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      2020/09/12

【プロが教える】マリメッコの壁紙でおしゃれインテリアに仕上げる方法!取り入れやすいベージュやグレーをまずおさえよう

佐伯美知枝
著者:佐伯美知枝 (二級建築士/インテリアコーディネーター)

宿泊施設専門のコンサルティング会社にて、旅館やホテルのオープン・リニューアル案件を担当。その後インテリアショップ「カギロイ」勤務を経てフリーのコーディネーターに転身。小型犬+家族3人暮らし、自宅は古材家具に囲まれた和モダン風です。心身共にリラックスできる居心地良いお部屋づくりをモットーに、様々なインテリアをご提案できるよう心掛けています。

鮮やかな色使いと独創的なパターン柄が魅力のライフスタイルブランド「マリメッコ」。1951年にフィンランドで誕生して以来、マイヤ・イソラをはじめとする女性デザイナー達によって、多くのプロダクトが生み出されています。

マリメッコのデザインをお部屋に取り入れるとなると、インテリア雑貨や寝具類などのホーム&キッチングッズがすぐ思い浮かびますが、近年特に注目を浴びているのは、お部屋の壁紙。

「マリメッコのデザインが大好きだけど、和室のお部屋に合うかどうか心配…」「マリメッコの壁紙には、どんな家具を合わせればよい?」など、マリメッコの壁紙が気になりつつも、いまだに迷ってしまっているという方はいませんか?

マリメッコの壁紙は個性的な色柄が多いので、選び方を間違えてしまうと、お部屋が落ち着かなくなったり、どこかちぐはぐな印象になってしまう可能性も。

今回は、そんな失敗をしないよう、日本のお部屋にマリメッコの壁紙を取り入れる際の選び方のコツや、おすすめコーディネートについてご紹介します。

 

マリメッコの壁紙をおしゃれに取り入れるポイント

日本のお部屋にマリメッコの壁紙を取り入れるときに考えるポイント

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マリメッコの壁紙は、カラフルで大柄パターンが多いのが特徴。そのため日本のお部屋では、色数を極力減らし、貼る面積に合わせて圧迫感が少ない色を選ぶのがコツです。

【インテリアにおける配色の黄金比】
・ベースカラー(床、壁、天井)…70%程度 
・メインカラー(ソファやテーブル、収納家具など比較的大きな家具)…25%程度
・アクセントカラー(照明やクッション、インテリア小物類)…5%程度

壁紙は、お部屋のベースカラーに含まれます。比較的広い面積に貼るなら、壁紙の地(ベース)は、白やベージュなどナチュラルで目に優しいカラーを。同様に柄(デザイン)も、茶や緑などのアースカラーや、白、黒、グレーなど、彩度低めでくすんだ色が合わせやすいのでおすすめです。

トイレや書斎、寝室などのプライベートな空間なら、地(ベース)、柄ともカラフルなタイプを貼ってみるのもありですが、リビングやダイニングなど過ごす時間が長いお部屋では、壁一枚分(お部屋全体の壁の20~30%)程度にすると、色から受ける強い印象を和らげることができます。

マリメッコの壁紙の場合、家具を選ぶときに気をつける点は?

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マリメッコの壁紙は視線を集めやすい特性があるので、家具は壁紙と類似色、或いは補色と呼ばれる反対色から選びましょう。いずれも壁紙のデザイン性がより際立ち、お部屋のフォーカルポイントになります。

例えば、写真のような白地に黒丸柄のマリメッコの壁紙の場合、ソファや収納家具も白色にすれば、まとまりある落ち着いた空間に。

反対色の組み合わせなら、例えばオレンジ系(純色)の壁紙に、ブルーの家具を合わせると補色の関係になります。家具はなるべく壁紙よりも、彩度低めのソフトな色を選ぶと良いでしょう。インパクトが強い色を合わせるとコントラスト感が目立ち、目が疲れやすくなるなど居心地が悪くなる恐れがあります。

 

マリメッコの色別のポイントを徹底解説

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マリメッコの壁紙は、どんなカラーを選ぶかでお部屋の印象が一変します。ここでは、ベージュ、グレー、カラフルの3種類を挙げ、壁紙を貼る際のおすすめの場所や取り入れ方のコツをご紹介します。

 

ベージュマリメッコの壁紙の場合

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写真はやや黄色みが強めですが、ベージュやライトブラウンの壁紙は、積極的に取り入れたい色のひとつ。木製家具や和紙、畳、漆喰、土壁といった、日本の住宅で多用される自然素材のインテリアにもなじみやすい定番カラーです。

リビングやダイニングなどの比較的広い面積に貼っても、それほどお部屋を圧迫しませんが、大柄で色数が多い壁紙は、アクセントウォールとして壁の一面だけに取り入れてみてください。特に北欧、ナチュラル、和風モダンなどにおすすめです。

 

