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【プロが選ぶ】本当におしゃれな椅子クッション7選!豊富なコーディネート実例とともに紹介

ジツカタナミ
著者:ジツカタナミ (インテリアコーディネーター)

武蔵野美術大学空間演出デザイン学科卒。インテリアコーディネーター資格取得後、インテリアショップにてお客様へコーディネート提案と社内接客サービス向上業務に携わりました。現在は子育てをしながら、ライターとしてインテリアと暮らしについて発信しています。「楽しく・らしく・暮らす」をモットーに、お家がますます好きになるようなインテリアアイデアをご提案していきます。

クッションはお部屋や家具に対して小さいサイズではありますが、クッションがあるのとないのではインテリアの印象が変わるほどポイントとなるアイテムです。たくさんの形や色柄がありデザインが豊富で、気軽にコーディネートを楽しむことができます。
ただ種類が多いぶん、選びきれず迷う方もいらっしゃるのではないでしょうか?色と柄の合わせ方や、ご自身に合った使用感の素材と機能面も気になりますよね。

今回は知っておきたい椅子クッションの選び方のポイントと、おすすめ商品とコーディネートをたくさんご紹介します!ぜひ参考にしてくださいね。

本当におしゃれな椅子クッションの選び方

椅子クッションの色の選び方

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色選びはお部屋の印象を作るうえで重要なポイントです。
ここでは基本的な色の選び方と、上級者向けの色の選び方について解説します。

基本的な色の選び方

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上の写真を例に、基本的な色選びについてみていきましょう。

色彩で空間を調和させるには、次の3段階の配色を意識して色彩計画をしていきます。
【1.ベースカラー:床・壁・天井など大部分を占める、空間のベースとなる色。】
【2.アソートカラー:家具やカーテンなどに使う、ベースカラーに類似しつつ変化をつける色。】
【3.アクセントカラー:絵画やクッションなど、統一された空間に視覚的なポイントを作る色。】

写真は白いベースカラーの空間に、明るい木の床とベンチのアソートカラーで少し変化をつけ、クッションの水色がアクセントカラーになっていてスッキリとしたコーディネートです。
基本としては、周りと同じ系統の色を選ぶことで統一感がでますが、このクッションを黄色に変えて元気な印象にしたり、紫で少し大人な印象にしたりと色の持つ印象を利用しアレンジすることも可能です。空間に対比するような色を選ぶ場合でも、周りと明るさや鮮やかさのトーンを合わせると変に浮いてしまうことも少なくなります。

上級者は挑戦したい色の組合せ

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上は色相環という図で、見たことがあるという方もいらっしゃるかと思います。
この色相環を参考に、上級者向けの色の組み合わせの「補色」について解説します。

色相環で向かい合った色の組み合わせのことを補色といい、例をあげると「2番の黄色と14番の青」といった組み合わせです。補色同士は色の差が大きいためお互いがより鮮やかに引き立てあう効果があります。コントラストが強いぶん派手に感じるかもしれませんが、コーディネートの効果的なアクセントに役立ちます。
ただ、あまりにも鮮やかで明るすぎる色同士の組み合わせはチカチカして不快感を感じてしまうので、色の分量を減らしたり明るさを落としてバランスを取りましょう。

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写真は補色の効果をたくさん取り入れたコーディネートです。ソファの黄緑とクッションの紫だけでなく、ラグの青やオブジェのオレンジも補色によって鮮やかにまとまっています。
クッションは手軽に替えることができるので、ぜひ挑戦してみてくださいね。

椅子クッションの形状の選び方

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ショップで販売されているベーシックな形状である「四角形と円形」の2つを例にみていきましょう。

まず四角形の直線で囲まれた形状は、バランスがいいことから安定感のある印象を与えます。私たちの住まいの天井や壁、身の回りのあらゆるもので使用されていることもあり、インテリアコーディネートにおいて同じ形状であるの四角形のクッションはレイアウトに馴染みやすいといえるでしょう。また、円形と同じサイズでも角がある四角形は、身体の隅々までフィットします。

いっぽう円形は、多くのキャラクターにも使用されるほど、ころんと可愛らしいイメージをもつ形状です。先ほどお話しした直線で構成されている住まいや空間では、円形はコーディネートの効果的なアクセントになってくれます。クッションのやわらかさが伝わるような優しい印象を作ることができるので、ナチュラルやフェミニンなインテリアコーディネートにおすすめです。

