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【高級シーツの選び方】意外と難しいシーツの選び方とおすすめのショップを徹底解説!

野澤 みなみ
著者:野澤 みなみ (インテリアコーディネーター)

スペースデザインカレッジのインテリアコーディネーター科を卒業。 その後インテリアコーディネーターの個人事務所にて、コーディネート業務の他、DMやWEBページでの商品紹介に携わり製品知識を深める。転勤族の妻であり、一児の母。賃貸でも子どもがいても「素敵」で「実用的」な居心地の良い空間のご提案を心がけています。

海外映画や、高級ホテルを思わせる、シックかつラグジュアリーな寝室、あこがれますよね。一日の疲れをとり、素敵で心地よい寝室にするためには、ベッドやマットレス、照明、枕はもちろん大切です。

しかし忘れてはならないのがシーツ。直接肌にふれるものだからこそ、こだわりをもって選びたいところです。今回は清潔な就寝環境をつくるための、上質なシーツの選び方とお手入れ方法についてご紹介します。

シーツの質ってどこで分かれる?高級で上質な商品選びのコツ

シーツの質感や肌触りを選ぶ際、綿やリネン、シルクなど素材に注目してしまいがちです。ところが同じ素材でも、使っている糸の太さや織り方でも質感や肌触りが異なってきます。商品を選ぶ際のポイントについて、ご紹介します。

表記される数字の意味は?

高級シーツを見てみると、「300TCの80番手のサテン織り」というような説明があります。この数字はどのような指標なのでしょうか?

スレッドカウント

この数字は、スレッドカウント(Thread Count )といい、生地1インチ四方を織るために使われている糸の本数のことです。TC、または打ち込み本数と表記される場合もあります。

本数が多いということはより細い糸を使用しているので、キメが細かい滑らかな手触りの生地になります。しかし多すぎても、柔らかさがなくなるので注意が必要です。良質とされているシーツはおおよそ、300TC~500TCの範囲におさまることが多いので、参考にしてみてください。

番手

番手とは、紡績した糸の太さを表わす単位のこと。一定の重さに対して、長さがいくらあるかを規格化しています。例えば綿の1番手とは、重さが1ポンド(約454g) で長さが840ヤード(約768m) あるものを指します。長さが2倍のものを二番手、3倍のものを三番手といいます。

つまり数字が大きくなるほど、重さが同じで長く紡いでいるので、糸の太さは細くなります。糸が細く長いほど、ぴったりと肌に沿うので、柔らく感じられます。

これらは布を数値化したものですが、理想の数値だから、といって必ずしも満足できる触り心地になるかというとそうではありません。糸の素材や種類、単糸や双糸といった撚り方、織り方によっても手触りが変わってきます。

繊維の種類とその特徴

繊維の種類は、天然素材であれば、綿・リネン・シルク、人工素材であればアクリル・ナイロン・ポリエステルなどが使われますが、やはり天然素材のものの方が上質です。

綿

綿の中でも、上質とされるのがスーピマ綿、エジプト綿、新疆綿(しんきょうめん)です。これらは一本の繊維が極めて長い超長綿という綿繊維で、世界の綿花の5%ほどしか生産できないともいわれています。まるでシルクのようなと滑らかな肌触りと光沢感が特長です。

繊維自体がやわらかいので、高いスレッドカウントでなくても、柔らかい肌触りになります。

リネン

リネンは麻の中でも最も柔らかい繊維です。ベルギー産やフランス産が、高級リネンとして知られています。

一番の特徴は、他の天然素材よりも耐久性がある点でしょう。水に濡れると強度が増すので、頻繁に洗濯するシーツに適した素材です。使い込むほどに柔らかく、さらっとした肌触りになります。

