2023/06/02
【プロが教える】ストライプの壁紙でインテリアを上品に格上げする方法!縦・横から斜めまでかっこよく
インテリア雑誌やSNSなどでよく見かける、ストライプ柄壁紙を貼ったお部屋。ちょっとしたスペースに貼るだけで、お部屋の印象を大きく変えてくれるイメージがあります。
とはいってもストライプ柄壁紙は、実に豊富な種類があるもの。どんな色や太さを選べばよいかで迷ったり、周囲のインテリアとの相性が気になったりなど、なかなか選びきれないという方は多いかもしれません。
そこで今回は、”日本のお部屋”に合わせやすい、ストライプ柄壁紙に注目。おすすめの色柄やインテリアを上品に格上げする方法、おしゃれなコーディネート実例をご紹介します。
豊富なカラー&デザインのなかから、ご自身のお部屋にぴったりのストライプ柄壁紙を見つけてみてください。
ストライプの壁紙でインテリアを上品に格上げするポイント
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ストライプ柄壁紙を取り入れる際は、イメージするインテリアスタイルを考慮することはもちろん、「その空間をどう見せたいか」について考えることも大切です。
視覚効果に優れるストライプ柄壁紙の特性を踏まえつつ、下記のチェックポイントをみていきましょう。
日本のお部屋にストライプの壁紙でお部屋を上品に取り入れるときに考えるポイント
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縦横の向き
日本のお部屋にストライプ柄壁紙を取り入れる際、まず考えたいのは、ストライプ柄の向き。
縦方向のストライプは高さを強調しやすい特性があるので、天井高が低めのお部屋におすすめ。とはいっても、お部屋の壁全てに貼ってしまうと印象が強まりすぎ、かえって逆効果となることがあるので、視界に入りやすい壁1面程度に部分貼りするのがよいでしょう。
対して、横方向のストライプは、横方向の広がりや奥行き感を強調します。お部屋の狭さをカバーしたいときは、こちらをチョイスしましょう。
色柄
日本のお部屋に多用される、木部(床・建具など)や仕上げ材(壁・天井など)と馴染みやすい、アースカラー(ブラウン・ベージュなど)や無彩色(ホワイト・グレーなど)をベースにしたものが相性抜群。
とはいえ、色調には注意したいところ。
ビビッドな白×黒のようなコントラストが強い色の組み合わせは、長時間視界に入ると目が疲れやすくなったり、飽きがきやすくなったりするケースがあります。なるべく柄が悪目立ちしにくい、コントラスト低めの淡い色調を選びましょう。
線の太さ
一般的に、線が太いストライプ柄壁紙は、カジュアルで快活な印象に。対して、細いストライプ柄は主張しすぎることがなく、繊細な印象に仕上がります。
また、太さが均等なワントーンタイプよりも、さまざまな太さを組み合わせたミックスストライプ柄のほうが上質感が高まりやすく、大人っぽい雰囲気に。
インテリアスタイルや好みにもよりますが、日本のお部屋では「穏やかな色調&コントラスト低め」で「線が細いミックスストライプ柄」の壁紙が、周囲のインテリアと馴染みやすく、品良くまとまりやすいといえるでしょう。
【ロンドン・ストライプ柄(同系色・ぼかし入り)の一例】https://wallfloor.jp/list/detail/30995
上の画像は、アースカラーの同系色で構成された「ロンドン・ストライプ」の一例。くっきりとした境界がなく、ぼかしが入っているので、日本のお部屋向きのデザインといえます。
それでも、お部屋全ての壁に貼るよりは、アクセントウォールとして部分的に取り入れるのがベター。
【ペンシル・ストライプ柄の一例】
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こちらも日本のお部屋に取り入れやすい、ホワイトベースのストライプ柄壁紙。鉛筆で描いたような、細い線を等間隔をあけて配した「ペンシル・ストライプ」柄とよばれるものです。
高いデザイン性を持ちながらも存在感控えめなので、お部屋全ての壁に貼っても、しつこい印象になる心配はほとんどありません。
【ヘアライン・ストライプ柄の一例】
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こちらは、細い線を間隔を詰めて配した「ヘアライン・ストライプ」柄の壁紙。ベースがアースカラー(ミディアムブラウン)なので、同系色のサイドテーブルやベッドフレームとのカラーバランスも問題なし。
ストライプの壁紙の場合、家具を選ぶときに気をつける点は?
