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      2019/08/22

【MARENCOソファ(arflex)の魅力】今日から使えるコーディネート実例もご紹介

宇都宮夏澄
著者:宇都宮夏澄 (リビングスタイリスト)

熊本県立大学・環境共生学部居住環境学科卒業。モダン家具を取り扱うインテリアショップに勤め、退社後は子育てをしながら在宅で、インテリアコーディネートをご提案するママです。インテリアによってライフスタイルの質を高めることができると考えており、たくさんの人のお手伝いをしたいと思っております。

クッションを組み合わせたような、不思議なデザインのソファをご存じですか。
一見するとシンプルな外観からは想像もつかない快適さをもたらし、こだわりの仕様からさまざまなコーディネートにも合わせることができる、それがMARENCOソファです。
今回は、MARENCOのソファの魅力をたっぷりとお届けします。

MARENCOソファのこだわりを徹底解剖!

MARENCOのソファとは

 

https://www.arflex.co.jp/products/marenco_/

MARENCOはイタリアのメーカー、arflexから生まれました。まずはその背景に迫ります。

MARENCOを生み出した「イタリア生まれ、日本育ち」のブランド

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<arflex>の始まりは1951年。
イタリアの世界的タイヤメーカーピレリー社の有志と、当時無名のマルコ・ザヌーゾというデザイナーにより誕生した「LADY」が、国際美術展覧会トリエンナーレで金賞を受賞しました。当時家具は木をベースに作られていましたが、人工素材であるゴムを使い自由な形状を描くデザインは、家具業界へ大きな衝撃をもたらしました。

のちにアルフレックスジャパンを創設した保科正は、1967年高度成長期只中の日本に足りないなにかを求め、イタリアへ渡ります。そのときミラノで見かけた家具のショーウィンドウに未来の日本のモダンライフを重ね、arflex社で家具づくりをまなびはじめたのです。

その後、日々の暮らしを大切にするイタリアのライフスタイルから真の豊かさを学び、日本での販売権と日本オリジナルの製造権を持ち帰って1969年に日本で新たに創設されたのがアルフレックスジャパンです。「arredamenti(イタリア語=家具)」と「flexibility(英語=柔軟性、適用性)」から名付けられたとおり、いつの時代にもどのような環境にも適応する家具でありたいという願いが込められています。

現在では、ほとんどのソファ製品が旭川の自社工場でつくられています。飽きがこないシンプルなデザインと長く使えるようメンテナンスにも配慮し、使いやすさを重視した家具とともに上質なライフスタイルを提案するarflex。まさに、日本のモダンファニチャーのトップブランドといえるでしょう。

MARENCOのデザイナーは?

 

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MARENCOはイタリアのデザイナー、マリオ・マレンコによってデザインされました。みてわかるとおり、名前の由来はデザイナー自身の名前からとったものです。

1933年にイタリアのフォッジャで生まれたマリオ・マレンコは、ナポリ大学建築学科を卒業後スウェーデン、ドイツ、アメリカ、オーストラリアなどの世界各地でデザイン活動を行いました。1962年にローマに自身のデザイン事務所を開設し、インダストリアルデザイン、インテリアデザイン、建築など多くの作品を発表しています。

さまざまな一流インテリアブランドとコラボレーションしており、イタリアのサボイア王家御用達のブランドであるポルトローナ・フラウやB&B ITALIA、Artemideなどのデザインも手掛けています。彼はデザイナーとしても有名ですが、じつは俳優でもあり作家でもあったのです。

MARENCOは、彼が一瞬のうちに描いたスケッチから生まれたといわれています。このひらめきはデザイナー・俳優・作家のあらゆる才能をもつマリオ・マレンコだからこそ、生み出せたのではないでしょうか。

MARENCOソファの魅力

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1971年の発売以来、多くの人から愛されリビングに暖かみをプラスするアイテムのひとつとしても支持されています。その人気の所以は、座り心地や耐久性、メンテナンス性を追求し100回以上もの使用改善されてきた堅牢な構造にもあります。

10年間の品質保証

https://www.arflex.co.jp/about/quality/

MARENCOの構造は、高い耐久性をもつモールドウレタンでつくられています。モールドウレタンとは、2種類の原液を混ぜ合わせて型に入れ発酵させたもので、液の調合やかける圧力により硬さや性質が異なります。このさまざまな性質のウレタンを組み合わせることで、高い耐久性と快適な座り心地を生み出すことができるのです。

そのモールドウレタン部分に欠陥が生じた場合、無償修理または部分交換をするという品質保証がなんと10年間もついています。この保証からarflexの確固たる自信が感じられますね。

表情をかえるカバーリング仕様

https://www.arflex.co.jp/topics/181023/

季節ごとに衣替えをする日本の文化を背景に、着脱ができるカバーリング仕様はこのMARENCOからはじまりました。arflexのファブリックはイタリアからの直輸入や上質な国産のものなど約30種類200色、そのほかレザーも4種類そなえ、インテリアに合わせて選ぶことができます。MARENCOといえばロゴスタンプつきの麻カバーが定番ですが、アーティストやブランドとのコラボレーションにより個性的なMARENCOが限定発売されています。

写真は同じイタリア生まれのバックや革小物のブランド<Felisi>が創業45周年を迎えたさいに限定発売されたコラボ商品です。通常仕様にはないレザーパイピングが施されました。このように限定商品をねらう楽しみかたもできますね。

サイズや価格、納期は?

