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      2022/11/06

【プロが解説】ピアノがあるリビングのレイアウト全10パターン!グランドピアノもアップライトピアノも実例ご紹介

浦辺愛美
著者:浦辺愛美 (インテリアコーディネーター)

大手インテリア販売店で10年勤務。顧客へのコーディネート提案と従業員の家具知識教育に携わる。インテリアコーディネーター・色彩検定1級だけでなく、宅地建物取引主任者を独学で取得。趣味は旅行で、旅先でのインテリアチェックは欠かせません。現在、夫と3歳の娘との3人暮らし。子供がいても散らかりにくい、シンプルで機能的なインテリアを実践。見た目だけでなく、住む人の使いやすさを考えたインテリアを提案します。

ピアノをリビングに置く最大のメリットは「いつでも弾きやすい状態になるので自然と演奏回数が増える」ことです。また、リビングに置くことで他の家族の目にも入りやすく、家族全員で気軽に音楽に触れられるのも良いですね。

しかし、ピアノはサイズが大きいため、存在感が強すぎてリビングインテリアの印象を損なったり、場所を取りすぎてリビングが使いにくくなったりしてしまうことを危惧している方も多いかもしれません。

そこで、今回は「ピアノがあるリビングのレイアウト全10パターン!」と題して、ピアノをリビングに置く際のポイントをご紹介します。グランドピアノとアップライトピアノに分けて、実際のレイアウト例も多くご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

ピアノがあるリビングのレイアウトのコツを知って、音楽も日常生活も快適に楽しみましょう!

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ピアノがあるリビングのレイアウトを決めるときに考えるポイント

避けるべき場所を知ってピアノの置き場所を絞り込む

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リビングにピアノを置くにあたり、避けるべき場所が3つあります。これらの場所にレイアウトすると、音色が美しく聞こえないだけではなく、ピアノ自体を傷めてしまう可能性もあります。

まずは「ピアノを置く際に避けるべき3つの場所」を知って、どこにレイアウトするのがご自宅に合っているかを考えましょう。

1.湿度が高い・低い場所

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湿度が高くなりやすいキッチンやお風呂など水回りの近く、反対にエアコンが直接当たるような乾燥しやすい場所は、木でできたピアノにとっては苦手な環境です。特に乾燥は割れや反りなどの原因になり、音がくるってしまうこともあります。

人間にとっても過ごしやすい湿度50~70%がピアノにとってもベスト。快適な湿度コントロールができる場所に設置しましょう。

2.窓辺や直射日光が当たる場所

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ピアノはそれなりに大きな音が出るので、窓辺に置くと外に音が漏れやすくなり、ご近所への迷惑になってしまうことも。また、直射日光があたると日焼けしてしまうので、窓辺や直射日光が当たる場所は避けた方が良いでしょう。

どうしても窓辺に置きたい場合は、遮光カーテンや防音カーテンを使用したり、内窓を設けて音が外に漏れにくいようにしましょう。

3.床暖房の上

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床暖房の上に直接ピアノを置くと、ピアノがあたためられて過乾燥状態となり、割れや反りなどにつながります。その結果、音が狂うことも考えられるので、床暖房の上にピアノを置くことは避けましょう。

どうしても床暖房の上に置きたい場合は、断熱シートなどを使用してピアノに直接熱が伝わるのを防ぎましょう。

周囲に空間を空けるのはマスト。吹き抜けや階段近くなら音の広がり◎

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ピアノのきれいな音色を最大限に楽しむには、広い空間で音が心地よく広がる状態にしてあげることが大事です。ニッチなどに入れて囲んでしまうのではなく、周囲に何もない状態を作ってあげると、ピアノの美しい音色が存分に響き渡ります。音の広がりを重要視するのであれば、吹き抜けや階段の近くなど、音が広がりやすい場所に置くのがおすすめです。

特に重要なのはピアノの背面と壁との距離。ピアノ背面と壁との間は10~15cm程度は離してあげると、音が広がりやすくなって、より美しい音色を響かせることができます。できれば外壁ではなくお部屋を仕切る内壁に向けるようにすると、外に音が伝わりにくくなるので騒音トラブルの防止にもなります。

また、ピアノには調律のためのスペースも必要です。年に一回は調律をしてもらうことで、いつでもきれいな音を奏でることができます。調律に必要なスペースはピアノの種類によって異なり、アップライトピアノは上部約40cm・右側約50cm、グランドピアノはそれに加えて手前約100cmが必要です。調律スペースを空けておくことでメンテナンスがしやすくなるだけではく、音の広がる空間も増えます。

重量物なので床の保護も大切。気軽に動かせないのでレイアウトはよく考えて!

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一般的に、グランドピアノは250~400kg・アップライトピアノは200~280kg程度の重さがあるといわれています。通常の家具にはまずない重量なので、床にそのまま置くと床材を痛める恐れがあります。

基本的に床の補強などは必要ないですが、ピアノ用のマットなどを使用して、床材の保護をすると安心して使用できますし、階下への防音にも効果的です。ベニヤ板などを敷いて荷重を分散させるのも、床材を傷つけない効果があります。

また、インシュレーターと呼ばれるピアノの脚につける防音・防振部材を使用するのもおすすめです。ピアノキャスターの脱輪を防ぐため、地震対策にもなります。

ピアノは重量がかなり大きいため、一度設置すると容易に動かせません。レイアウトを決める際に、演奏時の使い心地やリビングの動線など、使いにくさを感じるシーンはないかをよくシミュレーションしておきましょう。

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ピアノ種類別おしゃれで機能的なピアノがあるリビングレイアウト全10パターン

