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柏木工 の人気の秘密を探る。家具の名産地飛騨高山でシンプルで良質な家具をつくる

今なお人気のウィンザーチェアは、17世紀頃イギリスのウィンザー地方で誕生したと言われているカントリーチェアでした。そんな地方の民芸家具であったウィンザーチェアは、その使いやすさと丈夫な作りにより、上流階級や公共施設にも取り入れられるようになります。18世紀頃にはイギリスやアメリカで流行し、技術の発展と共に様々な派生型も誕生し、現在でも人気のチェアの一つとして親しまれています。

そんなウィンザーチェアを、まだ日本が畳が主流のライフスタイルであった昭和27年に製造を始めた家具メーカーがありました。家具の名産地として知られる岐阜県・飛騨高山。1300年続く「飛騨の匠」と呼ばれる職人文化を受け継ぐ「柏木工」は、現在でもウィンザーチェアをはじめとした椅子や家具と、木素材を使用した建具を扱っています。今回はそんな柏木工の魅力について、詳しく探っていきたいと思います。

日本製の丈夫な木工家具を探している方や、シンプルで落ち着いたインテリアがお好きな方など、ぜひインテリア作りの参考にしてみてください。

柏木工 が何故支持されるのか?インテリアのプロがその人気の秘密を紐解く

柏木工とは?

1943年、柏木工の前身である木材加工会社が創業され、その後1948年に社名が柏木工へ変更されます。2年後の1950年、南京椅子の製造を開始すると、その2年後にはウィンザーチェアの製造を始めます。当時の日本は、まだまだ畳の部屋が多く、椅子に馴染みのないライフスタイルが主流でした。日本の日常のライフスタイルに椅子が定着するのは、50年代60年代になり、ダイニングやリビングのある間取りの住宅が増えた以降になります。

ウィンザーチェアの製造を始めた柏木工は、1958年になるとアメリカへの輸出を開始します。そしてしばらくの間は輸出をメインに、60年代〜70年代にかけて工場の新設や拡大・移転など、製造ラインの充実が行われることになります。そんな柏木工が一つの転換期を迎えたのは、1974年のこと。輸出を縮小し、国内向けの製造販売へと舵を切ることになります。この転換は1985年に輸出向けの製造販売から完全撤退したことで、国内向けの家具メーカーへと切り替わることで完了します。

昭和の時代が終わり平成に入ると、柏木工の事業を支える2本の柱の二つ目である、建装材事業が1990年から開始され、この建装材事業は6年後には20億円を超える柏木工の重要な事業へと成長します。建材事業と木製家具の製造販売事業の両方を熟す柏木工だからこそ生まれた壁面パネル「モザイク」は、家具製造の際に発生する端材を使用して作られており、その高いデザイン性と質の良い木材の活用、廃材を無駄なく使用する資源の有効活用性などを評価され、2015年にグッドデザイン賞を受賞しました。また、建築用材として用いられる岐阜県の木材東濃檜を家具に利用したスツール「HINOCO(ヒノコ)」が2021年にグッドデザイン賞を受賞するなど、柏木工を構成する2つの事業を分断することなく、相互の経験を活かしたモノづくりへの挑戦も柏木工の特徴といえます。

柏木工は、家具の分野でも多くのグッドデザイン賞を受賞しており、柏木工の人気のチェア「シビルチェア」や、柏木工の得意とするウィンザーチェアを現代の日本の住空間向けにデザインした「レイチェア」、座り心地の抜群に良いダイニングチェア「シックチェア」シリーズなど、椅子作りの分野で特に高い評価を得続けています。こういった背景には、受注生産とトヨタ生産方式を取り入れた無駄の無い製造ラインと、飛騨の卓越した職人たちによる技術力、そして新たなデザインへ挑戦するアイデアやそれを活かす環境づくりなど、長年培ってきた企業としての下地が息づいています。

