NATUZZI / ナツッジ の人気の秘密を探る。メイド・イン・イタリアのレザーソファをお探しの方必見
ナツッジは、世界に多く店舗を展開するイタリアのモダン家具ブランドです。中でも、快適な座り心地と品質の良いレザー、細部にまで手を抜かない職人技による高いクオリティを誇る技術力によって製造されるソファは、ヨーロッパのソファシェアではトップクラスを誇ります。
今回は、そんなナツッジの展開するブランドで、メイド・イン・イタリアにこだわった「ナツッジ・イタリア」を中心に、その魅力と人気の秘密を探っていきたいと思います。イタリアンモダンの洗練されたデザインがお好きな方、座り心地の良いソファや機能的なソファをお探しの方、高品質で機能性の高いソファをお探しの方など、ぜひ家具選びの参考にしてみてください。
目次
NATUZZI / ナツッジ が何故支持されるのか?インテリアのプロがその人気の秘密を紐解く
NATUZZI / ナツッジとは?
創業者「パスカーレ•ナツッジ」がナツッジを創業したのは、1959年のことでした。イタリアのプーリア州に、パスカーレ氏とその兄弟と仲間と共に始めた小さな工房は、職人を集め、次第にその技術力を高めていきます。創業間もなくのナツッジは、完全手作業によるソファ作りを主に行なっており、現在でも評価されるソファの品質の高さや美しさ、座り心地の良さの原点が、創業当時から培われてきたものだということが感じられます。
1970年代になると、社員や職人の数が大きく増加し、初めてのコレクションも発表します。しかし、ナツッジが大きく躍進したのは1980年代以降になってからではないでしょうか。この頃、染色したレザーと包み込むようなデザインのナツッジのスタイルが完成するのと、パスカーレ氏がアメリカを旅行していた時、大衆向けのレザーソファが流通しているのを目にし商機を見出したことは、ナツッジのその後の躍進に大きく影響しました。
ナツッジのソファは、イタリアから海を越えアメリカでも人気を博すようになると、ナツッジはアメリカに支社を設立。1993年には当時の家具メーカーとしては初めて、ニューヨーク証券取引所に上場を果たします。この頃には、ソファ以外の家具やインテリア雑貨類などのアイテムも取り揃えるようになり、インテリアをトータル的にプロデュースできるラインナップと市場でのシェアを拡大させます。1988年にはアメリカに現地法人を設立し、その社屋の設計は、イタリアの著名な建築家で知られる「マリオ•ベリーニ」が手掛けています。
2000年には、ナツッジのプライベートレーベル「イタルソファ」が設立。2010年には、セカンドブランドライン「ナツッジ・レザーエディションズ」が設立されるなど、ナツッジは一つのブランドたけではなくグループ会社として大きく成長を果たします。現在は、世界120カ国以上の国々でブランドを展開しており、日本ではナツッジイタリアのギャラリーが、大阪・名古屋・横浜に。ナツッジレザーエディションズのギャラリーが岐阜と名古屋に展開しています。
世界でも多くの人に選ばれるナツッジの高い人気と、日本でも愛される品質の良さや座り心地の良さを、ぜひ実際にギャラリーに足を運んで、体感してみてはいかがでしょうか。
参考:NATUZZI HP「ABOUT」「NATUZZI HISTORY」
https://www.natuzzi-italia.jp/about/#brand
参考:フリー百科事典ウィキペディアより「NATUZZI」(海外サイト)
https://en.wikipedia.org/wiki/Natuzzi
NATUZZI / ナツッジのスタイル
ナツッジには、現在三つのブランドラインがあります。そのうち、日本にギャラリーを展開しているのは、メインブランドであり、全てをメイド・イン・イタリアに拘ったハイエンド市場向けのブランド「ナツッジ・イタリア」と、ナツッジの長年のノウハウや高い品質管理・素材などを備つつも、デザインや意匠、製造を海外にあるナツッジの生産拠点で行うことで価格を抑えたブランド「ナツッジ・レザーエディションズ」です。二つのブランドラインの大きな違いは、価格帯・デザイン・製造地にあります。
日本に入荷するエディションズの製品は、主に上海にあるナツッジの工場で製造されますが、その製品に使われている素材や材料、品質の管理レベルは、本国イタリアの工場と変わらないものになります。ナツッジでは、原材料の92%を自社で直接管理することにより、有害・有毒性を含まない素材を使用しており、ソファなどに使用されるレザーは、ナツッジの職人の手によって丁寧に鞣され、加工されています。中には防水性や耐久性が高められたレザーなどもあり、レザーの品質の良さはもちろん、その触り心地の快適さに魅了されるファンも数多くおります。
