2021/02/06
【ロフトを書斎に!】一工夫で独立した集中できるおしゃれワークスペース実例10選
自分の書斎は欲しいけれど、1つ部屋を追加するというのは、スペースも決められておりなかなか難しいですよね。
最近ではマンションリノベーションなどでロフトスペースを作るケースが増えています。子ども部屋としての利用目的も多いのですが、実は大人の書斎として使うのもおすすめ。
今回はロフトをおしゃれな書斎として使うアイデアを、実例とともにご紹介します。
目次
マンションでもできる、屋根裏ロフトを利用したおしゃれな書斎づくりの3つのポイント
ロフトは建築基準法で、高さ1.4m以下と定められています(これを超えるとロフトではなく階数が増える扱いになります)。マンションの天井高は2400mm程度が一般的です。ロフトの下部分が生活動線にあたるなら、ロフトの高さは更に低くなってしまいます。
そのような狭い空間でも、ポイントをおさえればおしゃれな書斎になります。居心地の良い空間にすることが、仕事や作業の効率をあげることにもつながりますので、ぜひ参考にしてみてください。
①照明の色と数
通常書斎には、脳を冷静にして集中力を高める、青白い昼光色の照明が適しています。しかしロフトを書斎として使う場合、部屋全体を照らすシーリングライトがないことも多いでしょう。
このような場所で、照明を昼光色のデスクライトのみにすると、他の場所との明るさの差が激しく目が疲れてしまいます。また、寝る前の自分時間を費やす場所であれば、ロフトのような狭い場所での昼光色の光は脳を緊張させ、入眠の妨げにもなります。
そこでおススメなのが、電球色や昼白色の照明の複数使いです。複数の照明からの光が陰影をつくり、雰囲気の良い空間が出来上がります。天井が低いので、動作の妨げになりにくいブラケットやダウンライトと、デスクランプを合わせて使いましょう。
ダウンライトの場合は、壁面を照らすようにすると空間が広く感じられる効果があります。デスクランプにデザイナーズ照明を取り入れるのも良いですね。
②椅子にこだわりを
独立した書斎をおしゃれにコーディネートするなら、何にこだわりますか?おそらく大部分の人が、机あるいは椅子と答えるでしょう。この2つは書斎を作る上で中心となる家具だからです。天井が斜めになっている戸建ての屋根裏ロフトであれば、デスクと椅子を置くこともできます。
しかし、マンションの高さ1.4m以下のロフトでは、通常の書斎に置くような机とそれにあわせた高さの椅子を置いてしまうと窮屈さを感じてしまうかもしれません。
そのためロフトに置く机は、座卓やローテーブル、造作デスクなどが使われます。ここで座布団を合わせるのではなく、座って仕事や作業している時の姿を想像し、椅子にこだわってみましょう。座椅子タイプのデザイナーズチェアを選んだり、読書が主であれば低めのイージーチェアやローソファを置いたりするのも良いですね。机の下をくぼませて、掘りごたつ形式にするのもリノベーションならではのアイデアです。
③階段のデザイン
書斎をおしゃれにしようと、ロフト部分だけにこだわってはいませんか?ロフトはリビングなど、居室と半分つながった空間であり、そのつながりを上手く工夫することが、おしゃれな空間づくりにつながります。そこでおススメしたいのが階段です。デザイナーズ家具を取り入れたモダンなコーディネートの部屋に、普通のはしごは馴染みませんよね。
こちらのような半らせん状ならあまりスペースを取らずにあか抜けた印象になります。また、踏面(足を乗せる面のこと)の素材にこだわったり、形を不規則にすることでも、空間に変化が生まれます。
尚、ロフトの階段については、お住まいの自治体に確認が必要になります。取り外し可能なものをつけないとロフトと認められず、2階建て扱いになってしまう場合もあるので注意しましょう。
リビング兼用より仕事が捗る?ロフトを書斎にしたおしゃれな実例10選を写真で紹介!