現在はショールルームを、本拠地である高山の他、東京・大阪・名古屋・福岡などの都市部に展開。直営ショップを横浜のランドマークタワーにて展開しており、家具に加え内装や小物など、上質な住空間をトータルで提案しています。

参考:柏木工 HP「沿革」
https://www.kashiwa.gr.jp/company/history.html

柏木工のスタイル

柏木工のデザインスタイルは、木の素材を活かした卓越した木工技術と、現代の日本のライフスタイルに合わせやすいシンプルかつモダンなデザインとなっています。多くのアイテムが、ソファ・チェア・テーブル・収納などトータルコーディネートしやすいシリーズで発表されているため、インテリアコーディネートもしやすいです。また、和室向けの家具シリーズや、ベビーチェアなどの子供向けの商品も扱っており、商品ラインナップの幅も広いため、和室向けの家具をお探しの方などにもおすすめです。

和モダンテイストやシックなナチュラルスタイル、北欧モダンスタイルに合わせやすい可愛らしいデザインなど、シンプルであるため様々なインテリアスタイルにも合わせやすく、上質な木製家具がお好きな方からお部屋をシンプルにまとめたい方などにも人気となっています。レトロな雰囲気がかっこいい「ウィルダネスシリーズ」や、ウィンザーチェアのデザインでダイニングチェアやデスクチェア、ソファなどトータルコーディネートができる「Kウィンザーシリーズ」など、工芸家具の雰囲気を持ちながらもモダンな佇まいのデザインを持ったシリーズ家具など、個性的なシリーズ展開は、まとめて揃えても、一脚からインテリアに取り入れても楽しむことができます。

柏木工の評判

柏木工は、「飛騨の家具」認定ブランド企業でもあるため、10年間の長期保証や高い品質、上質な木材やインテリアに馴染むデザイン性など、安心して購入できる評価の高いブランドの一つです。柏木工の中でも特に人気の高い「シビルチェア」は、そのデザインと快適な座り心地で多くのファンを魅了し続けてきました。ここでは、実際にシビルチェアをはじめとした柏木工のアイテムのユーザーの感想を参考に、その魅力に迫ってみたいと思います。

以前使用していたダイニングセットは、ずっと座っていると腰が痛くなることがあったのですが、柏木工のものを使用するようになってから、全くそのような事がありません❗️
デザインも素敵ですが、機能性もあり、さすが脚物に強いと言われている所以はこれかーと実感してます。

 

華奢な雰囲気のダイニングテーブルとダイニングチェアですが、
どちらもしっかりと重厚感はあり、
さすがは飛騨家具!
さすがは柏木工!
と言った感じです。
座面は職人の技で加工されているので、
板座なのにしっかりお尻にフィットします。

今の時期など暑い時は、クッションなしでも心地がいいです♪
ウォールナットの質感が抜群に気持ちいいんですよはぅ~

https://ameblo.jp/ducky-blog/entry-11301114152.html

飛騨の家具といえば脚物家具と呼ばれる椅子やテーブルなど。中でも柏木工は長年ウィンザーチェアをはじめとした椅子作りで評価の高いブランドです。シビルやレイ、シックといったグッドデザイン賞を受賞したチェアをはじめ、快適で座り心地の良いチェアを多く取り扱っています。またチェアに合わせたテーブルなども同一のシリーズから発表していることが多いため、ダイニングテーブルとチェアをまとめて柏木工のアイテムで揃える方も多くいらっしゃいます。

柏木工 が好きな方におすすめブランド

shirakawa(シラカワ)

「シラカワ」は、柏木工同様岐阜県飛騨にある「飛騨の家具」認定ブランド企業の一つです。1960年に製材所として創業後、テレビの脚の製造の下請けを経て、71年に家具製造業へと転向した飛騨の匠の技を受け継ぐ、木工技術の卓越した飛騨の家具ブランドです。「日本のモダン」をコンセプトにしたデザインのアイテムを扱っており、モダンスタイルと和モダンスタイルのアイテムを得意としています。ミラノサローネをはじめ、パリやケルンなどの国際的な家具見本市にも積極的に参加を行っており、落ち着いた日本らしいモダンスタイルを飛騨の地から世界へと発信しています。