また、ファブリック素材においても、自社独自での新素材の開発も行なっており、一見スウェードのような見た目でありながら、耐摩耗性と撥水性能を持つ特殊なファブリックを開発するなど、ペットや小さなお子様のいる家庭でも使用できるような張地があるのも、ヨーロッパのソファ市場で高いシェアを誇る理由の一つではないでしょうか。
デザインは、ナツッジレザーエディションズでは、ナツッジのデザインチームがそのデザインを行なっており、モダンかつコンテンポラリーなデザインが中心となっています。一方、ナツッジイタリアでは、「パオラ・ナヴォーナ」や「マルセル・ワンダース」「マウリーゾ・マンゾーニ」などの有名なデザイナーによるデザインアイテムを取り揃えており、よりデザインスタイルが幅広いテイストのアイテムが揃っています。
特にソファのラインナップは豊富であり、クラシックテイストのものからモダンやコンテンポラリーなデザインテイストのものなど様々であり、定番モデルを残さず毎年数モデルを廃盤にしながら、時代のトレンドやライフスタイルに合わせてデザインスタイルを更新していくのもナツッジのソファが愛され続けている魅力の一つです。スタイルとしては、イタリアンモダン・アーバンモダンなどの洗練されたインテリアスタイルに合わせやすいですが、ソファのラインナップが豊富なので、クラシックモダンやインダストリアル風のインテリアなどにもコーディネートしやすいソファなどもあり、ソファを探している方には特におすすめのブランドになります。
カラーパレットは、近年のトレンドらしい落ち着いた色調のカラーを中心としたアイテムが多いですが、80年代90年代にカラフルに染色したレザーソファで人気を博したブランドらしく、レッドやグリーン、イエロー・ブルーなどのレザーの張地も、やや落ち着いたトーンの現代風のカラーでラインナップしています。こういった部分からも、ナツッジの良さがアップグレードされ続けていることが感じられます。
NATUZZI / ナツッジの評判
ヨーロッパで、ソファにおいて高い人気を誇るナツッジですが、日本人にとって座り心地や使いやすさなどはどのように感じられるのか、実際に使用している方の感想を参考に見ていきたいと思います。
我が家のソファーは、皮革の良さで人気のあるイタリアのnatuzzi(ナツッジ)というメーカーのものを使用しています。もう10数年たちますが、へたりはなくしっかりしてます。
我が家のお気に入りソファー❤️ イタリアブランドのNATUZZIの ソファー(*˘ᗜ˘*) 座り心地 めちゃいいです。
ナツッジは、ソファの座り心地や張地のレザーへのこだわりが強いブランドです。クッション材には「エコフレックスポリウレタン」「メモリーフォーム」「クリマライト」「ダウン」などの様々なクッション素材を用いて、常に快適な座り心地を作り出すための研究開発を行なっています。素材は非アレルギー性のものを使用していたり、撥水性や防水性、耐摩耗性や耐久性などにも配慮するなど、ユーザーのあらゆる生活環境への配慮なども伺うことができます。
また電動リクライニングやソファベッドなどの特殊な機能を持ったソファや、カウチやコーナー、オットマンなど組み合わせて使えるシステムソファタイプなども充実しており、デザインや張地だけではなく、機能性や座り心地の選択肢が広いのもナツッジの魅力の一つです。
NATUZZI / ナツッジ が好きな方におすすめブランド
B&B Italia
1966年に創業した「B&Bイタリア」は、世界で初の低温発泡モールドウレタン製法によるソファを発表したことでも知られるイタリアの高級家具ブランドです。王道とも言えるイタリアンモダンスタイルのスタイリッシュなデザインのアイテムを多く扱っており、「マリオ・ベリーニ」や「アントニオ・チッテリオ」、「ジャン・マリー・マッソー」「深澤直人」など世界中で活躍する多くの著名なデザイナーとのコラボを行なっています。
特筆すべきは、自社に「CR&S」と呼ばれる独自の研究開発センターを有しており、素材や技術、製造方法などの研究開発を行なっていることでしょう。研究熱心なブランドは、過去の栄光に囚われず常に未来に向けて新しい発想や挑戦を行っているので、デザイン性だけではない素材の面の機能性や使い勝手の良さにも注目したいところです。価格帯はナツッジに比べるとかなり高額な価格帯になっているので、やや手が出しにくいところもありますが、日本でも東京と大阪に店舗を展開するなど入手難易度としては価格の部分がネックとなるかもしれませんが、購入しやすいイタリアブランドです。
