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      2023/08/11

【プロが解説】書斎のレイアウト全12パターン!仕事に全集中できる自分だけのスペースの作り方

浦辺愛美
著者:浦辺愛美 (インテリアコーディネーター)

大手インテリア販売店で10年勤務。顧客へのコーディネート提案と従業員の家具知識教育に携わる。インテリアコーディネーター・色彩検定1級だけでなく、宅地建物取引主任者を独学で取得。趣味は旅行で、旅先でのインテリアチェックは欠かせません。現在、夫と3歳の娘との3人暮らし。子供がいても散らかりにくい、シンプルで機能的なインテリアを実践。見た目だけでなく、住む人の使いやすさを考えたインテリアを提案します。

「書斎さえあれば集中して仕事や作業ができる」と安易に考えるのは危険です。「作業効率を上げるために書斎を作ったのに思ったようにはかどらない」と悩む方は案外多いのです。

その大きな要因の一つはレイアウトです。同じお部屋で同じインテリアアイテムを使用したとしても、レイアウト次第で集中できるかどうかは大きく変わります。「仕事がはかどらないな」「気づくとダラダラ過ごしてしまっているな」と感じている方は、ぜひ書斎のレイアウトを見直してみましょう。

この記事では「書斎のレイアウト全12パターン!仕事に全集中できる自分だけのスペースの作り方」と題して、作業に集中できる書斎づくりのポイントをご紹介します。

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書斎のレイアウトを決めるときに考えるポイント。仕事に全集中したい方向け

デスクと収納の配置が鍵。光環境も合わせてチェック

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書斎のレイアウトを考える際に最も重要なのは「デスクと収納の位置」です。作業を進めるメインスペースがお部屋のどこにあり、どういった配置になっているのかで作業効率は大きく変わります。デスクと収納の配置場所として、ベーシックなのは壁付けとアイランド型の2種類です。

壁付けにするメリットは、省スペースでデスクや収納を配置できることです。空間を効率的に使用できるため、せまいお部屋でも採用しやすいレイアウトといえます。また、壁のコンセントと近い場所なら、電子機器の充電コードなどもスマートにまとめやすいです。

収納は横並びにしてもよいですが、動線が長くなりやすいのでL字型になるように配置したり、幅が狭い収納を選ぶとよいでしょう。デスク上部の空間を活用するのもおすすめです。その場合は着席時に視界に入りにくい高さに設置し、手元が暗くならないように注意しましょう。

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壁にはつけずにお部屋の中央に置くメリットは、開放感があってどこからでも席につきやすく、周囲のものにアクセスしやすい点です。また、対面でのミーティングや作業など、複数人での使用がしやすいのもポイントです。

壁付けと比較すると、入室時にデスクの存在感がしっかりと感じられるので、脚のデザインなどが凝ったものを選ぶとお部屋の印象が格上げされます。

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また、配置を考える際にもう一つ気をつけたいのが、窓からの光と照明の位置です。書斎ではパソコンなどで作業をする方が多いと思いますが、過剰な光はモニターに反射して見えにくくなったり、極度に目を疲れさせたりします。反対に、暗い環境では作業効率が低下します。

窓には遮光カーテンやブラインドなどをつけて室内に入る光を調整したり、外からの光がダイレクトに当たらない場所にデスクを配置しましょう。また、全体照明で手元の明るさが確保できないのであればデスクライトを採用するなど、作業する上での快適な明るさを保ちましょう。

機能的な収納で集中力を切らさない

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作業効率低下にダイレクトに影響するのが「ものを探す手間」です。メインの作業に集中したくでも、必要なものがすぐに取り出せない・どこにあるのかわからない状態では頻繁に手が止まってしまいます。カリフォルニア大学の研究によると、一度途切れた集中力を回復させるには23分程度かかるとされています。ものを探す手間によって何度も集中が阻害されると、作業効率が大きく低下するのは明白です。デスクから手の届く位置に必要なものを集めておく・どこに何があるのかが明確にわかる状態に整頓しておくことが重要です。

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また、機能的な収納と同時に意識したいのが、美観の面での整理整頓です。ものの場所が把握できていても、見た目に乱雑な状態では集中力を削ってしまいます。色をそろえてスッキリと見せる・隠す収納で雑多なものを見せないなど、見た目にも集中を妨げない工夫をしましょう。

