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【プロが教える】チェッカーガラスでおしゃれなインテリアを実現する方法。独特のヴィンテージ感がたまらない

河野ゆみこ
著者:河野ゆみこ (二級建築士/インテリアコーディネーター)

nook interiors代表。一般社団法人感性ひらく空間代表理事。 住宅設備メーカーや住宅コンサルタント会社での勤務を経て独立。日常の中に非日常を感じさせる住空間づくりをコンセプトとし、住宅やオフィス・医療施設・店舗など約1200件の設計やインテリアコーディネートに携わるほか、セミナー講師、コラム執筆も行っている。

ガラスが入ったデザインのドアや室内窓は、外からの光を取り入れることができて便利な一方で、視線が通りやすいのが気になるという人も多いのではないでしょうか。

インテリアにこだわる人たちに根強い人気を誇るチェッカーガラスは、採光を保ちながら視線を適度に遮ることができるガラス。

しかも一般のガラスにはないしゃれた雰囲気を出せるので、個性的なインテリアの演出を楽しめます。

この記事では、チェッカーガラスをおしゃれに取り入れるポイントや注意点、チェッカーガラスのおしゃれな施工実例について紹介します。

 

来客が憧れる!チェッカーガラスでおしゃれなインテリアを実現するポイント

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繊細な表情を感じさせるチェッカーガラスは、インテリアにほどよいアクセントを加えることができます。

まずはチェッカーガラスを取り入れるための基本的な情報をつかんでおきましょう。

 

チェッカーガラスとは?

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チェッカーガラスとは、ガラスの両面もしくは片面に格子状のデザインを施したガラスのことです。

その見た目から「ワッフルガラス」「モザイクガラス」といった名称で呼ばれることもあります。

格子の大きさや凹凸の深さによってニュアンスが変化するのが大きな特徴。

光を受けると複数方向にキラキラと反射し、ガラスの向こう側の人やものの輪郭がぼやけてやわらかく投影されるため、一般的なクリアガラスやすりガラスと比べるとレトロな雰囲気が強調されます。

 

チェッカーガラスをおしゃれに取り入れるポイント1.ドアの一部分に小さく使ってインテリアのアクセントにする

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一般的なガラスほどなじみがないチェッカーガラスは、ドアや窓に組み入れた時の見え方や光の拡散の違いをなかなか想像しにくいもの。

チェッカーガラスの格子の大きさや凹凸の深さ、室内に入ってくる光の量や角度などさまざまな条件によって印象は大きく異なりますから、初めて使う場合は小さな面積にしてアクセントとして活用するといいでしょう。

チェッカーガラスはもともとアンティーク家具や食器棚の扉の一部に使われていたもので、小さな面積でも十分目立つ存在。

一般的なガラスにはないおしゃれさを堪能できると同時に、小さなガラス部分にもこだわりを持って選んだ満足感を得られるでしょう。

 

チェッカーガラスをおしゃれに取り入れるポイント2.室内窓のガラスに採用する

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吹き抜けに面した個室やリビングの壁の一部に室内窓を設ける場合、ガラス部分をチェッカーガラスにすると一味違う印象になります。

ガラス面がクリアではないため目隠しになると同時に、光を通すというガラスならではの機能も持ち合わせているので、家族や来客が集まる場所でも使いやすいですね。

ガラス部分一面を1枚のチェッカーガラスにする仕上げ方と、縦横に桟を入れてその間にチェッカーガラスをはめ込みアンティークな雰囲気を高める仕上げ方とがありますので、インテリアのテイストに合わせて選ぶといいでしょう。

 

