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こちらは、フランスの建築デザイナーである、ル・コルビジェがデザインした20世紀の名作ソファです。幾何学形態の黄金比率に魅せられて建築物を設計した彼は、計算された美しい構造の家具を作りますが、1番有名なのは「LCシリーズ」でしょう。

LCシリーズは、イタリア製の本革と、溶接のない滑らかな曲線のステンレスの組合せが特徴で、代表的な作品は「LC4 シェーズロング」です。LC2も、本革とステンレスを使い、最小の構成から最大の快適性の実現を目指して設計されました。

別名「グランコンフォール」と呼ばれ、芸術品として、ニューヨーク近代美術館(MOMA)コレクションになっています。クッション材には、フェザーパッティングが使われているので、見た目の美しさだけでなく、快適な座り心地も追及して作られました。

座面の奥行が狭く、高さも低めなので、背筋を伸ばしてきちんと座るのに向いています。
ソファで、食事やパソコン作業をしたり、オブジェのような佇まいを楽しみたい方におすすめです。もう少しゆったり座りたい場合は、幅と奥行きを広げて、座り心地をアップしたLC3もあります。

<1人掛け>
価格:¥640,000(税込)~
サイズ:幅76x奥行70x高さ66(座面高47.5)cm

<2人掛け>
価格:¥950,000(税込)~
サイズ:幅130x奥行70x高さ66(座面高47.5)cm
素材:フレーム/スチールパイプ(クロムめっき仕上)、
ベースフレーム/スチール(クロムめっき仕上げ)、ベースクッション/ポリウレタンフォーム、背・座・アームクッション/ポリウレタンフォーム・フェザーパッティング、脚端/グライド

コーデ写真例

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こちらのコーディネートでは、オレンジ色と白の2人掛けソファに、水色と黄緑の1人掛けソファを合わせています。カラフルな多色使いでも派手にならず、お部屋になじませるコツは、ソフトトーンで統一していることです。

グレーのアクセントウォールと、モノトーンの柄入りラグを合わせることで、多色使いの空間を引き締めています。フロス社のアッキーレ・カスティリオーニのデザイナーズ照明、Arco Lamp(アルコランプ)と組み合わせることで、遊び心のあるモダンスタイルが生まれました。

②CHARLES(チャールズ)  CH156S(左肘)・CH156D(右肘)【B&B ITALIA】

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ITALIAは世界的に見て、カッシーナと並んで家具業界をリードするブランドの1つです。イタリアンモダンを追求し、デザイナーや建築家とコラボした画期的な作品を数多く生み出してきました。

こちらのCHARLESは、1997年にデザイナーのアントニオ・チッテリオによって設計されたソファです。「極上の快適性」をコンセプトに作られたため、心地よく身を任せることができます。優美で軽やかなフォルムも備えていることから、今もなおロングセラーになっています。

3人掛けの他、片肘、肘なし、シェーズロングなど、スペースや用途に合わせて組み合せることが可能です。L字型の脚は、軽快でお部屋に圧迫感を与えません。シャープなシルエットで、都会的なシンプルモダンになります。CH156S・CH156Dは、写真左側の短い方のピースです。

価格:¥739,000(税抜)
サイズ:幅158x奥行97x高さ73(座面高42)cm
素材:内部構造/鋼管及び成形鋼材、内部充填材/ベイフィット(バイエル社製)低温成形発泡ポリウレタン ポリエステルファイバー、
座面充填材/成形ポリウレタン、羽毛、ポリエステルファイバー、
脚部/ブロンズニッケル塗装(バフ仕上)、またはブラッククローム塗装仕上、ダイキャストアルミニウム
脚部先端/熱可塑性プラスチック、表面張地/ファブリックまたは天然皮革

コーデ写真例

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オレンジ色のソファを使って、スタイリッシュな空間を作るには、モノトーン配色でまとめるのがおすすめです。広い面積では、オフホワイトのカーテンでソファを際立たせ、床は1段濃いライトグレーのタイルで落ち着いた印象にしています。

仕上に、収納家具やテーブル、窓枠に黒を効かせることで、メリハリのあるシンプルモダンになります。

 

➂Lune(ルネ)2シーター【FRITZ HANSEN(フリッツ・ハンセン)】

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フリッツ・ハンセンは、1872年にデンマークで設立された、北欧家具の老舗ブランドです。ハンス・J・ウェグナーやアルネ・ヤコブセンなどの有名デザイナーと名作家具を生み出し、近代的な北欧デザインの地位を確立しました。

このルネは、「どのアングルから見ても美しいソファ」というコンセプトで作られています。また、モジュールソファとして、シェーズロングと組み合わせてL字型にしたり、無限の組合せが可能になります。