このように、四角形と円形ではイメージによる印象の違いが出てきます。このイメージの違いをうまく利用して、ご自宅のインテリアテイストにレイアウトするといいでしょう。

椅子クッションの柄の選び方

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上の写真はホワイトとブラックでスッキリとまとまったコーディネートですが、クッションの瞳のモチーフがポップな印象ですね。このクッションを幾何学模様にするととたんに北欧コーディネートに、トライバル柄にするとエキゾチックコーディネートにすることができます。このように、クッションは小さいながらも効果的にインテリアの印象を作ることができます。カーテンやラグでは挑戦しづらかった柄を選んで、コーディネートを引き締めるのもいいですね。

ただ、メッセージが書かれたデザインや写実的に描写された絵のような柄は単体としての印象が強すぎるため上級者向けです。使用する場合はシンプルな柄や無地と組み合わせてバランスをとりましょう。

おしゃれ重視でも抑えておきたいクッションの機能性

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使い心地・機能面にかかわるのが「中材」です。多くのクッションの中材は「ポリエステル」と「フェザー」の2種類を使用しており、それぞれ特性があります。

ポリエステルは最も普及している中材で、ご家庭で洗えるものも多く清潔に保つことができ、リビングなど使用頻度が高い場所におすすめです。へたりがでてしまうと元のようにふかふかにすることは難しいですが、比較的安く購入することができるので買い替えもしやすいでしょう。

フェザーは弾力性に優れた素材です。へたってしまった場合でも復元力があるため、空気を含ませるようにポンポンとたたくと元のようにふっくらします。椅子に座る際に、腰や背中をしっかり支えたいときにはフェザーを選ぶといいでしょう。基本的に水に弱いですが、最近では洗える商品もでてきています。

プロが選ぶ!本当におしゃれな椅子クッション 7選

四角の椅子クッション 4選

デザイン性も機能性も優れた新素材:CUSHION QUILT:RELAX FORM

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本革のような質感と風合いをもち、摩擦などの耐久性に優れた「レザーテックス」を使用しています。通気性があり汗による変色にも強いので、1年を通してコーディネートすることができメンテナンスも簡単です。明るいカラーはナチュラルテイストに、ダークカラーはモダンテイストにもよく合います。

商品データ

価格:6,480~7,700円
サイズ:W45×D45×H15cm
素材:レザーテックス
中材:シリコンフィル

参考コーディネート

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木製家具を使ったナチュラルなコーディネートにレザーアイテムをプラスすると、優しさがありながらも少し大人っぽく引き締まった印象に。椅子とクッションの色と合わせることで馴染みがよくなり、テーブルのブラックで差し色を入れメリハリをつけるとコーディネートが間延びせず仕上がります。

歴史ある北欧デザインをインテリアのポイントに:Arne Jacobsen Tassel:FRITZ HANSEN

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モダン様式の代表的なデザイナー・建築家であるアルネ・ヤコブセンがデザインしたグラフィックは、数学的でインテリアにリズムを作ってくれます。光の当たり具合で、柄の凹凸の表情が変わるのもコーディネートのアクセントになりますね。中材には優れた復元力のあるフォスフレイクスを使用することで、柄とクッションの形状が常に美しく保たれるように工夫されており、手触りも抱えたときも抜群の心地よさです。

商品データ

価格:15,950円
サイズ:W45×D45
素材:ウール
中材:フォスフレイクス

参考コーディネート

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写真のようなミニマムなデザインのテーブル・チェアに合わせて、素材が引き立てあうモダンなコーディネートも素敵ですね。3色のカラー展開なので、椅子ごとに色替えをして遊び心をプラスしてもいいでしょう。

代表作のシンプルなあたたかさ:CHOUCHO:minä perhonen×KLIPPAN

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優しい色合いとチョウチョの柄で、ミナペルホネンだとピンとくる方も多いのではないでしょうか。デザイン自体はとてもシンプルですが。ところどころに描かれたチョウチョが愛らしいポイントとなっています。高品質な商品を手掛けるKLIPPANとのコラボレーションで、可愛らしすぎない大人の上質感があるクッションカバーです。

商品データ

価格:15,400円
サイズ:45×45cm
素材:オーガニックコットン
※中材別売り

参考コーディネート

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写真のような優しい風合いがあふれるコーディネートに置くと、馴染みつつもチョウチョの柄がさりげないアクセントになります。くすんだグレーを含んだカラーと合わせると、子供っぽくならずインテリアコーディネートできますよ。

幾何学模様と色使いで上質な空間に:TILE CUSHION:muuto

https://www.rigna.com/item/24247

全面的に幾何学模様が描かれていますが、落ち着いたカラー展開で主張しすぎないデザインです。直線的なデザインはインテリアをモダンにしてくれますが、コットン100%の風合いで空間にやわらかさもプラスしてくれます。4色別でのコーディネートはもちろん、お手持ちのクッションとのコーディネートなどレイアウトの幅も広がるクッションです。