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ユニット同士を連結するジョイントパーツがついており、片アームソファを2つあわせて2人掛けソファにも。自分だけの特別席として両アームソファをパーソナルソファとして使ったり、アームレスソファと片アームソファを連結して3人掛けにし家族で広々と座ることもできます。

受注生産なので注文を受けてから約3週間ほど納期がかかります。レザー仕様の場合はファブリックの場合と異なり4~5週間ほどかかるので注意しましょう。

品名サイズ価格(ファブリックカバー)価格(レザーカバー)
アームレスソファ幅700 × 奥行970 × 高さ660 ×座面高さ390mm¥172,800(税込) 〜¥311,040(税込) 〜
片アームソファ幅890 × 奥行970 × 高さ660 ×座面高さ390mm¥219,240(税込) 〜¥422,280(税込) 〜
両アームソファ幅1100 × 奥行970 × 高さ660 ×座面高さ390mm¥266,760(税込) 〜¥534,600(税込)〜
オットマン幅670 × 奥行670 × 高さ390¥101,520(税込)〜¥172,800(税込) 〜

「長く安心して使える家具」であるためのメンテナンス

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arflexでは「川崎プロダクトラボラトリー」という施設でメンテナンスや検品を行なっています。メンテナンスの依頼に迅速に対応できるようにと、多くのユーザーが住まいのエリアから近い神奈川県川崎市に位置しているそうです。

カバーの交換やソファ中材のウレタンの交換もおこなうため、クッション部分がへたっても座り心地とボリューム感を取り戻すことができます。思い出がつまったソファもこのようにメンテナンスをすることで新品のようになり、また長く使えることもMARENCOの魅力の1つです。

スペシャルファブリックセール

また、覚えておきたいのが張り地を大幅にプライスダウンされる「スペシャルファブリックセール」。廃盤となった生地も一部対象になり、好みの生地と出会えるかもしれません。お持ちのMARENCOソファのストック用カバーとして、このセールを利用してみてはいかがでしょうか。スペシャルファブリックセールは不定期に開催され、メールマガジンに登録をしておくと案内が届きます。

取り扱い店

直営店は東京・大阪・名古屋に、そのほか全国に取扱店があります。下記のURLをご参考ください。直営店ではすべての生地や木のサンプルをご覧いただけます。

直営店:https://www.arflex.co.jp/shop/
取扱店:https://www.arflex.co.jp/shop/dealer/

MARENCOソファの選び方のポイントは?

https://www.arflex.co.jp/products/marenco_/

MARENCOを選ぶさいにポイントとなるのが生地の選び方です。丸みを帯びた特徴的なフォルムが描くカーブにより、さまざまな表情をみせるでしょう。ベルベットを選べばそのかわいらしいシルエットからは想像がつかない優雅な雰囲気に、レザーを選べば空間が引き締まりファブリックとはちがうシックな雰囲気になります。

MARENCOは背もたれ・アーム・座面がそれぞれ別のカバーであることも特徴的です。メリットとしてはストック用カバーがあれば汚れた部分だけ交換が可能です。ストック用も購入するのであれば、その点も考慮して選ぶと2種類を組み合わせた配色も楽しむことができますね。

また、生地とあわせてカーブを描いた座面の座り心地も、ぜひ店舗で確かめてみてくださいね。

 MARENCOソファをつかったおしゃれなコーディネート5選!

①定番麻カバーのシンプルコーディネート

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無機質と有機質をうまく組み合わせたコーディネート。大理石調(無機質)の床と麻カバー(有機質)のMARENCOの一見調和が難しい組み合わせは、同じく無機質(ガラス)と有機質(白木)を組み合わせたアイテムを入れるとバランスがとれます。同色のMARENCOは、2人掛けソファには抜け感のあるアームレスを選ぶと重くなりません。

同系色のコーディネートには、MARENCOのような特徴的なアイテムを入れるとワンランクアップした空間を演出してくれます。

②シックな北欧モダンスタイルには黒色のレザーカバー

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黒い床のお部屋を北欧モダンなインテリアにしたいときに参考にしたいコーディネートです。小物は木や丸みのあるアイテムを選び、チェアは白色のモダンなデザイン、ソファは丸みを帯びたシルエットのMARENCOがぴったりです。黒色のレザーカバーにすることでかっこよく締まった空間になります。

③ベルベットを使った上質コーディネート

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ベルベットのMARENCOがひときわ目立つコーディネート。MARENCOを使った高級感のあるインテリアは、ほかのアイテムは線的な要素があるものを選ぶことがポイントです。パーソナルチェアの脚部やセンターテーブルの脚部、照明は細身のタイプのものを、さらにライン状のデザインが施されたラグで統一しています。

お持ちの家具が同じ色でまとまっているならば、MARENCOを差し色にして見てはいかがでしょうか。

④レザーカバーで高度な和モダンスタイル

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レザーカバーのMARENCOを和風にまとめた高度なコーディネート。鏡の間仕切りと、和紙を使った大きめのフロアランプがポイントです。間仕切り=和風というイメージですが、鏡仕様のものを使うことでレザーカバーとうまく組み合わせています。

いろんな素材の家具を組み合わせるコーディネートは、色を2色ほどに絞るとあわせやすいでしょう。

⑤北欧スタイルにはファブリックカバーで

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4つ目でご紹介した和モダンのコーディネートと同じく茶色をベースにアクセントに紫色をいれたコーディネートですが、全く印象がことなります。

壁やラグなど柄が多いコーディネートは、大きなアイテムのソファは無地を選ぶと逆に浮いてしまいます。この写真の場合、ソファは細かい柄のカバーを選ぶとよいでしょう。全体のバランスは写真のように茶色など1色でそろえ、小さめのクッション1〜2個ほどに差し色を使うとまとめやすいです。

さいごに

今回はMARENCOソファの魅力を、たっぷりとご紹介しました。商品の購入には必ずコーディネートを確認してから、ご自身のお部屋の雰囲気に合うかどうか、確かめてから購入されることをおすすめします。

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