肌に密着せず、吸放湿性にも優れているので、汗っかきの方や蒸し暑い季節にもぴったりです。

シルク

シルクはまずその光沢感がラグジュアリーな印象を与えがちですが、機能的にも大変優れた繊維です。

天然の繭から紡いだ繊維は、天然の中で最も細く、柔らかな肌触りになります。また、シルクを構成しているアミノ酸が人間の肌や髪に近く、水分を含んでいて静電気も起きにくい為、肌や髪に優しい繊維といえます。肌の弱い方や、乾燥する季節におすすめです。

長さのある繊維は、複数より合わせるのではなく単糸で織られることが多いので、軽くて丈夫なシーツになります。

織り方による肌触りの違い

 

同じ繊維でも織り方によって、質感が異なります。シーツによく使われるのが「平織り」と「サテン織り」です。平織りは、経糸(縦)と緯糸(横)が交互に規則的に交差した織り方です。交差が多い分、他の織り方より丈夫でシワになりにくく、摩擦に強い特徴があります。

サテン織りは朱子織りとも呼ばれ、交差点が上下左右とも隣接しないように飛ばした織り方です。通常は経糸が多く表面に出ていて、光沢が出やすく滑らかな手触りになります。超長綿やシルクの光沢感を生かせるので、高級シーツによく使われます。

シーツは洗濯や手入れが大変?シーツのお手入れ方法

シーツは汗や皮脂が付くので、頻繁に洗って清潔にしたいという方も多いと思います。毎日の洗濯は難しいという場合でも、最低でも隔週一度、汗をかく季節やアレルギー体質の家族がいる場合は、週に1回以上の洗濯を心掛けたいところです。

高級シーツはその質感を保つため、手洗いが推奨されていますが、忙しかったりサイズが大きくなったりすると難しいですよね。ご家庭の洗濯機を使ってのお手入れ方法と、生地毎の注意点を順を追ってまとめました。

①洗濯方法

高級シーツはサテン織りのものも多く、滑らかさを維持する為、できるだけ摩擦による刺激を避けたいものです。洗濯機で洗う際には、必ずネットに入れる様にしましょう。ネットに入れる際には、畳んでからいれると余計なシワが付かず後のお手入れが楽になります。シルクは特に繊細なので表面を内側に、裏返しにして畳むようにしましょう。

水温は約30度~40度が、生地に負担をかけにくく汚れが落ちやすい温度です。漂白剤の使用は避け、シルクは中性洗剤、リネンは弱アルカリ性の洗剤で洗うようにしましょう。手洗いモード、弱水流、デリケート洗いなど、刺激が少ないモードを選択します。

脱水もネットに入れたまま。シルクは約10秒ほどで終わらせるようにしてください。

②干し方

デリケートな生地なので乾燥機の使用は避けましょう。干す時にはシワをできるだけ伸ばします。この作業をきちんとやっておくことで、後のアイロンがけがぐっと楽になります。

シルクやリネンは紫外線や直射日光が変色の原因となるため、干す時は風通りのある日陰を選びましょう。ランドリールームなど室内に干す場合は、除湿機を使うのも良いですね。

③アイロン

アイロンをかけると、ホテルのベッドのようなシワのない綺麗な仕上がりになります。綿や麻はシワがついたまま乾燥してしまうと、シワが伸びにくくなります。半渇き状態で取り込み、アイロンがけをするとスチームいらずでキレイに仕上がります。

シルクは干すときにしっかりシワを伸ばすと、生地が水分の重みで引っ張られアイロンの必要がなくなります。どうしてもかけたい場合は、低温であて布をし、短時間にとどめましょう。

参考:https://www.linencompanyjp.com/hpgen/HPB/entries/10.html

高級シーツを買うならまずはここをチェック。インテリアのプロがおすすめする5つのショップ

高級シーツは海外製のものも多く、セレクトショップではそれぞれ取り扱っているブランドが異なります。以下を参考に、ぜひお気に入りのショップを見つけてみてください。

シーツ以外の寝具の取り扱いがあるお店ばかりなので、1つのところで、ベッドまわりのコーディネート一式そろえるという方法もあります。

ホテルライクインテリア

その名の通り「一流ホテルの寝心地をご自宅で」をテーマに、海外ブランドの委託販売・商品の企画販売を行っているセレクトショップです。銀座三越をはじめとする都市部の百貨店に常設、または期間限定で出店しているので、実際に触れて確かめられるのも嬉しいポイント。

