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人気のローソファを徹底解剖!おすすめの商品5選をコーデ実例交えてご紹介

宇都宮夏澄
著者:宇都宮夏澄 (リビングスタイリスト)

熊本県立大学・環境共生学部居住環境学科卒業。モダン家具を取り扱うインテリアショップに勤め、退社後は子育てをしながら在宅で、インテリアコーディネートをご提案するママです。インテリアによってライフスタイルの質を高めることができると考えており、たくさんの人のお手伝いをしたいと思っております。

デザインや座り心地などソファのお好みはそれぞれです。どのソファを試してみてもなんだかしっくりこない…そんな方はローソファに挑戦されてみてはいかがでしょうか。

ローソファにもいくつか種類があり、ご自分のライフスタイルにあったものを選ぶことがポイントです。小さいお子様がいてソファからの落下が心配という方やペットのいるご家庭にも人気があります。また、高さの低いソファは圧迫感をへらしお部屋を広く見せる効果も期待できるのです。

今回は、ローソファの選び方やおすすめの商品をご紹介いたします。

【要注意】ローソファの選び方とは?

ローソファとは、一般的なソファよりも座面が低いものをさします。床座に親しんできた日本人にとっては床に近いことで落ち着いてくつろげるという方も多くいらっしゃるでしょう。まずはローソファの選び方をご紹介します。

①ローソファのタイプをチェック

どのような種類があってその特徴はどんなものなのかを頭に入れておくと、自分のライフスタイルに合わせて選びやすくなります。ここでは4つのタイプにわけ特徴をお伝えしましょう。

脚ありタイプ

座面下に抜け感があることでお部屋に軽快な印象を与えます。来客が多く床座に近いソファにご案内するのは少し抵抗がある…という方におすすめです。脚があるタイプはソファ下もお掃除できますね。

脚なしタイプ

床に直置きするタイプです。脚ありタイプと比べるとより床に近くくつろげる印象を与えます。床暖房のあるお宅では、ソファの劣化に繋がる可能性もあるので床暖房に対応しているか確認してみてください。

ハイバックタイプ

背もたれが高いタイプです。背面をしっかりサポートしてほしいという方におすすめです。背もたれがリクライニング式のものもあります。通常のローソファよりも圧迫感を与える可能性もあるので、お部屋にあうかどうかチェックしましょう。

フロアタイプ

座面が薄く床に直置きするタイプです。お子様がいらっしゃるご家庭では落下の心配もありませんね。座面が薄いのでコタツとあわせて使うこともできるんです。また、和室の場合椅子や脚のあるソファを置くと畳に脚の跡が残りますが、座卓とあわせてフロアタイプのソファだと残りません。なかには背もたれが動き布団のように広がるものもあります。

お好みのローソファはどのタイプでしょうか?お部屋のインテリアも意識しつつ、ライフスタイルにあったものを選びましょう。

②座面のかたさをチェック

ローソファで気をつけたいのが座面のかたさです。クッション性が少なく硬めのソファは安定した座り心地で長時間座っても疲れにくいというメリットがあります。それに比べ、クッション性のある柔らかめのソファはふんわりした座り心地でよりリラックスでき、横になったりしてくつろぎたいという方におすすめです。しかし、座ったときに沈みこんで低くなり、座りの姿勢から立ち上がるときにさらに腰に負担がかかる恐れがあります。

③お部屋や好みの座り心地にあわせたソファの高さを選ぶ

ローソファのメリットのひとつとして高さが低いぶんお部屋を広く見せることが挙げられますが、どのお部屋にも該当するというわけではありません。天井が高めなのにソファが低すぎてなんだかミスマッチ…なんてことも。また、インテリアにあわせることを重視して、背もたれが合わず座り心地がいまいちということにならないように気をつけましょう。

背もたれは高さのあるクッションを使って調節することも可能です。ソファ以外のインテリアの装飾も考慮しながら、実際に座ってみて座り心地を確認しお好みの高さのローソファを選んでくださいね。

