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【プロが厳選】和室におすすめの観葉植物8選!床の間や畳を活かすおしゃれコーディネート事例8選もご紹介

河野ゆみこ
著者:河野ゆみこ (二級建築士/インテリアコーディネーター)

住空間設計室CUBE代表。一般社団法人感性ひらく空間代表理事。 住宅設備メーカーや住宅コンサルタント会社での勤務を経て独立。日常の中に非日常を感じさせる住空間づくりをコンセプトとし、住宅やオフィス・医療施設・店舗など約1200件の設計やインテリアコーディネートに携わるほか、セミナー講師、コラム執筆も行っている。

見ているだけで癒される観葉植物は、空間の雰囲気をさらに魅力的にしてくれるアイテムとして、インテリアコーディネートの場面でも人気が高まっています。

リビングや寝室などの洋室や玄関といった場所に観葉植物を置くケースは多いですが、実は和室においても観葉植物との相性は抜群です。

この記事では、床の間や畳といった和室ならではのアイテムにしっくり合う観葉植物の選び方と、おすすめの種類について紹介します。個性的な和室づくりのヒントにしてみてください。

和室インテリアを格上げする観葉植物の選び方のコツ

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和室は、洋室とは少し違う視点から観葉植物を選ぶのがおすすめです。和室をより心地よい空間にしてくれる観葉植物の選び方のポイントを3つお伝えします。

 

畳と観葉植物とのバランスを考える

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和室は、ソファやチェアに座って過ごす洋室とは違って、基本的に畳の上に直接座って過ごす「床座」タイプの空間です。

そのため洋室よりも視点が低く、視界が洋室よりも狭いという特徴があります。

視点が低いということは床面である畳が視界に入りやすいということですから、畳の上に観葉植物を置くなら畳のサイズとのバランスを上手に取ることが大切ですね。

一般的なサイズの畳を敷いた和室の場合は、比較的大ぶりで背の高いタイプの観葉植物を合わせるとダイナミックな印象を与えられます。

対して最近マンションでも増えてきている正方形の畳を敷いた和室の場合は、畳1枚のサイズが小さいため観葉植物も小さめサイズを選びましょう。

畳も見せるインテリアの一要素ですから、観葉植物で隠れる面積は1枚の半分以下に押さえておくとすっきりします。

 

床の間を活用して余白を楽しむ

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最近は簡易的な構成の和室も増えていますが、和室のしつらえとしてやはり外せないのは床の間です。

床の間にもっとも近い位置が上座として扱われるように、床の間は和室の中で格式を意味するスペースであり、掛け軸や季節の花を飾って四季の趣を演出するスペースです。

床の間がある和室に観葉植物を飾るのであれば、通年性の植物よりも季節を感じさせる植物を選びましょう。

掛け軸を飾らないのなら背の高い観葉植物を、掛け軸を飾るのなら正面から見た時に掛け軸と重ならない高さの観葉植物を飾ります。

左右もしくは上部にあえて余白を残すのが、床の間に観葉植物を飾る際に意識しておきたいこと。余白があることで洒落た雰囲気を出せます。

来客がある際は、花を一輪挿すなどして華やかさを出すのもおすすめですよ。

 

観葉植物と鉢のテイストをそろえる

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和室は、「わび」「さび」という日本独特の価値観を楽しむ空間でもあります。

飾った時の全体的なバランスと与える印象を考えながら、観葉植物と鉢の組み合わせを選ぶことが重要です。

陶器の鉢は重厚感があり、土本来の質感が自然とのつながりを感じさせますので、落ち着いた雰囲気を出したいなら苔玉やミニ盆栽などと合わせるといいでしょう。

モダンな雰囲気を出したい場合はガラスの鉢もおすすめです。

涼やかな印象を与えるため、湿気が多く蒸し暑い夏場にシンプルなデザインの観葉植物と組み合わせると季節感が出せます。

その他、皿状の鉢に平たく観葉植物を配置したり、スギやヒノキでできた枡に苔玉を入れてちょこんと飾るといった楽しみ方にもチャレンジしてみましょう。観葉植物と鉢の形やサイズをアレンジするだけで、さまざまな世界観を演出できます。

