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      2019/07/20

【センスを感じる北欧の椅子ならこの5選】おしゃれを楽しむ大人向けな名作とは

10年以上前に復活した、北欧デザインブーム。その人気はいまだに衰える様子はありません。デザイン大国として知られる、北欧の国々で作られた家具が人気であるのには理由があり、私たち日本人にとっても馴染みやすいものです。
寒い冬に室内で過ごす時間をとても大事にしているのが北欧人です。そんな彼らが作った、数々の名作たちをご紹介します。

北欧の椅子が人気である3つの理由とは

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北欧の椅子の魅力とは、何でしょうか。

1:洗練されていながらも普遍的なデザインである

2:長く使える上質さ

3:高い木工技術

歴史のご説明からすると、19世紀後半には産業革命のあおりを受けて、北欧の家庭にも機械で作られた量産品のものがあふれかえりました。それまでの各家庭にあった、伝統的な生活用具は消えかけていったのです。
そんな中で北欧各国が国をあげて失われかけていく伝統品を保存し、大切に伝えていくことで自分達のアイデンティティを大切にしようという風潮が強まりました。
ご存知のとおり、北欧には暗くて長い冬があります。
家で過ごす時間をいかに楽しむかという気持ちはもちろんのこと、そういった歴史や風土がデザイン大国となるにあたっての影響となっているのです。
また、北欧の人はそうそう簡単に日用品を買い替えたりしません。それは家具も同じこと。愛着を持って大事に使ってきたものを、代々譲り受けながら長い間大切に使います。壊れたら直して、限界まで。
そのため、新しい家具を買う時は一大事なのです。ここでご紹介した「3つの魅力」は北欧の人たちにとって、ある意味で当たり前なのです。

北欧の椅子が形作られる背景について


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北欧というと、どこの国を思い浮かべますか。

一般的にデザインの分野でよく言われる北欧とは、デンマーク・スウェーデン・フィンランド・ノルウェーの4カ国です。その北欧4カ国のデザインについてお話ししていきます。

言語的に見ると、スウェーデン語とノルウェー語はとても似ていて、お互いが母国語同士で理解し合えるほどです。デンマーク語はそこに近いものがあるのですが、スウェーデン人とノルウェー人の間と同じくらいにすんなりと理解できるほどではないということです。そこに加え、フィンランド語はルーツを別のところに持っていて、まったく異なる言葉なのです。
過去の歴史を見てもフィンランドのみがスウェーデンにもロシアにも支配された時代があり、そういった背景が国民性に影響している部分は大きいと思われます。またデンマークは大陸につながっていて、地理的に少し違うので、オープンな人が多いなどとも言われていますが、どちらかというと4カ国ともシャイで控えめな性格の人が多いのが特徴です。

スウェーデン語にLagomという言葉があります。
意味としては「ほどほどな」「ちょうどいい」といったところでしょうか。この言葉が表すように北欧の家具デザインはどちらかというと「主張し過ぎない、シンプルな」感じが特徴です。けれどもデンマーク語のHygge(暖かみのある居心地のいい空間)という言葉が表すように「どこか暖かく優しい、自然を愛する国々の国民性らしく、自然の色や素材を生かしたデザインが多い」のも特徴です。
日本の住宅にもスッと違和感なく馴染んでくれる。飽きずに長く使える。そんなデザインが多いことが、日本で北欧の家具が愛され続けている理由ではないでしょうか。

北欧の椅子の虜になる!おすすめしたいデザイナーの椅子5選

北欧デザインの椅子の名作は数多くあります。
今回は日本のコンパクトな部屋で、ダイニングチェアとして、1人掛けチェアとして壁際に置いて読書にも、と幅広く使いこなせるタイプの椅子たちをご紹介します。
なお、ご紹介する椅子たちはすでに版権が切れており、いろいろなメーカーがリプロダクト品を製造・販売しているものも多く、載せている価格は参考価格になります。

① Yチェア(メーカー:カールハンセン&サン)

https://pin.it/futsywocl6inuf

デザイナーは言わずと知れたデンマーク家具デザインの巨匠、ハンス・J・ウェグナー(1914-2007)。1950年にデザインされたこの椅子は一目見ると忘れない、シンプルながら特徴のある唯一無二のデザインです。中国・明朝時代の椅子からインスパイアされたこの椅子はダイニングチェアには大きいかなと思いきや、見た目よりも全く圧迫感がなく、ダイニングテーブルにもしっくりなじむ大きさ。座ると包み込まれているような安心感が特徴です。

価格:¥90,720~177,120(税込)
サイズ:高さ70cm×幅55cm×奥行51cm 座面高45cm
素材:Beech(ブナ)、Oak(ナラ)、Walnut(クルミ)の3種類の木材とソープ仕上げか、オイル仕上げの仕上げによって価格が異なります。
色:木材の色を生かしたもののほか、最近はペイント仕上げのものも25色も出ており、お部屋のテーマカラーによって選ぶことができます。

