【プロが教える】おしゃれなドアをお家に取り入れよう！世界の実例もたっぷり紹介

著者：おおたひろこ （インテリアコーディネーター）

大学で建築を学び、建築・インテリア業界で10年以上勤務したのちライターに転身。インテリアコーディネーター資格保有。自宅はモダン+グリーン多め、子どもとペット共存のインテリアです。専門的な視点と生活者の目線で、皆さまのインテリアづくりをお手伝いします。

住宅には多くのドアが存在します。
家の顔になる玄関や、室内のあらゆる扉を全て数えると相当数になります。
つまり、ドアは数も多く目につくので、インテリアの面で考えても重要アイテムだということがわかります。

たとえば玄関扉が豪華でおしゃれな印象だと、家そのものの印象がグレードがアップしますね。
室内ドアも同様です。
チープな印象にならないように、ドアはしっかり選びましょう。

今回は、玄関・室内のドアについて解説します。
イメージしやすいように世界のすてきなドアの実例もたくさんご紹介いたしました。自宅のドアを考えるときにぜひ参考にしてください。

来客が憧れる！おしゃれなドアをお家取り入れるポイント

ポイント①　素材

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室内のドアは木製が選ばれることが多くなりますが、玄関ドアの選ばれる素材には種類があります。
玄関は来客者が初めに目にするドアになりますから、家のスタイルにあう素材を選ぶことが大切です。

一般的に玄関ドアにつかわれる素材は、アルミ、木、スチールです。
表面は木製のように見えても、アルミ製だということもあります。
素材によって、見た目だけでなく機能の面での違いもあります。

玄関扉は、防犯や断熱性にも優れていなくてはいけません。
一般的なドアをつくるメーカーのドアであれば、上記を考慮した玄関ドアを販売していますからそれほど心配することはありませんが、念頭には置いておきましょう。

下記に素材ごとの特徴をまとめます。

木製

木製は、デザインの面から取り入れたい方が多い素材です。
機能面では、断熱性が高いことが大きな特徴です。

高級感が演出できますが、価格も高くなる傾向があります。

また、腐食しないように定期的に塗装をするなどのメンテナンスが必要になります。

アルミ製

アルミ製はメンテナンスがほぼ必要ないことが大きなメリット。
スタイリッシュなデザインが多いので、温かみのある外観の家には合わない場合もあります。

ただし、カラーやデザインが多くそろいますので、表面仕上げをきちんと選べばどんな外観でもあわせることができるでしょう

スチール製

スチール製も、メンテナンスはほぼ必要ありません。
かたい素材なので防犯や防火の面で優れています。
ですが、集合住宅の無機質な玄関につかわれることが多く、オシャレな印象にはなりにくい素材です。

ポイント②　カラー

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ドアのカラー選びもとても重要です。

玄関の場合は、外壁のカラーをベースに下記の３種類から選びます。
①　外壁と同じカラー
②　外壁と同系色でワントーン落ち着いたカラー
③　外壁と異なるポイントカラー

木製ドアでも、樹種やカラーで印象が異なります。
また、ドア枠やハンドルのカラーでもイメージが大きく変化します。

室内ドアの場合もカラー選択は基本的には同じです。ベースを壁紙として検討しましょう。
室内の場合は、屋外と違って壁紙に馴染ませる方法がとられることが多くなります。
壁紙と同じカラーの扉であれば、壁面と一体的になりすっきりとした空間をつくることができます。

ポイント③　デザイン

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ドアの素材やカラーのほかに大切なポイントはデザインです。
框や素材そのものの凹凸、ハンドル（デザイン・サイズ）、ガラスを入れるかなどで大きく印象が異なります。

モダンな住宅なら、ドアのデザインも装飾を削ったシンプルなデザインがフィットしますし、クラシックな住宅なら木製のどっしりした框のあるデザインがフィットします。

また、扉の高さも印象に大きく影響します。
玄関室内ともに、背の高いドアは高級感とスタイリッシュさが演出できます。

住宅のプロは知っている。おしゃれなドアを探すときにまず検討するメーカー

木製ドアなら：ユダ木工

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木製のドアを探すなら広島のユダ木工をチェックします。ユダ木工は昭和44年に生まれた玄関・室内の木製ドアを制作するメーカーです。

玄関ドアは、シンプルな木製ドアのほか、ガラスの入ったヨーロピアンタイプ、引き戸もそろいます。
高断熱・高密度で、電気錠などにも対応しています。

室内ドアも、ガラス入りや框タイプ、和洋どちらもそろいます。

ユダ木工公式ホームページ
https://www.yudawood.com/

幅広いデザインの玄関ドアなら：LIXIL

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よく知られる玄関ドアメーカーは、前述のユダ木工のほか、YKKAP、三協立山アルミ、ノナカなどがありますが、もう一つ忘れてはいけないのがLIXIL（リクシル）です。

リクシルも多くの玄関ドアをそろえています。
また高断熱・電気錠などの機能もしっかりしていて安心できるでしょう。

ほかに、玄関の防犯に配慮しながら空気を入れることのできるスリットつきなどのドアもあります。

LIXIL公式ホームページ
https://www.lixil.co.jp/

幅広いデザインの室内ドアなら：パナソニック

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室内ドアが多くそろうパナソニック。
上の写真のように天井いっぱいの扉や、ガラス、折れ戸、引き戸、ペットドアつきなど種類が豊富です。室内ドアを探されている場合は、一度チェックしてみてください。

