2023/08/13
【プロの視点】室内ドアにこだわろう!室内ドアの種類や選び方のポイントをおしゃれな施工事例とともに徹底解説
空間の仕切り方や間口の広さに合わせて、さまざまな種類から選ぶことができる「室内ドア」。
新築で家づくりを計画する際、”壁紙とのバランスも考慮しながら、おしゃれなドアを選びたい”と考える方は多いかと思いますが、建具は壁紙を選ぶ前の早い段階で、床材と合わせて検討する流れが一般的。
そのため、選ぶドアによってお部屋がどんな雰囲気になるのかイメージがしづらく、種類や色、デザインはどういうものがよいのか、迷いやすいアイテムのひとつといえます。
そこで今回は、お部屋のイメージを格上げする「室内ドア」の選び方のポイントや、おしゃれな施工事例をご紹介します。ぜひ、参考にしてみてくださいね。
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室内ドアにこだわってインテリアを格上げする
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室内ドアは、日に何度も開け閉めする使用頻度が高い建具。そのため、家族みんなが使いやすく、将来的なライフスタイルの変化にも対応しやすいドアを選ぶことが大切です。
それゆえ、まずは機能性や使い勝手をしっかり検討することが大切。それを前提に、”お部屋のインテリアを格上げする”手法をみていきましょう。
内装材と同系色のドアを選ぶなら、家具やラグ、カーテン類で色味を追加する
【床と同系色の片開きドアを合わせた例】
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室内ドアは、内装材(床・壁・天井)と揃えて、茶系色や白系色から選ばれることが多いもの。しかしながら室内ドア、床、壁を同系色で揃えすぎると、やや単調な印象になりがちです。
そんなときは、家具やファブリック類を活用して、茶・白以外のカラーをプラス。上の画像のように、ソファ(グリーン)やカーテン(グレー)、ラグ(レッド・ブルー)など、3~4色程度を目安に色味を足してみましょう。
ドアの色の選び方については、後ほど詳しくご紹介します。
ドアの素材・デザインを、造作家具や内装材と揃えるとおしゃれ度UP
【キッチンカウンターと素材を合わせたハイドアの一例】
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造作ドアはきめ細やかなオーダーに対応できるのが魅力ですが、全てのお部屋のドアを造作で製作するのは、コスト的にも難しいもの。
その場合、リビングダイニングなど、お家の中心となるお部屋だけでも検討してみるのがおすすめ。例えば、造作家具や内装材と、ドアの素材や色を揃えれば、断然おしゃれな印象に。
上の画像は、キッチンカウンターの腰壁に合わせて、オールドパインの足場板を素材としたハイドアの一例。木材ならではの朴訥とした表情が、リビングダイニングの良い味となっています。
素材は設置場所とメンテナンス性、色は”ドアをどう見せたいか”で考える
素材
【ガラス戸の一例(サンワカンパニー/クアドロスリム)】
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室内ドアを素材別に分けると、木質系では「無垢材」「突板仕上げ」、ウッド調含めさまざまなデザインから選べる「化粧シート仕上げ」、それ以外の素材では「ガラス製」や「ステンレス製」などがあります。
キッチン廻りや洗面スペースといった水廻りには、清潔を保ちやすくて水はねにも強い、ステンレス製ドアやガラス製ドア、化粧シート(樹脂フィルムやオレフィンシートなどに色柄を印刷したもの)仕上げのドアなどがおすすめ。
ガラスを取り入れる際は、必ずしも全面貼りでなく、部分的に取り入れるだけでもOK。光を通すことで空間が明るくなり、閉鎖的な印象になるのを防ぎます。
【木製(無垢材)ドアの一例(ユダ木工/JEANS Style)】
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水濡れや極端に強い紫外線などの影響を受けにくいお部屋なら、無垢材のドアにこだわってみるのもよいでしょう。
無垢の木独特の力強い木目を味わうなら、オイルフィニッシュやワックス仕上げ。カラーペイントドアなら、表面をコーティング(塗膜)するウレタン塗装仕上げなどがおすすめです。
色
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室内ドアの色決めをする際、最もスタンダードなのは、室内ドアと壁の色を揃える手法(壁と同化)。
