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【プロが教える】海の絵をつかったおしゃれなインテリアを実現する方法!海はカラーコーディネートがしやすいモチーフです

ジツカタナミ
著者:ジツカタナミ (インテリアコーディネーター)

武蔵野美術大学空間演出デザイン学科卒。インテリアコーディネーター資格取得後、インテリアショップにてお客様へコーディネート提案と社内接客サービス向上業務に携わりました。現在は子育てをしながら、ライターとしてインテリアと暮らしについて発信しています。「楽しく・らしく・暮らす」をモットーに、お家がますます好きになるようなインテリアアイデアをご提案していきます。

風景画のなかでも海の絵はインテリアにおすすめしたいアイテムです。
というのも、使用されているブルー系統のカラーは「心が落ち着く・リラックス」という印象もあり、清潔感や上品な印象をインテリアにプラスします。シンプルなデザインも多く、初心者の方でも気軽に挑戦できるということもおすすめポイントと言えるでしょう。

今回は有名な海の絵をはじめ、海の絵を飾るときにおさえておきたいポイント、さまざまなテイストの海の絵をレイアウトしているコーディネート事例をたっぷりご紹介します。
サイズ感やカラーコーディネートなど、ご自宅をイメージしながらチェックしてみてくださいね。

海の絵を取り入れたおしゃれなインテリアを実現するポイント

海の絵といえば?有名な海の絵をご紹介

クリスチャン・ラッセン

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「海の絵」と聞いて真っ先にラッセンを思い浮かんだ方も多いのではないでしょうか?
アメリカのカルフォルニア州出身で、鮮やかな色彩と幻想的な雰囲気で見る人を魅了する作品を描いています。
ダイナミックで動きのある構図は、インテリアに華やかさを添える絵画です。

 

ウィリアム・ターナー

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イギリスのロンドン出身のターナーは、家のそばに流れるテムズ川をよく描いていたと言われています。
優しく淡いタッチで描かれた海と、そこに住む人々や停泊している船など、ストーリーを感じさせる作品が多い画家です。
その中でも写真の「ノラム城・日の出」は、のちに印象派の画家であるモネが影響を受け「印象・日の出」を描いたと言われています。

 

ギュスターヴ・クールベ

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19世紀にフランスで活躍したギュスターヴ・クールベは写実主義の画家です。
日常で見られる光景を誇張せず、美化せずにありのまま描くなかで、1860年以降は「波」をモチーフにした作品に取り掛かりました。
波しぶき、雲の流れ、色が変わりつつある空…と、「瞬間」をとらえた作品はぜひ実際に鑑賞したい一枚です。

 

おしゃれなインテリアを実現する海の絵の選び方

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海の描かれ方はさまざまです。
スケールの雄大さ、美しい青のグラデーション、朝焼けと夕暮れのオレンジ、穏やかな静けさ、あるいは波が立つ賑やかな様子…。
描かれている海の様子から連想するイメージと、レイアウトする空間の雰囲気を調和させることがポイントです。
写真の事例を見てみると、自然光が差し込む明るい空間にベージュトーンの家具をレイアウトし広々とした印象を感じますね。飾られた絵は水平線があり、海と空がキャンバスいっぱいに広がった構図なので空間にさらに奥行きをプラス。互いにインテリア効果を高めていると言えるでしょう。

「曲線・直線」「静・動」「寒色・暖色」などがインテリアテイストの印象を変える要素です。
空間を引きで見たときのデザイン要素、パッと目に付くカラーコーディネートをベースにするなどバランスを考えて選びましょう。

 

おしゃれなインテリアを実現する海の絵の飾り方

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「余白」と「水平・垂直」の2点が、海の絵を飾る際のポイントとなります。
まず余白についてですが海を描いた風景は、見る人に広がりと奥行きを感じさせます。その海の持つ広大なイメージを損ねてしまわぬよう、絵の周りに充分な余白を作ることが大切です。壁に余白が少なく、周りの家具と視界が重なってしまうと魅力が減ってしまうので空間を引きで見て飾る場所を検討しましょう。

水平・垂直についてですが、海の絵の多くは水平線が描かれています。上の写真は絵と暖炉の水平とラグの垂直のラインが整っていて空間そのものがスッキリとして見え、グッと洗練された印象に。
絵をまっすぐ飾ることと、周りの家具・インテリアアイテムとのラインを意識しましょう。

 

さらに詳しく!海の絵の種類別おしゃれなインテリアを実現するポイントとは?

