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【プロが選ぶ】アートで北欧インテリアを完成させる!本当におしゃれなアート9選を実例をまじえてご紹介

ジツカタナミ
著者:ジツカタナミ (インテリアコーディネーター)

武蔵野美術大学空間演出デザイン学科卒。インテリアコーディネーター資格取得後、インテリアショップにてお客様へコーディネート提案と社内接客サービス向上業務に携わりました。現在は子育てをしながら、ライターとしてインテリアと暮らしについて発信しています。「楽しく・らしく・暮らす」をモットーに、お家がますます好きになるようなインテリアアイデアをご提案していきます。

インテリアスタイルの中でも人気の高い北欧。近年では日本と北欧のスタイルを掛け合わせた「ジャパンディスタイル」もあるほど、私たちにとって身近なインテリアとなっています。

すっきりとした心地良さがポイントである北欧の暮らしには、デザインやアートの存在も重要です。
ホッと和ませたり、気持ちを明るくさせたりと、日々の暮らしとインテリアに馴染みつつ、私たちに豊かさを与えてくれる力があります。
「今のインテリアに何か足したい」「もっとコーディネートをブラッシュアップしたい」というときは北欧アートの出番です!

今回は北欧スタイルにぜひ取り入れたいアートを厳選してご紹介します。
モダン、アンティークなど、さまざまな北欧スタイル事例とあわせて参考にしてみてくださいね。

 

おしゃれな北欧インテリアアートの選び方

質感にこだわる

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北欧インテリアのポイントは、「居心地の良さ」が重要です。
特に冬は日照時間がとても短く、寒さも厳しいため家にこもって過ごすことが多くなります。長時間家の中で快適に過ごすために、家具や布製品に使用される質感にはこだわりを持ってコーディネートしましょう。

そして、それはアートにも言えることです。
代表するのはぬくもりのある天然木をはじめ、テラコッタやファーなど手触りのいいものが北欧らしさを演出することができます。
また、ツヤっとしたガラスでも、手作業で作られた個体差のあるものが見る人に愛着が湧かせます。
見た目にも、そして触れてみても、ホッとするようなアートを選びましょう。

季節のモチーフやカラーを取り入れる

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豊かな自然があふれる北欧では、春の訪れを祝うイースターや白夜中の夏のバケーション、そして冬のクリスマスなど季節に合わせたイベントがあります。それらは家族や友人たちと家で楽しむことも多く、そのイベントに合ったアイテムやカラーコーディネートをインテリアにプラスするのも北欧暮らしのポイントです。

北欧の暮らしに習って、ぜひ季節を感じられる要素を取り入れたアートを選んでみましょう。
季節の花々を飾るオブジェ、自然を感じるカラーのポスター、北欧のイベントで使用されているモチーフなどがおすすめです。
家具やカーテン、ラグなど大きなものが変わらなくても、アートを変えるだけで季節感を簡単に演出することができます。ぜひ試してみてください。

 

ユーモアをプラスする

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インテリアショップで北欧雑貨を見てみると、どこかクスっとしてしまうようなアイテムに出会うことはありませんか?北欧の家で心地よく過ごすには、ちょっとしたユーモアを取り入れることもポイントで、なかでも簡単で初心者の方にもおすすめなのが「動物モチーフ」です。
大自然に囲まれた北欧では、木々や草花ととも動物たちも北欧らしさを象徴するもの。
動物モチーフはさまざまな表情がつけやすく、個体特有のフォルムもデザインに活かすことができます。さりげなく空間に飾ってあると、親しみやすさも感じ心も和むことでしょう。

 

おすすめの北欧インテリアアート 9選

モダンな北欧インテリアに合わせたいアート 3選

個性を持ったガラスの鳥たち:バード バイ トイッカ バトラー サンド:iittala

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フィンランドを代表するアーティストであるオイバ・トイッカによるバードシリーズ。さまざまな種類の鳥の中でもバトラーは、胸を張り整列しているようなポーズと、どこか可愛らしさも感じる佇まいです。北欧らしいデザインはコーディネートのアクセントになり、シックな色合いもモダンスタイルにマッチします。

価格:\80,300
サイズ:W160×H260mm

参考コーディネート

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透明感のあるサンドカラーは、モノトーンにもウッディ調にもマッチします。
ユニークさもあるので周りに飾るアイテム数を厳選し、存在感を引き立てましょう。ホワイトの棚に飾れば輪郭・デザインがよりハッキリして見えます。

