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      2021/07/17

カンディハウス / CONDE HOUSE の人気の秘密を探る!家具の名産地、旭川から優しい木製家具を届ける

皆さんは日本の家具の名産地をご存知ですか?福岡県の大川や岐阜県の飛騨、北海道の旭川など、家具の名産地としてよく知られていますね。そんな家具の名産地の一つに数えられる北海道・旭川を拠点として世界に日本の木製家具を発信している「カンディハウス」。無垢の木材を使用した質の良いものづくりと、品の良いデザインで人気の国産ブランドです。

今回はそんなカンディハウスの魅力について、その人気の秘密を探っていきたいと思います。質の良い木製家具をお探しの方や、日本国産の家具をお探しの方、日本の家具ブランドに興味のある方など、インテリア作りの参考にしてみてください。

カンディハウス が何故支持されるのか?インテリアのプロがその人気の秘密を紐解く

カンディハウスとは?

カンディハウスの創業者「長原實」は、1935年に北海道に生まれ、若干15歳の時から旭川で家具職人としてのキャリアをスタートさせました。1963年に旭川市海外派遣技術研修制度によってドイツの家具工場で3年半もの間修行を積んだ長原氏は、1968年日本に帰国すると、カンディハウスの前身「インテリアセンター」を創設します。

長原氏が会社を設立するきっかけとなったのは、ドイツでの修行の時、北海道産のミズナラ材が高級家具の材料として使用されていることを知ったことでした。そのためカンディハウスは創業当時から、地元・北海道の素材と家具産地である旭川でのものづくりがベースとなっており、それは世界規模に市場展開するようになった現在でも変わらずその精神は受け継がれています。

現在日本国内に7店舗の直営店を持ち、ヨーロッパとアメリカに現地法人、また2007年韓国からスタートしたアジアへの進出は、インド・シンガポール・台湾・タイ・香港・フィリピンなど多くの国々に広がり、北海道の地から世界へと、北海道のものづくりを広めています。

参考:CondeHouse HP「about」
https://www.condehouse.co.jp/about/

参考:CondeHouse HP「沿革」
https://www.condehouse.co.jp/company/history/

カンディハウスのスタイル

カンディハウスのアイテムは、木素材の持ち味を生かした、自然素材の優しさや美しさを感じるアイテムが多くあり、ディテールに至るまで丁寧に作られた職人技と、日本をはじめ世界のデザイナーとのコラボレーションで生まれる高いデザイン性も魅力となっています。デザインコンペ作品の製品化を成功させるほどの高い技術力を持っており、ディテールの仕上げや木製の家具とは思えないような複雑な形状の再現など、日本ブランドの丁寧なものづくりが世界で高い評価を受けています。

例えば、下画像の国際家具デザインコンペティション旭川2008ゴールドリーフ賞作品「バルカ ラックス ラウンジチェアー」(デザイナー:ヤコブ・ヨーゲンセン)は、28本のプライウッドをスライドさせ形を変化させることができ、またその形を留め、自在に姿を変えることのできる木製の椅子です。一本一本のプライウッドに施された溝同士が噛み合いながらも、スライド可能な滑らかな動きと同時に、形を保つことのできる固定力をもたせた加工技術、そしてそれを製品化させることのできる安定した製造技術には目を見張るものがあります。

また、昭和を代表するプロダクトデザイナー「渡辺 力」や、世界的な彫刻家「流 政之」などの著名な日本のデザイナーによる作品や、国内外の気鋭の若手デザイナーの作品など、木製家具の魅力を引き出した美しいデザインアイテムを多く扱っており、ディテールの美しさだけではなく目を惹く美しい佇まいも魅力の一つです。デザインスタイルはシンプルかつモダンであり、高級感がありつつも柔らかで温かみのある心地良さが感じられます。

カンディハウスの評判

木素材の良さに目を奪われがちなカンディハウスのアイテムですが、その他の実際の使用感などについてもしっかり確認しておきたいところ。ソファとダイニングチェアを例に、実際に使用されている方の感想を参考にその実力についても探っていきましょう。

①ソファの座り心地(エクリプス リビング 2Pソファー)