もちろん、デスク上には必要最低限のものだけを置くのが原則です。デスク上に物が多い=作業スペースが削られる・集中を乱す要因が多いということに繋がります。可能であれば何も置かないことが一番集中を妨げません。

より集中したい方やせまいお部屋には「スタンディング」という選択肢も

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集中して作業したい方にとって、椅子に座ることでリラックスしてしまう環境はデメリットであるかもしれません。そこでおすすめなのがスタンディングデスクです。

スタンディングデスクはその名の通り、立って作業することを目的とした背の高いデスクです。立った姿勢で使用するため眠くなることもなく、適度に体が動かせることで長時間の作業でも体の負担が少なくなります。スタンディングデスクには昇降タイプが多く、立った状態でも座った状態でも使えるものもあるので、作業内容や気分に応じて使い分けるのもよいですね。

また、スタンディングデスクのもう一つのメリットとして「省スペースで置けること」が挙げられます。通常のデスクは一般的に、天板奥行き70cm前後+椅子の出し入れスペース80cm前後で合計150cm程度の奥行きが必要となります。一方、スタンディングデスクは一般的に、天板奥行き50cm前後+立つスペース60cmで合計110cm程度のスペースで置くことができます。せまいお部屋だけどデスクを置きたいという方も検討の価値は十分にあります。

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仕事に全集中したい方向けのお部屋の広さ別おしゃれで機能的な書斎レイアウト全12パターン

書斎レイアウト 極狭い書斎(2畳)編 3パターン

横並びレイアウト+隠す収納でスマートにまとめる

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お部屋の一角に書斎を設ける場合、机と収納を横並びにして壁付けするとコンパクトにまとめられます。基本は隠す収納にすれば作業時に余計なものが目に入って集中力をそがれることもありません。

寝室に置くならダークカラーで存在感を減らすのもあり

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寝室の一角に書斎スペースを作る場合、明るさの確保が重要です。間接照明やデスクライトを取り入れて、適度な明るさを確保しましょう。

寝る際にデスクが目に入ってしまうと、人によっては残りの作業が気になってしまい、上質な睡眠がとれなくなることも。寝ころんだ時に目に入らない位置にデスクを置くのが理想ですが、難しい場合はデスクをダークカラーにして、消灯したら目につきにくくすると良いかもしれません。睡眠の質を良くできれば、作業効率の低下も防げます。

取り掛かるハードルを下げたいなら目につくところに

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廊下の突き当りを書斎として利用すると、毎日の生活の中でデスクが目に入るため「書斎に行かないと」と気合を入れる必要もなく、作業に取り掛かるハードルを下げられます。便利な廊下書斎ですが、同居人やペットなどがいて「後ろを歩かれると気になる」という方は避けた方が良いです。窓が近い場合は遮光カーテンなどをつけて、快適な明るさを確保しましょう。

書斎レイアウト 狭い書斎(4畳)編 3パターン

色と配置でオンオフの切り替えがしやすく

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オンオフのメリハリをつけたい方は、デスク裏にリラックススペースを作ると良いでしょう。席に着いたときに見えない位置に置くことで、作業中に休憩スペースへ意識が逸れるのを防げます。作業スペースは木目で落ち着いて集中できる空間に、リラックススペースは明るさも確保したモノトーンでだらけすぎないようにと、色調も変えることでよりスイッチの切り替えがしやすくなります。

コの字型デスクでコンパクトと広々を両立

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作り付けのコの字型デスクで、2人用書斎をコンパクトに実現しています。コの字型やL字形のデスクはお部屋の角などに省スペースで置きやすく、最小限の移動で天板を広く使えるのが大きなメリットです。1辺はパソコン作業・1辺は書き物など、用途に分けてスペースを使い分けることもできます。全体のレイアウトを左右対称にすることで、バランスの取れた上品な印象になっています。

室内窓で開放感ある独立スペースを確保

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小さくても独立した書斎が欲しい方には、室内窓を取り入れた開放感のあるお部屋づくりもおすすめです。せまい空間を完全に壁で仕切ると圧迫感が生まれますし、仕切りを取り払うとメリハリがなくなったり家族などの生活音などが耳に届きやすくなります。しかし、室内窓を設置すれば隣のお部屋の様子が見えるため圧迫感は軽減され、空間がゆるく仕切られているため気持ちの切り替えや適度な防音なども期待できます。

