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      2022/08/16

【プロが教える】階段の踊り場をおしゃれに設置する方法!ちょっとしたスペースの活用を楽しもう

岩野愛弓
著者:岩野愛弓 (インテリアコーディネーター/宅地建物取引士)

注文住宅会社で15年以上インテリアデザインやコーディネート業務に従事。オーダーメイドな造作家具の基本デザインや自然素材を扱う住空間を得意とする。素材感や雰囲気があるもの、ディティールがしっかりと造られているもの、カタチがよいものに惹かれ、インテリアアイテムをご提案するときは国内、海外問わず情報収集しコストパフォーマンスも重視している。住まいに関するコラムライターとしても活動中。

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折り返し階段やL形階段など、直線以外の階段では「踊り場」を設けていることが多いものです。しかし、階段デザインについてはアレコレとイメージが湧いてきても、いざ「踊り場」と聞いても、直ぐにイメージできない方も少なくないのではないでしょうか。

それもそのはず、間取りを考えるとき「踊り場を作ってください」と、あらかじめ要望に出てくる例はそれほど多くありません。

階段そのものは、 2階の床の高さや階段エリアとして確保できるスペースによって、階段全体の段数が変わるなどいろいろな条件にも影響されるものです。そのため、踊り場を作ろうとしなくても自然と踊り場が出来る場合もありますし、逆に踊り場がほしいと思っても、スペースによってはできない場合もあります。

間取りに左右される要素はありますが、踊り場が確保できる場合は、一般的な階段ではできないおしゃれな活用方法も楽しめます。そこで今回は、階段の踊り場にスポットを当てて、おすすめの実例もたっぷりとご紹介します。

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プロが教える!階段の踊り場をおしゃれに設置する方法

そもそも階段の踊り場とは?

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階段の踊り場とは、階段の途中に設けられる部分で、通常の段板よりも広い面積があり、水平な面になっているものです。一般的には折り返し階段やL型階段など、階段を使うときに方向転換が必要な場所に設けられています。踊り場は、足元に十分な広さがあり、スムーズに方向転換できるメリットがあります。

住宅ではあまり例はないかもしれませんが、とても長い階段の場合に「足休め」としてポイント的に踊り場を設けることもあります。踊り場があると、足を踏み外したときに最下までの転落を防ぐ効果もありますね。

そもそも「踊り場」といわれるのはなぜでしょう。諸説あるようですが、女性が踊り場で方向転換するときに衣服がひらりと揺れる姿が、まるで踊っているように映ったといわれています。確かに、リズミカルに階段から下りながら、踊り場でくるりと回転する姿を想像すると納得がいきます。

階段の踊り場を”おしゃれ”に設置する方法

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階段の踊り場を、「階段」という機能性だけで計画するのではなく、床から壁までを「ひとつの部屋」のようにイメージすることで、さまざまな活用方法が湧いてきます。

階段の踊り場の広さについて

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踊り場の広さは階段の作り方によって異なりますが、畳でいえば1畳分程度あるとゆとりあるスペースになります。

もちろん、1畳以上のスペースがあればベンチを設置したり、壁に本棚を設置したり自由度が広がります。植物やオブジェを置くなど、インテリアが映えるスペースとしても活用できますね。

半畳分のコンパクトスペースの踊り場もあります。半畳分であってもアクセント壁を使ったり、絵画を掛けたりすることで、インテリアとしておしゃれな空間を演出できます。

階段の踊り場の形状について

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一般的な踊り場の形は、四角形です。階段の折り返し部分の周囲は壁が立ち上がっていることが多く、はじめから「角」がありますのでスペースとしても四角になりやすいです。

壁面からの圧迫感を感じさせないためには、階段途中にニッチを設けたり、階段手すりをスチール製にしたり、オープンな手すりを採用することで「ヌケ感」があり開放感が出てきます。

階段の作り方によっては、壁に囲まれないケースもあります。この場合は、丸くしたり五角形にしたり、変形した自由な形の踊り場を作ることができます。個性的な形で住空間の「見せ場」とするのもユニークです。

階段の踊り場の手すりについて

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おしゃれにデコレーションした踊り場が隠れてしまわないように、手すりはオープンな作りがおすすめです。階段の形状にあわせて加工も可能な木製やスチール製などが使いやすいでしょう。オープンな手すりは、住空間を広く見せる効果があります。

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踊り場の周囲に本棚を設ける場合は、踊り場からの落下防止のために、手すりデザインにも配慮しながら、縦横の格子の幅を狭くすることやしっかりと高さを確保しておくと安心です。

階段の踊り場の照明について

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階段の照明というと、途中の壁面に取り付けるブラケットやスポットライトなどがイメージされますが、天井からのペンダントライトやコンパクトなシャンデリアもおすすめです。

高所に取り付けると、電球交換が心配と思われるかもしませんが、LED対応の器具を採用すれば電球が長寿命ですから、電球交換の機会はかなり少なくなります。好みのデザインを取り入れた照明で、おしゃれな踊り場が演出できるでしょう。

階段の踊り場をおしゃれに活用する方法

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踊り場に本棚を作ることで、手軽にライブラリー空間が出来上がります。大人から子供まで、家族みんなの本を収納できる蔵書スペースとして活用できます。

スペース全部を本棚として使うことも良いですが、部分的にオブジェや調度品を置いたり、センスよく季節のデコレーションをしたりすると、ギャラリーのような雰囲気にもなります。スペースにゆとりがあれば、ベンチやカウンターもあると本格的なライブラリーコーナーになります。