意外とやりがち!ローソファのNGコーデ実例3選

①センターテーブルの高さに注意

ローソファに買い換える前に使っていたセンターテーブルをそのまま使用すると合わない可能性があります。写真のソファ座面の高さだと、食事をするにはセンターテーブルの高さが少し低く使いにくいように見えます。

テーブルの高さを決めるときには、ソファ座面の高さとテーブル天板の高さ(差尺)を確認しましょう。食事や作業をするさいに一般的には差尺=27〜30cmがよいといわれています。ソファの座面の柔らかさによっても前後するので、ソファに座ってテーブルを合わせてみるとよいでしょう。

②テレビの位置が合っていない

ソファの座面高さは40cm前後のものが多く、それに合わせてテレビ台の高さは40〜50cmのものが多く流通しています。ローソファに買い替えテレビ台をそのまま使用すると、テレビの位置が高く疲れてしまうなんてことになりかねません。

テレビの位置は一般的には水平の目線の先から10〜15度下にテレビ画面の中央がくるとよいとされています。ダイニングや床座でもテレビをみるという方はそれぞれのシーンも考慮し、自分のお好みの位置を考慮してテレビ台を買い替えたり壁掛けの場合は位置をずらしてみてくださいね。

③ローソファの低さが誇張されたコーデ

真っさらな壁面を背面にローソファを配置すると、ソファの低さが目立ち空間に馴染んでいないような印象を与えてしまいます。壁面にアートを飾ったり照明をペンダントにして、ローソファより上に目線が行くようなポイントを作るとバランスがとれます。

コーデ実例つき!人気のローソファ5選

①PIVO【FLANNEL SOFA】

国内に自社工場をもつソファ専門店。ソファを中心とした生活向上を目指し、40種類以上のデザインと170種類以上の生地とカラーをあわせたセミオーダーのソファは職人により細かいディテールの美しさを生み出しています。

PIVOソファは背面の一部をなくすことで多方面から座ることができさまざまなシーンにあいます。良質の木枠とウレタンから作られており、背とアーム部分は同じかたさになるように設計されました。座面にも硬めのウレタンを使用し長時間座っても苦にならず、どこに座っても同じ座り心地になるようつくられています。

スペック

価格:¥151,500(税別)〜
サイズ:<2.5人掛け>横幅1800 × 奥行860 × 高さ620 × 座面高さ350 mm
<3人掛け>横幅1990 × 奥行860 × 高さ620 × 座面高さ350 mm
素材:ウレタン

参考コーディネート例

白で統一された空間に抜け感のあるPIVOソファがさらに爽やかな印象を与えています。専用のオットマンや肘クッションもあり、肘を置いて足を伸ばしたり枕にして寝転がったりとさまざまな使い方を楽しめますね。

②TOGO【ligne roset】

こちらはligne roseを代表するソファといわれている<TOGOソファ>。フランスのデザイナーミッシェル・デュカロワによってデザインされました。出身地のリヨンでは名高い装飾家の家系に生まれ、幼い頃から一家の運営する会社でデザインや技術を学びリヨン国立美術大学を卒業しています。「連続性を表し、それは美と機能調和の探求が生涯の課題だ」と語っているといわれています。

TOGOソファは当時ソファ新世代と言われたウレタンフォームから作られました。ハチのお腹をモチーフにデザインされた座面は包み込むような座り心地を与えてくれます。ウレタンのみで作られた構造は見た目よりも軽く移動しやすいのが魅力です。

スペック

価格:¥135,000〜1,350,000(税込)
サイズ:横幅870 × 奥行1020 × 高さ700 × 座面高さ380 mm〜
素材:ウレタン

参考コーディネート例

イエローの張り地を使用したTOGOソファ。コーナーソファを組み合わせL型ソファにもできます。ポップの色合いが人気のTOGOソファで、明るい色に挑戦されてみてはいかがでしょうか。