商品データ

価格:23,100円
サイズ:50×50cm
素材:コットン
中材:ポリエステル、フェザーミックス

参考コーディネート

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グレーがかったモノトーンの空間に、繊細で落ち着いたクッションのカラーが優しく映えています。カラーをたくさん使うことに抵抗がある場合は、2色ずつコーディネートするといいですよ。

円形の椅子クッション 3選

結んでできたユニークなデザイン:Knot Cushion:Design House Stockholm

https://www.webo-kobe.com/items/cushion/designhouse01/knot.html

コロンとした結び目が可愛らしく、パッと目に飛び込んできますね。クッションの役割を持ちつつ、インテリアオブジェとしてもコーディネートにアクセントを作ってくれます。抱きかかえても腰にあてても心地よく、リラックスできる時間を与えてくれるデザインです。

商品データ

価格:14,800円
サイズ:W30×D30×H15cm
素材:ウール50% 、アクリル50%
中材:ポリエステル100%

参考コーディネート

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モダンな家具との相性もよく、置くだけで円形デザインはポイントになりますね。ホワイトとブラックのモノトーンの中で、ライトブルーが爽やかな印象です。

2つのデザイン・風合いを楽しめる:Baluchi Cushion:DESIGNERS GUILD

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表と裏でデザインが異なり、小さなくるくるとした糸の表情と無地のウールの風合いの2通りのコーディネートを楽しむことができます。くすんだカラーは円形でも可愛らしくなりすぎず、大人なインテリアにもぴったりですね。中材もポリエステルかフェザーを選ぶことができ、使い心地も好みに合わせることができます。

商品データ

価格:14,52015,620円
サイズ:45×45cm
素材:(表地)ポリエステル82%、綿18%/(裏地)ウール100%
中材:ポリエステルまたはフェザー

参考コーディネート

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シンメトリーに配置した椅子に、表と裏、カラー違いで置いて遊び心のあるコーディネートはいかがでしょうか?同じ形状でも、ガラリと印象を変えることができますよ。

スタイリッシュな可愛らしさ:くるくるカールのカルガンラムラウンドシートクッション:THE CUSHION

https://www.the-cushion.com/item/kanlganlamb-w.html

カールしている毛足が可愛らしく、ゴージャスな雰囲気のあるシートクッションです。手触りがとても良いカルガンラムの毛と、高反発クッションで使い心地もよく、シンプルなデザインなので長く愛用できます。ガーリーなテイストにも、モダンでスタイリッシュなテイストにも合わせやすく、上品なポイントになりますよ。

商品データ

価格:19,440円
サイズ:30Φ
素材:(表地)カルガンラム/(裏地)豚革
中材:高反発クッション

参考コーディネート

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写真のようなブラックのスタイリッシュな空間にシートクッションを置くと、可愛らしさと華やかさがでて特別な空間になりますね。ホワイトを選ぶと印象が重たくならずにコーディネートできますよ。

こんなコーディネートにも挑戦したい!おしゃれな椅子クッションコーディネート事例

ラグのデザイン・カラーとリンクしたコーディネート

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ラグとクッションのデザインが同じ直線のストライプで目を惹きますね。インテリアアイテムのひとつひとつがカラフルですが、明るいブルーがラグとクッション、ローテーブルに配色されていることで、ちぐはぐにならずまとまった印象です。ピンクのクッションも、補色の役割をしてアクセントになっています。

絵画をソファに飾るような柄選び

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ひとつひとつが個性的な柄ですが、抽象画のようなデザインなのでまるで作品が置いてあるかのようなコーディネートです。壁に掛けた絵画とカラーを合わせることで、統一感がでています。

形・サイズ違いでメリハリをつける

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空間全体の色合いはシンプルにまとまっていますが、様々な形とサイズのクッションがさりげなくアクセントになっています。色彩計画で色を絞りたい場合は、このように形とサイズに変化をつけると空間の印象が単調にならずにおしゃれに仕上げることができるのでおすすめです。

まとめ

椅子クッションの選び方と、コーディネート事例をご紹介してきました。クッションひとつでお部屋の雰囲気がグッとランクアップされるのを実感していただけたかと思います。

色も柄もたくさんありますが、コンパクトなサイズなので今回ご紹介したポイントとご自宅のインテリアテイストから大きく外れなければ、コーディネートとしてごちゃごちゃせずきちんとまとまってくれるアイテムです。種類の多さは、選ぶ醍醐味でもありますので、ぜひ今回の記事を参考にしていただき、椅子クッションでお部屋をますます素敵にしてくださいね!

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