グレーマリメッコの壁紙の場合

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白、黒、グレー系の無彩色の壁紙は、モダン、北欧スタイルなどに合わせやすいのが特徴です。

とはいえ、お部屋の壁すべてに貼ってしまうと、見た目の印象が賑やかになりがち。パブリックなスペースなら、玄関の一部やリビング正面の壁など、お部屋に入ってすぐ目に入る場所が最適です。おとなしめのカラーリングなので、マリメッコの壁紙がかすまないよう、周囲に貼る他の壁紙は無地のものを選ぶのがポイント。

 

カラフルなマリメッコの壁紙の場合

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せっかくマリメッコのデザインを楽しむなら、カラフルな色使いにも挑戦してみたいところ。アクセントウォールとして壁一面だけに貼ると、まるでアートのようにも見えます。

リビングやダイニングの壁に、多色使いのカラフル壁紙を選ぶなら、地(ベース)が白やグレー、黒などの無彩色やアースカラータイプの壁紙を。貼る面積はお部屋全体の20~30%程度が目安です。

オレンジやグリーン、ブルーなど、鮮やかで彩度高めの壁紙なら、トイレや洗面台など比較的コンパクトなスペースに貼るのも手。壁全てに貼ると狭さを感じてしまいそうなときは、見切り材を使って、タイル壁紙などと張り合わせてみるのもおしゃれです。

 

こんなケースに気をつけろ!失敗しがちなパターン紹介

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同じホワイトベースの壁紙でも、柄が異なる2種類の壁紙を貼る場合には注意が必要。写真はマリメッコのボタニカル柄と、太めのストライプ柄を組み合わせたお部屋。どちらもグリーン系でカラートーンも揃えていますが、それぞれの柄がぶつかりあっているような印象を受けます。

マリメッコの壁紙をお部屋の主役に据えるなら、壁の一面だけに絞り、他の壁紙は同じカラートーンの白やアイボリーなどの無地系を。ひとつの空間の色は3~4色以内に抑え、色数が増えないよう配慮しましょう。

 

日本のお部屋にも取り入れ可能!マリメッコの壁紙コーディネートサンプル12選

ベージュマリメッコの壁紙コーディネート4選

手書き風の愛らしい小花をあしらった、ブーケ柄壁紙

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デザイナーのAnnika Rimala(アンニカ・リマラ)が手掛けた「PUKETTI(プケッティ)」は、マリメッコの壁紙のなかでも特に人気が高いシリーズ。フィンランド語で「花束・ブーケ」を意味しています。

色はグレー、トープ、インディゴ、フレンチブルーの4パターン。どれも優しく落ち着きがある色彩ですが、ダイニングやリビングなどのパブリックな空間では、写真のようなトープカラーやグレーがおすすめ。ホワイトや黒はもちろん、アースカラー系色の家具との相性も抜群です。

 

無地に近い格子柄デザイン。落ち着いた色合いでセンスの良い空間に

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「MEGARUUTU(メガルートゥ)」シリーズは一見無地に見えますが、実は細いラインを組み合わせた格子柄。グレーやブルー、ブラックなど、6種類の色から選ぶことができます。

写真のオーカーという落ち着いたカラーは、北欧テイストにはもちろんのこと、和風モダンなど和の設えにもおすすめしやすい色で、シンプルでありながらも洗練された雰囲気を演出してくれます。

 

マリメッコといえばUnikko柄。ベージュやホワイト系ならLD空間にもぴったり

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1964年にMaija Isola(マイヤ・イソラ)が発案したポピーの花をモチーフにした「Unikko(ウニッコ)」柄は、マリメッコの代名詞ともいわれるデザイン。たくさんのカラーパターンから選ぶことができますが、写真はライトベージュカラーの壁紙をダイニングに貼った例です。

大柄なデザインの壁紙は、存在感が出すぎないかとためらってしまいがちですが、ライトベージュやオフホワイト、グレーなど、彩度低めの落ち着いた色合いなら大丈夫。お部屋全体に貼りめぐらせるのではなく、アクセントウォールとして部分的にとりいれてみましょう。

 

ホワイトをベースにした格子柄の壁紙は、プライベートスペースなどに

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マスタードカラーが映える「SPALJE(スパルイェ)」シリーズの壁紙は、植物を絡ませる格子状のスクリーン(トレリス)をモチーフにしたもの。写真は、寝室のベッド背面側に貼った例です。

他にブラックとグリーンから選ぶこともできますが、いずれも白をベースにしているので、他の壁紙との張り合わせがしやすいのがメリット。その際、カラートーンは、なるべく似ているものを選んでくださいね。

グレーマリメッコの壁紙コーディネート4選

ふわふわとした実が雪に包まれた、北欧の景色を思わせるデザイン壁紙

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ホワイトまたはベージュの2種類から選べる、「LUMIMARJA(ルミマルヤ)」シリーズの壁紙です。