夕暮れの海編

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時間帯によって全く違う表情を見せるのも海の魅力のひとつです。
海はブルーというイメージが強いですが、夕暮れ時を描いた海の絵はオレンジやイエローといったアクセントカラーがブルーと対比し見る人の目を引きつけます。

このアクセントカラーを効果的に見せるよう、カラーコーディネートはシックな色味でまとめましょう。
また、夕暮れ時というのはどこか静寂を感じる落ち着いた雰囲気があります。写真のようなモダンテイストや、ヴィンテージテイストがぴったりです。

 

動きのある波編

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波のうねりや飛沫など動きのある絵はそれだけでフォーカルポイントとなります。ただ、モノトーン調の場合は見る人によっては少し怖い印象を感じてしまうことも。透明感のあるブルートーンであれば、空間に爽やかさと華やかをプラスします。
また、周りにレイアウトする家具はごくシンプルなものよりも多少デザイン性のあるものがおすすめです。
絵に力強さがあるので、デザインによって空間全体のバランスが取ることができます。

 

海の絵を探すならココ!おすすめのショップをご紹介

SINGULART

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SINGULARTは、110か国以上・12,000人以上のアーティストやデザイナーに活躍の場を提供しているオンラインアートギャラリーです。
風景画や抽象画などのテイスト別、予算別、アーティスト別と実さまざまな絵を検索することができます。
また、すべてがアーティストのオリジナル作品なので唯一無二の絵を探している方にぴったりです。
サイト内にあるSINGULART MAGAZINEも、絵を選ぶ際のポイントやアーティストの思いなどコンテンツが充実しておりアートに関する知識や感性を深められます。

https://www.singulart.com/ja/

 

スタイル別おしゃれな海の絵インテリア実例15選

西海岸・インダストリアルスタイルの海の絵インテリア実例

淡く見事なカラーコーディネートでリゾート気分

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絵の淡いグラデーションと、レイアウトされたクッションとガラス細工のカラーが見事に一致しているコーディネートです。ソファはファブリックでリラックスできる心地よさがありながら、デザインがスタイリッシュなサイドテーブルを合わせることでラフになりすぎない大人のコーディネートに仕上がっています。

 

ホテルインテリアからインスピレーションをもらおう

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アメリカにあるホテルのロビーです。
明るい日差しが差し込む空間に飾られた作品の数々がゲストを迎えます。
「海の絵」といってもアーティストの着眼点は無数にあり、そんなお気に入りの作品がたくさんある場合にはこのようなインテリア事例からレイアウトのヒントをもらうのもいいでしょう。壁を埋めるように大小さまざまなサイズを組み合わせることがポイントです。

 

男性的な絵に、ラタンチェアで優しい雰囲気をプラス

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大判のキャンバスに描かれた絵は単体で見ると、ダイナミックで勢いのある男性的な印象です。
ここに曲線的なフォルムのラタンチェアをレイアウトすることで、絵の魅力はそのままに優しい印象のある空間になります。
花瓶に飾っている綿花も、空間にさりげなく柔らかさをプラス。クッションの柄も波の動きにリンクしたコーディネートです。

 

自然光が入る空間には、光を感じる絵を

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明るくスッキリとした空間はすがすがしい気持ちになりますね。このような自然光が入り清潔感のある空間には、光が増幅するようなアイテムをレイアウトして明るさを活かしましょう。
飾ってある絵を見てみると、波に太陽光が反射していますね。照明を使用していなくとも、まるで光源が増えたかのような爽やかな明るさを感じます。

 

インダストリアルテイストは質感がポイント

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コンクリートやアイアンのザラつきなど、インダストリアルテイストはアイテムの質感がポイントとなります。
写真はインダストリアルテイストのなかでも綺麗めにまとめたコーディネートです。絵を見てみると表面を左官のようなザラつきがあり、モダンテイストよりも少しラフな印象になりますね。額にもアイアンやスチール、アルミ素材を選び細部にも気を配ってコーディネートしましょう。

 

モダンスタイルの海の絵インテリア実例

鏡の反射を利用してよりスタイリッシュに

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モダンテイストはシャープさとスタイリッシュさがポイントとなります。壁の一面が鏡になっているこちらの空間はまさにモダンな印象を受けますね。
鏡に映る、ということは絵が2枚レイアウトされるのと同じなので、圧迫感を感じないよう静けさのある構図の絵がおすすめです。
額もシンプルにしてシャープさをプラスしましょう。