最初は他のソファで気に入ってたものがあったのですが、

座面の硬さや、フィット感など、

検討していたソファの中でもトップクラスの座り心地でした。

人間工学に基づき、背もたれや座面の高さ、角度など、

細部までこだわってデザインされているのも納得です。

実際に長時間座っていても、おしりが痛くなることもなく、
映画なども快適に鑑賞できてます。

https://ameblo.jp/ducky-blog/entry-11932941406.html

人の骨格を支えるというコンセプトから生まれた「エクリプスソファ」は、座面の硬さや腰クッションの位置や厚み、背もたれの高さ・角度など座り心地にこだわって作られたソファです。また、正面の柔らかなクッションの表情と、背面の木製の背もたれのフレームとの表情のコントラストも魅力の一つ。使用者の方も、バックスタイルが一番のお気に入りとのことです。

②ダイニングチェア(ルントオム チェアー)

椅子はこんな感じでちょこっとアームが付いているのですが、これがかなり楽です!

こんなに短いけれど肘がちゃんと置けるし、短いので出入りも楽チンラブかなりお気に入りです♪

https://ameblo.jp/tamakotsch/entry-12663841383.html

円を意味するルントの名前を持った円形の座面が特徴の「ルントオムチェア」は、発売から45年経った今でも人気のロングセラーアイテムであり、高めのセミアームと身体に沿う背もたれ、スタッキング機能を持ったダイニングチェアです。発売からリデザインを重ね、使い心地の良さを追求してきており、丈夫で使いやすいデザインとなっています。決して派手さや装飾などがあるわけではありませんが、スッと空間に馴染む癖のないデザインと、使い勝手の良さを追求するカンディハウスのデザイン姿勢が感じられます。

特徴的な短めで、高めの位置にあるアームは、身体の向きの変化や動きの邪魔にならず、もちろん肘置きとしても使える絶妙な長さとなっています。使用者方は、カンディハウスの「マム ダイニング EXテーブル」とコーディネートしており、こちらも丸みのあるデザインと伸長機能が特徴的なテーブルで、角のない丸いデザインはお子様いるご家庭では安全上でも安心感があります。

カンディハウスのアイテムは、木の素材感やデザイン性だけではなく、機能性や使い心地も考えられているようですね。

カンディハウス が好きな方におすすめブランド

匠工芸(タクミコウゲイ)

1979年創業の「匠工芸」は、カンディハウス同様北海道を拠点とする木製家具のブランドです。21歳の若さで木工職人の技能を競う「技能五輪・国際大会家具部門」で銀賞を獲得した職人でもある社長「桑原義彦」が率いる職人集団は、その卓越した木工技術と、印象的なデザインによって、木の温もりを感じる使い心地の良い家具が特徴的です。

家具の名産地、北海道・旭川を代表するブランドの一つであり、製材会社や家具に使用する金具の製造会社など、地元旭川の会社と連携し、メイド・イン・旭川の家具の製造を行なっています。木製家具が好きな方や、北海道の家具ブランドに注目している方、日本の丈夫で質の良い家具を揃えたい方など、カンディハウスと一緒にチェックしてみてはいかがでしょう。

参考:匠工芸 HP
https://takumikohgei.com/

飛騨産業(ヒダサンギョウ)

日本の家具の名産地として知られる6つの地域。旭川・大川・徳島・府中・静岡、そして飛騨。「飛騨産業」は名前の通り、岐阜県飛騨にて1920年に創業し、100年続く木製家具ブランドの老舗として有名なブランドです。飛鳥時代の頃から受け継がれる「飛騨の匠」の伝統と技術に、革新を加え、現代では海外のデザイナーなどとのコラボレーションも行い、世界に通じる日本の家具ブランドとして知られています。

カンディハウス同様、日本から世界に日本の木製家具を発信し続けているリーディングカンパニーの一つで、木の素材の良さを生かしたモダンなデザインから昭和の時代を感じるクラシックなデザインの家具まで幅広く扱っています。北海道の民芸家具作りも行なっているので、北海道の家具文化が好きな方にもおすすめのブランドです。100年続く老舗ブランドなだけあり、豊富な家具やインテリア雑貨のラインナップも魅力です。

参考:飛騨産業 HP
https://kitutuki.co.jp/

▼飛騨産業について詳しくはこちらもご覧ください!