ソファなどのクッション材にこだわりのあるブランドなので、ナツッジのソファと座り比べてみてはいかがでしょう。
参考:B&B ITALIA HP
https://bebitalia.co.jp/
▼B&B Italiaについてさらに詳しく知りたい方はこちら
FLEXFORM(フレックスフォルム)
1959年創業の「フレックスフォルム」は、王道のイタリアンモダンスタイルを時代に左右されずに追求するイタリアの高級家具ブランドです。100%メイド・イン・イタリアにこだわり、最高級の材料と高い職人技術による最高品質のアイテムの数々を取り扱っています。中でもソファは、クッション材やフレーム、張地の縫製など、ディテールにも強いこだわりを持って製造されており、その高い品質と座り心地、時代に左右されないデザインながらもシンプルで清廉とした佇まいは多くのファンから高い支持を得ています。
価格帯は、素材の良さや品質に相応しく高価格帯ですが、納得のいく品質の製品が揃っており、日本では東京・青山に店舗展開をしています。ナツッジと比べるとやはり価格の高さが予算の都合によっては厳しい印象がありますが、品質や座り心地など実際に体感してみて損のないブランドです。
参考:FLEXFORM HP
https://www.flexform.jp/
プロが選ぶ!NATUZZI / ナツッジ の代表的なおすすめアイテムを5選
NATUZZI / ナツッジ のおすすめソファ
ディテールの美しさに目を奪われる:CAMPUS (キャンパス)
イタリアのデザイナー「マウロ・リッパリーニ」によってデザインされた「キャンパスソファ」は、一人掛け・二人掛け・三人掛けのほか、カウチ・コーナー・オットマンのユニットを有するモジュールソファとしてフレキシブルな組み合わせが可能なシリーズです。一見シャープなラインのスッキリとしたデザインのソファですが、外フレーム部分の随所にこだわりの見える美しいソファとなっています。
薄い外フレームは、バスケット織のスウェードによるテクスチャーが上品な表情を作り出し、端にあるゴールドのジッパーのラインが高級感のあるアクセントをもたらします。ジッパーに呼応するように脚部のシャンパンカラーのメタル脚がわずかに見え隠れしつつも、全体的にはソファが浮いているような軽快感のある雰囲気が絶妙です。シート部分は、フレームの薄さに対比するようにもっちりとしたクッションが高級感を醸し出し、最新技術による高密度ウレタンとの多層構造によって快適な座り心地を生み出します。
軽快感とラグジュアリーな雰囲気が同居するキャンパスソファは、アーバンスタイルやホテルライクなインテリアスタイルにおすすめのソファです。すっきりとしたフォルムでありながらも、デザイン性の高いソファがお好きな方にもおすすめです。
参考:NATUZZI HP「CAMPUS」
https://www.natuzzi-italia.jp/products/ls0058-campus-%e3%82%ad%e3%83%a3%e3%83%b3%e3%83%91%e3%82%b9/
飛び込みたくなるような魅惑のソファ:ARGO (アルゴ)
個性的なデザインで知られるイタリアのデザイナー「パオラ・ナヴォーネ」によってデザインされた「アルゴソファ」は、きちっと感のあるソファが多いナツッジでは珍しいカジュアルテイストの雰囲気の強いソファです。ふっくらとしたフォルムの巨大なクッションのような塊感は、思わず飛び込みたくなるよう佇まいをしています。クッションには、ポリウレタンと新素材のシリコンマイクロファイバーを組み合わせており、シートにはメモリーフォームの層を取り入れることで、ふっくらとした形を長い間保てるようにしてあります。
背もたれには大きな二つのリボンが施されており(下画像参照)ソファの背面で結ばれることで、ソファの柔らかな印象をより強調するとともに、可愛らしい装飾の役割もこなします。カジュアルな雰囲気を持っているので、お子様のいるご家庭や開放的なリビングルームなどにも合わせやすく、座面の奥行きがやや広めなのでソファに寝転がってゴロゴロするのにもおすすめです。
参考:NATUZZI HP「ARGO」
https://www.natuzzi-italia.jp/products/__trashed-4/
アーバンスタイルなソファ:SKYLINE (スカイライン)
世界で活躍するデザイナー「マルセル・ワンダース」によってデザインされた「スカイラインソファ」は、都市のビル群のシルエットをイメージしてデザインされたシステムソファです。ヘッドレストは可動式で高さを変えることができ、カウチやオットマン・コーナーユニットはもちろん、電動リクライニングユニットを有するラインナップは、リビング空間をより快適に機能的にコーディネートすることに適しています。