ドアはかなりの面積を占めるアイテムのため、特にコンパクトな空間では、ドアの存在感を弱めて圧迫感を軽減するのがおすすめです。
【インテリアにおけるカラー配色の黄金比率】
ベースカラー(床・壁・天井)75%
アソートカラー(家具・建具(室内ドア)・カーテン・ラグ)20%
アクセントカラー(クッション・アート等)5%
カラー配色の黄金比率でいうと、ドアはアソートカラーに分類されます。必ずしもこのセオリー通りにしなくても大丈夫ですが、ひとつの目安として参考にしましょう。
【内装材より濃色のドアを配した例】
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一方で、あえて内装材とは異なる色のドアを配するのも一案。特に濃色系のドアは重厚感があり、空間のイメージを程よく引き締めます。
ドア上部にランマを付属したり、ドア脇に明り取りのガラス窓をプラスしたりすれば、ドアの存在感はさらにアップ。ガラス窓を開閉可能にすれば、廊下側からの風を採り込みやすくなるなど、通風性もよくなります。
【片面ずつ好きなクロスやペイントが楽しめるドアの一例(kamiya/エフエス)】
https://www.fullheight-door.com/magazine/11456/#FS
ドアの表と裏とで色柄を変えたい場合は、市販のクロスや塗料を使って自由にアレンジができる室内ドアもおすすめ。
インテリアスタイルに合わせて、オリジナリティ溢れるドアをつくってみるのも素敵ですね。
もっと詳しく!ドアの種類別おしゃれに仕上げるポイント
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つづいては、室内ドアを種類別に分けて、それぞれの特性や選び方のポイントをチェック。「開き戸」「引き戸」「両開き戸」の3種類をご紹介します。
開き戸の室内ドアをおしゃれに仕上げるポイント
【ハイドア(左)と標準的なドア(右)の比較イメージ(LIXIL/ラフィス)】
https://www.lixil.co.jp/lineup/livingroom_bedroom/s/livingdeli/style_handbag/6207/
一般的な「片開きドア」は、天井とドアの間に壁があったり、ドア枠や丁番が目立ちやすいもの。
ハイドア(H2400㎜程度~)と呼ばれる天井まで高さのあるドアは、開口が大きいので空間が広く感じられるのが魅力。
ドア枠が目立ちにくく、ドア上部の垂れ壁もなくなるので、ドアまわりをすっきり見せることができます。
【クロスやアートを手軽に交換できるハイドアの一例(kamiya/fabric door)】
https://www.fullheight-door.com/magazine/11825/
また、開き戸は他の種類のドアと比べてラインナップが多め。
なかには、ドアの面材に自由にクロス貼りができたり、好みの布やアートを入れ替えたりできる商品も。お部屋のアクセントクロスやクッション、ラグなどとカラーコーディネートをするのも素敵です。
引き戸の室内ドアをおしゃれに仕上げるポイント
【3枚続きの引き戸の例】
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引き戸には、壁に沿って開閉する「片引き戸」、両側にスライドして開ける「引き分け戸」、2枚の扉を左右から開ける「引き違い戸」、扉が壁の中に収納される「引き込み戸」などがあります。
さらに「インセット」「アウトセット」「戸袋式」の3種類から選べるタイプもありますが、あまり引戸を目立たせたくないのなら、扉が壁の厚みに納まる「インセット」タイプを選ぶのがおすすめ。
注意したいのは、インセットは構造上薄壁になってしまうほか、コンセントやスイッチ類を設置するスペースが取りにくくなる点。お部屋の家具のレイアウトや、使い勝手をイメージしながら検討しましょう。
【アウトセット引き戸の一例】
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壁の外側で扉をスライドする「アウトセット」は、扉の存在感が高まり、フォーカルポイントとして視線を集めやすくなります。
こちらは薄壁にする必要がないため、耐震面では有利ですが、扉の近くに家具を配置しにくくなる点に注意。
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また、将来的なライフスタイルの変化や、メンテナンス性もふまえて検討しておくと安心です。
