【プロが教える】かっこいい玄関を実現する方法！家の顔でもある玄関を美しくまとめるためのポイントを解説

著者：おおたひろこ （インテリアコーディネーター）

大学で建築を学び、建築・インテリア業界で10年以上勤務したのちライターに転身。インテリアコーディネーター資格保有。自宅はモダン+グリーン多め、子どもとペット共存のインテリアです。専門的な視点と生活者の目線で、皆さまのインテリアづくりをお手伝いします。

家を出る時、帰ってきた時、家族みんなが頻繁に使う場所が玄関です。
お客様が来られたときにも、まず目に入りますし、玄関が素敵だとその先のインテリアにも期待が高まります。

そんな家の顔になる玄関は、清潔で気持ちがよくて、センスが感じられる空間にしたいですね。

今回は、玄関を使いやすくおしゃれにするためのポイントを解説します。
素敵な玄関を実現している実例画像もたくさんご用意していますので、この記事を参考に理想の玄関をぜひ作ってください。

玄関をかっこよく。おしゃれに決めるための３つのポイント

ポイント① 収納

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日本の玄関は、靴を脱ぐ場所でもあります。
そのため、素敵な玄関を作るためには、靴の収納がとても大切になります。

せっかくおしゃれな玄関でも、靴がたくさん置いてあると台無し。
できるだけ、靴のない玄関を目指しましょう。

つまり玄関は、下駄箱やシューズクローゼットなどの収納がとても大切になります。

靴以外にも、傘や鍵、子どもの外遊びのおもちゃ、ベビーカーなどがスッキリ片づけられるような収納を備えた玄関が理想でしょう。
片付いているだけで、おしゃれな玄関の一歩は踏み出せていると言っても過言ではありません。

ポイント② 飾るものは厳選してスタイルを統一

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特にコンパクトな玄関では、いろいろと飾り立てると片付いていない印象になってしまいます。

すっきりしたミニマムな空間もスタイルに合うのなら良いですが、インテリアに合う雑貨などを飾る方が素敵な場合もあります。
そのようんば時には、飾るものは厳選して、一番目立つ場所１箇所だけにまとめるのがおすすめです。
飾るものは、もちろんインテリアのテイストに合った上質なものにしましょう。

画像のように、玄関に入ったときに視界に入る場所に、舞台を作ってあげるとすっきりと飾ることができます。

また、使い勝手の点でもミラーの設置がおすすめです。
身だしなみのチェックや、写り込みで広くみせる効果も期待できます。
ミラーのデザインは必ずインテリアスタイルに合ったものを選びましょう。

他におすすめは、花瓶に生けた草花です。
樹形に特徴のある大きめの枝物でも、小ぶりの花瓶に生けられた少しのお花でも、玄関に華やかな雰囲気を作ってくれます。

ポイント③ 掃除のしやすさ

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素敵な玄関は片付いていることのほかに、清潔である事が絶対条件です。
できるだけスッキリ片づけておくことは、掃除をしやすくすることにもつながります。
片付ける以外に、掃除がしやすい素材にも注目しましょう。

土間部分は、あまりザラザラ凹凸があると持ち込んだ細かい砂の掃除がしにくくなりますし、拭き掃除もさっとできません。掃除の時に壁面が汚れないように、巾木もチェックしておきましょう。

さらに詳しく！かっこいい玄関をつくるポイントをパーツごとに解説

かっこいい玄関×ドア編

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玄関でデザイン性が重視されるのが、玄関扉です。
インテリアスタイルにあった素材とデザインのドアをしっかり選びましょう。

既製品から選ぶだけでなく、重要な家の顔としてオリジナルで作ってもらうことも可能です。

玄関扉のデザインは、家の中の印象だけでなく、外観にも影響します。内にも外にも合う玄関扉を設置したいですね。

かっこいい玄関×床編

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玄関の床は、外部からつながる土間部分と、室内側に大きく分かれます。
どちらも選ぶ素材によって、もちろん雰囲気が変わります。

土間側は、モルタル、タイル、石などが使用されるのが一般的。
一方、室内側は室内の床材と揃えられる事が多くなります。

土間と室内の素材とカラーの組み合わせがセンスの見せ所です。

かっこいい玄関×シューズボックス編

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玄関のインテリアにぴったりのシューズボックス（下駄箱）を設置するほか、スッキリとした玄関を保つためにシューズインクローゼットを設ける事がトレンドになっています。

どちらにしても、見た目のデザインだけでなく、玄関に出しっぱなしにしたくない靴や傘、アウトドア用品、コートなどが溢れる事なくしまえる容量を目指しましょう。

かっこいい玄関×壁紙編

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基本的に玄関の壁紙は、居室に合わせて選ばれます。
ただし、ポイントとして色を入れたり、画像のように調湿や匂いを吸収できるエコカラットを利用する方法も人気があります。
エコカラットを取り入れるなら、効果がある面積を確保するようにしましょう。

かっこいい玄関×照明編

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夜間に家に帰ったときに、ホッとしたいですよね。
そんな玄関の演出に大切なのが照明です。

暗い場所から入ることが多いので、眩しさが感じにくい間接照明を活用して、温かみのある空間を作りましょう。

また、画像のように視線を集めたい場所をスポットで照らしたり、廊下の奥を明るくして奥行きが感じられるような演出もおすすめです。

後悔したくない！失敗しがちなパターン紹介

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画像は、海外のラグジュアリーなエントランスホールです。
想像していただきたいのですが、日本の玄関はここまで広いことは稀です。
コンパクトな玄関に、これだけ要素を詰め込むとごちゃごちゃとした悪趣味とも言えるインテリアになってしまう可能性が高くなります。