家具の名産地として広く知られている岐阜県飛騨地方。古くは飛鳥・奈良時代の寺社仏閣の建築で活躍し、「飛騨の匠」と讃えられた優秀な職人を多く育んだ飛...

 

プロが選ぶ!カンディハウス の代表的なおすすめアイテムを5選

カンディハウス のおすすめソファ

北海道ナラ材の魅力を楽しむソファ:YUKAR リビング ソファー

国内外で活躍するプロダクトデザイナー「深澤直人」によってデザインされた、アイヌの言葉で「叙事詩」を意味する「ユカラ」シリーズのソファ。北海道のナラ材を用いた木製のフレームと、包み込むような座り心地のクッションで構成されたシンプルなデザインでありながら、ディテールと木の素材感が美しい、優雅な佇まいのソファです。一見直線的でシャープなデザインでありながら、丸みを帯びた角や、木の温もりが優しげな印象となり、直線的でありながらもナチュラルで柔らかな印象となっています。

木製のフレームから続くアームは、内側に折れた特徴的なデザインをしており、肘置きとしてのほか、小さなテーブル代わりにも使用可能。背後から見ると、北海道ナラの美しい木目が際立ったバックスタイルも魅力的で、お部屋の中央に置いても目を楽しませてくれるソファです。シンプルで柔らかな印象の佇まいは、ナチュラルスタイルや北欧スタイルなどの優しい風合いのインテリアスタイルにおすすめです。

参考:CondeHouse HP「YUKAR リビング ソファー」
https://www.condehouse.co.jp/products/detail.php?product_id=604&category_id=5

参考:CondeHouseオンラインショップ「YUKAR リビング ソファー」
https://online.condehouse.co.jp/products/detail.php?product_id=12

コンパクトなサイズ感でもゆったり腰掛けられるソファベッド:アルプ LD ソファーベッド

1972年の発売から長い間人気を誇っているカンディハウスのロングセラーソファベッド「アルプ」。弓形になった特徴的な座面と、置き型のセックッション、アームのない広々としたデザインが特徴的です。座クッションはモールドウレタンよってしっかりとした座り心地となっており、アームがないのでコンパクトなサイズ感ながらゆとりのある座り方ができます。

脚は長めで、低めのテーブルと組み合わせることでダイニングソファとしても使用可能。また、「畳ずり」という床を傷つけにくい脚の仕様となっているので、和室での使用も可能となっています。また、木製の頑丈なフレームは、シート部分と背もたれ部分で分離することができ、背もたれのない使い方もできるので、使用の幅が広がります。コンパクトなサイズ感は、スペースに限りのある空間での使用や、リビングとダイニングを兼用にしたい時などにも活躍し、日本人の幅広いライフスタイルにマッチしています。

フレームの木種は、北海道産のナラ材やタモ材の他、シックな印象のウォールナット材から選択できるので、シンプルナチュラル空間から、ノスタルジックなクラシックスタイル、落ち着いた大人の空間にもおすすめのソファベッドとなっています。

参考:CondeHouse HP「アルプ LD ソファーベッド(S)」
https://www.condehouse.co.jp/products/detail.php?product_id=15&category_id=4

参考:CondeHouseオンラインショップ「アルプ LD ソファーベッド」
https://online.condehouse.co.jp/products/detail.php?product_id=91

カンディハウス のおすすめテーブル

丸みのあるフォルムが優しい印象:エクリプス リビング センターテーブル

デザイナー「蛯名紀之」が、同じエクリプスシリーズのソファに合わせてデザインしたセンターテーブル。角に丸みのある柔らかいフォルムと、スッキリした脚元、両サイドの引き出しが特徴的なセンターテーブルで、シンプルで癖のないデザインは、エクリプスソファはもちろん、他のアイテムとの相性も抜群です。奥行きのある両サイドの引き出しは、リモコンなどをスッキリと収納できるので、リビング空間を整頓された状態に保てます。

