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【hayのテーブル全8種まとめ】北欧モダンデザイン家具ブランドの商品を一挙紹介!

浦辺愛美
著者:浦辺愛美 (インテリアコーディネーター)

大手インテリア販売店で10年勤務。顧客へのコーディネート提案と従業員の家具知識教育に携わる。インテリアコーディネーター・色彩検定1級だけでなく、宅地建物取引主任者を独学で取得。趣味は旅行で、旅先でのインテリアチェックは欠かせません。現在、夫と3歳の娘との3人暮らし。子供がいても散らかりにくい、シンプルで機能的なインテリアを実践。見た目だけでなく、住む人の使いやすさを考えたインテリアを提案します。

HAYというインテリアブランドをご存じでしょうか?2002年に設立された新しいブランドなのですが、将来デンマークを代表するようなブランドになるのではないかと評判になっています。

日本でも昨年、表参道のGYREにショップをオープン。2019年夏までの期間限定の予定が、反響が大きかったため予定を変更して営業を継続していることからも人気の高さがうかがえます。一部のアイテムはアクタスやコンランショップでも扱われています。

今回は、北欧インテリアの最先端ともいえるHAYの魅力と、日本でも購入できるオリジナリティあふれるテーブルを8つ紹介します。北欧家具らしい優しい色合いや木のぬくもりを感じるアイテムばかりではなく、HAYならではのオリジナリティに見ていて心がときめきますよ。

HAYの沿革・理念とその魅力

伝統を大切にしながら革新を取り入れる

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HAYは、Rolf Hay(ロルフ・ヘイ)がアパレルグループBestsellerの出資のもと、2002年に設立したデンマークのインテリアプロダクトブランドです。リビング・ダイニングなどのホームユースのインテリアだけでなく、ホテルやレストラン・オフィス・教育施設など多くのプロジェクトを手掛けています。

また、インテリアだけにとどまらず、ステーショナリーやキッチンアイテムなどライフスタイル全体をコーディネートできるコレクションを世界各国で展開しています。

HAYの理念は「工業生産で現代人の生活のニーズを満たす家具をつくる」ということ。その特徴は、シンプルなデザインで強度があり、そして便利であること。1950~60年代の偉大なデンマークのインテリアデザインを大切にしながら、インターナショナルな視点で機能性・利便性を追求したモダンなアイテムを提案しています。

工業生産で手が届くデザインを提供する

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HAYの理念にあるとおり「工業生産」はHAYを語るうえで外せないキーワードです。職人の手作りではなく、工業生産にすることで、より多くの人に手が届く価格で提供することを使命と考えているのです。

例えば1950年代にオランダで発表されたピラミッドテーブル。鋼板を成形して作られた脚が当時革新的でした。鋼板成型の新しい用途を生み出した素晴らしいプロダクトであることに敬意をこめて、HAYはピラミッドテーブルを現代に復刻しています。このエピソードからも、HAYが工業生産をインテリアに取り入れることをどれだけ重要視しているかが伝わってきます。

ラルフ・ヘイが「我々の製品にインテリジェントな産業的アプローチをどう取り入れるかに非常に興味を持っている」と語っているように、HAYにとって産業的・工業的な技術をものづくりに用いることは、現代人のニーズをかなえるインテリアを生み出すために欠かせない手段なのです。

コラボレーションで生み出されるユニークなデザインと高い付加価値

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「コラボレーション」もHAYにとって欠かせないキーワードです。多くのコラボレーションが生む自由で革新的なアイデアこそがHAYの魅力といえます。

1つは世界で活躍するさまざまなデザイナーとのコラボレーション。HAYは、積極的に外部のデザイナーとコラボレーションをしています。HAYの理念に共感する才能あるデザイナーたちの自由な発想で、シンプルでありながら機能的でユニークなデザインが数多く生み出されています。

もう1つは、他分野の技術や現代のテクノロジーとのコラボレーションです。インテリア業界ではこれまで使われていないような新しい素材やナノテクノロジーを取り入れています。特に、建築分野の安定した構造や耐久性の高い仕上げは、より高付加価値な製品をユーザーに提供するため大いに役立っています。

例えばパリセイドテーブルには鉄塔に使われるコーティングを採用することで、市街地なら50年は錆びないような高耐食性を実現しています。

日本で販売しているHAYのテーブル全8種をまとめてご紹介

ナノテクノロジーでメンテナンスフリーを実現 CPH Deux 210

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CPH Deux 210は、フランス生まれのデザイナーデュオ ブルレック兄弟がデザインしたコペンハーグコレクションの一つです。コペンハーゲン大学の改装プロジェクトのためのデザインで、多くの人に使われるからこそ、メンテナンス不要で長く使える品質にこだわって作られました。