シーツやその他のベッドリネンはシンプルなデザインと配色で、ホテルライクな落ち着いた寝室にしたい方におすすめです。

月額制(シーツの交換は隔週)のレンタルサービスがあるので、いろいろなシーツを試してみたい方や忙しい方、タワーマンションなどで干す場所がないという方でも、気軽に取り入れられます。

HP:https://www.modernrattan.net/index.html

リネンカンパニー

通販専門店ながら、世界の高級ホテルで使われているブランドや、同等品の取り扱いがあるセレクトショップです。旅行先で気に入ったものがあればこちらで探してみるとよいかもしれません。

ドバイの最高級ホテル、ブルジュ・アル・アラブでも使用されているイタリアの「シグノリア」や、世界のセレブリティやホテルから愛されている、最高級のベルギー寝具ブランド「ミラベル・スラヴィンク」、王室から高い評価を得ているイタリアの「デア」などのブランドを取り扱っています。

繊維やスレッドカウント、番手、織り方なども1つ1つ丁寧に記載があるので、オンラインでも安心して購入することができます。

HP:https://www.linencompanyjp.com/

イヴ・ドローム

全国の百貨店に出店している、フランスの高級リネンブランドです。

1845年創業のフレモードローム社のブランドであり、家庭向けの高級リネンは世界から高い評価を得ています。現在は自社製品に加え、インテリア小物、アクセサリー、家具などを取り入れ、フランスの暮らしの美学を提案し続けています。

それぞれの時代に合わせた高級な素材と絶妙な仕上げで、ベッドルームをモダンでラグジュアリーな雰囲気にしてくれます。シーツは無地やシンプルな柄が多い中、こちらではカバーリングと同じ、華やかな植物柄のシーツが多いのが特徴です。

HP:https://japan.yvesdelorme.com/

マーム

関東を中心とした百貨店などに出店している、インポートリビングのセレクトショップ。主にヨーロッパブランドのホームリネンを取り扱っています。

1973年のルームファッション事業スタート以来、「世界中の人々からステイタスシンボルとして愛される最高峰のホームリネンを日本にお届けすること」を目指し、洗練されたライフスタイルを提案しています。

シーズンやトレンドを意識し、華やかで洗練された商品が並びます。花柄が多い印象ですが、「デア」の取り扱いもあり上記のようなシックなものも。シーツを始め、ベッド周りを華やかにトータルコーディネートしたい方におすすめです。

HP:http://e-maam.jp/

フレッテ

シーツを語る上で欠かすことができないのがフレッテ。世界の1500以上ものホテルや王室、大使館などで使用されている、イタリアの最高級テキスタイルブランドです。日本では現在個人向けの販売代理店がないので入手が難しいのですが、仕事や旅行などで海外旅行に行く際にはぜひお店に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

1860年の創業当時より、最高品質と新しいスタイルを貴族や上流階級に提供、その知名度を確実なものにしてきました。現在でも欧米の上流階級に絶大な人気を誇っています。

日本でもリッツカールトンや、グランハイアット、マンダリンオリエンタル、フォーシーズンズなどの名だたるラグジュアリーホテルがフレッテのシーツを導入しているので、泊まって使い心地を実感してみるのもよいかもしれません。

HP:https://www.frette.com/

まとめ

いかがでしたでしょうか。寝室のコーディネートを見た時、布団に包まれて目立たないシーツですが、実はその品質によって、寝心地がかわってしまうことを知って頂けたかと思います。ショップはもちろん、ホテルでも上質なシーツが使われているので、ぜひ旅行や出張ついでに体験してみてください。

睡眠の質を上げたいとお考えの方も、まずシーツをかえてみるところから始めてはいかがでしょうか。