【プロが教える】おしゃれなリビング学習インテリアを実現する方法!気になるレイアウトや収納のコツも徹底解説
子どもが勉強を始めるころは、リビングで学習する方法をとる方が多くなりました。
リビング学習は気軽に親に質問ができたり、子どもの様子を確認できたりすることからも人気があります。
ですが、リビング学習にはメリットデメリットがありますし、子どもの性格にもあわせる必要があります。
今回はインテリアの面から考えて、リビング学習はどのような家具でおこなうのがよいのか、どんなレイアウトがよいのかを解説します。
リビング学習の実例もたくさんご紹介いたしますので、ぜひ参考にしてご検討ください。
目次
おしゃれなリビング学習インテリアを実現するポイントとは?
リビング学習とは?
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リビング学習とはその名の通り、家族のだんらんの場所であるリビングダイニングで勉強することです。
お子さんのリビング学習には、学習面でメリットが多いと言われています。
ダイニングテーブルで勉強するという方法ももちろんありますが、より集中できて親子の距離感もよくなり、さらにリビングのインテリアを壊すことのないリビング学習について今回は考えてみましょう。
食事をしたりソファでくつろいだり、テレビを見たりする場所で勉強するのですから集中するには工夫が必要になります。
また、勉強に関する教材や文房具、ランドセルなどの収納をどうするかもしっかりと考えることも大切です。
次の章から、詳しく解説しますので参考にしてください。
おしゃれなリビング学習インテリアを実現するために考えること
① 子ども以外もつかえるデザインにする
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リビング学習スペースは、第一に子ども向けにしてしまわないことが大切です。
幼いころは小物や雑貨で楽しく学習できる雰囲気を演出してあげて、ベースはリビングのインテリアに合う家具を選びましょう。
子どもがリビングで勉強する年数は、そんなに長くはありません。
いずれ子どもがつかわなくなったとき、ワークスペースとして使えるようなデザインにしておけば、とりあえずのものを選びませんし、空間全体でインテリアをコーディネートすることができます。
そうすれば、リビングに学習スペースがあってもおしゃれに保つことができます。
② 収納をしっかり用意する
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リビング学習で一番頭を悩ますのは、収納です。
手元に置いておきたい教材や辞書などのほか、プリント類やランドセルなどで雑然としてしまいがちです。
収納スペースはしっかり用意して、ボックスなどを活用して丸見えにならないようにするのがおすすめです。
将来、リビング学習をしなくなったときに変更できる柔軟な棚や、子ども部屋に移動できるキャスター付きの引き出しなどを設置するとよいでしょう。
③ 集中できる工夫をする
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リビングにはさまざまなものがあり、音があります。
勉強の集中が途切れることのないように、視線に入るものをコントロールしたいですね。
そのためには、机を置く位置と向きを検討しましょう。
テレビやゲーム、おもちゃなどは目に入らない向きで、保護者に質問などがしやすい程よい距離感がたもてる場所がおすすめです。
また、一般的な方法に縛られず、子どもの性格にあわせることも大切です。
④ 照明はしっかり用意
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リビング学習のデスクは壁に向いていることが多くなります。
するとお部屋の照明やメインの窓に背を向ける形になり、手元が暗くなってしまいます。
そのため、必ずデスクライトを設置してあげましょう。
お昼の明るい時間帯でも、思いのほか手元は暗かったりしますので、ライトをつけてあげると集中力もあがります。
デスクライトは、将来個室で勉強するようになっても移動できますから、視力低下につながらないような目に優しいライトを選びましょう。
おしゃれなリビング学習インテリアを実現するレイアウトの考え方
賃貸編
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賃貸の場合は間取り自体は変えられないので、置き家具で工夫することになります。
デザインの良いデスクやチェアをコーディネートしたいですね。
また、壁面全体にデスクが組み込まれた収納家具をくみ上げるとよりすっきりします。
お部屋の広さにもよりますが、壁につけてデスクを設置する以外の方法も検討してみましょう。
窓の前でもいいですし、ソファなどの家具の背中側など、意外とバリエーションがあります。
新築・リフォーム編
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新築や大がかりなリフォームなら、リビング学習(ワークスペース)をうまく組み込んだ設計が可能になります。
造り付けの家具を、ダイニングやリビングのほかの家具の邪魔にならないような場所に全体のデザインをそろえて設置することもできます。
小さな書斎のような、リビング側から丸見えないようなレイアウトもおすすめです。
コンパクトなスペースなので、工夫のし甲斐がありますから、ぜひ早めに設計士に希望を伝えておきましょう。
子供部屋との役割分担はどうする?