ロフトは完全に仕切られた空間ではないので、家族の声や生活音は聞こえてしまいます。ですが床の高さが変わることで、家族と目線が交わりにくくなり、気兼ねなく仕事や趣味に取り組むことができます。
ここからはロフトを書斎として使った、おしゃれなコーディネート例をご紹介します。天井の高い海外の例もありますが、真似しやすいポイントも合わせてご説明するので、気に入ったものがあれば参考にしてみてください。
壁面の囲いで集中力をアップ
ロフトを作る際、圧迫感を与えないように、四方を壁で囲まないことも多いかと思います。そんな中でも机正面の壁を少し囲ってみることで、視界が狭まり、より集中できる空間になります。
この壁のクロスを変えたり、タイルを貼ったり、自分好みにアレンジしてみるのもおすすめです。アクセントウォールになるだけでなく、自分らしさが加わり居心地が良くなります。
光を通す透明な床
こちらは天井高がかなり高い空間でのロフトになりますが、注目したいのは床材。透明なガラスを使っています。天井も高くとれず窓の数も限られているマンションで、光を通し圧迫感を感じにくい素材を使うというのもひとつのアイデアです。
スタイリッシュな手すりと階段
https://www.codordesign.com/floor-13
ロフトの手すり・フェンスというと、木や金属で組まれたシンプルなものが多いですが、こちらのようにデザインにこだわると、ぐっとあか抜けた印象になります。桟同士の間も狭いので、転落防止にもなります。階段も同様に細めのスチールを使っているので、圧迫感を感じにくくなっています。
こだわりのミニマム書斎
こちらは最小限のスペースに作られたロフト書斎。小さいながらも、床材や手すり、ハシゴ、デスクのデザインにこだわりが感じられ、贅沢な大人の空間に感じられます。マンションでも収納スペースの上部に作ると、ロフトの天井高を確保しやすくなります。
掘りごたつ風ワークスペース
こちらは海外の極小住宅に作られたロフト式のワークスペースです。デスクの下部分の床を抜き、掘りごたつのようになっています。正面に窓があり、デスクも部屋の端から端まであるので、空間が狭いにも関わらず、のびのび仕事をすることが出来そうですね。
狭さを感じさせない白い書斎
戸建ての屋根裏ロフトを書斎として使うのであれば、窓を付けるのがおすすめです。こちらのように天窓であれば、壁面部分も収納スペースとして活用することができます。またカラーを白で統一しているので、明るく広く感じられます。椅子と壁のブラウンがアクセントになり、大人の雰囲気を演出しています。
和モダンな書斎
こちらも戸建ての屋根裏に作られた書斎スペースです。琉球畳と座卓、座椅子、ほのかに明かりを通す障子、電球色のテーブルランプが、温かみのある空間を作り出しています。「和」の持つ効果は、気持ちが凛として仕事に集中できるだけでなく、リラックスする場としてもぴったりです。
家族との程よい距離感
こちらは壁に向いてではなく、居室側を向いてデスクを設置している例です。子どもが遊んでいる様子を見ながら作業できます。同じフロアで作業すると、いたずらされたり干渉も大きくなるので、程よい距離感ではないでしょうか。ロフトの下部分の部屋の壁には、窓がつけられており光が通ります。プライベートを確保したい場合は、窓の位置を高めにしたり、くもりガラスを使ったりしても良いですね。
ロフトから突き出したデスク
こちらのロフトは天井があまり高くないのですが、デスクが居室部分へはみ出しており、椅子に座った時に視界が開けることで窮屈さを軽減しています。はみだした背板部分はくりぬかれているので、居室側からも圧迫感を感じにくくなっています。
ダクトレールの有効活用
こちらはマンションリノベーションで作られたロフト書斎です。下部が収納になっているので、ワークスペース部分の天井高が十分に確保できています。ダウンライトだとその分天井が低くなり、ブラケットだと壁面の収納が制限されます。
このようにダクトレールを使うと、複数のスポットライトの向きを自由に調整できるので、ロフトとリビングで共用できて便利です。手すりには細めの桟を使っているので、ロフトが目線の高さにあるにも関わらず、圧迫感を感じにくいですよね。
まとめ
ロフト書斎の印象には、天井高だけでなく周りのインテリアも大きく影響します。建築基準法により、海外の例のような広々とした空間は作れなくても、今回ご紹介したようなポイントをおさえておくことで、おしゃれで居心地の良い書斎になります。
ロフトは完全に閉じられた空間ではないので、ぜひ居室とのつながりにも注目して書斎づくりをしてみてください。