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【プロが教える】下がり壁でおしゃれなインテリアを実現する方法!適度な仕切り感と開放感を演出する

河野ゆみこ
著者:河野ゆみこ (二級建築士/インテリアコーディネーター)

nook interiors代表。一般社団法人感性ひらく空間代表理事。 住宅設備メーカーや住宅コンサルタント会社での勤務を経て独立。日常の中に非日常を感じさせる住空間づくりをコンセプトとし、住宅やオフィス・医療施設・店舗など約1200件の設計やインテリアコーディネートに携わるほか、セミナー講師、コラム執筆も行っている。

部屋と部屋との間や、部屋内の天井に設ける下がり壁は、圧迫感を抑えながら空間をゆるやかに仕切ることができる造作部分です。

壁できっちり仕切るよりは開放感がありながら適度な間仕切り感も出せることから、活用次第でおしゃれなインテリアに仕上げることができます。

この記事では、下がり壁を取り入れておしゃれなインテリアを実現するポイントとメリットデメリット、センスを感じさせる下がり壁の実例を紹介します。

オリジナリティのあるインテリアにしたいという人はぜひ参考にしてください。

 

来客が憧れる!下がり壁でおしゃれなインテリアを実現するポイント

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部屋と部屋を区切るのは壁というイメージが強いかもしれませんが、下がり壁を活用することで一般的な壁を設ける場合とは一味違ったインテリアに仕上げることができます。

下がり壁でおしゃれなインテリアを演出するポイントをまとめました。

 

下がり壁とは?

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下がり壁とは、天井から30~50cm下がった壁のことを指します。

部屋と部屋の境界線に設けることが多く、下がり壁の下にはドアなどの建具は設置せず開口部とするためアーチ型や三角型など個性的な形状にするとおしゃれな雰囲気になります。

リビングの壁面から15~20cmほど離して下がり壁を設け、間にライン型の照明器具を間接照明として設置すると、やわらかな明かりが広がるホテルライクな空間をつくり出すことも可能です。

↓リビングの壁面に下がり壁を設け、照明器具を設置したお部屋事例

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下がり壁と間違いやすい下がり天井は、天井の一部を標準の天井面より低くしたもの。

下がり天井はあくまでも「天井」ですので面として下がっているのに対して、下がり壁は「天井から下がった壁」ですから間仕切り壁と同等の厚みである点が違います。

 

改めて下がり壁のメリットとデメリットを整理しましょう

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下がり壁のメリットは、圧迫感を出さずに空間をゆるやかに仕切ることが可能な点です。

たとえばリビングとキッチン、リビングと和室、廊下とシューズインクローゼットなど部屋の用途は異なっていても動線がつながっている部屋同士が隣り合っている場合、壁で仕切りドアをつけるとそれぞれの部屋が視覚的に仕切られてしまう上に、移動するたびドアを開け閉めしなければいけません。

しかし下がり壁を設けると、お互いの部屋がゆるやかにつながりながらも空間として分けることができるので、圧迫感が出にくく移動もスムーズにできます。

ドアをつけないことで建築コストを下げられる、アーチ型や三角型、片流れ型などデザインで遊ぶと一気にしゃれた雰囲気が出せるといった点もメリットと言えるでしょう。

一方、下がり壁を設けると、天井面から壁を下げるためどうしても自然光や照明の明かりが広がる範囲を狭めます。

窓の配置や照明計画を事前にしっかり確認し、暗くならないよう注意する必要があります。

 

下がり壁をおしゃれに取り入れるポイント1.デザインにこだわる

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大きな空間を下がり壁によってゆるやかに仕切る場合、天井面より低い位置にある下がり壁は視界に入りやすい箇所です。

下がり壁自体がシンプルであれば空間全体になじみ、こだわったデザインにすれば空間のアクセントになります。

ベーシックな四角い形状より、カーブ状や階段状などの個性的なデザインにするとスタイリッシュな印象を与えられますのでおすすめです。

 

下がり壁をおしゃれに取り入れるポイント2.照明器具とのコンビネーションにこだわる

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下がり壁を設けると、空間としてはつながっていても下がり壁の向こう側にある天井面近くの部分は見えません。

たとえばその隠れた部分からハイセンスなデザインのペンダントライトをちらりとのぞかせると、計算された絶妙なバランスを見る者に感じさせてとても魅力的です。

デコラティブな照明器具の一部だけをあえて見せることで、こなれた印象を与えられるでしょう。

 

下がり壁をおしゃれに取り入れるポイント3.目隠しとしての機能にこだわる

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下がり壁は天井面から好きな高さまで下げることができます。

たとえば調理作業をするため散らかりやすいキッチンをリビングからあまり見せたくないという時は、下がり壁を多めに下げるとキッチン内をほどよく隠せて、ダイニングやリビングでもリラックスしやすくなります。

下がり壁の下にカフェカーテンやロールスクリーンをセットすれば、急な来客がきても慌てずにキッチンを隠せるのでスマートです。

下がり壁を多めにさげるとそれだけ壁面が増えるので、ダイニング側の下がり壁の面に絵や写真、ドライフラワーなどをディスプレイするのも素敵ですよ。

 

後悔したくない!失敗しがちなパターン紹介

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下がり壁を空間のアクセントとして活用するには、空間全体の天井高がある程度ないと見映えがしません。