写真はホワイトカラーの壁紙をリビングダイニングの壁に貼った例。細身の樹木と、ふわふわとした実が雪に包まれた柄は、広い面積に貼っても穏やかで優しい印象になります。ナチュラルスタイルのお部屋などに。

 

ワイヤーを折り曲げたような極細ライン柄は、モダンスタイルとの相性抜群

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フィンランド語で周波数という意味を持つ「FREKVENSSI(フレクヴェンッシ)」シリーズは、ブラック、グレー、マスタードの3色から選ぶことができます。

写真は、壁掛けワインラックの裏とその周りの3面の壁に、ブラックタイプの壁紙を貼った例。リビングやダイニングに面していても、マリメッコの壁紙を貼った部分だけがコーナーとして独立しているように見え、テーマや用途別にゾーニングすることができます。

 

リビングダイニングや和室にも。シンプルで可憐な草花柄デザイン

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ILLALLA(イッラッラ)シリーズは、草花柄をあしらったクロスで、写真の「ホワイト&グレー」のほかにも「グリーン&ホワイト」「ベージュ&ホワイト」など、全8種類が揃います。

親しみを感じるシンプルなデザインで、ダイニングやリビング、和室などにもぴったりの使い勝手が良い柄といえるでしょう。明るい色の木製家具を合わせると、リラックスモードが高まります。

モノトーンの縦柄壁紙は、天井を高く見せる効果が期待できる

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玄関を入って目の前の壁に「RUUTUKAAVA(ルーツカーヴァ)」シリーズの壁紙を貼った例です。RUUTU とは格子の意味。マリメッコには珍しい直線的なデザインで、上空から地上を見下ろした時の屋根をモチーフにしています。

このような縦方向に伸びる柄の壁紙は、天井を高く見せてくれる効果が得られやすいといわれています。玄関や廊下のほか、吹き抜けスペースなどにもおすすめ。

 

カラフルなマリメッコの壁紙コーディネート4選

パブリックスペースには、グリーン系壁紙を合わせてアットホームな雰囲気に

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パセリの一種をモチーフに描かれたPUTKINOTKO(プトキノトコ)シリーズの壁紙です。このような自然をモチーフにした柄は、リビングやダイニング、和室など、貼る場所を限定しません。

写真はグリーンカラーのタイプで、広い面積に貼ると柄がやや目立ちますが、淡くて薄いホワイトカラータイプの壁紙はかなりシンプル。お部屋全体の壁に貼っても違和感なく、上品な雰囲気に仕上がります。

 

多色使いの壁紙は、キッチンや洗面台の壁に貼ると陽気なイメージに

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「RASYMATTO(ラシィマット)」シリーズは、フィンランドの伝統的な「さき織り」をデザインした壁紙。マルチカラー、またはブラックから選ぶことができます。

写真は、5色使いのマルチカラータイプを貼ったキッチン。コロコロとした丸形がシンプルながらもリズム感を与え、家族が揃うキッチン廻りを賑やかに演出してくれます。

 

寝室のアクセントウォールには、グリーンベースのボタニカル柄壁紙を

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「PIENI TIARA(ピエニティアラ)」シリーズは、植物の生き生きとした躍動感と、花々の可愛らしさを感じるデザイン。ベースカラーはグリーン、ホワイト、ピンクの3色から選ぶことができます。

写真はホワイトタイプですが、感情を穏やかにさせるグリーン×清潔感を与えるホワイトの組み合わせは、寝室のようなリラックス空間にぜひ取り入れたい色。べッドヘッドの裏側など、お部屋に入ったときに目に入りやすい壁面に、アクセントウォールとして貼ると効果的です。

 

鮮やかでポップな印象を与える壁紙は、水廻りスペースなどに

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「雪いちご」を意味する「LUMIMARJA(ルミマルヤ)」シリーズの壁紙は、エルヤ・ヒルヴィによるデザインによるもの。ふわふわとした実が雪に包まれた北欧の景色を思わせます。

ピンクやオレンジ、パープルなどの視線を集めやすい色柄なら、トイレや洗面台の壁いっぱいに貼るのもよいでしょう。クロスの柄が鏡に映りこんだらなおのこと、マリメッコの世界観に一層浸ることができそうです。

 

まとめ

大胆な色使いや個性的な柄が多いマリメッコの壁紙ですが、色柄の選び方や貼り方次第で、日本の住まいにも取り入れやすいことがおわかり頂けたかと思います。

”これぞマリメッコデザイン”というべき個性強めの壁紙は、プライベートスペースを中心に。対して、リビングなどお客様を迎える機会が多い空間には、壁紙だけが悪目立ちしないように、お部屋全体のカラーバランスをとるのが成功への近道です。

マリメッコの壁紙は、少量使うだけでもお部屋をおしゃれで洗練したイメージにしてくれます。臆することなく、ぜひ積極的に試してみてくださいね。