②CH36(メーカー:カールハンセン&サン)

https://pin.it/nyydz3r27zilpd

こちらもハンス・J・ウェグナーの椅子です。そして座面がペーパーコードというのもYチェアと同じところ。このペーパーコードの座面、見た目の良さだけでなく座り心地の良さからオススメしたいところなのです。1962年にアメリカのシェーカー教徒の生活様式やクラフトマンシップから影響を受けて誕生したこの椅子。
Yチェアと比べるとデザインや大きさとも主張が少ない分、さらに使い方を選ばないので部屋のコーディネートになじみやすいものになっています。

価格:¥76,680 Beech(ブナ)ソープ仕上げ
¥93,960 Beech(ブナ)ソープ仕上げ(ともに税込)
サイズ:高さ79cm×幅52cm×奥行48cm 座面高45cm
素材・色: 現在、カールハンセンアンドサンではBeech(ブナ)ソープ仕上げ、Oak(ナラ)Oil仕上げの2種類を販売しています。

③ファネットチェア(アンティークのみ。フィンランド/ASKO社製造とスウェーデン/EDSBY VERKEN社製がある)

https://auctionet.com/sv/1009549-stolar-ett-par-fanett-ilmari-tapiovaara-edsbyverken-1950-60-tal

フィンランドを代表するデザイナーの一人、イルマリ・タピオヴァラ(1914~1999)のデザインです。
日々の生活をより素敵に、より暮らしやすくするための探究心をいつも忘れなかったイルマリはかの有名な建築家ル・コルビジェに師事した経験を持ち、またフィンランドの著名なデザイナー、アルヴァ・アールトから多大な影響を受けました。彼のデザインしたファネットチェアは1955年に発表されたもの。
復刻されていないので、いま現在手に入るものはアンティーク品のみであるところがいっそうその貴重さ、出会い感を増すこととなっています。
椅子自体は比較的軽く、持ち運びも楽なのに座るとドッシリとした安定感を感じることができます。

価格:¥65,000~¥75,000 前後(販売店舗による)
色:座面はナチュラル、背や足はナチュラルのものから、黒や白のペイントあり。
サイズ:高さ79cm×幅45.5cm×奥行45cm 座面高42cm

④リッラ オーランド

https://i.pinimg.com/564x/49/13/fa/4913fae9f3bbf6c95255d22e4b383c2e.jpg

こちらは「スウェーデン家具の父」と言われるスウェーデンの国民的インテリアデザイナー、カールマルムステン(1888~1972)のデザインです。マルムステンは家具のデザインのみならず、その他工芸分野の技術を後世に伝えるための学校創設にも携わりました。
マルムステンの作品にはどちらかというと北欧ロマン主義の影響を受けた重厚なデザインが多いなか、この椅子は1938年に教会椅子からインスピレーションを得たといういい意味で重厚さのないデザインです。
この椅子にはナチュラル以外に5色の色展開があり、ダイニングチェアとしてももちろん使いやすいけれど、ひとつだけ部屋に置いてみてもいいアクセントになります。
おすすめは北欧カラーらしい、少しくすんだブルーグレーです。

価格:¥46,000~¥58,000 前後(販売店舗による)
素材:シラカバとナラがある
色:シラカバはナチュラルでオイル仕上げ、その他ホワイト、ブラック、グレー、レッド、ブルーグレーの5色のペイント仕上げ。
サイズ:高さ88cm×幅44cm×奥行57cm 座面高44cm

⑤スキャンディア ジュニア(メーカー:フィヨルドフィエスタ)

https://pin.it/p6tpf5qkkeayyn

こちらはノルウェーのデザイナー、ハンス・ブラットルゥによって1957年にデザインされた椅子のれプロダクト版です。ご紹介した他の4点とは違い、脚がスチール状なこともあり、クールでモダンな印象に部屋が引き締まった感じに。
北欧の中ではまだまだ知られざるノルウェーデザインというのも、ちょっとレアで自慢できるかもしれません。スタッキングが可能なのもうれしいところです。

価格:¥101,736(税込)
素材:Walnut(クルミ)とオークの合板
色:ナチュラル(ラッカー仕上げ)
サイズ:高さ82.5cm×幅54cm×奥行51cm 座面高42cm

最後に

今回は、北欧各国の家具デザインの基礎を築いた巨匠たちの作品を紹介しました。
大学までの学費が無料だったり、起業に対する国の援助制度の徹底など、恵まれた社会福祉制度の充実により若手のデザイナーも育ちやすい環境となっている北欧各国。今後も、若い新たな注目のデザイナーの登場が楽しみです。