歩行器や車椅子での利用を考えると、断然「上吊り式」がおすすめ。扉をスライドさせる溝や戸車用レールがなくなるので、移動がスムーズになります。引き戸の有効間口幅は、850~1000㎜は確保したいところ。
さらに見た目に美しく、清掃もしやすくなるので、可能な限り上吊り式にしておくのがおすすめです。
https://www.ykkap.co.jp/consumer/satellite/useful/soft-close/
また、引戸を勢いよく閉めて扉が損傷したり、指を挟んだりなどのリスクを避けるため、ソフトクローズ機能が付いた引き戸を選びましょう。
構造上の問題や間取りとの兼ね合いもあるので「ここだけは引き戸にしたい」という場所があったら、早い段階でプランナーに伝えるのがおすすめです。
両開き戸の室内ドアをおしゃれに仕上げるポイント
【造作ガラス戸の一例】
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スタンダードな「観音開き戸」のほか、大小サイズ違いの2枚の扉に分かれる「親子ドア」などがある両開きドア。それぞれの扉を開けることで、間口を広くできる利便性の高さが魅力です。
デメリットとしては、ドア2枚分のスペースをとるため、サイズやデザインによって圧迫感が生まれやすくなる点が挙げられます。ガラスを一部組み込んだデザインなら適度な抜け感が出て、お部屋が明るい雰囲気に。
こんなケースに気をつけろ!失敗しがちなパターン紹介
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階段近くに室内ドアを設置する際は、ドアの種類や開閉方向に注意が必要です。
上の画像は、階段上に片開きドアを設置した例。階段を上がる際、廊下側からドアを開けてしまうと、転倒事故などのリスクが高まります。階段近くにドアを設置する際は、引き戸を選んだほうが安心。
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スタイル別おしゃれな室内ドア施工実例サンプル10選
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最後に、おしゃれな室内ドアの施工事例をご紹介します。ドアそのものはもちろん、空間全体でみた意匠性にもぜひ注目してみてください。
モダンスタイルの室内ドア施工実例 3選
https://www.comforthousing.co.jp/product/door/chdoor/door02/door02.html
カッコよさやクールなテイストを打ち出すモダンスタイル。ウッド調なら、無彩色やビビッドカラーのペイントドアなどがおすすめです。硬質感が漂う、ガラス製や金属調なども相性抜群。
玄関土間から見渡す原色のドア群
https://suvaco.jp/doc/color-door-151226
広々とした玄関土間を上がると、カラフルな複数の片開きドアがお目見え。”primary colors(原色)で遊ぶ”をコンセプトに、マンションをフルリノベした施工事例です。
左右に並ぶドアは、それぞれウォークインクローゼットやトイレ、洗面スペースへの出入口。正面奥の赤いドアを開けると、畳スペースと繋がるLDKが広がっています。
和洋折衷デザインの引き分け東障子
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キッチンと畳スペースのある洋室に、引き分けの「東(あずま)障子」を設置した例です。東障子とは、障子の一部or全部に、障子紙のかわりにガラスなどをはめこんだもの。
和とモダンを掛け合わせた唯一無二のデザインは、造作建具ならでは。真っ白な空間に、障子枠の茶系色が効いています。
キッチン壁とドアを同系色でコーディネート
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雑貨デザイナーがお住まいのマンションを部分リノベした空間。オリジナルで製作したオレンジカラーの片開きドアとキッチン壁を同系色で揃え、行き来する度に気持ちが弾みそう。
北欧・ナチュラルスタイルの室内ドア施工実例 3選
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ナチュラルスタイルは、木目感を表現するなど”木の素材感”を演出するのがポイント。ペイントドアなら、ベージュやライトブラウンなど、主張しすぎない淡い色合いを選びましょう。
同様に北欧調も、ウッド仕様のドアは相性抜群。白色を基調に、彩度低めのグレイッシュカラーを組み合わせると、柔らかさと落ち着きが感じられる空間になります。
