2022/03/26
【プロが教える】憧れのピクチャーウィンドウを実現する方法!美しい景色がなくても工夫で実現できる!
家の中に素敵なアートを置くように、景色を楽しむための窓を「ピクチャーウインドウ」と呼びます。
ピクチャーウインドウがあれば、外の景色を部分的に切り取ることができるため、角度やサイズ、見せ方で思った以上の効果が得られる場合があります。
お部屋に入ったときや、リラックスするときに、ピクチャーウインドウから目に入る景色が癒しの空間を作ってくれます。
今回は、そんなピクチャーウインドウについて解説します。
効果的に取り入れるためのポイントや、実例もふんだんにご用意しています。
ぜひこの記事を参考に、素敵なピクチャーウインドウを家づくりに取り入れてください。
プロが教える!おしゃれなピクチャーウィンドウを実現するポイント
そもそもピクチャーウィンドウとは?
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ピクチャーウインドウとは、外の景色を窓で切り取り、絵画のように効果的に見せる窓のことを指します。
サイズは小さいものから大きなものまでさまざま。
同じ景色でも、どの場所をどのサイズで切り取るかで、全く効果が異なります。
お部屋にアートを飾るように、ピクチャーウインドウがあるとおしゃれな印象になります。
しかも、季節によって移り変わる景色は、飽きることがありません。
緑や遠くの山々、花、空、星などを眺めながら、ゆっくりくつろぐスペースを作ったり…
玄関や廊下の先に、視線を集めて奥行きが感じられるような効果を狙ったり…
本来の窓の役割である、光や風を入れる以外の大きな役割を担ってくれます。
おしゃれなピクチャーウインドウには、美しく景色を切り取るサイズと、窓枠のデザインが重要になります。
窓枠は、景色を損なうことのないできるだけすっきりしたシンプルなデザインにしましょう。
納まりを検討すれば、ほとんど窓枠が見えないようなデザインも可能になることがあります。
ピクチャーウィンドウを実現するための条件とは?
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ピクチャーウインドウの条件は「外の美しい景色」と思いがちですが、実は緑いっぱいの景色やひらけた遠景がなくてもOK。
例えば中庭の樹木一本でも、見せ方によってとてもおしゃれなピクチャーウインドウになります。
空に浮かぶ雲の景色でも、小さな窓でも構いません。
条件があるとしたら、新築でないと設置が難しいと言うことくらいでしょうか。
ポイント① 切り取る景色
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ピクチャウインドウから見える景色は、やはり重要です。
大きな窓なら、木々や山々、海や湖、空や畑など、風景画をイメージすると選びやすいですね。
一方、小さな窓なら、すぐ横に建物が迫っていても作れます。
庭の樹木、印象的な壁面、空などを、小さめの面積で切り取るとうまく演出できます。
ポイント② 窓の形状と高さ
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絵画のフレームサイズが色々あるように、ピクチャーウインドウも景色に合わせた形を選びます。
正方形、長方形、円形など、切り取りたい景色を検討しましょう。
長方形の場合は縦と横のどちらを長くするかのほか、細長い長方形も考えられますね。それぞれ見え方が異なります。
また、形と合わせて検討したいのが、ピクチャーウインドウの設置高さです。
例えばすぐ横の庭を見せたいなら低い位置が良いですし、足元をあまり見せたくない場合は高い位置にするなど、切り取りたい景色に合わせて決定しましょう。
ポイント③ 窓枠のデザイン
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窓枠はシンプルな方が、景色が引き立ちます。
そのため、ピクチャーウインドウはFIX窓(開閉しない窓)にすることが多くなります。
FIX窓なら余計な枠がなくてすっきりしたデザインにすることができます。
後悔したくない!気になる情報も事前に検討しておきましょう。
ピクチャーウィンドウを取り入れる際に防犯上気をつけるポイントは?
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ピクチャーウインドウは、家の中から外の景色が見えるように、外からも家の中が見えてしまう可能性があります。そのため、家の様子や、在宅・留守などの情報が外部に筒抜けになってしまう心配も。
基本的に、外の道路を歩く人と目が合うような景色を切り取ることはないと思いますが、できるだけ外から覗かれることのない場所にピクチャーウインドウを設置しましょう。
また、FIX窓か開閉可能な窓かでも防犯の考え方は異なります。
開閉可能な窓は、鍵や開閉のハンドルがつきます。
窃盗などの目的で窓を破る場合、鍵の横の部分のみガラスが破られますから開閉できる窓の方が狙われやすくなります。そのため、外部からの死角にピクチャーウインドウをつくると危険性が高くなります。
FIX窓は、部分的に小さな穴を開けるのではなく、人が通れる穴を開けなくてはいけないため、大きな音が出ることが多くなるの避けられる傾向があります。
それでも、通常の窓と同じように防犯用のフィルムを貼る、防犯カメラを設置するなど気をつけて設置することが望ましくなります。
ピクチャーウィンドウにはカーテンを付けていいの?
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結論からお伝えすると、カーテンがない方がすっきりした綺麗なピクチャーウインドウになります。
ですが、防犯や日差しの関係でどうしてもカーテンが欲しい場合は、もちろんつけても構いません。
カーテンをつけるなら、できるだけシンプルなデザインのものを選びます。
カーテンレールが目立たないようにしたり、開けた時に窓を塞がないようにするとすっきり感を損なうことなくピクチャーウインドウを活用することができるでしょう。
カーテンだけでなく、ロールスクリーンも検討してみてください。
ピクチャーウィンドウのデメリットとは?