チェッカーガラスをおしゃれに取り入れるポイント3.室外窓に取り入れてカーテンやロールスクリーンとのコラボを楽しむ

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凹凸が深いタイプのチェッカーガラスは目隠し効果も抜群。

プライバシー重視の寝室や子ども部屋などの室外に面した腰高窓に取り入れると、外からの視線をしっかりカットしながら光をたっぷり室内に広げることができます。

室内側の片面のみ格子デザインが入ったチェッカーガラスなら、室外側はフラットですから汚れても掃除は楽々。

カーテンやロールスクリーンを開けると、格子のラインに沿って自然光がキラキラと拡散されてとてもおしゃれです。

チェッカーガラスならではの魅力を存分に生かした窓まわりを堪能できるでしょう。

 

素材がガラスではないチェッカーガラスもあわせて紹介

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格子のデザインが特徴のチェッカーガラスはとてもおしゃれですが、一般的なクリアガラスに比べると高額になるのがネックですよね。

予算が気になる場合は、一般的なクリアガラスの表面にガラスフィルムを張って仕上げる方法がおすすめです。

フィルムは厚みが薄くガラスと一体化した仕上がりになるので違和感がありませんし、チェック柄のシートを選ぶことでチェッカーガラスと同じような見た目を楽しめます。

ただしチェッカーガラスのような凹凸がないためキラキラとした華やかさには欠けることを覚えておきましょう。

「チェッカーガラスはかわいいけれど割れるのが心配」という場合は、アクリルやポリカーボネートといった素材をガラスの代わりに使うのも一つの方法です。

アクリルやポリカーボネートはガラスよりも質量が軽く衝撃に強いので、ドアや室内窓に加工してはめ込んだ場合本体にかかる負荷を抑えられ、比較的大きな面積でも軽く開閉がしやすいという特徴があります。

一方でガラスのような透明感と重厚感を併せ持つ独特の質感は出せないので、検討する時はサンプルなどでよくチェックしてください。

 

後悔したくない!失敗しがちなパターンとは?

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チェッカーガラスは、格子の大きさによって印象が大きく変わります。

1~2mm四方の格子サイズだと、格子があまり目立たずスマートでモダンな印象であるのに対して、10~15mm四方の格子サイズだと、はっきり分かる格子のラインに沿って光が拡散しやわらかさが増すことでレトロな印象が強くなります。

こうした印象の違いを踏まえて、チェッカーガラスを採用する場所のインテリアとなじむかどうかをよく考えて選ぶことが大切です。

たとえば、モダンテイストのリビングに設けた室内窓に2mm四方のチェッカーガラスを入れるとスタイリッシュに決まりますが、15mm四方のチェッカーガラスを入れるとその部分だけアンティーク感が増してちぐはぐな印象になりかねません。

いざ完成してみて違和感を感じないよう、インテリアのテイストに合った格子サイズのチェッカーガラスを選びましょう。

 

おしゃれなチェッカーガラス施工実例16選

リビング・ダイニングのチェッカーガラス施工実例6選

実例1.壁の代わりにチェッカーガラスでゆるやかに仕切る

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大きなリビングダイニング空間と他の空間をチェッカーガラスで仕切った例。壁とは違ってほどよく開放感がある上に視線もカットするので、リラックスして過ごせそうですね。

実例2.大型引き戸にチェッカーガラスを入れて圧迫感をダウン

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リビング階段の手前に上吊り式の大型引き戸をセッティング。空気の動きが激しい階段部分とリビングを仕切ることでエアコン効率がよくなり、ほどよい透け感によって圧迫感を与えない工夫がされています。

実例3.アクセントカラー+チェッカーガラスを組み合わせたセンタードアが個性的

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玄関ホールからリビングダイニングにつながるセンタードアにチェッカーガラスを採用。ブラックオークル色の木製ドアとの相性がよく存在感抜群です。

実例4.チェッカーガラスを入れたアンティーク風ドアでシックな雰囲気に

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こちらのセンタードアは枯れ感が印象的な木とチェッカーガラスのコンビネーションが絶妙です。縦横に走らせた桟でアンティーク感がより強調されています。