ディテールに丸みのあるデザインですが、スリップマッチの天板や、フォルムの直線を気持ちよく見せているので、軟弱な雰囲気はなく、スッキリとした気持ち良さの感じられる佇まいとなっています。また、引き出し部分はソフトクローズ式になっているので、勢いよく閉めたとしても静かにゆっくりと閉まるため、指を挟んでしまうなどの危険性も少なく、お子様のいるご家庭などにもおすすめです。角の丸い柔らかな印象なので、北欧モダンスタイルや、ナチュラルテイストなどのインテリアにおすすめです。

参考:CondeHouse HP「エクリプス リビング センターテーブル」
https://www.condehouse.co.jp/products/detail.php?product_id=59

参考:CondeHouseオンラインショップ「エクリプス リビング センターテーブル」
https://online.condehouse.co.jp/products/detail.php?product_id=97

武士のような堂々とした佇まいのテーブル:ハカマ ダイニング ソリッドテーブル

ドイツを拠点として活動するデザインチーム「マリー・ホフマン・カーライス」によって、日本復興を願い、無償でデザインされたダイニングテーブルです。袴姿の武士の堂々とした立ち姿を思わせる、存在感のある末広の脚が特徴的で、袴も折目のような溝が丁寧に彫り込まれています。大胆かつ堂々として出立ちは、圧倒的存在感と、力強さを持っており、エネルギーに満ちたデザインが魅力的です。

脚は中央から外側に向かって斜めに伸びているので、椅子に座ったりなどの出入りもしやすく、また、縦横どの方向から見ても印象的な存在感を持っています。無垢の木材を使用した厚みのある天板は、美しい木目の繊細な表情と、スッキリと広がる自然エネルギーの力強さを持っており、食事の空間であるダイニングルームを心地よいエネルギーに満ちた空間にしてくれます。天板の形は2種類あり、真っ直ぐな長方形の直線的なフォルムは、和風モダンインテリアやシックな大人の空間などにおすすめで、円形の柔らかな表情のある天板は、モダンスタイルやナチュラルスタイルなどの空間にもおすすめです。

参考:CondeHouse HP「ハカマ ダイニング ソリッドテーブル」
https://www.condehouse.co.jp/products/detail.php?product_id=82&category_id=15

参考:CondeHouseオンラインショップ「ハカマ ダイニング ソリッドテーブル」
https://online.condehouse.co.jp/products/detail.php?product_id=81

カンディハウス のおすすめチェア

誰もが気持ちよく使える椅子:キーラ ダイニング  スタッキングチェアー

フィンランドのデザイナー「ミッコ・ハロネン」によってデザインされた「キーラチェア」は、機能・環境・美しさの視点から「誰もが気持ちよく使える椅子」をコンセプトにデザインされました。3年に1度開催される「国際家具デザインコンペティション旭川」の2011年入選作であり、シンプルなデザインでありながら椅子としての機能を充分に満たしたチェアとなっています。

北海道産のタモ材を使用した木目のはっきりとした背もたれ部分は、身体にフィットする緩やかなカーブを描いており、背もたれから続く短いアームは、肘を置くのに充分な長さでありながら、身体の動きを邪魔せず、コンパクトなサイズ感にまとまっています。ミニマルなデザインは、幅広いインテリアスタイルにマッチしますが、特にシンプルスタイルやナチュラルスタイルのインテリアにおすすめのチェアとなっています。

参考:CondeHouse HP「キーラ ダイニング (18) スタッキングチェアー(座張)」
https://www.condehouse.co.jp/products/detail.php?product_id=88&category_id=10

参考:CondeHouseオンラインショップ「キーラ ダイニング (18) スタッキングチェアー(座張)」
https://online.condehouse.co.jp/products/detail.php?product_id=178

まとめ

カンディハウスのアイテムは、木材の持つ良さを生かし、シンプルでありながら機能的で安心感のあるデザインが魅力的です。日本のブランドらしく、丈夫で高い品質のものづくりは、長い間使い続けられる家具を生み出しており、その良さは世界でも通じるものがあります。

木製家具の持つ特有の心地良さは、手が触れた瞬間や、空間にあるだけで、不思議とどこかホッとする安心感を感じることがあります。日本の家具ブランドの魅力を感じたいと思っている方、ホッとする温かみのある木製家具をお探しの方など、ぜひカンディハウスの優しい木製家具をインテリアに取り入れてみてはいかがでしょう。

参考:カンディハウス HP
https://www.condehouse.co.jp/

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