2022/08/11
【プロが教える】憧れのフレンチインテリアを実現する方法!ロマンティックなお部屋を実例付きで解説します
雑誌やネットなどでよく見かけるインテリアのひとつに「フレンチインテリア」があります。重厚感あるアンティーク家具や、ロマンティックなホワイトカラーの家具が配されたおしゃれなお部屋に、憧れや興味を抱かれたことがある方は多いのではないでしょうか?
今回は、そんな「フレンチインテリア」を系統別に分け、それぞれの特徴を掘り下げてみたいと思います。配色や家具選びのポイント、リビングやキッチンなどのコーディネート例もピックアップしていますので、フレンチインテリアの奥深い世界を一緒にみていきましょう。
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目次
プロが教える!おしゃれなフレンチインテリアを実現する方法
色を選ぶときに気をつけたいポイント
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フレンチインテリアはさまざまなスタイルに分かれますが、基本となるベースカラーは「白」です。カラートーン(色調)は、コントラストが強いビビッドトーン(純色)より、落ち着いた色味のライトグレイッシュトーンや、アンニュイな印象を受けるミディアムグレイッシュトーンがおすすめ。
例えば、上の写真のようなフレンチシックな空間では、白色(壁・天井)をベースに、ミディアムグレイッシュトーンのピンクやグレー系色をプラス。他に、くすみ感があるイエローやブルーなども合わせやすいでしょう。
床材は、濃色系(ウォールナット、チークなど)より、薄茶・イエロー色系(オーク、パインなど)を。ちなみに、矢羽状(写真参照)の床はフレンチヘリンボーンとよばれ、フレンチインテリアにとても人気が高いスタイルです。
家具を選ぶときに気をつけたいポイント
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美しい曲線を描くエレガントな家具や、華奢なシルエットの女性的な印象を与える家具は、アンティークor新品の家具問わず、フレンチインテリアにぜひとりいれてみたいアイテムです。
フレームはオークやメープル、パインなどの薄茶や黄色がかった樹種、アンティーク家具ならチェリーやマホガニーなどが相性抜群ですが、ペイントされた家具の塗装を剥げさせて、使い古された感じを出した家具もおすすめです。
椅子の張地やカーテン、クッションなどのファブリックには、コットンやリネンなどの自然素材のファブリックを。クラシカルなスタイルには、ベルベット(ビロード)やベロア調の素材で上質さを演出しましょう。
さらにフレンチインテリアを深く知ろう!細かくスタイルを系統分けしてみる
フレンチスタイルのインテリアは、カラーリングやインテリアエレメントの方向性によってさまざまな種類に分けられます。
最近は、他のスタイルと融合させた「ミックススタイル」や、パリのカフェをモチーフにした「フレンチカジュアル」なども注目されていますが、ここではフレンチインテリアの定番といえる5つのスタイルをご紹介しましょう。
フレンチモダンインテリアにしたい場合のポイント
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優雅な意匠を散りばめたクラシカルテイストと、現代的なデザインを掛けあわせたスタイルが「フレンチモダン」です。
スタイリッシュな印象を強めたい場合は、華やかなモールディング(内装用の装飾部材)やシャンデリアなど、デコラティブな要素は控えめに。家具や照明は、シンプルながらもデザイン性の高いものを選びましょう。
モダンスタイルに合う素材は、大理石やガラス、スチール、レザーなど。カラーは白やグレーをベースに、アクセントとしてゴールドや黒色を取り入れるとお部屋の雰囲気が引き締まります。
フレンチカントリーインテリアにしたい場合のポイント
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南フランスの片田舎、プロヴァンス地方のインテリアを模したのが「フレンチカントリー」スタイルのひとつといわれています。家具は丸みを帯びたフォルムで、木製あるいはファブリック仕様のものが合わせやすいでしょう。
カラーリングは白をベースに、淡いイエローやグリーンなど明るい色調のものを。ナチュラルさや素朴なイメージでまとめるのがコツ。
フレンチシャビーインテリアにしたい場合のポイント
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「シャビー(Shabby)」とは、”時間が経過した”、”使い古した”などの意味を表すことば。なかでも「シャビーシック」なインテリアは、古さと上質さを共存させるスタイルで、ドレッサーやキャンドルシャンデリア、ミラー、ディスプレイラダー(はしご)、花柄やレースのファブリック、ドライフラワーと合わせるコーデがよくみられます。
ヴィンテージやアンティーク家具のほか、DIYするなら塗装を一部剥げさせたり、使いこまれた感を出したりしてユーズド感を出しましょう。
フレンチシックインテリアにしたい場合のポイント