 

絵と質感を合わせた上級コーディネート

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嵐が来る前のような曇り空が、ほかにはない独特な空気をまとった海の絵です。
押し寄せる波の様子を見てみると濡れた砂浜の滑らかさを感じますね。同じくそばにレイアウトしているソファもベルベット素材で、絵の印象と質感がリンクしている上級コーディネートです。
また、シックなトーンの絵を飾るときは空間の印象が重たくなりすぎないよう、脚が高いデザインを選ぶなど抜け感を作りましょう。

 

現代アートと組み合わせて上品でポップな印象に

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現代アートを取り入れることもモダンテイストを作るうえで有効です。アートとともに飾る場合は、デザイン性を際立たせるためにも海の絵はシンプルなものがいいでしょう。
事例のKAWSの作品はベージュトーンであることにより上品な印象を受けます。海の絵もブルーではなく同じカラートーンのものを合わせて、統一感がありスッキリと整って見えますね。

 

デジタルのような絵で全体をモダンらしく

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レイアウトしている家具はアンティーク調ですが、そこにデジタルで描かれたような絵をプラスすることによりモダンらしい印象に。一見テイストが違うのに違和感がないのは繊細なグラデーションと線で描かれているからです。絵のサイズが大きいですが、大型家具であるソファとカラーがリンクしていることでバランスがとれています。

北欧・ナチュラルスタイルの海の絵インテリア実例

ブルーが映えるホワイトトーンのナチュラルインテリア

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カゴとテーブルがナチュラルな雰囲気を出しています。古ぼけて見えないのはカラーコーディネートが効いているからこそ。ホワイトベースの空間に絵のブルーがみずみずしく映え、シンプルながら心に残ります。
額を壁と同系色にすることによりブルーがさらに際立って見えますね。

 

パキッとした直線がモダンな北欧インテリア

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シンプルだけど遊び心を感じる、北欧モダンらしいインテリアです。ラグと絵の直線的なデザインがリンクし、海のグラデーションと夕日のオレンジがポイントになっていますね。
前有にレイアウトする家具や雑貨を丸みを帯びたデザインのものにすることでシャープ過ぎない親しみのあるコーディネートに仕上げています。

 

ネイビーが空間を引き締める大人の北欧コーディネート

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色使いを抑えると大人らしい上品なコーディネートになりますが、北欧テイストの場合はどこかにアクセントカラーを取り入れましょう。抽象的なデザインを選ぶこともポイントです。
ブルー系の中でも、写真のようなネイビーや明るいダスティカラーはシックな印象に。
額を段差にしてレイアウトすることで動きを出し、メリハリのある空間に仕上がっています。

 

独自のスタイルを突き進む海の絵インテリア実例

立体感が斬新!アーティスティック×モダンで唯一無二の空間に

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「絵画=平面」という概念を超えた、画面から飛び出たダイナミックな作品です。
色味をあえてホワイトという無彩色にすることにより主張しすぎずどんな空間にもマッチします。
ホテルライクなモダンはもちろんのこと、天然木のあたたかみのある北欧モダンにもおすすめです。

 

着眼点がユニークな作品で空間の対比を演出

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水面からのアングルで思わず目を奪われてしまうようなインパクトがありますね。そのまま目線を下に向けると上品な家具がレイアウトされているのがユニークです。一見ミスマッチに見えますが、アイテムの一つ一つのカラートーンが絵と同じなので調和しています。対比を上手くまとめたコーディネート事例です。

 

サーフボード型のキャンバスと壁の色合いで海を表現

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サーフボードという海に直結するアイテムを使用することにより、抽象的に描かれた淡い模様が波紋に見えますね。それだけでなく、壁のクロスも直接筆をのせて色を塗り、まるで海の中にいるような感覚になる空間です。敷いているラグのストライプもまるでサーフボードに導いているかのよう。ホワイトとグリーンブルーのバランス、アイテム使いが見事で個性的なインテリア事例です。

 

まとめ

さまざまな描かれ方がある、海の絵のコーディネート事例をご紹介しました。
「空間全体がレッドで統一!」というような個性的な空間でない限り、カラーコーディネートがしやすいモチーフです。

一枚絵が飾ってあるだけでも、空間はグッと引き締まりおしゃれ度が上がります。
ぜひ今回の記事を参考に、海の絵を暮らしに取り入れてみてくださいね!

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