漆喰壁に映える水色のリビングドア
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1975年築のヴィンテージマンションを改修したエントランスです。無垢フローリングや漆喰壁など、自然素材を生かす配色に、水色の片開きドアをコーディネート。爽やかな心地よさが感じられます。
足場板を乱尺貼りした造作ドア
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工事現場用の足場板を、フローリングと片開きドアの両方に活用した事例です。
室内ドアは着色&乱尺貼り、フローリングは釘やペンキ跡など、足場板の素材感をそのまま生かした仕上げ。いずれも味のある表情が魅力です。
アーチ型の開口部が空間にリズムを生む
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「やわらかな光に包まれた空間」をコンセプトに、開口部を曲線型で設えた家です。
入隅や出隅までも曲線を多用したほか、片開きドアも曲線型を採用。リビングの優しい光が、ドア中央のスリットを通して隣室まで差し込みます。
西海岸・インダストリアルスタイルの室内ドア施工実例 2選
https://www.prairie.co.jp/archives/gallery/00259-001
西海岸スタイルには、木の風合いを感じさせるペイントドアが特におすすめ。使い込まれた感のあるヴィンテージなテイストがよく似合います。配色は、海や風など自然の心地よさを感じる青&白の色使いをベースに。
インダストリアルスタイルなら、スチール製など無機質感や重厚さが感じられるものを。かつてアメリカの農場や倉庫で使われていた、引戸レール仕様のバーンドアも近年注目を集めています。カラードアなら、ダークグレーやダークブラウン、黒など、明度・彩度低めの落ち着いた色調のものを。
開放感を演出するオレンジのカラードア
https://www.prairie.co.jp/archives/gallery/00263-001
白系色の板壁で囲まれた空間に、レッドパイン(赤松)の片開きドアを設置した例です。
基材は、曲がりにくい集成材の心材、単板は柔らかな木目が浮き出るパイン材を採用。パッションオレンジのビビッドなカラーが、西海岸スタイルにふさわしい開放感を演出しています。
剥き出しのスチールレール&ローラーで武骨さを演出
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アメリカの農場や倉庫で使われていたバーンドアは、レールとローラーが剥き出しになるアウトセット引戸金物が特徴。引手とレールをスチール調で揃え、インダストリアルライクな空間に深みをもたらします。
独自のスタイルを突き進む室内ドア施工実例 2選
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最後は、遊び心満載の実例をピックアップ。室内ドアは単なる建具ではなく、アイディア次第で訪れる人の目を楽しませてくれます。
猫の行動範囲が広がるオリジナルのキャットドア
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猫が自由に室内を移動できるよう、造作のキャットドアを設置した例。家具屋さんが制作したオリジナルで、色とりどりのパーツを組み合わせています。
猫専用出入口のほか、リビングからの光が廊下側に差し込むよう、明り取り用のガラス窓も組み込んでいる点に注目。
遊び心をくすぐる書棚風隠し扉
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天井まで届く高さの書棚を動かすと、隣室へと繋がる廊下へ。ドアの木枠と書棚の色をホワイト系で揃えているため、一見するだけでは隠し扉とはわからないつくり。
まるで秘密基地を覗いているような、遊び心溢れるアイディアです。
まとめ
今回は、室内ドアの種類や選び方のポイント、おしゃれな施工事例をご紹介しました。
間取りや建具プランを見るだけで、室内ドアを決めるのはなかなか難しいもの。お部屋ごとに使いやすいドアをイメージしたり、内装材や家具とのカラーバランスを考慮したりしながら検討するのがおすすめです。
空間の印象を大きく左右するアイテムですから、とことんドア選びにもこだわってみてくださいね。
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