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「フレンチシック」は、アンティーク感と洗練されたインテリアを共存させるスタイル。本物のアンティーク家具は古い年月を経たものゆえ、どうしても傷や汚れが避けられないものですが、新品でもクラシカルなデザインを選べば、上品な雰囲気が漂います。
白色を基調に、スモーキーピンクやワインレッドなどフェミニンな印象の配色でまとめると、甘くなりすぎず、落ち着いた雰囲気を演出できるでしょう。
フレンチクラシカルインテリアにしたい場合のポイント
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モールディング(内装の装飾部材)やマントルピース(暖炉廻りの飾り)といったデコラティブな内装に、曲線のディテールが美しい家具を合わせるスタイルです。
特に、18世紀にフランスで誕生したロココ様式の家具は、クラシカルスタイルにぴったり。S字形の脚(フレンチカブリオレ)やC字形の曲線が特徴なロココ調の家具は、ローズウッドやマホガニーなど希少な樹種でつくられたものが多く、飴色の落ち着いた色合いが楽しめます。
こんなケースに気をつけろ!失敗しがちなパターン紹介
フレンチミックスでも、3つ以上のインテリアスタイルを取り混ぜるのはNG
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上の写真は、ミッドセンチュリースタイルを代表するイームズのラ・シェーズや、北欧っぽい印象の切り株型サイドテーブルを配したリビング。「フレンチ」×「ミッドセンチュリー」×「北欧」の3つのスタイルが一空間に共存していますね。
「フレンチミックス」は、さまざまなテイストのインテリアを組み合わせるスタイルですが、3つ以上の異なるテイストを取り混ぜるのは、それぞれの存在感がぶつかり合ってしまうので避けましょう。
例えば、ナチュラルさを出したいなら、イームズのチェアを外して、代わりにウッド調のチェアを。逆に、イームズのチェアを主役に据えるのなら、切り株型サイドテーブルの代わりに、ガラストップの丸型リビングテーブルなどを合わせるのがベター。2つのインテリアを掛けあわせるのが、フレンチミックスコーデのポイントです。
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おしゃれなフレンチインテリア実例15選
リビング/ダイニングのフレンチインテリア実例5選
モールディングやマントルピースを配して、格調高いフレンチクラシカルな空間に
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天井廻り縁や腰壁にモールディングを配し、暖炉廻りにマントルピースを設置した、正統派フレンチクラシカルスタイルのリビングです。
マントルピースは暖炉がなくとも、壁面の装飾材としてモールディングと同様に考えればOK。壁付け型ミラーも、フレンチクラシカルなスタイルには欠かせないエレメントです。
南仏プロヴァンス風のリビングには、フェミニンで柔らかなデザインの家具を
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南仏プロヴァンスの香り漂う、クリームイエローを基調に展開したフレンチカントリースタイルのリビングです。
脚先が丸みを帯びたパッドフット仕様のサイドテーブル(左)や、天板下に装飾を施した丸型リビングテーブル(右)など、テーブルやチェスト類も柔らかなフォルムを選ぶのがフレンチ流です。
アニマル柄ラグやアイコニックなデザイン照明で、フレンチスタイル特有の甘さを軽減
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モールディング(天井廻り縁)を配したクラシカルな内装とは対照的に、ラグや照明はモダンなデザインを取り合わせた、フレンチミックススタイルのリビングです。
一見コーディネートが難しそうに見えますが、アニマル柄ラグや照明のガラスボールシェードが白色を基調にしているので、うまく空間に溶け込めていますね。
ホワイト色のアンティーク家具を取り揃えた上品なシャビーコーデ
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ホワイトラタン仕様や、曲線を描くパッドフットの椅子を配した、シャビーシックスタイルのダイニングです。脚の付け根から脚先にかけて細くなるテイパードレッグの脚部を持つテーブルも、アンティークな味わいを添えていますね。
アクセントカラーはライトブラウン。2色のみで展開する上品なカラーリングです。
モダン&コンテンポラリースタイルを加味したフレンチミックス
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こちらはパリにあるアパルトマンのフレンチミックスコーデ。ネイビーブルーの壁面や黒色のダイニングテーブル、クリアーな3連のペンダント照明など、モダン&コンテンポラリーの要素をスパイスとして取り入れています。
シックな配色のなかに、ピンク&ゴールドカラーが映えていますね。