つまり、飾る場所は１箇所にして、できるだけシンプルに作ることが失敗しない玄関作りのポイントになります。

かっこいい玄関実例10選

かっこいい玄関×外観（アプローチ・ポーチ）編　5選

奥行きが感じられるモダンなアプローチ

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温かい光が待つコンクリート打ちっぱなしの素敵なアプローチです。
奥行きが感じられるドラマチック演出がされています。

また公道との関係にも注目しましょう。
玄関が公道にとても近い位置にありますが、道と並行して設けられたこの長いアプローチがあることで距離を作ってプライバシーを確保しています。

引き戸の玄関で和モダンに

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引き戸の玄関は、日本特有のしっとりとした美しさを演出するのにぴったり。
また、開き戸と違い、扉が勝手に閉まってしまうことがなく、物の出し入れやシニアになってからの出入りが楽です。

画像は美しい和の外観に、シンプルで上品な格子戸が素敵ですね。
玄関を入った先に見える和のお庭まで、統一された美しさがあります。

こちらは和の引き戸ですが、洋風タイプも作ることができます。

玄関丸見えを避けた可愛い家型の入り口

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道路側から見える場所に玄関を設けなくてはいけない場合に、画像のような方法がよく取られます。
玄関扉を開けた時に室内が丸見えにならないよう、玄関を横向きに設置。

こちらは、玄関前のスペースが三角屋根のようになっていて印象的なデザインです。
外観と素材が分けてあり、内側は温かみのある木材というのもホッとできますね。

三角屋根タイプでなく、シンプルなボックス型にするとスタイリッシュな印象になります。

また駐車場との間に設けられた門柱が、プライベート空間との仕切りとして役立っています。
画像のように直線のアプローチの場合は特に効果があります。

プライバシーに配慮したアプローチ

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こちらは、家を囲うように塀を作り、よりプライバシーを考慮した設計になっています。

表札が掲げられた扉を開けると、前庭があり、その先に玄関が設けられています。
どちらの扉にも鍵があり、扉が閉まっていると中の様子はほぼわかりません。
そのため、前庭に面した居室に大きな窓を設置することも可能になります。

植栽が迎えてくれる癒されアプローチ

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緑いっぱいのアプローチは、癒しと目隠し効果があります。
毎日季節が感じられる潤いのある生活ができそうですね。

また、こちらの住宅は玄関がガラス戸ですが、明るい場所にある植栽が写って中の様子がわかりません。
夜間に室内側が明るくなった時の工夫は必要ですが、開放的な玄関を作ることができます。

画像のようにアプローチに段差を作ったり、カーブを作るとよりプライバシーが確保されます。
ただし、バリアフリーを意識するなら段差は作らずスロープを設けた方が良いでしょう。

かっこいい玄関×内観（ホール）編　5選

視線が抜ける玄関ホール

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コンパクトな玄関でも開放的な雰囲気が作れる方法が、こちらの画像のような視線の先に抜けがある空間です。
お庭が見えるようにしたり、借景を利用するピクチャーウインドウが効果的。

できるだけ壁面の出っ張りを無くし、飾りはリズム良く設けられた小さなニッチに。
印象的なデザインのチェアやベンチを置いて、しっとりとした上質な玄関が作られています。

また、玄関にベンチを置くととても便利です。
靴を履くときに腰掛けたり、荷物を一時的に置いたりできます。
また、デザインも豊富にあるので、インテリアに合うポイントになるような椅子を見つけやすい点でもおすすめのアイテムです。

天然素材を使って飽きない玄関に

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木や石を使った玄関は、シンプルでも年月と共に味が出て飽きることのない空間を作ることができます。
天然素材は、家に帰ったときにもホッとできますね。

こちらの玄関は、ブラックアイアンで収納を浮かすことで、適度な緊張感と遊び心がプラスされています。
また、ブラックアイアンが使われているので、和だけでなくブラックやグレーを入れた物を天板に飾ることが可能になってディスプレイの幅も広がります。

カーブをデザインとして取り入れる

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こちらの玄関も自然素材をメインとしていますが、とことんカーブを取り入れた玄関です。

優しさが感じられる塗り壁に取り付けられた扉は、上部がアーチ型に。
上がり框もシューズボックスの上部も、有機的なカーブを描きます。
それでいて、カラーや素材は絞られているので上品にまとまっています。

吹き抜けで開放感のある玄関ホール

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開放的な吹き抜けを設ける玄関は、以前から人気があります。
単調にならないように、外の景色、照明、壁面装飾などにこだわりましょう。

こちらの玄関は、框のカーブと壁面の石材、蹴上がなく光を通す木製階段が素敵です。

広い土間のある玄関

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リビングなどの居室につながる広い土間を備えた玄関も人気があります。
広い土間は、多目的に使えるスペースにすることができます。

例えば、画像のようにソファを置いてくつろぎの一室として使うこともできますし、趣味の園芸や自転車などをそのまま室内に取り込める場所にもなります。

土間スペースに暖炉を置いたり、雨の日の子どものプレイスペースにしたり、画像のように和室に来訪者をそのまま通せたりと、暮らしに合わせて使える便利な場所になります。

まとめ

今回は、家の顔でもある玄関を美しくまとめるためのポイントを解説しました。
また、デザイン、使い方などさまざまな玄関の実例もご紹介したので、玄関のイメージを膨らませることができたのではないでしょうか。

靴を脱ぐ場所という機能だけでなく、素材にもこだわって帰ったときに嬉しくなるような玄関をぜひ目指してくださいね！