特に注目したいのが天板。天板厚は1.8cmと薄くてシャープ。ナノテクノロジーを用いたラミネート技術により、手触りはやわらかなのにマットな質感で指紋が付きにくい加工となっています。いつでもきれいに使えるので、オフィスなど多くの人が利用するシーンに最適です。

脚はオークの無垢材で、天板と同様にマットに仕上げられています。外向きに広がる脚は開放感があり、椅子の出し入れもしやすいです。これ以上なくシンプルでありながら、使いやすさが計算されたデザインです。

ダイニングテーブル
幅1400mm:W1400×D750×H730mm ¥110,000(税込)
幅2000mm:W2000×D750×H730mm ¥154,000(税込)

折り紙をモチーフにした SLIT TABLE

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SLIT TABLEは、日本の折り紙にインスパイアされたデザインで、薄いパネルをY字に折りたたんだフレームが特徴的です。シンプルでコンパクトながら汎用性があるため、ソファサイドやベッドサイドだけでなく、植物やオブジェを置いてディスプレイテーブルにするなど幅広く使えます。

天板の形状は円形だけでなく、四角形や六角形もあります。色も豊富で、メタリックなゴールドやシルバーでお部屋の主役にするコーディネートもできますし、白や黒のマットなものでお部屋になじませることも可能です。お部屋の雰囲気に合わせて選べるレパートリーの広さも世界で愛される理由です。

サイドテーブル
ラウンドタイプ:W450×D450×H355mm ¥66,000~110,000(税込)
へキサゴンタイプ:W458×D458×H355mm ¥121,000(税込)

コーヒーテーブル
ラウンドタイプ:W655×D655×H355mm ¥33,000~88,000(税込)

常にそばに置いておきたい DLM / DON’T LEAVE ME

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DLMには、Don’t leave me(私を置いていかないで)という名前の通り、どこにでももっていける工夫が数多くほどこされています。約2kgと軽量なだけでなく、天板を貫通する印象的なハンドルのおかげで持ちやすいデザイン。そして、天板はトレーのようふちに高さがあるため置いたものが落ちにくく、3本脚を採用することで凹凸のある場所でも安定して置けるようになっています。

この考え抜かれたデザインは、デンマーク出身のトーマス・ベンゼンによるもの。彼は、北欧を代表する照明ブランドのルイスポールセンや、テーブルウェアで有名なロイヤル・コペンハーゲンなどのプロジェクトにも参加しているデザイナーです。スカンジナビアの伝統的なデザインを大事にしながら、現代的で実用的なデザインを生み出す彼ならではのアイデアが光るデザインとなっています。

ソファサイドからベッドスペース、ベランダや玄関にも気軽に持ち運んで常にそばに置いておける、これまでにないポータブルなサイドテーブルといえるでしょう。

サイドテーブル
通常サイズ:W380×D380×H580mm  ¥25,300(税込)
XLサイズ:W380×D380×H650mm  ¥35,200(税込)

人造大理石がアクセントになる TERRAZZO TABLE

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TERRAZZO(テラゾー)とは、大理石や花こう岩などを砕いたものをセメントや樹脂に混ぜこんで大理石のように仕上げた人造石のことで、非常に耐久性に優れています。金属部分にも耐食性に優れる電気亜鉛メッキ鋼が使われているので、お庭やテラスなど屋外での使用に適しています。アウトドアシリーズですが、画像のようにあえてお部屋でカフェ風に使用するのも素敵ですね。

デザインはスウェーデンの建築家・デザイナーのダニエル・エノクソン。キッチンカウンターの天板などに使われることが多いテラゾーをあえてテーブルベースにすることでテーブルのアクセントとなっており、シンプルなデザインの良さがさらに際立ちます。

ガーデンテーブル
スクエアタイプ:W600×D600×H740mm  ¥51,700(税込)
ラウンドタイプ:W700×D700×H740mm  ¥51,700(税込)