キッチンのフレンチインテリア実例3選
オールホワイトのキッチンはフレンチインテリアの王道コーデ
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オールホワイトのキッチンは、フレンチインテリアのお手本。白色で統一したキッチン雑貨や食器類、使いこまれた感のあるカウンターテーブルなど、これぞフレンチカントリースタイルの王道コーデといえるでしょう。
カントリー×モダンのフレンチミックススタイルキッチン
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カウンターキッチンのテーブルトップと壁面に、モザイクタイルを敷き詰めたキッチンです。一見フレンチカントリー調に見えますが、クリアーカラーのペンダント照明やホワイトタイルで、モダンなテイストもミックスされています。
キャンドルシャンデリアが目を引く、風合いあるカウンターテーブル
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ラスティックな風合いがあるフレンチカントリースタイルのキッチンです。カウンターテーブルと同様に、背後のキッチン壁も限りなく白色に近いグレー系ブルーで統一。キャンドルシャンデリアや壁の飾り皿も目を引きますね。
寝室のフレンチインテリア実例3選
パッチワークキルトや小花柄ファブリックをあしらった、素朴なカントリースタイル
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色とりどりのパッチワークキルトカバーがかわいらしい、フレンチカントリースタイルの寝室です。ベージュや白をベースに明るい色使いで展開すると、このような温かみのある空間が生まれます。
白×寒色系のカラーリングで、爽やかで清潔感ある寝室に
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フレンチインテリアに外せない白色をベースに、青系色を組み合わせた、爽やかなナチュラルフレンチスタイルの寝室です。
天井のデザイン梁やキャンドルを立てたペンダントライトなど、ひとつひとつのエレメントにこだわりが見てとれますね。
フレンチモダンスタイルの寝室は、寒色系でシックにまとめる
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ダークグレーのアクセントウォールが印象的な、フレンチモダンスタイルの寝室です。全体的に寒色でまとめていますが、ケーブル網のブランケットやシャギーラグで、クールなテイストを弱めています。
玄関のフレンチインテリア実例2選
石壁が剥がれ落ちたかのような漆喰壁と、R下がり壁で南仏風に
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南フランス地方でよくみられる、R下がり壁が印象的な玄関です。部分的に剥がれ落ちているような赤レンガと漆喰壁、石、天然木など自然素材を多用し、明るく開放的な雰囲気に仕上げていますね。
淡いライトブルー×ホワイトで展開するバイカラーコーディネート
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ホワイト×ベリーペールトーンのライトブルーで展開した、バイカラー(ツートン)コーデの玄関です。ふんわりとした柔らかい印象の色使いと対照的に、アイアン手すりはブラックカラーでシックに。
トイレのフレンチインテリア実例2選
エイジング塗装されたアートフレームで、シャビー感を演出
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古めかしさを感じさせるスモークグリーンの壁に、エイジング加工を施したアートフレームをディスプレイしたトイレです。トイレ後方壁に設置したモールディングを、ディスプレイスペースとして活用している点もアイディアですね。
腰壁と白×ブルーグレーの壁紙でフレンチシックに
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モールディングを配したグレーの腰壁と、白×ブルーグレーの壁紙を貼ったフレンチシックスタイルのトイレです。
天井高が240センチなら、腰壁は床から90センチの高さにするのがスタンダードですが、あえて、床から60センチ以下の位置に低く設置する方法も。天井を高く見せたり、開放感がアップしたりする効果が期待できます。
まとめ
今回は、モダン、カントリー、シャビー、シック、クラシカルの5つのフレンチインテリアを中心にご紹介させて頂きました。スタイルによって違いはありますが、天然木や漆喰、タイル、石など、日本の家でも馴染み深い素材が、フレンチインテリアにおいても多用されているようです。
フレンチインテリアに興味を持たれているのなら、まずは、パリのカフェをイメージさせるような椅子を一脚選んでみては? 或いは、トイレなどコンパクトな空間から、コーディネートしてみるのもいいですね。素敵なフレンチインテリアを楽しんでみてください。
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