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【プロが解説】時短を極めるキッチンのレイアウト全10パターン!I型・Ⅱ型・L型・コの字型の4タイプの実例もたっぷり紹介

浦辺愛美
著者:浦辺愛美 (インテリアコーディネーター)

大手インテリア販売店で10年勤務。顧客へのコーディネート提案と従業員の家具知識教育に携わる。インテリアコーディネーター・色彩検定1級だけでなく、宅地建物取引主任者を独学で取得。趣味は旅行で、旅先でのインテリアチェックは欠かせません。現在、夫と3歳の娘との3人暮らし。子供がいても散らかりにくい、シンプルで機能的なインテリアを実践。見た目だけでなく、住む人の使いやすさを考えたインテリアを提案します。

仕事や育児で忙しい毎日。「家事はできるだけ時短したい!」と思いませんか。

家事の中でも、毎日かなりの時間を占めるのが調理や後片付けなど、キッチンでおこなう作業です。一つ一つの作業にかかる時間は少なくても行程が多いので、合計すると毎日1時間以上キッチンにいるという方も多いと思います。

そこで今回は「時短を極めるキッチンのレイアウト全10パターン」と題して、キッチンでの家事の時短に役立つレイアウトのコツをご紹介します。また、I型・Ⅱ型・L型・コの字型の4タイプに分けて、キッチンの実例や時短ポイントも解説しますので、時短キッチンづくりの参考にしてくださいね。

家事にかかる時間はレイアウトによって大きく左右されます。時短するためのポイントを知って、キッチンでの家事を効率的に・短時間でおこなうためのベースを作りましょう!

快適性を極め、時短を極めるキッチンのレイアウトを決めるときに考えるポイント

ワークトライアングルを意識。作業スペースや余白もしっかりと取る

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キッチンのレイアウトを考える上で大切なキーワードが「ワークトライアングル」です。

「ワークトライアングル」とは、シンク・コンロ・冷蔵庫を結ぶ作業動線のことで、この合計の長さが3600mm~6000mmであると使いやすいキッチンと言われています。 長すぎると無駄な動きが増え、短すぎると作業スペースが狭くなったり設備機器が使いづらくなったりと作業効率が落ちます。

この3アイテムの中でもキッチンの時短で注目したいのが冷蔵庫の位置です。冷蔵庫は調理をする人以外も一日に何度も使うアイテムです。そのためキッチンの奥に置いてしまうと、調理中も他の人が何度もキッチンを通り、調理の動線が妨げられてしまいます。狭いキッチンの場合は、調理中に通り抜けられない家族から「〇〇取って!」と何度も頼まれて、そのたびに調理の手が止まってしまうことも。特に家族が多いご家庭では冷蔵庫をキッチンの手前側に設置するのがおすすめです。

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ワークトライアングルと同様に重要なのが作業スペースです。食材を切る・盛り付けをするなど調理で使うほか、買ってきたものを一時置きする・食器を拭くなどの作業にも使います。調理スペース・盛り付けスペース・片付けスペースなど、作業ごとに決まったスペースを確保できると同時作業が可能になり、効率アップできます。

また、シンク・コンロ・冷蔵庫以外のキッチン家電も、よく使うものは数歩で届く位置に配置すると作業効率がアップします。毎朝使うトースターやジューサー、夜ご飯の準備に欠かせない電気調理鍋など、ご自身の生活スタイルに合わせた配置にしましょう。その際、コンセントの位置と数には注意が必要です。適切な位置にコンセントがないと、置きたい場所に家電が置けない・延長コードが何本も必要になってしまうなど、使い勝手が悪くなる可能性があります。

シンク・コンロ・冷蔵庫や調理家電の配置が決まれば、その周囲のスペースにも注目してみましょう。せっかく必要なものを手の届く位置に配置しても、その周りにものが詰まっていると効率的に使えません。例えば電子レンジの前には扉を開けるスペースを、横にはあたためた食品の一時置き場を空けておくと、一連の作業がスムーズになり、その結果時短になります。

