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【アンティーク調のおしゃれベッドルーム特集】雰囲気抜群の寝室コーディネート実例10選

野澤 みなみ
著者:野澤 みなみ (インテリアコーディネーター)

スペースデザインカレッジのインテリアコーディネーター科を卒業。 その後インテリアコーディネーターの個人事務所にて、コーディネート業務の他、DMやWEBページでの商品紹介に携わり製品知識を深める。転勤族の妻であり、一児の母。賃貸でも子どもがいても「素敵」で「実用的」な居心地の良い空間のご提案を心がけています。

ベッドルームは、一日の疲れを癒す場所。ホテルライクなモダンスタイルも落ち着くことができますが、実はアンティークスタイルもまた心休まりやすいテイストで人気です。どこか懐かしくもある雰囲気は、子どもの頃に帰ったようで安心でき、味わい深い上質な雰囲気は大人にもぴったりです。

また、人目につくリビングと比較して、自分の好みに合わせた思い切ったコーディネートをしやすい場所でもあります。今回は、寝室全体を上手にコーディネートするコツや、特に雰囲気が素敵な例を写真を交えてご紹介するので、良いと思ったポイントをぜひ真似してみてください。

お部屋をおしゃれなアンティークテイスト仕上げるためのポイント

アンティークとは、フランス語で骨とう品のこと。古いだけでなく、価値や品格のあるものを指します。家具においては、長年にわたり大切に使われてきた温かみが感じられるというのも特徴のひとつでしょう。

実は、アンティークテイストにするために、必ずしもアンティーク品ばかりで揃える必要はありません。あるポイントさえ押さえれば、雰囲気のある空間をつくることが出来るのです。

素材と色味を把握する

アンティークテイストに使われる家具やインテリアアイテムは、長年使い続けられてきたような風合いと、上品な雰囲気を持つ素材のものを選びましょう。

無垢の木材は、経年変化で色が変わります。変化後の色は赤茶色や黄褐色などさまざまですが、どれも深みを増し落ち着いた色になります。この変化後の色を参考に選ぶとテイストにうまく馴染みます。

またカラー塗装がされている場合は、シャビー加工されて少しはがれがあるものが年代を感じさせます。ただしシンプルなデザインのシャビー加工はみすぼらしい印象になることもあるので注意が必要です。脚や縁取り部分などの装飾性が高いものを選ぶと高級感が出ます。

金属素材もピカピカではなく、少し黒ずんだようなシルバーや真鍮色のものを選ぶと、経年変化したかのような印象を与えます。

(参考画像 https://www.mokuzai.com/ma_di-112

ディスプレイにこだわる

アンティークテイストに必ずあるディスプレイ。ここをきちんと押さえると、一気にコーディネートのランクがアップします。

絵画は美術館にあるような風景画や肖像画がよく合いますが、少し重すぎると感じる場合は色褪せた雰囲気を持つヴィンテージポスターやアートなどでもかまいません。但し、フレームにはこだわりを。シンプルなものではなく、装飾が施された厚めのフレームがおすすめです。

他にもよく使われるのが、ウォールミラーや、シェードがあるテーブルランプなどのアイテムです。どちらもフレームや、台座部分に装飾が施され、格式高い印象を与えるものを合わせましょう。

ファブリックや壁紙を効果的に使う

アンティークテイストといっても、合わせるファブリックで表情が全く異なってきます。

例えばジャガード織のカーペットやクッションカバーを合わせると、重厚でクラシックな雰囲気になります。ウィンドゥトリートメントも、織物のカーテンやローマンシェードが合います。これに対して平織りの生地を用いると、モダンの要素がプラスされ、洗練された雰囲気になります。レースや無地のあっさりしたカーテンもマッチします。

アンティークテイストの場合、家具の主張が強めなので、壁紙はそれらを引き立てる役割ととらえると良いでしょう。織物壁紙はクラシックな雰囲気によく合います。また、彩度をおさえた無地のカラー壁紙(海外では塗られることも多いですが)や、植物柄、幾何学模様などの壁紙もよく使われます。

雰囲気抜群!アンティーク調がおしゃれな寝室コーディネート10選

ここからはおしゃれな寝室コーディネートを写真とともにご紹介していきます。アンティークと一括りにしても、取り入れるアイテムの数や種類で印象が全く変わります。解説を参考にしながらご覧ください。

白い壁×フローリングに合わせたアンティークスタイル

こちらは、日本の住宅にも多い白い壁、天井、フローリングの床の空間をアンティークスタイルでコーディネートした例です。

腰の高さより上のディスプレイが白やクリアなアイテムで統一されており、視線が抜け部屋が広く感じられます。ベッドフレームの主張が少ないので、アンティークチェストに目が行きます。同じくアンティークなラグを敷くことで、コーディネートがぐっとひきしまりまとまり感を出しています。