柏木工も、シンプルなモダンスタイルの中でも落ち着いた印象の佇まいのアイテムが多いので、シラカワのアイテムとも組み合わせてコーディネートがしやすいでしょう。シラカワの他のブランドにない特徴としては、シラカワの取り扱うダイニングチェアと同じデザインで作られる「ホイールチェア」があります。車椅子ユーザーの方が、自宅のインテリアにリンクしたデザインの車椅子を取り入れられるアイテムでもあり、また、座り心地や機能性もきちんと備えた製品でもあるので、ぜひ興味のある方はチェックしてみてください。

参考:shirakawa HP
https://www.shirakawa.co.jp/index.html

Ibata Interior(イバタ インテリア)

イバタインテリアは、柏木工・シラカワと同じ飛騨の家具ブランド認定企業の家具ブランドです。創業は柏木工と同年の1943年。木工所として創業以来、木製家具を作り続けてきました。メイド・イン・飛騨の「飛騨の家具」ブランドのアイテムコレクションの他、飛騨の家具ブランドではありませんがイバタインテリアの製造のノウハウや技術を海外で活躍させ、中国工場での製造ながら高い品質とリーズナブルな値段設定が魅力の「Rifaction」コレクションの2つのラインナップを取り扱っています。

柏木工のシビルシリーズのような、2種類の木材を使用した家具シリーズ「サイン」や、和のテイストを感じさせるレトロモダンなデザインの「木楽」シリーズなど、シンプルなデザインながら特徴的なアイテムの数々は、柏木工のアイテムとも相性が良いです。

参考:イバタインテリア HP
https://www.hida-ibata.com/

プロが選ぶ!柏木工 の代表的なおすすめアイテムを5選

柏木工 のおすすめチェア

柏木工の人気チェア:シビルチェア

「CIVIL」シリーズは、2001年に発表されて以来柏木工の中でも人気のシリーズです。中でも「シビルチェア」は、柏木工の一番人気の商品として発表以来愛され続け、2014年にはグッドデザイン賞も受賞しました。ウォールナット材とオーク材の2種類の木材を使用することで、素材の持つ色味がそのままコントラストを生み出しており、色味や濃さの違うブラウンカラーが自然な調和を生み出しています。

見た目の良さだけではなく、その座り心地の良さもシビルチェアの魅力となっています。座面は身体にフィットし、体圧を分散させるように表面を窪ませた加工が施されており、背もたれは背中を包み込むように柔らか曲線を描くことで、長時間座っていても快適に感じられます。シンプルかつ軽快なデザインは、椅子を多く置かなければならないダイニング空間や、お部屋を広く見せたい方などにもおすすめです。また、木が持つ色味で作られた自然なツートンカラーは、ナチュラルモダンな空間からカントリースタイルなどにもおすすめです。

参考:柏木工 HP「CIVIL」
https://www.kashiwa.gr.jp/products/funiture/civil.html

ワイドな座面でゆったりと座れる:ボスチェア

「ボススタイル」シリーズの「ボスチェア」はリビング用のイージーチェアと、ダイニングチェアの2タイプあります。ボスダイニングチェアは、2013年に発表後その年にグッドデザイン賞を受賞。「自由に座る・自由に使う」をコンセプトに開発されたボスチェアは、胡座をかいたり、足を組んだりなどの様々な座り方に対応できるチェアとなっています。

座面が広く、アームはハーフタイプの長さなので、胡座をかいて座ったときにも足が当たることがなく、広い座面は身体の大きな方でもゆったりと腰掛けることができるので、男性の方などにも人気となっています。デザインは背もたれがまるっとしており、アームを背後から回り込むような柔らかな曲線を描いていますが、可愛らしくなりすぎることがなくスッキリとしたミニマルモダンな印象で、シックな大人のコーディネートや柔らかな北欧モダンスタイルのコーディネートにもマッチします。