普段使いのアイテムはゼロアクション収納を。棚の奥行きも重要

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キッチンでの作業において短縮しやすいのが「必要なものを準備する時間」です。普段よく使うアイテムは手間なく取り出せる収納法で、使う場所の近くに保管しましょう。壁掛けやツールスタンドに立てるなど、ゼロアクションで取れる状態が最適です。例えば、お玉やフライ返しはコンロ近くにかける収納、まな板はシンク横に立てて置く、毎日使う茶碗は炊飯器の近くに直置きにするなど、すぐに使える状態を目指しましょう。

引き出しに入れる・棚に入れるなどワンアクションが必要な場合は、仕切りなどで取り出しやすくする・他のものと重ねずに立てて収納するなど、取り出すまでに余計な手間がかからないようにしましょう。特にお皿やザル・ボウル、鍋類は違うアイテム同士を重ねがちですが、取り出すたびに使わないものをよける手間が発生するため時短したい方にはおすすめできません。

手間なく出し入れできる収納にするためには「棚の奥行」も重要なポイントになります。収納したいものの大きさに対して棚の奥行きが広すぎると、ついつい手前にものを置いてしまい取り出しにくくなります。取り出しにくいと使わなくなったり、調理のモチベーションが下がったり、奥にあるものを管理できなくなるリスクもあるので、収納するものに合わせた奥行きを意識しましょう。

ダイニングとの距離を近くすれば配膳や後片付けも楽に

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キッチンの時短レイアウトに欠かせないポイントの一つがダイニングとの位置関係です。キッチンとダイニングが離れていると配膳や後片付けに手間と時間がかかります。できるだけ距離を近づけて、動線を短くしましょう。

横長のお部屋であれば、キッチンの隣にダイニングを並べるのがおすすめです。キッチンにぴったりとつければ動線がよりコンパクトになるため、一人で配膳・片付けする場合に最適です。複数人で配膳や片付けなどをする場合には、60cm以上通路を空けて配置すれば回遊性が上がって動きやすくなります。

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縦長のお部屋であれば、ダイニングをキッチンに対して垂直に配置しましょう。対面型のキッチンであればダイニングをくっつけてあげると、配膳・後片付けがスムーズにおこなえます。動線とともに、ダイニングを置くのに必要なスペースもコンパクトになるので、せまいお部屋にもおすすめです。

キッチンの型別時短を極めたキッチンレイアウト全10パターン

I型キッチンで時短を極めたキッチンレイアウト実例 3選

コンロ周りの汚れを飛び散らせずに掃除を時短

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アイランド型でありながらコンロの横に壁を作り、正面にもパーテーションを置くことで油汚れが周囲に飛び散りにくく、片づけの時短になります。I型キッチンでは不足しがちな作業スペースですが、奥行きが深いカウンターにすることで十分確保できます。冷蔵庫はキッチンの手前に置いているので、飲み物などを取りに行っても調理の動線を妨げません。折り上げ天井+アクセントクロスで存在感のあるキッチンになっています。

ウォールキャビネットで使う場所の近くに収納すれば作業効率アップ

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ウォールキャビネットで収納量をアップしています。ウォールキャビネットは手元が暗くなりやすいですが、棚下灯をつけることで明るさを確保でき、作業効率もアップします。冷蔵庫との間にはあえて壁を作っていますが、汚れが落としやすいキッチンパネルをつけると掃除が簡単になります。

また、キッチンの横に置いたランドリースペースも家事の時短に有効です。調理と洗濯を同時並行でできるのでより効率的に進められます。

オープン棚でゼロアクション収納を叶える

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カウンター下をすべてオープン収納にすることで、ものの出し入れがしやすいキッチンです。キッチンカウンターは奥行きが60cm程度あるものが多いので、適当に収納すると使いづらくなりやすいです。収納する際は奥に使用頻度が低いもの・手前によく使うものを置くようにしましょう。こまごましたものはボックスなどにまとめて入れると取り出しやすく、調理の時短に役立ちます。ゴミ箱は引き出さなくても使えるように、ふたの開閉ができる空きスペースを確保しましょう。