書斎レイアウト 普通の書斎(6〜8畳)編 3パターン

アートはデスクから見えない位置で楽しむ

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書斎を2人で使う場合は、横並びで座るとお互いの動きが目に入らず、作業に集中しやすくなります。アートはお部屋をおしゃれに見せる重要なアイテムですが、デスクから見えると集中の妨げになることも。座った時に見えない位置に飾ることで、インテリアのおしゃれさと作業効率を両立しましょう。

見せる収納はデスク裏。隠す収納と組み合わせれば使い勝手アップ

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打ち合わせなどの来客対応が多い場合は、このように見せる収納を使って書斎をおしゃれに整えると印象が良くなります。もちろん、自分が入室した時もお部屋が整っていると気分よく作業に入れますよね。ただし、席に着いたときに目に入ると気になる方はデスクを背にして配置すると良いでしょう。必要な書類などは扉付きの収納や来客から見えないデスクの足元にまとめると、スマートに整えられて出し入れもしやすいです。

背中合わせの配置で使用エリアを完全に分ける

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2人で利用する書斎をシンメトリー配置でスッキリとまとめています。背中合わせとなる座席配置にすることで、お互いの動きが全く視界に入らず、集中して作業できます。書棚もデスクと横並びにすることで、ものの出し入れの際にもお互いの作業を妨げません。中央にもデスクを置けば、2人で一緒に作業することもできます。

書斎レイアウト 広い書斎(10畳以上)編 3パターン

あえて大きなテーブル1台にしてスッキリと

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定期的に打ち合わせをおこなうなど複数人で作業することが多い方は、いくつもデスクを並べるのではなくて大きめのテーブルを1台置いておくと、人数に関係なくいつでも天板を広く使えて効率アップします。使用人数が多い場合は壁から離して置けば、どこからでもアクセスしやすくなり、さらに使い勝手がよくなります。大きなデスクは存在感がありますので、木目が美しい天板を選んだり、脚にデザイン性があるものを選ぶと、お部屋の印象がワンランクアップします。

お部屋の広さを活かした壁一面の収納が印象的ですが、上部はディスプレイスペースにしてゆとりを演出し、下部は扉付きの隠せる収納スペースにすることでおしゃれも機能性も叶います。

固定概念を外して、より使いやすいレイアウトに

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応対スペースとデスクスペースを設ける場合、来客対応しやすいようにソファセットを手前に置くことが多いです。しかし、来客応対の頻度よりもデスクを使う頻度の方が高いなら、デスクスペースを手前に置くことで日々の動線を短くでき、作業に取り掛かる心理的負担を軽減できます。

また、大きな開口部とデスクを離すことで作業時に外の光の影響を受けにくくなります。反対に、来客用ソファは窓を近づけることで外の景観を楽しんでもらいやすくなるので一石二鳥以上の効果があります。

垂れ壁&色の使い分けで集中しやすい環境に

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寝室は家の中でも静かな空間なので、一部を書斎として利用するのに適しています。垂れ壁などを取り入れてある程度仕切っておく・デスク周りだけにあたる照明を用意して明るさを確保するの2点を守れば、より集中しやすくて快適な作業環境となり、寝ている人への配慮にもなるでしょう。

また、就寝エリアと作業エリアで用いる色を分けることで、よりゾーニングが明確になって心理的にもオンオフの切り替えがしやすくなります。就寝エリアは暗めの落ち着いた色・作業エリアはある程度明度の高い色にしておくと、お部屋の明るさを実際のものよりも暗く・明るく感じられるのでおすすめです。

まとめ

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集中力を高められる書斎は、そのレイアウトが大きな鍵となります。デスクや収納の配置は徹底的にこだわり、作業効率を妨げないか・使いづらいところはないかをご自身の用途に照らし合わせて確認しましょう。

また、収納の仕方や見え方によって集中を妨げられるケースも多いので合わせてチェックしておき、スペースの広さや作業スタイルによってはスタンディングデスクを検討すると、さらなる効率アップが図れます。

書斎を仕事や自己研鑽など作業をするためのスペースです。自分にとっての使いやすさにこだわり、ノイズとなるものを排除することで、より集中して取り組める環境が整います。この記事を参考にして、さらなる集中力アップ・作業効率アップを叶えましょう。

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