工業デザインの名作を復刻 PYRAMID TABLE

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オリジナルのPYRAMID TABLEは、1950年代にウィム・リートフェルトがオランダで発表したものです。彼はハーグアカデミーで工業デザインを学んでおり、農業機械や船・電車のデザインも手掛ける工業デザイナー。彼の父親は名作レッド・アンド・ブルーチェアで有名なデザイナーのヘーリット・リートフェルト。アカデミーで学んだ工業的なアプローチと父親譲りのインテリアデザインの才能をいかんなく発揮したのがこのPYRAMID TABLEです。

脚は鋼板を成形して作られていますが、これは1950年代当時とても革新的でした。鋼板を使用することでより少ない材料で、より単純な構造で、より軽量にすることが可能になりました。鋼板成型の新しい方向性を見つけ出した彼の功績をたたえ、当時生産を手掛けたオランダのアーレンド社とともにHAYが現代に復刻しました。

もともと教育機関や公共スペース向けに作られたものなので、長期間にわたる毎日の使用に耐える強度を備えており、オフィスなどの人が集まる場所での使用に適しています。脚の色や天板の仕上げが複数あるので、どれを選ぶかによって異なる表情を見せてくれます。同時期に発表されたリザルトチェアとの組み合わせも素晴らしいので、ぜひセットで使いたいですね。

ダイニングテーブル
W1400×D750×H740mm  ¥132,000(税込)

高耐久ながら軽やかな PALISSADE TABLE

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CPH Deux 210と同じくブルレック兄弟のデザインで、屋外での使用に適したPALISSADEコレクションの一つです。PALISSADE(パリセイド)は「柵」や「囲い」を意味するフランス語。テーブルだけでなく椅子やスツール、ソファにラウンジチェアなど13ものアイテムがあります。

名前の通り、柵のように配置したスチールによって軽やかな印象ながらも、しっかりとした強度と耐久性を兼ね備えています。そのため、庭やテラスだけでなくカフェなどの商業利用でも安心して使えます。

仕上げは一般的な粉体塗装のものだけでなく、耐食性に優れた溶融亜鉛メッキのコーティングがあるのも珍しいです。溶融亜鉛メッキはガードレールや送電用鉄塔に使用されるコーティングで、市街地なら50年、海沿いでも10年は錆びないといわれているほど非常に耐食性に優れています。家具にこの塗装を使用するのは、産業的なアプローチへの関心が高いHAYならではといえるでしょう。

ガーデンテーブル
W800×D800×H740mm  ¥79,200(税込)

大人数での使用に最適な計算されたデザイン TRIANGLE LEG TABLE

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TRIANGLE LEG TABLEのデザインは、建築家のサイモン・ジョーンズとデザイナーのジャックネビル。彼らは素材と細部に特に重点を置いた設計をしていて、テーブルの周りにより多くのスペースを作りたいという思いでこのテーブルをデザインしました。

オーク無垢材で作られた脚は三角柱でシャープ。天板は角をなくした楕円形にすることで座席数を最大化し、より多くの人が使用できます。通常のダイニングテーブルとしての使用はもちろん、大人数が集まるパブリックスペースでも使いやすいアイテムです。角も曲線もあるため、丸脚・角脚どちらの椅子も違和感なく合わせられます。

ダイニングテーブル

ラウンド W1150×D1150×H740mm  ¥217,800(税込)
オーバル W2000×D850×H740mm  ¥239,800(税込)

個性的で使いやすいモダンデザイン TRAY TABLE

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TRAY TABLEは、サイコロのような立方体のフレームにトレーを載せた洗練されたデザインのテーブルです。全てがスチール・四角形で構成されていて、ふちのある天板は取り外して単独でトレーとして使うことも可能。普通のサイドテーブルよりも物が落ちにくいので、ベッドサイドにおいて眼鏡をおいたり、ソファ横で飲み物を置くのにも安心して使えます。

異なるサイズなら入れ子式に収納できますし、同じサイズなら積み上げてシェルフにもできる計算された形状が面白いアイテム。リビングでもダイニングでもベッドルームでも活躍できる汎用性の高いテーブルです。

サイドテーブル
Sサイズ:W300×D300×H340mm  ¥25,300(税込)
Mサイズ:W400×D400×H440mm  ¥27,500(税込)

まとめ

HAYの沿革・理念とその魅力がつまったテーブル8つをご紹介しました。デザインはシンプルに、しかし高機能でユーザビリティが高いHAYのテーブルは現代人のニーズを満たす北欧家具の新しい形だといえます。

シンプルだからこそどんな部屋にも取り入れやすく、長く飽きずに愛用できるHAYのデザインはすでに国境を越えて愛されています。あなたのお部屋にも取り入れてみませんか?

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