後悔したくない!失敗しがちなパターン紹介

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踊り場スペースの壁や床をデコレーションすると、手軽におしゃれな空間を演出できますが、床にオブジェやグリーンなどを過ぎて階段の上り下りが不自由になったり、壁の面積とはアンバランスなほどにポスターなどを取り付けたりすると、ごちゃごちゃした印象で、コーディネートとしてはマイナス効果になってしまうことも。

踊り場が主役となるべきスペースが、それとも脇役としてさり気ない演出にするべきか、住まいの空間全体からみたバランスを取りながらコーディネートに取り組みましょう。

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おしゃれな階段の踊り場施工実例11選!これを見れば階段の踊り場への見え方が変わる

北欧・ナチュラルスタイルの踊り場4選

伸びやかな天井と窓からの光が清々しいナチュラル住宅

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広々した玄関土間に隣接する階段は、2階高さまでの伸びやかな天井が気持ちよさそうです。1階から踊り場までの道のりは、大きな窓に向かって光もたっぷりと感じられます。

踊り場で方向転換した後は、大空間の吹き抜けからの見晴らしもよく、より一層開放感が感じられますね。

遊び心いっぱいの階段下トンネル

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踊り場の下の空間を活用した、子どもに丁度良いトンネル風の廊下がポイント。踊り場は床のラインが水平ですから、階段下の空間を四角に切り取りやすい形状です。奥にはチャイルドスペースを設けて、片付けのしやすさにも効果的ですね。

アイアンの素朴な手すりがやさしい踊り場

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アイボリーの壁と同系色でまとめた階段部分。丸鋼のアイアンの自然なゆがみが無垢の木材の質感とも似合います。ホワイトカラーの空間の中でアイアンがよいアクセントとなっています。踊り場の窓がちょうど良い高さに設定されて、外の景色を眺めながら階段を利用するのも楽しそうです。

踊り場がくつろぎのスペースに

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階段の踊り場を広く確保し、ロッキングチェアも置けるスペースにしています。階段そのものの幅にもゆとりがあり、好きな場所で腰を下ろし家族との団らんもしやすい配置です。セカンドリビングとしても活用できるのも魅力的。

モダンスタイルの踊り場4選

階段のグラデーションを楽しむ踊り場

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踊り場までの階段部分は、段板がグラデーションのように広がり、見た目にも美しいつくりです。階段と接する壁には重厚感のあるタイルがアクセントになり、手すりのガラスの透明感とともに高級感が演出されていますね。

踊り場部分の段板が厚くボリューム感がありますので、隣り合うリビングなどの空間はゆとりある設計だと、踊り場が目立ちすぎずバランスが取りやすいでしょう。

シンプルを極めたモダンスタイル

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階段まわりに余計な要素を入れず、階段の連続した形と手すりのラインだけが引き立っている空間です。細身の手すりが繊細なモダンスタイルにマッチしておしゃれですね。

踊り場は1畳分のスペースですが、階段を折り返すには十分な広さです。グリーンを置いたり、お気に入りの調度品を置いたり、シンプルな白い背景はどんなデコレーションも可能です。

ライトアップで特別な階段下を演出

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階段の踊り場下のスペースを活用した事例です。1m以上のある程度の高さが確保されていますので、造形のあるオブジェを飾り、ライトアップで雰囲気のある空間に。玄関という場所柄、来訪者の注目度がありますので、意外性のある演出がおすすめです。

大開口からの景色をひとりじめ

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踊り場スペースいっぱいをガラス面にした実例です。階段を上るときも下りるときも、大開口からの景色が圧巻。部屋の奥深くまで光が届き、明るさも確保できます。プライベートガーデンとしてリビング以外の場所にこうした庭を眺められる空間があると、毎日が癒されます。

西洋アンティークスタイルの踊り場3選

絨毯床で高級感ある踊り場に

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パイピングされた絨毯が敷かれた踊り場は、重厚感がたっぷり。特別な場所に案内されるかのような高級感があります。

やさしいデザインのモールディングが使われた腰壁と手すりの相性も良く、エレガントな雰囲気が演出されています。ポップカラーの家具やポスターで軽やかさも加わっています。

フリーホールのように寛げる踊り場空間

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コンパクトなソファが置けるようなゆとりある踊り場空間です。大きな窓からは光がたくさん入り、植栽を眺めることができます。

リビングや個室とは別の場所で気分を変えたいときには、ホールのような空間の踊り場は最適です。高い天井から吊り下げられた豪華なシャンデリア、手すりデザイン、絨毯などがアンティークな雰囲気をより高めています。

踊り場の窓が空間のアクセントに

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ナチュラルブラウンの階段と腰壁のホワイト、やさしいアースカラーの壁が清楚な印象の踊り場です。格子窓は西洋の伝統的なデザインのモールディングで囲い、存在感があります。窓を開けると、踊り場から爽やかな風が通り、気持ちのよい空間になりそうですね。

まとめ

今回は、階段の踊り場について自由な発想を取り入れた実例をご紹介しました。リビングなどメインの部屋と違って、階段をデコレーションするという発想は一般的にはあまり持っていないことが多いですが、踊り場があることで生まれるちょっとしたスペースを活用することで、コーディネートで手を掛けられる場所が増えていきます。

最初から、たくさん飾りを加えるのではなく、「絵を置いてみよう」「植物を置いてみよう」など少しずつどんな見え方になるか客観的に確認しながら進めると失敗を防げます。また、飾りものだけではなく、壁紙の素材や照明も自分好みのものにぜひトライしてみてはいかがでしょうか。

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