参考:柏木工 HP「BOSS STYLE」
https://www.kashiwa.gr.jp/products/funiture/boss.html

柏木工 のおすすめソファ

ウィンザーチェアを思わせるスッキリとした優しげなソファ:Kウィンザー3Pソファ

柏木工の得意とするウィンザーチェアのデザインをモダンに表現した「Kウィンザー」シリーズのソファです。柔らかな曲線を描く曲木の笠木と、それを支える繊細なスポークがウィンザーチェアの軽快な印象を思わせ、細くスッキリとした印象ながら貫が設けられた安定感のある足元が特徴的なソファです。

ソファが全体的に内向きになっているので、ソファのサイドに座ると自然と真ん中向きに座ることになるため、ソファに座って会話を楽しみたい方や、大切な人との時間を大切にした方などにおすすめのソファとなっています。ナチュラルスタイルやカントリースタイル、北欧モダンスタイル・和モダンスタイルなど、ホッとするような優しいインテリアスタイルにおすすめのソファです。

参考:柏木工 HP「K-WINDSOR」
https://www.kashiwa.gr.jp/products/funiture/k-windsor.html

スッキリとした直線がシャープなソファ:ビーソファ3P

「BE STYLE」シリーズの「ビーソファ」は、寝転がって使用できる寛ぎたい方におすすめのソファです。デザインは直線的なパーツで構成された、クールでスタイリッシュな印象。アームは、枕としてちょうど良い高さとなっており、取り外し可能なアームクッションが付いているので寝転がって使用するのにも最適です。

背もたれのフレームは、ウィンザーチェアのコムバック(櫛型)を思わせ、直線的なスポークが規則的に並ぶ様子は和の雰囲気も醸し出しており、バックスタイルの美しが際立ちます。フレームは落ち着いた印象のウォールナット材を使用しているので、落ち着いた大人のリビング空間や、深みのある和モダンスタイルなどにもおすすめです。

参考:柏木工 HP「BE STYLE」
https://www.kashiwa.gr.jp/products/funiture/be.html

柏木工 のおすすめテーブル

シンプルでもこだわりの詰まったテーブル:バンケットダイニングテーブル

一見、シンプルなデザインの「バンケットテーブル」ですが、実は柏木工のこだわりの詰まったテーブルです。脚はしっかりとした存在感のある無垢材を使用しており、ストレートな潔いラインが、テーブルの安定した佇まいを演出しています。天板は、高級感のある本革調のメラミン素材となっており、熱や傷に強い上に、見た目も良く、色はホワイトとブラックの2色から選べ、ブラックでも指紋が目立たず、抗菌性もあるのでお子様のいるご家庭にもおすすめです。

サイズは6種類、フレームの素材はオークとウォールナットの2種類から選ぶことができるので、幅広いインテリアスタイルに取り入れることができます。シンプルかつ重厚感のあるデザインは、シンプルなチェアからデザイン性の高いチェアまで様々なチェアとの相性も抜群で、多くのダイニングルームにおすすめしたいテーブルとなっています。

参考:柏木工 HP「BANQUET」
https://www.kashiwa.gr.jp/products/funiture/banquet.html

まとめ

柏木工のシンプルで使いやすく丈夫なアイテムは、素朴で丈夫、かつ使い勝手良いウィンザーチェアの特徴に通じるものがあります。柏木工は昭和の頃、品質の良いウィンザーチェアを作ることで評価され、アメリカへと輸出していました。その時の経験は現在にも受け継がれており、ウィンザーチェアの特徴である窪んだ座面や背もたれのスポークを作り出す技術「座グリ加工」「挽物加工」の技術は、今の柏木工のアイテムにも大いに生かされています。

経験と知識を活かし、さらにそれを現代の日本らしいスタイルへと進化させてきた柏木工のアイテムを取り入れて、快適で心地良いインテリア空間作りを楽しんでみてはいかがでしょう。

参考:柏木工 HP
https://www.kashiwa.gr.jp/index.html

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