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子ども部屋とリビング学習の使い分けですが、これは子どもの年齢や性質にあわせて考える必要があります。
ひとりで眠るようになれば、必然的に子供部屋は寝る場所という役割に。
リビング学習を基本とするなら、小学校に上がるころに子ども部屋にもデスクを置いて用意をしてあげるとよいでしょう。
リビングで学習する方法をとってもいいですし、自分の部屋で集中したいという子どもなら子供部屋で勉強する。または、ほかの家族のリビングの使い方や、その日の気分、学習の内容に合わせて勉強する場所を選択するという方法でもよいでしょう。
おしゃれなリビング学習インテリアを実現する家具の選び方
机と椅子はどう選ぶのが良いか?
ダイニングテーブルをリビング学習に使う場合
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ダイニングテーブルをリビング学習につかう場合は、テーブルのサイズとチェアに注目しましょう。
勉強するならある程度のテーブルサイズが必要です。特に兄弟で使う場合はゆったりサイズを用意しましょう。
画像のようにキッチンから同じ高さで続くダイニングテーブルなら、融通が利きます。
チェアは、成長とともに必要な高さが異なりますので、幼い子どもの場合は特にシートハイが変更できるタイプにしてあげるとよいでしょう。
リビング学習用に別にデスクを用意する場合
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デスクとチェアの選び方で大切なことは、お部屋のインテリアに合うものを選ぶということが第一です。
カラーや素材、デザインをそろえてコーディネートしましょう。
デスクは置きタイプよりも、画像のような壁面いっぱいの造り付けタイプの方がすっきり感を演出することができます。可能であれば検討しましょう。
チェアについては、お子さんの体に合ったものを選ぶことが大切です。
座り心地が、集中力や姿勢に影響します。
デスクとシートの高さ、足がつくかどうかを確認します。
収納家具はどう選ぶのが良いか?
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リビングのインテリアのイメージに一番影響を与えるのは、収納と言ってもよいでしょう。
学習スペースには、筆記用具、教材、ランドセルなど雑然としやすい、さまざまな色の物があります。
収納をオープンで用意するなら、カラーとデザインをそろえたファイルボックスやカゴを並べて片付けるように。
そうでなければ、扉付きや引き出しタイプの収納にしまい、デスクをつかっていないときには物が見えないようにするのがポイントです。
ランドセルを乗せることのできる引き出し下収納を利用して、将来は子ども部屋に移動するのもおすすめです。
子どもが必要なものが取りや出しやすく、片付けやすい収納を意識しましょう。
慣れるまでは毎日一緒に片付けてあげるとよいですね。
ホワイトボードは必要?どう選ぶ?
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ホワイトボードは、覚えることなどを書いておくと、繰り返し確認することでしっかり頭に入れることが可能になるとも言われています。
ただし、インテリアの面からは、光沢のあるホワイトボードはあまりおすすめできません。
設置するなら悪目立ちしないようにできるだけフラットに、画像のようにデスクと上部収納の間にすきまなく貼りつけるような方法がよいでしょう。
または、手元サイズにして、必要な場合は壁に立てかけて確認するという使い方にして、将来必要がなくなったときに備える方法もいいですね。
子供の年齢に応じてどうリビング学習を変えていくのが良いか?
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リビング学習が向く子と向かない子もいますし、兄弟がいるかどうかや、年齢によるところもあります。
よいと聞いたからというようなことではなく、子もどの性格や集中の仕方などをよく観察したうえで、子どもに合う場所で勉強ができるようにサポートしてあげたいですね。
幼児期や小学校低学年の間は、勉強の仕方もわかりませんし、一人きりになるよりも保護者の近くにいる方が安心できるお子さんが多いので、リビング学習がよい場合が多いです。
がんばっていれば、ほめてあげることでやる気も高まります。
小学校高学年からは子どもにもよりますが、小学校の間はリビング学習を選択される方が増えています。特に中学受験をする場合は、子どもだけではこなしきれず親のサポートが必要になることが多いので、リビングで共に頑張る方が多いですね。
中学以上は、子どもの希望や性格を考えて選択しましょう。
高校生でもリビング学習が合うという子どももいます。子どもとどうするかを話し合ってみるのもよいですね。
子供が複数人いる場合に気をつけるべきポイントとは?