デザイナーズ×アンティークな寝室

モノトーンの家具の中に、明るいクルミのキャビネットが目をひく寝室です。

モノトーンはモダンなイメージがありますが、こちらの椅子のようにデザイナーズ家具であれば、アンティークテイストとも馴染みやすくなります。そもそも有名なデザイナーズチェアには100年以上前にデザインされたものも多く、経年変化した色合いの当時のものなどはアンティーク品として販売されているからです。

シンプルな中にも上質さが感じられるコーディネートになっています。

豪華で格式高いクラシックアンティーク

クラシックテイストは、豪華で格式高い雰囲気を出す反面、存在感が大きいので取り入れ方に気を付けないと部屋を狭く見せてしまうこともあります。

こちらでは、織り上げ天井にすることで、縦方向を空間を広げています。ダウンライト+シーリングファンにすることで、吊り下げ式のシャンデリアよりも圧迫感を感じにくくしています。

おとぎ話に出てきそうなカントリーアンティーク

むき出しの木の天井とレンガの床が、おとぎ話の世界を連想させるカントリーテイストな寝室です。配置する家具が素朴になりすぎるとみすぼらしい印象になりがちなので、取り入れる場合は家具の意匠にこだわりましょう。

こちらでは、ミラーに装飾性の高い豪華なものを、ベッドのヘッドボードに直線的なデザインを取り入れスタイリッシュさを、ランプをシンメトリーに配置することで高級感を、少しづつ取り入れています。

ディスプレイが目を惹く変形型の寝室

壁一面に飾られたフレームが印象的な寝室です。ベッド部分の天井が低く、柄付きの壁紙を合わせると圧迫感を感じてしまうので、こちらでは無地の明るい壁紙を使用しています。フレームの形はひとつひとつ異なりますが、額縁も中の絵もアンティークテイストで統一感を出しています。

ベッドやオットマンはシンプルながらも、ベルベット生地を使用することで高級感を醸し出し、テイストにマッチしていますね。

装飾性の高いアイテムを組み合わせた上級コーディネート

こちらもベルベッドのクッションを使用した寝室コーディネートです。ひとつひとつのインテリアアイテムに装飾性が感じられます。天蓋付きのベッドは豪華なイメージがありますが、それだけに圧迫感もあります。

こちらのようにスリムなフレームのみにすると、ベッドの特別感はそのまま残り、主張が少なくなった分、他の家具と合わせやすくなります。

同系色の単調さは装飾でカバー

こちらの寝室では、壁のアクセントクロスと、ベッドボード、小物のファブリックにそれぞれ異なる柄が使われていますが、全て、家具と同系色で組み合わせているため統一感があります。同系色でまとめると、単調になりがちですが、照明やミラー、壁紙の装飾性がそれをうまくカバーしています。

色の対比でそれぞれをより引き立てる

明るめの木と、ファブリックの青色の対比が印象的な寝室です。この少しくすみがかった青色は、フローリングやチェストの黄みがかった茶色の反対色にあたります。

反対色を合わせる場合、原色や彩度の高い色ではなく、こちらのように彩度が低めの色を使うと、落ち着いた雰囲気になります。青は鎮静作用もあるので、寝室にもポイントで取り入れられやすい色です。

アイテムの味わい深さを引き立てるシンプルなベッド

こちらも青系のリネンを合わせた寝室です。ベッドサイドのアンティークキャビネット、壁に取りつけられた真鍮色のベッドランプが、とても味わい深く素敵ですよね。ベッドのヘッドボードを高くして高級感を出しつつも、デザインはシンプルにおさえ、アンティークアイテムの主張を妨げていません。

パステルイエローが木の存在感を際立てる

壁面は薄いイエロー、インテリアアイテムも細いモノトーンで統一されたシンプルめアンティークテイストの寝室です。

イエローは木の色と相性が良く、また淡いトーンが寝室にぴったりの穏やかな雰囲気を出しています。パステルカラーと重めの木の色は、一見合わないようにも感じますが、実はどちらも彩度(鮮やかさ)が低く、馴染みやすい組み合わせです。

まとめ

ひとくちにアンティークテイストといっても、取り入れる家具やインテリアアイテム次第で、印象がずいぶんん異なることをご理解いただけたかと思います。アンティークの家具はそれだけで、存在感があり味わいが豊なものが多いので、お気に入りの家具を中心として、お部屋づくりをしてみてください。

特に寝室は、1日の疲れを癒し明日に備える場所です。自分の好みに合わせて、ゆっくりとくつろげる空間にしたいですね。