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ストライプ柄壁紙を貼ったお部屋の家具選びでは、主に「床・壁・天井の素材やカラーとの馴染みやすさ」を考慮する方法と「ストライプ柄壁紙で使われているカラーとの相性」を考える方法などがあります。
上の画像は、床(ウッド調)、壁・天井(白)との相性をふまえ、スツールやソファをコーディネートした例。白&アースカラーの家具は、木やクロスがふんだんに使われる日本のお部屋によく似合います。
一方、左手のダイニングテーブル&チェアは、ストライプ柄壁紙の配色を意識し、ベビーブルー(明るい灰色みの青)&白でコーディネートした例。
ストライプ柄壁紙のカラートーンに近い、彩度低め&明度高めのペールトーンで揃えているので、統一感もありますね。
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ストライプ柄壁紙に、視認性が高いビビッドカラーが含まれている場合、その色と同系色の家具を選んで空間のアクセントとして配するコーディネートも素敵。
その際、空間全体を構成する色は3色程度に絞って、色数を増やしすぎないように注意しましょう。
ストライプの方向別のポイントを徹底解説
縦ストライプの壁紙の場合
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さきほども挙げましたが、縦ストライプは、縦方向の流れに沿って視線が上下方向へ動くため、空間を縦長に見せる効果が高いといわれています。
ただし、コントラストが強まりすぎるとお部屋を狭く見せてしまうケースがあるので、補色関係の組み合わせは、なるべく避けたほうが無難。
コンパクトなお部屋に縦ストライプ柄壁紙を貼る際は、線が細めで穏やかな色調、かつ、線同志の境界線があまりはっきりしないデザインが〇。
横ストライプの壁紙の場合
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横ストライプは、視線が左右へと誘導されるため、空間の広さや奥行きを感じやすくなるメリットがあります。そのため、居室以外のスペース(玄関から居室までに通る廊下など)に取り入れるのもおすすめ。
線の太さでいうと、太い横ストライプはやや膨張して見えやすく、ラフな印象に。逆に、細めの横ストライプは安定感があり、落ち着いた印象に見えやすくなります。
斜めストライプの壁紙の場合
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空間に躍動感を与え、リズミカルな動きを印象づけやすいのが、斜めストライプ。
なかでも太いピッチの斜めストライプは、ドラマティックなイメージに仕上がりやすく、フォーカルポイントとしてもかなり有効です。
逆に、細い線の斜めストライプは、トラディショナル寄りの印象に。線が細くなるほどカジュアル感が薄れて、大人っぽさを演出しやすくなります。
こんなケースに気をつけろ!失敗しがちなパターン紹介
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カラーコントラスト低めのストライプ柄壁紙を選んだ場合でも、柄入り壁紙を組み合わせる際は、ちょっとした注意が必要です。
上の画像は、ライトグレイッシュトーンのベージュ×ホワイトで展開する「ロンドンストライプ柄」壁紙と「植物柄」の壁紙を、隣接する壁に貼ったリビング。
カラートーンを揃えているので色調はまとまり感がありますが、柄のイメージがぶつかりあい、見方によってはやや混在感が拭えない印象に…。
この場合、植物柄壁紙を無地に変えてみるなど、柄入り壁紙を一種類に絞ったほうが、よりストライプ柄壁紙のデザインを際立たせることができます。
無地の壁紙は、ストライプ柄壁紙で使われているミドルベージュorホワイトと色を揃えるのがよいでしょう。
日本のお部屋にも取り入れ可能!ストライプの壁紙コーディネートサンプル12選
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ここからは、日本のお部屋に取り入れやすい、ストライプ柄壁紙を使った実例をご紹介します。周囲の内装色とのバランスや家具の組み合わせ方など、ぜひお手本にしてみてくださいね。
縦ストライプの壁紙コーディネート 3選
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まずは、縦ストライプ柄壁紙から3例をピックアップ。ストライプ柄壁紙と家具の色を揃えたり、腰壁パネルを組み合わせたりなど、さまざまなアイディアを垣間見ることができます。
壁紙とソファのカラーを揃えた同系色コーディネート
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ベージュ&ブラウン&ホワイトで展開する縦ストライプ壁紙に合わせて、ソファ張地を同系色でコーディネートした例です。
カーテンはグリーン、床はベージュと、自然物をイメージするアースカラーでまとめたのがポイント。尖りのないナチュラルな風合いが、空間に温かみをプラスしてくれます。
薄い寒色系壁紙とも組み合わせ可能なストライプ柄壁紙
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勾配屋根が重なった小屋裏のようなお部屋の壁一面だけ、縦ストライプ柄壁紙を貼ったお部屋。
右手の窓まわりの壁に薄いブルーの無地壁紙を貼っていますが、寒色を含むストライプ柄壁紙を合わせているため、同じ空間内でうまく共存しあっています。
腰壁と組み合わせて、パリのアパルトマン風に演出
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モールディングを施したブルーグレーの腰壁と組み合わせて、ブルー×ホワイトの縦ストライプ柄壁紙を貼った例。
廊下の先に続く白い扉とのカラーバランスも抜群で、まるでパリのアパルトマンのような設えに。縦方向に伸びるラインが天井高を強調し、全体的に開放的な印象を受けます。
横ストライプの壁紙コーディネート 3選
