Hello Interior 思い描いた部屋に住もう

   

【プロが教える】スロップシンクをおしゃれに取り入れる方法を教えます!機能性とデザイン性を両立

河野ゆみこ
著者:河野ゆみこ (二級建築士/インテリアコーディネーター)

nook interiors代表。一般社団法人感性ひらく空間代表理事。 住宅設備メーカーや住宅コンサルタント会社での勤務を経て独立。日常の中に非日常を感じさせる住空間づくりをコンセプトとし、住宅やオフィス・医療施設・店舗など約1200件の設計やインテリアコーディネートに携わるほか、セミナー講師、コラム執筆も行っている。

庭やバルコニーに底の深い壁付けシンク(流し)が設置されているのを見かけたことはありませんか?

このシンクは掃除などで出た汚れ物を洗うスロップシンクというもので、室内でも洗面室や家事室に設置するケースが増えてきました。

この記事では、スロップシンクをおしゃれに取り入れるポイントと設置するメリットデメリット、素敵な施工実例を紹介していきます。ぜひ参考にしてください。

 

来客が憧れる!スロップシンクをおしゃれに取り入れるポイント

https://www.pinterest.jp/pin/491596115582870881/

最近じわじわと人気が高まっているスロップシンク。我が家にも付けたいなと考える人のために、スロップシンクをおしゃれに取り入れるポイントをまとめてみました。

 

スロップシンクとは?

https://www.pinterest.jp/pin/609534130818757197/

スロップシンクとは汚れ物などを洗う深型のシンクのこと。

一般的な洗面化粧台とは異なり、シンク(流し)部分だけを単体で壁面に設置して水洗金具とセットで使用します。

洗面化粧台のように下部収納がなく、排水パイプが見えている状態で設置するパターンが多いため圧迫感はあまりありません。

 

スロップシンクのメリットとデメリット

https://www.pinterest.jp/pin/658088564294962555/

スロップシンクの設置を検討するときは、メリットとデメリットをそれぞれ把握しておくと判断材料のヒントになります。メリットとデメリットをそれぞれ紹介します。

スロップシンクのメリット

https://www.pinterest.jp/pin/326651779226624227/

スロップシンクのメリットとしてもっとも大きいのは、汚れ物を直接洗えることです。

シンク自体が深めなので、洗剤を入れた水をためて雑巾やモップ、スポンジなどをじゃぶじゃぶと洗えます。泥がたくさんついた衣服や靴をつけおき洗いすることも可能。

さらに洗面化粧台やお風呂で洗うと色残りなどが心配になる習字道具や絵の具セットを洗うにも便利です。

玄関や勝手口の近くにスロップシンクを設置できるなら、散歩から帰ったペットの脚を洗うのも楽にできますし、庭やバルコニーに設置できるなら花や野菜などへの水やりやガーデニンググッズの汚れ落としにも役に立ちます。

スロップシンクのデメリット

https://www.pinterest.jp/pin/363454632437345182/

スロップシンクを設置する際のデメリットのひとつは、設置スペースが余分に必要になるということです。

特に室内に設置する場合、スロップシンク本体の設置スペースに加えてスロップシンクを使う際の動作スペースが確保できるのが条件となるため、限られた面積の中で設置を考えるなら他の設備や家具などのレイアウト・スロップシンクを使う前後の動線などを総合的に検討しなければいけません。

スロップシンクをつけたことで洗面室が狭くなったり勝手口が通りにくくなったりすることは避けたいですね。

スロップシンクの設置は新築時であれば問題ありませんが、リフォーム工事で検討するなら新たに給排水の配管工事が必要です。またスロップシンク本体を設置しても問題ないよう、壁面に下地補強をしてクロスなどの仕上げ材もやり替えることになるので、工事費が高めになる点も覚えておきましょう。

 

スロップシンクをおしゃれに取り入れるポイント1.デザインにこだわる

https://www.pinterest.jp/pin/4925880830409730/

スロップシンクは丸みのある形状が主流ですが、デザインの種類が徐々に増えてきました。

モダンテイストの雰囲気にしたいならシャープな雰囲気を出せるスクエアタイプや逆台形タイプ、ナチュラルテイストの雰囲気にしたいなら楕円タイプなど、スロップシンクを設置する場所のインテリアに合わせてデザインを選ぶのがおすすめです。

 

スロップシンクをおしゃれに取り入れるポイント2.素材にこだわる

https://www.pinterest.jp/pin/597712181780955235/

デザインだけでなく素材によってもスロップシンクの持つ雰囲気が大きく変わります。

主流である陶器やステンレス、タイルなどスロップシンクの素材もさまざま。

ただし陶器は墨などの油分がつくと取れにくい、タイルは目地が多く汚れが残りやすいといった素材それぞれの特徴があって、適したメンテナンスを行うことが必要ですから、スロップシンクの用途や設置位置(室外か室内か)なども考慮しながら選びましょう。