 

洗練されたインパクト:GRAY-G:PLAYTYPE

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プレイタイプはデンマークのデザイン会社によって設立された「フォント専門のブランド」です。
オリジナルフォルムのgを画面いっぱいにレイアウトしたインパクトのあるポスターは、今までは意識していなかった文字の美しさを改めて感じさせます。
丸みがあるので堅くなりすぎず、初心者の方でも飾りやすい一枚です。

価格:\9,900(フレーム別売り)
サイズ:W70×H1000mm

参考コーディネート

https://www.pinterest.jp/pin/68468856811417319/

モノトーンの空間はアイテム数が少なすぎると殺風景になりがちなので、パッと目を引くフォーカルポイントが必要です。そんなときこそインパクトのあるアートポスターを飾りましょう。「g」のくっきりとしたコントラストが白い空間に映え、空間のバランスが取れています。

 

愛嬌のある可愛らしいオブジェ:Ballon D’og:BOYHOOD

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童心に帰ってついつい手に取りたくなるようなユニークなモチーフの作品です。きゅっと縛った鼻先とピンと立ったしっぽがなんともキュート。頭を動かすことができるので、お好きなポージングで飾ればますます愛着が湧きますね。モダンなスモークドオークと、ナチュラルなオークの2種類です。

価格:¥12,536
サイズ:W160×D55×H145mm

参考コーディネート

https://www.pinterest.jp/pin/1090997078462961017/

整頓されつつも、丸みのある家具で揃えた北欧モダンらしいコーディネートに、同じく柔らかさをも感じるバルーンドッグはぴったりです。本体のカラーは、飾るスペースと対比になるほうを選び、目立たせるようにするのがおすすめ。メリハリのあるコーディネートに仕上がります。

 

アンティークな北欧インテリアに合わせたいアート 4選

空間に優しさをプラス:山口一郎氏のアート:IDÉE

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数多くある絵画・アートのなかでもおすすめしたいのが山口一郎氏の作品です。
大胆な構図でイキイキと描かれたモチーフは生命力を感じさせ、空間の雰囲気をグッと変化させます。「線にこだわっている」という言葉の通り、見れば見るほど引き込まれるような魅力がつまったお気に入りの一枚をぜひ探してみてください。

価格、サイズ:作品により異なる

参考コーディネート

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長く使って風合いが増したアンティークシェルフと、優しさのあふれるアートの雰囲気がマッチしています。
サイズの異なるアートをずらして飾ることで、シックな印象でありながら北欧らしいコーディネートに。シェルフに飾ってあるライトやオブジェも系統がリンクしています。

 

春の訪れを祝う可愛らしいデザイン:Easter Witch Vase:artek

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フィンランドでは4月のイースターに、子どもたちが魔女に変装して街の家を訪ね巡るという風習があります。カラフルな羽をつけた枝を持ち、訪ねた家に祝福を撒くというイースターの様子からインスピレーションを得たフラワーベースです。ぽってりとした可愛らしいフォルムが愛らしく、さりげなく日常にユーモアをもたらします。

価格:¥12,870
サイズ:W135×D105×H180mm

参考コーディネート

https://www.pinterest.jp/pin/1090997078462906284/

ちょこんとしたサイズで、サイドテーブルやスツールの上に飾るのにもぴったりです。
セラミックの質感と色合いが落ち着きのあるコーディネートに馴染み、季節の草花が彩りを添えてくれます。

 

インテリアをエレガントに舞うアート:Swallow Mobile:Flensted Mobiles

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デンマークの「動く彫刻」といわれ、多くの方々から愛されているフレンステッド・モビール。
自然や動物をモチーフにしたものから、天体系、幾何学模様など、150種類以上のモビールが揃っています。
このツバメシリーズも人気のモビールのひとつで、空中を旋回しながら優雅に飛ぶ様子を再現。日本でも馴染みのある鳥なので、和なインテリアスタイルにもマッチします。

価格:¥6,930
サイズ:W500×H750mm

参考コーディネート

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窓辺に吊るすと、外の景色と重なり本当にツバメが飛んでいるように見えますね。
時間の移り変わりによって自然光を受け、室内に影がうつり光の演出になるのも素敵です。