グランドピアノがあるリビングレイアウト編 5パターン

グランドピアノは壁付けできないので、壁から少し離して置くorお部屋の中央付近に置くの2択になります。ソファなど人がいる方向をむくのか、窓などを向くのかによって演奏時に見える風景が変わり、見た目の印象も変わります。

壁寄りにして空間とのバランスをとる

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グランドピアノをお部屋中央に置いて、壁から少し離して置いています。ピアノの背面側にソファを置くことで、美しい音色を特等席で感じることができます。

存在感の大きなグランドピアノはお部屋の主役。インテリアもピアノに合ったエレガントな印象にすると相性が良いです。明るい色をベースにするのであれば、ラグに少し暗いトーンの落ち着いたカラーを選んで、黒いピアノが浮かないようにしましょう。

吹き抜け設置で音も見た目も美しく

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吹き抜け空間の中央にピアノを置いて、絵画のような美しい空間に仕上げています。音の広がる空間も広いので、より美しい音を響かせることができます。チェアやスツールなどの家具は最低限に絞ることで、ピアノの存在感が引き立ちます。

黒いピアノはモノトーンインテリアと相性抜群。白の分量を増やすことでスッキリとスマートな印象を保ちつつ、大きなグランドピアノでも軽やかな雰囲気を感じさせます。

ソファに背を向けて集中しやすい環境に

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リビング階段の下にピアノを置いて、音の広がる空間を確保しています。周囲を大きく空けておくことで、美しい音色がより心地よく広がりますね。ピアノとソファの向きをそろえることで、演奏中は他の人の動きが気になりません。反対に、ソファに座る人とコミュニケーションをとりながら弾きたい場合は、ピアノの向きをを90度ずらすと良いでしょう。

クラシカルなインテリアテイストに合ったラグを敷いていますが、デザイン面だけではなく、防音や床の傷防止にも役立ちます。厚みが5~10mm程度はあるものを選ぶとよいですが、さらに防音効果を高めたい場合は遮音等級が高いものを選びましょう。

セッションに最適。みんなで音を楽しむリビング

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ピアノを主役にしたリビングを作るのであれば、お部屋の中央を向く形で設置するのも良いでしょう。他にものを置かないことで、楽器たちの存在感がより引き立ちます。ラフに腰掛けられるスペースがあれば、家族や友人とセッションを楽しむこともできます。

ガラスの内壁で一人で集中・みんなで楽しむどちらにも対応

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リビングの一角に内壁を作ってピアノ室としています。内壁といってもほぼガラスで作っているので圧迫感はありません。リビングへの音の響きを抑えることができるので、他の家族はリビングで静かに過ごしたいという場合も安心ですね。

アップライトピアノがあるリビングレイアウト編 5パターン

アップライトピアノは、グランドピアノに比べてコンパクトで壁付けもできるので、置く場所が比較的自由になります。音の広がりを考えると狭すぎる場所は避けたいですが、あまりこだわらないのであればニッチへの配置も可能です。死角に置く・インテリアと馴染ませるなど、存在感をおさえる工夫をすれば、コーディネートを損なうこともありません。

死角に置いて強すぎる存在感をやわらげる

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白ベースの爽やかな空間に黒いピアノが上手くマッチしています。黒いピアノは存在感が大きく、目立ちすぎてしまうことがあります。気になる場合は入室時に目に入りにくい場所に置きましょう。白いマットをかけたり、照明で明るさをプラスするのもおすすめです。

壁付けは手元の明るさにも注意

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木目があたたかみを感じさせるアップライトピアノに観賞植物を飾り、インテリアにしっくりとなじませています。ピアノを壁に向けて設置すると、置き場所によっては自分の影で楽譜や手元が見えにくくなることがあります。ブラケットライトをつければ明るさを確保できるので、演奏中のストレスが減少しますよ。

ゆるやかなゾーニングで演奏に集中しやすく

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L字型リビングの奥にピアノスペースを設けています。ソファスペースとは壁で仕切っているわけではないので、空間を広々と見せることができて開放感があります。それでいてソファ裏の場所からはピアノが見えないので、お部屋の印象はとてもスッキリとします。ピアノはソファと180度向きを変えて設置しているので、テレビやソファが視界に入りにくくなり、家族がくつろいでいるときも演奏に集中できます。

ラック前に置けば楽譜などもスマートにしまえる

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ピアノと同じ風合いの木目のラックを造作することで、お部屋の一体感が増しています。ピアノはラックの間に埋め込めば省スペースで設置できますが、音の広がりを考えるとラックの前に置くのもありです。

ピアノの真裏にあたる部分は、ボックスなどを使用して横から簡単に引き出せる収納にするとよいでしょう。楽譜などピアノ演奏時に使うものをしまえば、ピアノ周りはいつでもスッキリとした印象を保てます。

ニッチに置いてスペースを有効活用

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リビングの奥のニッチをピアノスペースにしています。音の広がりを考えると狭すぎるスペースはあまりおすすめできませんが、限られたスペースを有効活用したい場合は選択肢に入れても良いかもしれません。他の場所から見えにくいので、インテリアの雰囲気を壊さずに置ける・ピアノ練習中に気が散りにくいなどのメリットがあります。

まとめ

ピアノをリビングに置く場合、避けるべき場所さえおさえておけば、壁際でもお部屋の中央でも好きな場所に置くことができます。最終的には、ピアノを中心としたインテリアにするのか、日常生活の過ごしやすさを重視するのかで置き場所を決めると、ストレスなく快適なリビングになりますよ。

コツをおさえた「ピアノのあるリビングのレイアウト」を考えて、ピアノ演奏も日常生活も心地よく楽しみましょう!

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