 

和室におすすめの観葉植物8選

畳や柱、土壁など自然素材が多く使われる和室には、同じく自然のものである観葉植物がよく合います。

ただし、空間にアクセントを加えるのか、さりげない季節感を演出するのか、癒しの雰囲気を出すのか、観葉植物を置く意図によって相性のいい観葉植物は異なります。

和室に合わせやすいおすすめの観葉植物を8つ紹介します。

 

おすすめ1.シュロチク

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シュロチクは、細長い葉が広がる中国原産の観葉植物です。常緑種のため一年中青々とした葉の色を楽しめるのが特徴です。

3~4mほどの高さまで成長するので、6畳以上の和室のコーナー部分に大きめの鉢と合わせて飾るとかなりインパクトがあり、伝統的な和室の雰囲気を演出できます。

 

おすすめ2.オリヅルラン

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緑と白のコントラストが映える葉をもつオリヅルランは、モダンで明るい雰囲気の和室にしたい場合におすすめです。

籐の鉢と組み合わせると畳や土壁となじみやすく、比較的小ぶりなので飾る場所を選びません。

育てやすく長持ちしますので、初めて和室に観葉植物を置くという人には管理しやすいでしょう。

 

おすすめ3.ガジュマル

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太い幹と丸い葉の組み合わせが印象的なガジュマルは、日本原産の観葉植物としてよく知られています。

非常に育てやすく、サイズもさまざまなので飾る場所に合わせたタイプを選べるためコーディネートしやすいです。

松のように幹がうねる特徴があるため、盆栽のように平たい鉢に合わせて床の間に飾るといった楽しみ方ができます。

 

おすすめ4.リュウビンタイ

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しなやかで繊細な葉が印象的なリュウビンタイは、日本を含む東南アジアに自生している観葉植物です。

一見南国風のモダンな印象を受けますが、陶器の鉢と合わせると和の雰囲気が強くなるため、床の間や飾り棚に置くととてもよくなじみます。

苔玉と組み合わせた小さめサイズを数個並べて飾るのもおすすめです。

 

おすすめ5.ラセンイ

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葉が退化し残った茎がらせん状に巻きながら広がるラセンイは、インパクトの強い観葉植物として人気です。

畳の素材として使われるイグサが突然変異して生まれたものだけに、日本の気候にしっかり順応し暑さや寒さに強いのが魅力のひとつ。

成長に合わせて鉢を大きめに変えていくと、よりダイナミックな印象を与えるためモダンな雰囲気の和室の演出に効果的です。

 

おすすめ6.ザミア

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ソテツの仲間であるザミアは、一年中緑の葉が楽しめる常緑種です。

細い茎とシャープな形の葉が特徴で、和室のコーナーや窓際に飾ると土壁や障子としっくりなじんで自然をより感じさせる和室をつくり出せます。

洋室との相性もいいため、リビング内の畳コーナーに飾る観葉植物として選ぶとコーディネートしやすいでしょう。

 

おすすめ7.カンノンチク

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沖縄の山に自生するカンノンチクは、葉の形が竹に似ていることからその名がついています。

垂直にまっすぐ伸びていくフォルムは独特な存在感があり、畳や柱、障子など直線的なデザインが多い和室に飾るとよく映えます。

つやつやした光沢のある葉をもち、「緑の宝石」という別名を持つため、和室を来客用の空間として使う場合はハレの場を演出するアイテムとして人気が高いです。

 

おすすめ8.トクサ

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細い竹が集まっているかのような見た目のトクサは、のびやかな印象が和室にぴったり合う観葉植物です。