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兄弟姉妹がいる場合は、年齢差によっても変わりますが、一緒に勉強できない場合は集中をたもつ工夫が必要になります。
兄弟がテレビやゲームをしている中で、勉強に集中するのは難しいです。
テレビやゲームの画面が見えない向きで、勉強ができるような位置にデスクをレイアウトしたいですね。
また、テレビやゲームはイヤホンをして音を出さないようにするなど兄弟にも協力してもらいましょう。
おしゃれなリビング学習インテリア実例15選
新築アイデア実例7選
オープンな子供部屋をつくってしまう
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こちらは、リビングに学習用のスペースを本格的につくっておくという例です。
オープンな子供部屋が隣接しているようですね。
中央に柱があるので、将来は個室にできる仕様なのかもしれません。
ダイニングテーブル横のカウンターは定番
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ダイニングテーブルの横の壁にカウンターを設けるのは、近年定番になりつつあるようです。
窓を設けて明るさも確保。
置き家具よりもすっきりした印象にすることができます。
キッチンカウンターも設定しやすい
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キッチンカウンターを学習スペースにする方法もよく採用されます。
勉強だけでなく、朝食につかったりとさまざまに利用できます。
また、キッチンに立ちながら子供と会話したり、質問に答えたりが可能になります。
丸見えにならない工夫はインテリアを壊さない
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リビング学習はどうしても美しくないと感じられるなら、画像のように立ち上がりがあるデスクを造作するとよいでしょう。
多少デスクの上が出しっぱなしでも、リビング側からは散らかった印象になりません
キッチン脇にワークスペースをつくる
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こちらもリビング側から見えない設計です。
近くで勉強できるスペースと家事スペースが合体したような使い勝手の良さそうなカウンターになっています。
リモートワークにもおすすめです。
目隠しにもなってこもれるスペース
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デスクを少し奥まった場所に設置すると、それだけでリビング側から見えにくくなり、こもれる集中スペースにすることができます。
キッチンカウンターのラインを強調
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キッチンカウンターをそのままつなげてデスクスペースをつくっているこちらのアイデアも、横のラインが強調されて広くすっきりと感じる効果があります。
リノベーションアイデア実例3選
壁面の凹凸を利用する
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リノベーションでどうしてもなくせない柱や壁を逆手にとって、できたスペースに収納とカウンターを設置。
たとえば、もとは押入れだったという場所でもいいですね。
リビング隣接和室を利用
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収納のある置きタイプの畳スペースを検討されているなら、画像のように段差を利用した掘りごたつ式のカウンターはいかがでしょうか。
50センチほどのスペースをプラスするだけで、つかい方が広がります。
リビングカウンターにデスクを組み込む
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ディプレイや収納のためにリビングカウンターを設置して、その一部をデスクにする方法もインテリアを壊さずすっきりと学習スペースを追加することができます。
賃貸アイデア実例5選
賃貸で設置できる壁面本棚にデスクを設置
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賃貸でも設置できる壁面収納を利用したワークスペースのサンプルです。
かなりの重量になりますから、床の強度は確認した方がよいでしょう。
インテリアスタイルにあうデスクと収納で演出
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賃貸で最もシンプルな学習スペースは、お気に入りのデスクとチェアをコーディネートする方法ですね。
この場合は、もちろん素材やカラーをそろえて、収納方法もこだわることがポイントになります。
家具などでゆるやかに仕切る
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リビングの一角を家具などでゆるやかに仕切る方法は、リビング学習のほかリモートワークにもおすすめです。
子ども部屋で勉強するには早いけれど、口出しは好まない子どもにぴったりでしょう。
突っ張り棒タイプの壁「ディアウォール」を活用
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こちらは、賃貸でも壁面に棚をつくることができる突っ張り棒のディアウォールをつかった、デスクのサンプルです。
リビング学習が一時的な場合にもおすすめです。
ソファの背後にデスク
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デスクは壁につけて設置することばかり考えてしまいますが、ソファのうしろはおすすめスペースです。
学習机として利用していないときには、雑貨やお花を飾るスペースとしても優秀。
インテリアをランクアップさせる方法でもあります。
まとめ
今回は、リビング学習でおさえるべきことをお伝えしたうえで、素敵なインテリアのままでスペースをつくる方法をご紹介しました。
実例もさまざまご用意したので、こんな感じがいいな…というものを見つけていただけたのではないでしょうか。
新築・リフォームの場合は、とにかく早めに設計士にご相談くださいね。