 

長い冬を優しく照らす:ティーライトランタン クリスマスハウス:Jette Frölich

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イエッテ・フローリッヒは、ホームデコレーション、クリスマスアイテムをデザインするデンマークのブランドです。中でもティーライトランタンは、繊細な作りとおとぎ話に出てきそうなファンタジーさが魅力で、キャンドルの火をよりいっそうあたたかく幻想的なものにします。長い冬を超える北欧ならではのアイテムです。

価格:¥7,700
サイズ:W115×D140×H70mm

参考コーディネート

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マットな質感でまとめた北欧のクリスマスコーディネートのポイントとして、光沢感のあるティーライトランタンをプラスしましょう。北欧らしい統一感がありながら、グッと華やかな印象になります。
テーブルクロスやオーナメントをシックな色合いにすることにより、ゴールドが上品に引き立ちます。

 

ポップな北欧インテリアに合わせたいアート 2選

集めたくなるオバケたち:ガラスオブジェシリーズ:Studio Arhoj

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デンマークで活躍するアナス・アーホイ氏のデザインスタジオで、一点一点手作りで生み出されるガラスアートです。リングホルダーにもなる円錐形の「ゴースト」や、日本の神道から発想を得た「ファミリア」など、コレクションしたくなるような愛らしさがあります。玄関やキッチン、ベッドルームなど点在させるのもおすすめです。

価格・サイズ:作品によって異なる https://arhoj.com/

参考コーディネート

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カラフルで小さめなガラスアートはたくさん並べても可愛いですね。
シンプルなスペースでも色彩が集まることにより、グッと楽しくポップな印象にチェンジ。同系色でグラデーションになるように並べたり、好きな色でまとめたりとコーディネートの幅が広がります

 

新しい家族の一員!:ANIMAL STOOL:FLYMEe ZOO

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子どもたちだけでなく、大人からも人気のある可愛らしいスツールです。
ユーモアのある可愛らしい見た目と、フワフワとした手触りで癒してくれます。玄関先で靴を履くときのスツールとして、リビングでペットのようなオブジェとしてなど、家族で可愛がってあげてくださいね。

価格:¥36,300¥41,800
サイズ:種類により異なる

参考コーディネート

https://www.pinterest.jp/pin/430164201902976069/

モチーフが可愛らしくても色使いをシックにすれば、グッと北欧らしい子ども部屋コーディネートにまとまります。アニマルスツールも落ち着いたカラー展開なので、まさに北欧コーディネートにぴったりです。

 

こんなコーディネートにも挑戦したい!北欧インテリアアートコーディネート事例

「マリメッコ×掛け軸」の斬新なアイデア

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こちらは岐阜県現代陶芸美術館で行われた、マリメッコの展示にあわせ企画された茶室の様子です。
マリメッコらしいパッと目を引くテキスタイルデザインが際立っていますね。
記事冒頭でもご紹介した、日本と北欧を掛け合わせたジャパンディスタイルとしておすすめです。和室の障子を北欧柄にしてみるのもおすすめです。

 

北欧家具だからこそアートが映える空間

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機能性が重視されデザインをそぎ落とした北欧の家具。スッキリとしたアイテムで揃えた空間だからこそ、壁にたくさんアートを飾ってもごちゃごちゃとした印象になりません。
写真はコペンハーゲンに住むインテリアスタイリスト、メッテヘレナ氏の自宅です。
洗練されたデザインの北欧家具とアートに囲まれたリビングは居心地がよさそうですね。アートはカラーの系統を統一させることでよりスッキリと見せています。

 

壁紙を北欧柄にしてアーティスティックな雰囲気に

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壁紙を北欧らしい幾何学模様の壁紙を貼った寝室です。大胆な柄だからこそ、空間全体がアート作品のようにも見えますね。レイアウトした北欧家具もシンプルなアートも、一般的な壁紙の空間よりも断然引き立っています。

 

まとめ

北欧アートの数々はどこか親しみやすさがあり、見ているだけでも気持ちが和みます。
そして飾ることで自然と空間のリラックスムードも高まり、より理想の北欧スタイルに近づけることが可能です。
今回の記事やインテリアショップで「なんだか気になるな」というアートと出会ったら、ぜひ飾ってみてくださいね。

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