天井高が低いと、その高さからさらに下がり壁を設けることになって圧迫感が増します。

下がり壁を設けても開放的でおしゃれな印象を作り出したいなら、標準の天井高がある程度高い部屋に設けるか、下がり壁の長さを短めにしておきましょう。

 

おしゃれな下がり壁のインテリア実例16選

リビング・ダイニングの下がり壁インテリア実例5選

実例1.下がり壁の奥に間接照明を入れてドラマティックなテレビスペースに

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角にアールを付けた下がり壁の奥に照明をセット。やわらかな光がテレビの背面に広がって、リビングの中でも視線を集めるしゃれたスペースになっています。

 

実例2.ゆるやかなカーブを描く下がり壁がかわいらしい印象を演出

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大きい開口部の下がり壁はふんわりとカーブした形状。ナチュラルな印象が強くなり、リビングダイニング全体をやさしい雰囲気にしています。

 

実例3.下がり壁の向こうに見えるペンダントライトの光に癒される

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懐かしさを感じさせる昭和テイストの空間にある下がり壁の向こうには、小型ペンダントライトがちらり。絶妙なバランスでレトロな雰囲気を盛り上げてくれます。

 

実例4.リビングダイニングの幅いっぱいに渡るアーチ型の下がり壁は優雅さたっぷり

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アーチ型の下がり壁は通路部分に設けることが多いですが、こちらは空間の幅をめいっぱい使っています。ゆるやかなカーブを描く下がり壁は何とも優雅な印象。

 

実例5.角をとったアーチ型の下がり壁が個性的なインテリアを演出

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リビングダイニングとつながる和室との間に設けた下がり壁は、角をとったやわらかいデザイン。独特の丸みがあってオリジナリティあふれるインテリアになっています。

 

キッチンの下がり壁インテリア実例4選

実例6.アクセントクロスで仕上げた下がり壁がスタイリッシュ

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下がり壁をつけた半クローズ型のキッチンは、内部がほどよく隠せるので散らかっていてもインテリアを邪魔しません。濃い色のアクセントクロスでスタイリッシュに決まっています。

 

実例7.長めの下がり壁でインテリアのシンプルさを強調

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家族と会話できるよう最小限の開口部を確保し、長めに下がり壁を設けたキッチン。天井から無地の面が多くなることでインテリアがよりシンプルになり、すっきりとした印象に。

 

実例8.オーダーガラスを入れた下がり壁でアンティークな雰囲気をプラス

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深みのある色合いの木材で下がり壁をつくり、オーダーガラスをはめこんでいます。光が差し込んで明るさを確保しつつ、木材のアンティークな質感が落ち着いた印象を加えています。

 

実例9.ぐるりと囲んだ下がり壁で集中して調理を楽しめる半独立キッチンに

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キッチンを囲むように圧迫感が出にくい短めの下がり壁を設置。かえってキッチンの存在感が高まると同時に、直線を強調したデザインがモダンでスマートな印象を与えています。

 

和室の下がり壁インテリア実例4例

実例10.アーチ型の下がり壁が床の間にアクセントを与える

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床板や床柱など直線が強調されている床の間に、おおらかなカーブを描く下がり壁を合わせてアクセントをつけています。ダウンライトによる陰影と相まって何とも個性的。

 

実例11.アシンメトリーなデザインの下がり壁で和モダンテイストを実現

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飾り棚や床板の直線と下がり壁のアシンメトリー(非対称)な曲線のコントラストが美しいです。背景が濃いアクセントクロスだけに、下がり壁のカーブがはっきり見えてとてもおしゃれ。

 

実例12.アーチ型の下がり壁で仕切ると和室がモダンな印象に

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淡い色の畳や白系の建具でまとめたシンプルなインテリアの和室が、アーチ型の下がり壁の向こうに見えます。和と洋のバランスが絶妙ですね。

 

こんな場所にも!独自の下がり壁インテリア実例4例

実例13.玄関脇のコート掛けスペースは三角型下がり壁でフォーカルポイントに

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何かと便利なコート掛けスペースを三角型下がり壁でデザインし、フォーカルポイントとして来客の視線を集める場所に。ちょっとした遊び心にセンスを感じさせます。

 

実例14.下がり壁の存在が洗面コーナーの特別感をさらに強調

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三面鏡の上部に広がる空間を下がり壁によって区切ったことで、奥行が増している洗面コーナー。左壁面のニッチスペースとのダブルアーチがおしゃれ。

 

実例15.下がり壁による陰影で落ち着いた雰囲気のトイレ空間に

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少し長めに設けた下がり壁の壁側にセットした照明の明かりがやわらかく広がるトイレ。便器側の天井部分には陰影が生まれ、幻想的な落ち着いた雰囲気になっています。

 

実例16.ワークスペース+下がり壁で秘密基地のようなワクワク感を味わう

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小さな空間を有効利用したワークスペースは、下がり壁で区切ることで適度なクローズ感が生まれました。秘密基地のようにここだけ違う時間が流れていくような感覚を楽しめそう。

 

まとめ

広々とした空間は、開放感がある一方で全体的に平坦なイメージになりやすいもの。

下がり壁を設けると、視線が拡散するのを防ぎ、空間が締まった印象を与えたり立体感を出したりする効果が得られてしゃれた雰囲気になります。

デザインや長さにこだわった下がり壁を活用して、ワンランク上のインテリアをぜひ楽しんでみてくださいね。

 

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