 

スロップシンクをおしゃれに取り入れるポイント3.セットする水洗金具にもこだわる

https://www.pinterest.jp/pin/95560823334151311/

シンプルなデザインのスロップシンクにデザイン性の高い水洗金具を組み合わせるといった方法で、しゃれた雰囲気を演出する方法もおすすめです。

水だけが使えてお湯は使えない単水栓、水もお湯も使えるツーハンドル混合水栓、水とお湯を好みの温度に混ぜた状態ですぐ使えるシングルレバー混合水栓など水洗金具には種類がありますので、施工方法を取付業者に確認した上で使い勝手と好みの両方をカバーできるタイプを選びましょう。

 

後悔したくない!スロップシンクの気になる情報も事前に検討しておきましょう

https://www.pinterest.jp/pin/63331938494649153/

汚れ物専用として使える便利なスロップシンクですが、水回り設備だけに設置する際にはさまざまな確認が必要です。特に押さえておきたいポイントを紹介します。

スロップシンクを設置する場合の費用の相場

https://www.pinterest.jp/pin/569635052870812021/

スロップシンクを設置する費用としてかかるのは、スロップシンク本体の取付け費と給排水の配管施工費です。

スロップシンクを設置する前提で進める新築と、後付けするリフォームとでは、既存部分を壊して修復する作業が追加になる分リフォームのほうが割高になります。

スタンダードなスロップシンクを露出配管で設置する場合の費用の相場は新築で4~7万円、リフォームで10万円前後でしょう。

洗濯するスロップシンク本体の価格や設置場所によって費用は変わりますし、配管を隠蔽する場合はその費用も追加されますので、あくまでも相場の価格として参考にしてみてください。

こんなケースに気を付けよう!失敗しがちなパターンとは

https://www.pinterest.jp/pin/612700724286639916/

スロップシンクの設置を検討する際には、主にどんなものを洗いたいのか、どんな使い方をしたいのかをよく考えておくことが大切です。

「とりあえずあると便利そう」というだけで設置すると、いざ設置した時に動線がスムーズでなかったり他の住宅設備や家具を小さくせざるを得なくなったりして、「こんなはずではなかった」ということになりかねないからです。

特に室内に設置するなら、「汚れたガーデニンググッズをすぐ洗いたいから庭に」「汚れた服を下洗いしてから洗濯機に入れたいから洗濯機スペースのそばに」など、使いやすい場所かどうかをシミュレーションしておきましょう。

施工そのものについて注意したいのはマンションにスロップシンクを設置する場合です。

バルコニーは自分の家族だけが使っていても規約上は共用部分であり、火事などが起きた時の避難経路でもあるため、無断で個別にスロップシンクを増設することは禁止してあるケースが多いです。

また、リフォームやリノベーションで室内に増設する場合も無断で配管工事を行うことはできません。

事前に管理会社に設置位置や工事内容を提示して相談し、承認を得られたら着工という順番になることを頭に入れておきましょう。

 

おしゃれなスロップシンク施工実例16選

ランドリールーム・洗面所の施工実例7選

実例1.ブルー系のモザイクタイルと組み合わせてレトロな印象に

https://www.pinterest.jp/pin/161355599137457115/

白い逆台形タイプのスロップシンクと壁面のブルー系のモザイクタイル、濃い色の木材という組み合わせがどこかなつかしい雰囲気を感じさせます。洗濯機のそばに設置して洗濯動線もスムーズ。

実例2.総板張りのランドリールームの壁面にふんわり浮かぶ様子になごむ

https://www.pinterest.jp/pin/336503403417726265/

木に囲まれて思わず深呼吸したくなるようなランドリールームに丸みのあるデザインのスロップシンクを設置。直線デザインが多い空間の緊張感をやわらげてくれています。

実例3.コーナースペースを上手に生かしてちょこっと洗いに便利

https://www.pinterest.jp/pin/362258363776522863/

狭いコーナースペースに小ぶりなスロップシンクを設置することで空間を有効利用しています。浅めのシンクは腰をかがめる必要がなく、小さな汚れ物を洗いやすいというメリットも。

実例4.ブルーグレーの壁にスロップシンクの白が映える

https://www.pinterest.jp/pin/71142869151601074/

落ち着いた印象を与えるブルーグレーの壁や天井で仕上げたランドリールームに、シンプルなデザインのスロップシンクを設置。ノーブルな雰囲気ですっきりまとまっています。

実例5.デッドスペースにスロップシンクを入れ込んで動線を妨げない

https://www.pinterest.jp/pin/337840409547366454/

コンパクトなスペースにスロップシンクを設置し、上部は収納スペースに。ストックのハンガーを掛けたり手洗いした洗濯物をピンチで干したりとデッドスペースになりがちな場所を最大限活用できています。