実例5.シンプルな室内窓もチェッカーガラスを入れればおしゃれ度アップ

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天井近くに設けた室内窓にチェッカーガラスを入れた例。クリアガラスよりも光がやわらかく室内に広がり、ロールスクリーンがなくてもしゃれた印象を与えてくれます。

実例6.壁にチェッカーガラスを埋め込んでガラスブロック風に見せる

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広いリビングダイニングの一部に立てた間仕切り壁の圧迫感を軽減するためにチェッカーガラスを活用。ガラスブロックには出せない細かな格子状の質感とブラック色の枠の組み合わせがおしゃれですね。

 

キッチンのチェッカーガラス施工実例4選

実例7.造作吊戸棚に入れたチェッカーガラスは王道の存在感

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色ムラのある木とチェッカーガラスを入れた引き違い戸を組み合わせたキッチン用吊戸棚。一般的なすりガラスにはない存在感はまさにキッチンの主役と言えます。

実例8.カフェのような室内窓からリビングを望む

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格子サイズが大きめなチェッカーガラスをキッチンの室内窓に入れてカフェ風に。ドロップ型の取っ手と相まってレトロでかわいい雰囲気たっぷりです。

実例9.どこか懐かしさを感じるキッチン空間を演出

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セミオープンタイプのキッチンの前に設けた引き戸や欄間は、シンプルながら洗練されたデザイン。郷愁を誘うぬくもりあふれる造作が魅力的ですね。

実例10.窓風デザインのパーテーションでおしゃれに目隠し

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梁が大きく閉塞感が強まりがちなキッチン前の開口部にチェッカーガラスを使ったパーテーションをセッティング。光をキッチン内に取り入れながらしっかり目隠しをしてくれます。

 

玄関のチェッカーガラス施工実例2選

実例11.チェッカーガラス入りの間仕切りドアで明るい玄関まわりに

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ナチュラルテイストの空間の中で存在感を放つチェッカーガラス入りの間仕切りドア。ダークグリーンとの組み合わせでレトロモダンな雰囲気に仕上がっています。

実例12.採光窓のチェッカーガラスが洗練された印象をプラス

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暗くなりがちな玄関の採光に有効な縦長の玄関窓にチェッカーガラスを入れた例。格子デザインが浮き上がって洗練度がアップしています。

 

洗面室・トイレのチェッカーガラス施工実例2選

実例13.トイレの採光には目隠し効果の高いチェッカーガラスが最適

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トイレと洗面室の間仕切り壁にチェッカーガラス入りの採光窓を設置した例。トイレが屋外に面していなくても、視線をカットしながらチェッカーガラス越しに光を取り入れられます。

実例14.ステンドグラスと組み合わせた室内窓でクラシカルに

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アイボリー系でまとめた洗面室にステンドグラスとチェッカーガラスを組み合わせた室内窓を設けた例。直線が強調されたデザインと美しいグリーンカラーが上品さを感じさせます。

 

こんな場所にも!独自のチェッカーガラス施工実例2選

実例15.背面にチェッカーガラスを入れてショーケース風ニッチスペースに

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壁の厚みを生かしてつくるニッチスペースの背面にチェッカーガラスを入れた例。壁で仕上げる場合とは違って光が後ろから入ってくるため、スポットライトなどがなくても自然と視線を集める場所に。

実例16.チェッカーガラス入り扉の奥はニッチタイプのキーボックス

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廊下の壁に設けられているのは鍵専用のニッチスペース。チェッカーガラス入りの扉をつけることで大切な鍵を目隠ししながらすっきり収納できます。

 

まとめ

独特のヴィンテージ感がたまらないチェッカーガラスは、インテリアに個性を加えたい場合にぴったりな商品です。

国産品はなくすべて輸入品となるため納期がかかりますが、インテリアづくりの早い段階で採用することを決めておけばスムーズに仕上がるでしょう。

この記事を参考に、オリジナリティあふれるインテリアにぜひチェッカーガラスを取り入れてみてくださいね。

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