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高さを強調する縦ストライプと比べると、横ストライプは空間の広がり&奥行感を強調するのがメリット。カジュアル感強めの太いピッチのストライプ壁紙も、色柄次第で日本のお部屋に取り入れることができます。
グレー&ホワイトの幅広ストライプは北欧スタイルと相性抜群
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デスク正面奥の壁に、幅広めの横ストライプ柄壁紙を貼った例です。
太いピッチのストライプは、狭い空間に取り入れるのが難しいのですが、ホワイト&ライトグレーの淡い色調なら、コンパクトなスペースにも取り入れやすいのでおすすめ。
デスク&チェアも無彩色で揃え、シンプルながらもスタイリッシュなイメージに仕上げています。
温かみが感じられる手描き風ストライプ
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手描きしたような、横ストライプ柄壁紙を貼った寝室。ところどころ滲みや擦れのあるラインが、空間に柔らかな印象を生み出します。
均一的&シャープなストライプ柄は苦手という方は、このようなソフトなタッチのストライプ柄を検討してみるのもおすすめ。
海と太陽をイメージさせる寒色×暖色の組み合わせ
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暖色(オレンジ・黄)と、寒色(ネイビー)を掛け合わせた、横ストライプ柄壁紙を貼った子ども部屋です。
部屋を広く見せる効果がある「寒色」と、快活な雰囲気をもたらす「暖色」は、一見合わせにくいイメージがありますが、白をベースカラーにすることで共存可能。
海と太陽を思い起こすような、清々しさと陽気さが溢れるコーディネートです。
斜めストライプの壁紙コーディネート 3選
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ちょっとひねりがあるストライプ柄をとりいれるなら、斜めの「ダイアゴナル・ストライプ」を試してほしいもの。
斜めのストライプは、実際の形や面積をカモフラージュしたり、空間に動きをもたらしたりなど、さまざまな視覚効果が期待できます。少しの面積に貼るだけでも十分な効果が得られやすいので、まずは部分使いから試してみましょう。
無彩色のストライプには、ウッド調家具を添えて温かみUP
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45度に傾いた斜めストライプ柄壁紙を、ダイニングの壁にとりいれた例。
寒色(ブルーグレー)を基調とするストライプ柄壁紙は、貼る面積が広すぎると、寒々しい印象になってしまう場合があります。
そんなときはダイニングテーブルや椅子のデザインに、ウッド調やファブリック貼り仕様などの検討を。クールなイメージが軽減し、適度な温かみを添えることができます。
ブロックストライプ柄壁紙で空間にインパクトを
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純色の白×黒色でコントラストを効かせた、ブロックストライプの壁紙です。
太さがあり同じ幅の線を繰り返すブロックストライプは、存在感が強め。ベージュやライトブラウンなど、穏やかな色調のアースカラーを組み合わせると、強い印象を適度に和らげることができます。
補色同志でも淡い色調なら軽やか&可愛い印象に
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パステルピンクとミントグリーンの斜めストライプ柄壁紙を貼ったリビングです。
色相環で正反対に位置する色の組み合わせを補色と呼びますが、グリーンとピンクは、まさにこの組み合わせの代表例。淡いパステルカラー同志なら、軽やかな印象にまとまります。
こんなストライプにも挑戦したい!トリッキーな使い方のストライプの壁紙コーディネート 3選
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最後は、斬新なアイディアが光る実例をご紹介。
ストライプ柄壁紙だけでも十分インパクトがありますが、貼る面積を広くとったり、さまざまな色を混在させたりするなど、思い切ったコーディネートによって新たな世界観を生み出すことができます。
奥行き感をアップさせるブルーの水平ライン
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正面奥の扉に向かって、ブルーの横ストライプ柄壁紙を貼った廊下です。
扉までの距離が遠く感じられるのは、ものが後退しているように見える寒色ならではの視覚効果ゆえ。床材は、Z状に折れ曲がるジグザグのライン柄タイルを選び、同系色で揃えながらも変化をつけています。
斜め壁のデザインをフォーカルポイントとして演出
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斜め壁(変形壁)のデザインを逆手にとり、フォーカルポイントとして見せたアレンジ例です。
斜め壁は圧迫感が強まりやすいものですが、あえてビビッドなイエローの斜めストライプ柄壁紙を貼ることで、実際の形や面積をカモフラージュ。
壁付けキャビネットや腰壁パネルはシンプルなホワイトで統一したぶん、目線がストライプ壁紙に集中するよう工夫されています。
2色のマスキングテープでオリジナルのストライプ壁を構築
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アメリカンダイナーをモチーフに、ストライプ柄壁紙を自作したダイニング&キッチン。
右のイエローの壁はクロス貼りですが、ピンク×グリーンのストライプは、2色のマスキングテープを使って自作したもの。巾木もビビッドな純色を選び、細部までポップな趣向が凝らされています。
まとめ
今回は、ストライプ柄壁紙の選び方やコーディネートのポイント、おしゃれな実例などをご紹介しました。
個性的なイメージが強いストライプ壁紙ですが、色調や線の種類(向き)、内装や家具とのカラーバランスなどに配慮することで、お部屋の印象を一新、かつブラッシュアップをはかることができます。
ストライプ柄壁紙を積極的に取り入れて、素敵なお部屋づくりを楽しんでみてくださいね。