スペイン人のデザイナーであるハイメ・アジョンの作品は、自由な発想で北欧と南欧を融合させ、曲線状のフォルムを作り出すのが特徴です。どの角度から見ても様になるため、ソファを壁付けにせず、お部屋の中央に配置したい場合におすすめします。

価格:¥571,320(税込)
サイズ:幅155x奥行93.5x高さ81.5(座面高40)cm
素材:脚部/オーク材、張り地/ファブリック

コーデ写真例

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こちらは、北欧モダンのコーディネートになります。オレンジ色のソファを、北欧のベーシックカラーであるグレーと調和させるには、光沢感のあるレザーではなく、マットで温かみのあるファブリック素材が最適です。鮮やかな色から少し色落ちしたような、くすみのあるオレンジがなじみます。

グレーの中にオレンジ色のソファだけ浮かないよう、グラデーション配色で濃いオレンジブラウン系のキリムラグとアートを散りばめて、空間を引き締めるのがポイントです。

 

④Borghese(ボルゲーゼ)  2人掛け【NATUZZI  ITALIA(ナツジ イタリア)】

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イタリア最大の家具メーカーであるNATUZZIは、空間の調和を大事にした「ハーモニーブランド」として、世界で最も有名です。1967年頃より販売を開始した老舗で、レザーソファの王様と呼ばれています。世界120の販売拠点の中で、NATUZZI ITALIAは最高峰に位置しています。

このボルゲーゼは、NATUZZIデザインセンターのオリジナルです。スタイリッシュですが、柔らかいフォルムや手仕事のデザインステッチで、クールになり過ぎず、クラシックモダンの雰囲気を作ってくれます。

ヘッドレストは、シートごとに独立して高さを変えられます。座面の奥行が広く、2層のウレタン素材を使っているため、よりかかったり、長時間くつろぐのに適した座り心地です。写真の張り地は、ファブリックのオレンジですが、ビビットなオレンジ寄りの本革もあります。

価格:ファブリック¥438,480~レザー\691,200(税抜)
サイズ:幅189x奥行103x高さ73~93(座面高43)cm
素材:クッション材/高密度ウレタン、メモリーフォーム、脚部/ウッド、張り地/本革、ファブリック

コーデ写真例

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イタリアンモダンに和の要素を足したミックステイストのコーディネートです。モノトーンと合わせると、オレンジ色がシックな印象になります。ソファ以外のアイテムを、黒で統一することで、和の要素と重厚感を加えることができます

白で明るい抜け感を出し、中間色のライトグレーのラグで繋げることで調和をはかっています。現代的にするため、センターテーブルの天板や上に乗せた大きな器、フラワーベースには光沢のある素材でアクセントにしたのがポイントです。

➄TOGO(トーゴ)2シーター【ligne roset(リーン・ロゼ)】

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リーン・ロゼは、世界70か国で販売されているフランスの高級コンテンポラリー家具メーカーです。当時の新素材であるウレタンフォームに一早く注目し、オールウレタンのソファTOGOで世界の革命を起こしました。フランスの伝統と歴史を大切にし、斬新な商品を作り続けています。

こちらのトーゴは1973年に、デザイナーのミッシェル・デュカロワによって作られ、今でもロングセラーの看板商品になります。密度の異なるウレタンフォームの組合せと、キルティングのポリエステル綿を使ったデザインが特徴で、他には「ブリガンダン」という商品も有名です。

トーゴは蜂の腹をイメージしたデザインで、4種類の比重が違うウレタンを使い、キルト式のカバーでくるまれています。心地よい座り心地や、軽量で持ち運びしやすい特徴もあり、デザイン性と機能性を兼ねたソファとしておすすめです。

カラフルで鮮やかな張り地のバリエーションが豊富で、オレンジ色だけでも価格や材質違いで10種類以上の中から選ぶことができます。

価格:Dランク¥205,200(税込)~Lランク\313,200(税込)
サイズ:幅131x奥行102x高さ70(座面高38)cm
素材:内部構造/ウレタン、張り地/ファブリック、レザー

コーデ写真例

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一歩間違えると、カジュアルになりがちなデザインですが、真っ白い空間に、オレンジ色のトーゴを合わせれば近未来的なシンプルモダンになります。大部分を白でまとめていますが、ポイントは異素材を合わせることと、無難過ぎないデザイン性のあるアイテムを選ぶことです。

無機質なタイル床には、温かみのある白のシャギーラグを合わせて、冷たくなり過ぎない工夫をしています。本棚は不規則なデザイン、サイドテーブルは高さ違いのものを3つ合わせて、遊び心を加えることでスタイリッシュな印象になります。

最後に

難易度の高い、オレンジ色のソファの定番5選と、おしゃれなコーディネート実例を紹介しました。
鮮やかな色を使うのは勇気がいりますが、コツをつかめば、人とは違うこだわりのインテリアを作ることができます。海外インテリアのように、色を使いこなしておしゃれなインテリアにしてみませんか?