また、好みの色で自ら塗ることのできる、カスタマイズできるドアも用意されています。

パナソニック公式ホームページ
https://sumai.panasonic.jp/interior/door/

世界のおしゃれなドアのお家実例16選！日本のお庭にも取り入れ可能なセンス抜群な実例をご紹介

これまでメーカーがつくるドアをご紹介してきましたが、玄関も室内ドアも家にあわせてつくることも可能です。
特に設計事務所に設計を頼む場合は実現することが多くなります。

ここでご紹介する海外の事例は、同じようなものを実現するにはメーカードアでは難しいかもしれません。
ただし、イメージ作りに役立ちますので、ぜひ参考にしてください。

世界のおしゃれドア実例 玄関編　4選

モノトーンでまとめた明るい玄関

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天井までいっぱいのガラスにダークグレーの木製ドアがステキな玄関です。
モノトーンですが、ブラックはラインとドアだけにして、とても明るいイメージ。

実は扉はそこまで大きい必要がないので、日本の住宅でも可能なデザインです。
（ガラス部分の防犯と断熱が必要です）

ホテルのようなどっしり両開きドア

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小規模ながらもステキなブティックホテルのエントランスをイメージする、上品な両開きの木製ドアです。
扉を開けるときにワクワクした気持ちがわき上がって来そう。
来客者も期待に胸をふくらましそうな玄関です。

真っ白なヨーロピアンドア

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ガラス入りの真っ白なドアは、パリのアパルトマンのようなおしゃれな雰囲気です。
ガラス入りの木製扉は、ヨーロピアンタイプとして販売されていることが多くなります。
こちのドアはスッキリしたデザインなので、モダン寄りのデザインですね。

ポイントカラーのドア

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イエローが外観のアクセントになるドアです。
幅の広い1枚扉の場合には、画像のようにドアの端ではない場所を軸に開くようにする場合が多くなります。
日本では親子扉にすることが多いですが、1枚だとすっきりした印象になります。

実はこちらは、奥に本来の玄関があり、イエローのドアは門のような役割をしています。

世界のおしゃれドア実例 リビング編　6選

トレンドのブラック枠ガラスのドア

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室内窓などで人気のブラック枠のガラスドアは、トレンドを感じるドアです。
部屋を仕切りながらも、オープンのような開放感が得られます。
廊下側も明るい空間にできる点もポイントです。

引き戸タイプで柔軟に部屋を仕切る

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室内ドアは引き戸タイプであれば、お部屋を一体空間につかったり仕切ったりすると柔軟に変化させることが可能になります。

画像のように、一体空間につかうお部屋なら引き戸は吊りタイプにして、フローリングにレールが出ないようにするとより一体感が出ます。

壁と一体のドア

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ドアを閉めていると、ドアの存在を感じない壁面と同じ仕上げのドア。
視線がよく向く壁は、ドアの存在を消すとすっきりした印象になることから検討したい方法です。
目立たせたくないクローゼットの入り口などにもよく採用されます。

光沢があるとエレガント

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光沢仕上げのドアは、エレガントな印象になります。
ラグジュアリーなインテリアに仕上げたい場合におすすめです。

画像のように、壁面と家具はあたたかみのあるカラーと素材でコーディネートする方法も新鮮ですね。

変わり種、隠し扉

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本棚になっている隠し扉のようなドア。
プライベート空間と分けるドアやおこもり部屋の入り口に。
ドアが収納も兼ねる点は、もしかすると日本の住宅向けかもしれませんね。

キュートなポイント、アーチドア

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ドアの上部がアーチ形になっているだけで、優しくかわいらしい雰囲気に。
洞窟への入り口みたいなミステリアスな印象もつくれます。

シンプルなお部屋のアクセントとしても優秀なドアです。

世界のおしゃれなドア実例　トイレ編　3選

引き戸はおすすめ

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トイレに引き戸はおすすめです。
内側に開くためにはトイレの広さが必要ですし、中で人が具合悪くなったときに扉が開けないということも。
外開きにすると、開けたときに廊下を歩く人にぶつかる可能性もあります。

引き戸ならバリアフリーの点でもつかいやすいです。

ハンドルがないスッキリパネルタイプ

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一見どこにトイレがあるかわからないドアは、大きな壁面があるようで広く感じます。
手掛けだけ用意して、スタイリッシュにまとめましょう。

ガラス入りドアで圧迫感を減らす

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トイレは狭い空間になりがちですので、ドアにガラスを入れるタイプもよいでしょう。
この場合、トイレの照明の位置に注意して。
人をうしろから照らす場所に照明があると、人の影がうつってしまいます。扉側に照明を設置しましょう。

世界のおしゃれなドア実例　お風呂編　3選

鏡つきドアで広々

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お風呂の脱衣所のドアにおすすめなのは、鏡つきドア。
身だしなみを整えたるのはもちろん、鏡効果で空間が広く感じます。

リビングに接していても高級感のあるドアで違和感なし

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洗面浴室がリビングに接している場合は特に、インテリアに合わせた高級感のあるドアにしましょう。
もちろん、家全体のドアの印象を統一することも大切です。

通気が可能なドア

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洗面、脱衣所、ランドリールームは空気がこもりがち。
ドアを閉じていても通気ができるタイプも検討してみましょう。
画像のように緩やかに仕切って、空気は自由に循環できるとカビなどの発生をおさえることができます。

まとめ

今回は玄関・室内ドアを選ぶ場合のポイントや実例をたっぷりご紹介しました。
カタログから無難な長方形のドアを選びがちですが、家やお部屋の印象を大きく変えるアイテムであることをご理解いただけたのではないでしょうか。

インテリアを底上げするドアの可能性を知ったうえで、自宅にぴったりの素敵なドアを選択してくださいね！