実例6.好みの色のタイルをアクセントにしてセンスアップ

https://www.pinterest.jp/pin/991214199207086807/

脱衣室兼ランドリールームに設置したスロップシンクの背面は目の覚めるような鮮やかなブルーのタイル。アクセントとしておしゃれな上に、水はねをさっと拭けて湿気防止にもなります。

実例7.清潔感あふれるホワイト系カラーでまとめた専用スペースでおしゃれに

https://www.pinterest.jp/pin/491314640599328377/

カントリー調の板張り壁や個性的な六角形デザインの床をホワイト系カラーで統一。スロップシンクをしっかり照らし出すブラケットの明かりでやさしい雰囲気を演出しています。

 

ベランダ・屋外のスロップシンク施工実例4選

実例8.モザイクタイルを使った広めのスロップシンクは洗いやすさ抜群

https://www.pinterest.jp/pin/507851295486212638/

ガーデニング用品や長靴など大きなものを洗うためのスロップシンクは大きめサイズが必要。モザイクタイルでオーダー制作すれば好みの大きさに調整できて使いやすく、色も自由に選べます。

実例9.小物が横に置けるタイルカウンターをセットして機能性アップ

https://www.pinterest.jp/pin/794392821751711700/

周囲に棚などがない屋外では、スロップシンク単体よりもカウンターをセットするとぐんと使い勝手がよくなります。外壁や塀に色を合わせたタイルでカウンターをつくれば統一感も出ておしゃれ。

実例10.ブリキの味わいを生かした無骨な雰囲気が魅力的

https://www.pinterest.jp/pin/464855992796430814/

ブリキのコンテナにDIYで排水口を開けたスロップシンク。工事現場にあるような水洗金具と組み合わせることでインダストリアルな印象が強まり、庭の一角をおしゃれに彩ります。

実例11.汚れを気にせず使えるモルタルのスロップシンクでシンプルに

https://www.pinterest.jp/pin/63754150962074898/

屋外に設けるスロップシンクは泥や砂で汚れやすいので、モルタル製だと気兼ねなく使えます。シンプルながら庭に溶け込む自然な印象ですね。

玄関・土間のスロップシンク施工実例2選

実例12.玄関のたたきに設けて汚れを室内に持ち込まない

https://www.pinterest.jp/pin/652459064744301887/

広々とした玄関のたたきにスタンダードタイプのスロップシンクを設置。服や靴の汚れをさっと洗える上に、床がぬれてもすぐ乾燥して掃除が楽です。

実例13.玄関ホールに小ぶりなタイプを設けて手洗い兼用に

https://www.pinterest.jp/pin/57069120267854729/

玄関の上り框を上がった脇に設けたスロップシンク。低めのパーテーションで適度に目隠しをしながらも空間のつながりがあるので開放的です。玄関で手洗いを済ませて室内に入れるスムーズな動線が魅力。

こんな場所にも!独自のスロップシンク施工実例3選

実例14.LDに設置:洗面室を経由しないコンパクト動線が可能に

https://www.pinterest.jp/pin/645070346610507753/

リビングダイニングの隅にスロップシンクコーナーを設置。洗面室まで行かずにさっと手を洗ってすぐくつろげます。サブウェイタイルとアイアンフレームのガラスパーテーションがおしゃれ!

実例15.2階ホールに設置:バルコニーとのアクセスがしやすい

https://www.pinterest.jp/pin/161777811604452223/

バルコニーへとつながる2階ホールにスロップシンクを設置。バルコニーで遊んで服や靴が汚れてもすぐに洗って干せます。丸みのあるデザインがナチュラルインテリアにぴったりです。

実例16.インナーテラスに設置:水洗いができてお手入れ楽々

https://www.pinterest.jp/pin/700661654534921799/

屋根があるとはいえ屋外で床が汚れやすいインナーテラスは、スロップシンクからホースをつなげるだけでいつも清潔に。壁と同色のシンプルなスロップシンクなら自然となじみます。

 

まとめ

毎日の生活の中で必需品とまではいかないものの、あると便利なスロップシンク。

汚れ物や他の洗濯物と分けて洗いたい物を気兼ねなく洗える上に、洗面化粧台や浴室が汚れにくくなるので満足度の高い設備といえます。

好みのデザインを選んでおしゃれな雰囲気を楽しむこともできますから、新築やリフォームの際に検討してみてみてはいかがでしょうか。

Hello Interior LETTER

インテリアのヒントがメールで届く!!