Ⅱ型キッチンで時短を極めたキッチンレイアウト実例 3選

作業ごとにスペースを分けて流れるような調理を実現

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シンク横でカットなどの下ごしらえ、コンロ横で配膳の準備など、作業ごとに場所を分けることでスムーズに調理が進みます。使うアイテムも作業ごとに異なるので、シンク横の引き出しには包丁・まな板・ザルなどを、コンロ横の引き出しにはお皿やカトラリーなどを収納しておくとより効率的に調理できます。

また、天板をステンレスにすることで熱い鍋も直置きできますし、手入れも簡単で時短につながります。衝撃にも強いので割れたり欠けたりする心配も少ないです。

ダイニング隣接で食事前後の動きをコンパクトに

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シンクとダイニングを並べて配置したスタイリッシュなキッチンです。カウンターとダイニングは土台部分を共有してデザインに統一性を持たせているので、とてもおしゃれに仕上がってます。コンロ横で盛り付け→振り返ってすぐ配膳できる、食後は隣のシンクにすぐに運べるなど、食事前後の動きがコンパクトにおこなえるので時短になるだけではなく、調理や片付けが苦手な方でも心理的なハードルが下がります。シンク前にチェアを合わせることで、食後は洗い物をしながら会話を楽しめるのも嬉しいですね。

ダイニングを取り込めば隙間時間も有効活用できる

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キッチンの中にダイニングテーブルを置いた斬新なレイアウトです。家計簿をつけるなどの作業スペースとしても使いやすく、調理中の空き時間に別の作業をおこないたい方にぴったりです。シンクやコンロはダイニング寄りにせず余白を残すことで、配膳や後片付けが効率的におこなえます。

L型キッチンで時短を極めたキッチンレイアウト実例 2選

効率とおしゃれさを両立した魅せるキッチン

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シンクの近くに電気ケトル、コンロの近くにキッチンツールや調味料など、使う場所の近くにゼロアクションで取り出せるように収納をしています。出しているアイテムは多いですが、作業スペースを大きく空けているためごちゃごちゃ感は強くありません。冷蔵庫とシンクに距離はありますが、電気ケトルが載っているカウンターを食材などの一時置き場にすれば、効率的に作業を進められそうです。

壁付けレイアウトで壁面を有効に使う

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壁に沿ったL型キッチンは壁面の有効活用ができるので、手間なく取り出せるゼロアクション収納に最適です。収納場所は、汚れが付きやすいコンロ周りは必要最小限に抑え、汚れにくいシンク周りに集中させるとお手入れがラクになります。ゴミ箱はシンク下に置けば調理で出たゴミをすぐに捨てられて衛生的・効率的です。

コの字(U型)キッチンで時短を極めたキッチンレイアウト実例 2選

調理の順序に合ったレイアウトで作業をスムーズに

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複数人で調理することが多い方におすすめのコの字キッチン。複数人で使うことを前提に作業スペースを広めに空けるようにすると作業効率がアップし、結果的に時短になります。その分、ワークトライアングルが大きくなりがちなのでレイアウトには工夫が必要です。

冷蔵庫・シンク・コンロ・ダイニングが反時計回りに並んでいて、一方通行で調理を進められるため効率的に作業できます。ダイニングとキッチンを合体させることで配膳や片付けの動線が短くなり、時短にもつながります。

高効率レンジフードで後片付けを時短に

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通路幅を狭くすることで、動かずともあらゆるものに手が届くコックピットのようなキッチンです。一般的なレンジフードの代わりにカウンター内に収納できるダウンドラフトフードを使用しています。見た目がスッキリするだけではなく、火元に近いので換気効率がよく、フィルターが小さいのでメンテナンスも楽になり、時短になります。

まとめ

キッチンでの作業を時短するには、作業に合ったレイアウトが重要です。冷蔵庫・シンク・コンロを配置を中心に、使う場所の近くに必要なアイテムを納めることで作業効率は大きくアップします。

キッチンの中でも行程の多い調理作業を楽にするレイアウトを極めることが、キッチンの時短につながります。ご自身の調理の流れを再確認して、適切な調理機器のレイアウト・アイテムの配置で時短家事を実現しましょう!

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