ミニ盆栽や苔玉の素材として使われるだけでなく、寄せ植えにしたり水を張った鉢に直接生けたりとアレンジがしやすいことから最近人気が出てきています。

すっきりとした姿がすがすがしく、伝統的な雰囲気からモダンな雰囲気まで幅広く対応可能です。

 

観葉植物をおしゃれにコーディネートした和室実例8選

和室全体の実例5選

実例1.ガラスの器に観葉植物を挿してモダンさをさらにアップ

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モダンな和室が好きな人に人気の琉球畳は、選択する色によってクールな印象を演出できます。墨色の琉球畳と相性がいいのは、同じくクールな質感のガラスの器に挿したシンプルな観葉植物。モノトーンの配色の中に観葉植物のグリーンとガラスのブルーが映えてとてもおしゃれですね。

 

実例2.やわらかいブラウン系の色調の和室に観葉植物でアクセントをプラス

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外の光をふんわりと取り入れるプリーツスクリーンや畳の色をブラウン系カラーでまとめた和室の中に、アシンメトリーの観葉植物を配置しています。主張は強くありませんが存在感があり、静けさのある空間に動きを与えほどよいアクセントとなっています。

 

実例3.あえて小ぶりな観葉植物を飾って余白の美を楽しむ

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アクセントクロスを背面の壁に張った床の間に観葉植物を飾っています。スポット照明にふんわりと浮かび上がるよう中央に小ぶりのタイプを配置することで、周囲にできた余白を堪能できる美しいレイアウトが印象的です。

 

実例4.コーナーに観葉植物を飾り室内にいながら自然を身近に感じる空間に

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隣接する部屋とつながったオープンな和室には、和洋どちらにも合うスタイルの観葉植物がぴったりです。窓が小さい分外が見えにくいため、葉が広がった観葉植物をさりげなく飾ることで自然がより身近に感じられる癒しの空間になっています。

 

実例5.光あふれる和室に複数の観葉植物を飾ってボタニカルな雰囲気を演出

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大ぶりなヤシ科の観葉植物をたくさん飾ることで、ボタニカルテイストあふれる個性的な和室になっています。ガラス障子やすのこ・すだれ・生成りのラグなどとのバランスも絶妙。コーナーに観葉植物を集めているため、全体は広々としたリラックスできる空間という印象を強く与えます。

 

床の間の実例3選

実例6.和洋折衷の空間にシンプルな観葉植物を置いて床の間をポイントに

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畳や折り上げ天井といった和のテイストと、無地の壁や建具といった洋のテイストが混ざり合う和洋折衷の和室には、同じく和にも洋にも合わせられるタイプの観葉植物がフィットします。床の間の中心から少しずらして飾ることで、あえて動きを出し現代的な雰囲気をアップさせています。

 

実例7.吊押入に隣接した床の間にシンプルな観葉植物を置いてフォーカルポイントに

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開放感のある吊押入の下からつながる床板がおしゃれな床の間には、すっきりとしたフォルムの観葉植物を飾るとバランスがとれます。鉢のデザインにこだわることでシンプルな空間にアクセントが加わり、見る人の視線を集めるフォーカルポイントが簡単に出来上がりました。

 

実例8.床の間に置いた観葉植物で高さ方向の動きを演出

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床柱や押入れがない和室に床板だけを設けて床の間風にアレンジしてある和室の場合、視点が低い位置で横方向に広がりがちです。空間全体が平坦な印象になりやすいため、高さのある観葉植物を飾ることで上方向にも視線が広がり、のびやかな雰囲気の和室を演出できます。

 

まとめ

洋室に飾るイメージが強いものの、自然素材という視点から考えると実は和室との相性もいい観葉植物。

床座スタイルで視点が低い和室にアクセントを加えるには、観葉植物はとても活用しやすいアイテムと言えます。

高級感、癒し、モダン…好みの和室の雰囲気に合うスタイルの観葉植物をコーディネートして、さまざまな印象を演出して楽しんでみてくださいね。