足元がすっきりとした高さのあるタイプと、安定感のある低めのタイプの二種類のユニットと、背もたれの可動とデザインの違う二種類のユニットがあり、それらを含めたすべてのユニットを自在に組み合わせる様子は、高さの違うビル群のシルエットの凸凹感を彷彿とさせます。すっきりとしたモダンなデザインながら、背もたれには菱形模様にキルティングを施した「マトラッセ調」のデザインが施されており、都市のビル群のような無機質さだけではない、品の良さや柔らかさを感じさせるデザインが魅力的です。
参考:NATUZZI HP「SKYLINE」
https://www.natuzzi-italia.jp/products/ls0061-skyline-%e3%82%b9%e3%82%ab%e3%82%a4%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%83%b3/
ナツッジ流チェスターフィールド:LA SCALA (ラ・スカラ)
「クラウディオ・ベリーニ」によってデザインされた「ラ・スカラ」は、イギリスの伝統的なソファ「チェスターフィールドソファ」をナツッジ流に現代解釈したデザインとなっています。これまでのチェスターフィールドとの大きな違いは、そのシャープな背もたれからアームにかけてのラインとそれに続く細く繊細な金属脚でしょう。やや内側に膨らむようにして外に向かって反り返るようなフォルムは、その名前が示す通りミラノにある「スカラ座」のホールを彷彿とさせる荘厳さと緻密さが垣間見えます。
背もたれに施された装飾は、「カピトーネ」と呼ばれる伝統的な技法で、ナツッジの職人によって一つ一つ丁寧に手仕事で仕上げられています。一人掛け・二人掛け・三人掛けからシステムソファタイプまで幅広いユニットにより自由なコーディネートが楽しめます。軽快な佇まいの他とは違う印象のチェスターフィールドをお探しの方や、クラシックモダンなスタイルがお好きな方などにおすすめのソファです。
参考:NATUZZI HP「LA SCALA」
https://www.natuzzi-italia.jp/products/ls0016-la-scala-%e3%83%a9%e3%83%bb%e3%82%b9%e3%82%ab%e3%83%a9/
NATUZZI / ナツッジ のおすすめテーブル
木と金属を組み合わせたスタイリッシュなテーブル:KENDO (ケンドウ)
建築家「マウリーゾ・マンゾーニ」と教授「ロベルト・タピナッジ」のコンビによってデザインされた「ケンドウ」シリーズは、日本の剣道からインスピレーションを受けてデザインされた、ソファ・ダイニングテーブル・コーヒーテーブル・サイドテーブル・コンソール・サイドボード・ミラーから成るシリーズです。木と金属の二つの性質の異なる素材を組み合わせが特徴的で、ベースとなるウッド部分に真っ直ぐに走る金属のラインがとても印象的なデザインを生み出しています。
特にテーブルやサイドボードなどはそのデザインがわかりやすく、直線的なデザインながらも天板の下部分や脚部分のカットの滑らかさなど、所々に優美な曲線や、メリハリのある段差が見られるのも印象的な部分です。コーヒーテーブルには金属の仕切りのついたレザー敷きの収納が設けられており、テーブルの上の小物の整理にはもちろん、ディスプレイなどにも活躍します。落ち着いたデザインで、装飾の主張が強いわけでもないので、和モダンスタイルやアーバンモダンスタイルなど、様々なインテリアテイストに合わせやすいテーブルとなっています。
参考:NATUZZI HP「KENDO」
https://www.natuzzi-italia.jp/products/lt0009-kendo-%e3%82%b1%e3%83%b3%e3%83%89%e3%82%a6/
まとめ
ナツッジは、コスパの良いレザーソファを探している方には特におすすめのブランドです。品質やデザイン、機能性に対するコストパフォーマンスが良く、最高級の家具ブランドには手が届かなくても、上質なレザーソファが欲しいと考えている人や、ブランド名にこだわりのない場合には選択肢として候補に挙げやすいかと思います。
上質なレザーがお好きな方や、座り心地の良いソファをお探しの方、デザインも機能も充実させつつもコストを抑えたいと考えている方など、ナツッジのソファやアイテムを取り入れて、快適なインテリアライフを過ごしてみてはいかがでしょう。
参考:NATUZZI HP
https://www.natuzzi-italia.jp/