③PENTA 900 Chair【FLANNEL SOFA】

長時間座っても疲れにくい計算された美しいデザインの座椅子型ソファ<PENTA 900 Chair>。1.5人掛けほどのゆったりとした横幅と、座面から背もたれに正五角形の内角度108°の傾斜をつけた絶妙の座り心地です。背もたれと座面にはウレタンの中で最も強度の高いチップウレタンが使用されています。

脚部にはビーチ無垢材を。ずっしりとした重みで座ったときにずれにくくなっています。脚裏にはアジャスターを使い床に傷がつくのを防ぐことができるので安心です。

スペック

価格:¥52,800〜104,700(税別)
サイズ:横幅800 × 奥行755 × 高さ615 × 座面高さ205mm
素材:ウレタン、ビーチ無垢材

参考コーディネート例

写真はグレーとブラックの張り地を使用したコーディネート。スタイリッシュなフォルムはモダンスタイルにもよく合います。2つを並べ3人掛けソファにすることも可能です。座り心地の満足感も自由度も高いPENTA 900 Chair、ぜひ体感して見てはいかがでしょうか。

④かこみソファ【HAREM】

ローソファ専門店HAREMのハイバックタイプのソファ<かこみソファ>。株式会社NORTH LAND DESIGN.というインテリアデザイン会社が10年ほど前にローソファ専門店として立ち上げたのがHAREMです。さまざまなソファメーカーや工場と協力しソファを作り出してきたHAREMのローソファは国内にある5箇所の工場で製作しています。その所以は、ソファの特徴からそれぞれの工場の良さを照らし合わせ、このソファはこの工場にお願いしたいという強いこだわりにあります。

ローソファながら頭までサポートする高さのある背もたれにはウェービングテープを張り弾力をだしています。座面の底辺にもウェービングテープを張ってその上には柔らかいクッションをおきふかふかの座り心地を再現。背クッションには羽毛とシリコンフィルを用いまるで包みこまれるような自分だけのリラックス空間を作り出すことができます。一人がけ、L型、I型があり、同じシリーズのオットマンも。

スペック

価格:¥136,900〜330,500(税別)
サイズ:<I型>横幅900 × 奥行1000 × 高さ750 × 座面高さ280mm 〜
素材:羽毛、ウレタン

参考コーディネート例

背もたれやアームは薄めに仕上げることでスタイリッシュに、広がるような角度をつけることでソファの中に座っても閉鎖感を感じない絶妙なデザイン。背面にクッションを重ねてくつろぎ感をアップし映画鑑賞や、アーム側に枕のようにクッションを置き読書をするなど、かこみソファでちょっとした贅沢な空間をつくって見てはいかがでしょうか。

⑤SKIP1MINI SOFA【HAREM】

日本人に暮らしや体に合う座面4cmのソファ<SKIP1MINI SOFA>。HAREMを運営するインテリアデザイン会社を創設しHAREMを生み出したデザイナーによりデザインされました。当初ソファ業界では大きく背の高いデザインが主流だったころに、もっと日本人の暮らしにあったソファをという思いで作られたのがコタツとあわせて使える「スキップゼロ」。その後改良を重ね現在のスキップ1ミニソファになりました。

異なるウレタンの層で作られた構造は移動しやすいだけでなく、耐久性にも優れておりその自信は「ウレタン10年保証」がついているほど。中材のみの交換もできるため、長く使用できます。低いと感じる方には20cmの高さをついかできるベースマットもおすすめです。

スペック

価格:¥39,960〜109,080(税別)
サイズ:<I型>横幅650 × 奥行900 × 高さ380 × 座面高さ40mm 〜
素材:ウレタン

参考コーディネート例

低くすっきりとした意匠は和室にもぴったり。I型、L型、ジョイントマットを組み合わせ多様なスタイルを生み出すことができます。一部にベースマットを追加したりクッションを置いたりと、使うひとそれぞれがくつろぎやすいようアレンジできます。

最後に

今回はローソファについてご紹介しました。理想のソファはありましたでしょうか?この記事を参考にソファのお悩みを解決するお手伝いになれればさいわいです。

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