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ピクチャーウインドウはFIX窓にすることが多いため、窓を開けて外側の掃除をすることができません。窓が汚れていては、せっかくの美しい景色が台無しですね。
そのため、特に高い位置のピクチャーウインドウは、デメリットになることがあります。
掃除の方法も合わせて検討しておきましょう。
また、大きな窓であるほど外気温度に影響されやすくなります。
ほかに、FIX窓では風を通したり、換気をしたりということができないことも、環境によってデメリットになります。
(番外編)デジタルのピクチャーウィンドウとは?実際どう?
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デジタルピクチャーウインドウは、窓枠のようなデザインの中に画像を映す方法です。
現在は画質も良くなっていますし、本物に近い景色や、逆にありえないような世界を見せることもできます。
ただし、本物の景色には負けるとも言えますので、窓が作れない場所や景色が臨めない場所に設置するというのが基本的な考えでしょう。
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おしゃれなピクチャーウィンドウインテリア実例14選
リビング・ダイニングのピクチャーウィンドウ実例 6例
家の中で一番の景色を切り取る
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リビングは、家の中で一番見晴らしの良い景色が臨める場所に作られることが多くなりますから、一番良い景色をピクチャーウインドウで切り取りましょう。
ソファやダイニングチェアに座ったときに、窓の景色が楽しめるように家具配置を意識すると良いですね。
ヌックにする
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ピクチャーウインドウとくつろぎスペースのヌックは相性が抜群です。
特にリビングのFIX窓は、ヌックが作りやすいと言えます。
ピクチャーウインドウとヌックを組み合わせれば、景色を見ながら本を読んだり横になったり贅沢な時間を過ごすことができます。
大開口のピクチャーウインドウ
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こちらは大きな窓から見える広大な景色を楽しむ贅沢なピクチャーウインドウ。
ほぼ水平線しか見えないように、設計されています。
刻々と時間と共に変化する景色が楽しめるピクチャーウインドウです。
テラスに続く開閉可能なピクチャーウインドウ
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テラスに続くピクチャーウインドウは、全開放できるようにしておくと使い勝手が良くなります。
窓を開け放てば、室内と屋外がつながり、広がりのある空間になります。
ダイニングに飾られた絵画のように
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こちらは食事をしながら外の景色が楽しめる、郊外のレストランのような雰囲気を作ったサンプルです。
窓は、小さくても素敵です。
窓枠も室内家具も全て木で揃えて、自然が感じられるナチュラルな空間になっています。
四角以外も
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正方形や長方形のピクチャーウインドウだけでなく、こんな家型の窓も印象的な景色が作れます。
お庭に樹形が特徴的なシンボルツリーを置くと、ピクチャーウインドウから見える景色を作りやすくなります。
玄関のピクチャーウィンドウ実例 3例
ピクチャーウインドウで明るく開放的な玄関に
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暗くなりがちな玄関を、吹き抜けに面した大きなピクチャーウインドウで明るく演出したサンプルです。
隣地からの目隠しとシンボルツリーでシンプルに開放感のある景色を作っています。
夜間はシンボルツリーをライトアップして落ち着いた空間に変身。
視線を誘導して奥行きを感じるピクチャーウインドウに
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玄関からお庭まで長い廊下が続くこちらの住宅では、廊下の先にピクチャーウインドウを設置しています。
玄関に入ると、明るい廊下の先に視線が導かれて奥行きが感じられるように。
途中の室内扉も全てガラスが入ったタイプで、光に満ちた廊下になっています。
小さなピクチャーウインドウは落ち着きのある空間に
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大きなピクチャーウインドウに気持ちが行きがちですが、計算された小さな窓は素晴らしい効果をもたらします。
玄関にアートを飾るように小さな窓を作ると、ぐっと落ち着いた空間を作ることができます。
情報が少なくなるので、センス良く見せやすくなります。
階段のピクチャーウィンドウ実例 2例
明るい階段をつくる
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階段の踊り場の演出にピクチャーウインドウを採用した例です。
外の景色を切り取りながら、階段上下に光を届ける効果もあります。
画像のようにデザイン性の高い照明を設置して、外から見たときにも印象的な建物になるように演出しても効果的です。
階段途中の休憩スペースにする
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家の中に気分を変えるちょっとしたスペースを作ると生活が豊かに感じられます。
こちらは階段途中のピクチャーウインドウ前に、腰掛けられるように作られています。
犬や猫などのペットにも、日向ぼっこや外を見ることのできる楽しいスペースになりそうですね。
こんな場所にも!独自のピクチャーウィンドウ実例 3例
丸窓で非日常を演出
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古都の紅葉などで和室に設られる窓のように、丸窓は非日常を感じるような景色を切り取ることができます。
四角い窓よりも、視覚的効果が強くなるので、インパクトのあるお部屋になります。
殺風景になりがちな寝室スペースにもぜひ。
露天風呂感覚になれるピクチャーウインドウ
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浴室のピクチャーウインドウも人気があります。
お庭や坪庭を大きめに切り取れば、露天風呂に入っているような気分になれますね。
空を切り取る
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天窓は空を切り取るピクチャーウインドウ。
太陽の角度や、星が楽しめて、周りの視線も気になりません。
まとめ
今回は、住宅の中でスパイスとなるピクチャーウインドウについて解説しました。
サイズや形、設置高さによって全く印象が異なるため、効果的に取り入れたいですね。
この記事を参考に、どんなピクチャーウインドウを作りたいのか確認した上で、設計士さんとよく相談して日々の生活を潤してくれる素敵なピクチャーウインドウを作ってくださいね。