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      2022/06/03

【こだわりの木製椅子を買うなら】おすすめしたい逸品13選をご案内

読書や食事、くつろぎの時間には上質で座り心地のいい椅子が欠かせません。特に、木製の椅子は素材本来の雰囲気を感じることができ、シンプルでデザイン性の高い製品が多いため非常に人気です。

ですが、たくさんの木製の椅子が世の中に出回っており、何を基準に選んだらいいのかわからないのではないでしょうか?
普段よく使用するものだからこそ、椅子にはこだわりたい。そんなあなたへおすすめする木製の椅子10脚を厳選しました。

木製の椅子を選ぶときの極意とは?

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高級感のある木製の椅子は、部屋にあるだけで存在感を放ちます。さまざまなブランドから販売されていますが、その中から木製の椅子を選ぶ際の4つの極意をご説明していきましょう。

【極意1】素材の特徴を理解して椅子選びを楽しく

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まず大事なのは、使用されている木材によって重厚感や重さ、雰囲気が大きく違ってくるので自宅の雰囲気にあった木製の椅子を選ぶのがおすすめです。素材の違いを理解しておけば、椅子選びも楽しくなるでしょう。

たくさんの素材の種類がありますが、代表される6つの素材の特徴をご説明していきます。

【広葉樹】

・オーク材
オーク材は、木の節は大きいですが木目が細かく繊細で非常に美しく感じます。少し温かみのある色味をした素材なので、北欧のカジュアルは雰囲気ともマッチするでしょう。

・ブナ
強度が高い素材ですが、曲げに強いので曲げ加工された家具が多いです。特に、木製の椅子の背もたれなどによく使用されています。白く明るい色味をしているので北欧のカジュアルな雰囲気とも合わせやすく、キメが細かいので柔らかい肌触りも特徴的なのでおすすめです。

・ウォールナット
ウォールナットは世界三大銘木のひとつ。特徴は高級感濃ゆいブラウンの色味や木目と、木材自体の強度が硬いということです。加工後の誤差なども生じにくいので、椅子や椅子にもよく使用されています。

・チーク
チークも世界三大銘木のひとつになります。チーク材は昔からある高級木材ですが現在は多くの地域で伐採が禁止されているので、日本でも入手しにくい素材です。特徴として硬く頑丈な材質と美しい木目、素材の重厚感があって気品漂う高級家具なるのが特徴になります。

【針葉樹】

・パイン
パイン材は、日本でいう「松の木」にあたる木材になります。チークなどと比べると比較的安く販売されることが多いです。日本では、北欧テイストの家具が流行っているので、北欧の明るくカジュアルな雰囲気の部屋に置くインテリアとして非常におすすめの素材になります。

・ヒノキ
ヒノキは伐採してからの200年間は強くなるので、昔から神社などによく使用されています。特徴として、耐久性と保存性は世界最高水準のレベルであり、ヒノキの独特の香りにはアルファピネンとボルネオールなどの成分が入っており、その成分がリラックス効果を与えてくれます。読書やゆっくりしたいときにはヒノキの木製椅子がおすすめです。

それぞれの素材の特徴を生かして、お部屋の雰囲気にあった木製の椅子を選ぶのが1つ目の極意です。

【極意2】移動のしやすさを踏まえて軽いもの選ぶ

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極意の2つ目は、移動させることも考慮し、なるべく軽いものを選ぶようするということです。一般的に広葉樹の木材を使用している木製の椅子は、針葉樹の木製の椅子と比べて重量が重くなります。

木材の加工方法や密度によっても違いますが、やはり移動のことを考えると軽い椅子がいいでしょう。
例えば、読書をずっと同じ場所でするのも飽きるかもしれません。椅子を楽に移動させる際にも、重量は大事なポイントになります。

【極意3】座面に座繰りがあればリラックスして座れる

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木製の椅子では座面も木になっている場合が多いので、硬さによる座り心地も気になるポイントです。
そこでおすすめなのが、座面に『座繰り』があるタイプ。座繰り部分にお尻がフィットするようになるので、お尻と太もも全体で均等に体重を支えることができるので座り心地が良くなります。長時間座っていても、疲れを感じることが少なくなるでしょう。

座繰りは木製の椅子ならではの加工で、仕上げ部分を機械で行うのが難しい加工です。仕上げはヤスリやノミを使用して職人が手作業でする場合が多く、独特の雰囲気を味わうことができます。

【極意4】ダイニングチェアとして木製椅子を選ぶなら差尺を確認する

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テーブルとあわせて使用する際には、「差尺」を考慮した適切なサイズ選びが重要になります。

差尺とは「地面からのテーブル天板までの高さ」と「同じく地面から椅子座面までの高さ」の差の数値のことです。いくらテーブル・椅子がお気に入りのものであっても、この差尺が身体に合っていないと使い勝手が悪くなってしまいます。
適切な差尺は「27~30cm」です。あらかじめテーブルの高さを図っておき、椅子の座面高(SH:シートハイ)もチェックして計算しながら選ぶようにしましょう。

 

なぜ木製の椅子に注目が集まっているのか?

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近年では暮らしの在り方を見直す機会が多くなりました。
家を快適に心地よくしたいというニーズが高まる中、注目されるのが北欧の文化です。
北欧は家具を長く大切に使う習慣があり、高品質でデザイン性も優れた椅子も数多く存在します。
そんな北欧文化と日本文化では意外と共通点が多く、上質な北欧の暮らしをイメージさせることが、木製の椅子が注目されている理由です。

・質素でシンプルな生活を好む
・森林が多い
・曲線の造形品を好む傾向にある
・家の中で過ごすことも多い

このように北欧の生活や環境と日本人の生活に共通点が多いことがわかります。

北欧のフリッツハンセンやフレデリシアなどの有名メーカーは素材の木目や色味、特性を生かした椅子も多く、そのシンプルさを追求しつつ機能美もあるデザインは日本人の感覚にマッチするので注目が集まっています。

木製の椅子でおすすめしたいこだわりの逸品13選

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では、木製の椅子でおすすめしたいこだわりの逸品を13脚ご紹介していきます。シンプルでスタイリッシュ、なおかつ高級感のある椅子を厳選しました。商品の情報やおすすめする理由を具体的に解説しているので参考にしてみてください。

海外の木製椅子7選

①GRAND PRIX WOODEN LEGS【Fritz Hansen】

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フリッツハンセンが1957年に発表したモデルで、スチール脚バージョンが2008年に復刻し、6年後の2014年に再びこの初期モデルが生産されました。

おすすめのポイントは、成型合板ウッドレッグがついており非常に軽く、座り心地と脚のデザインを細部までこだわっているところです。オーク材の成型合板は木目が細く繊細で美しいので、インテリアとしてもお部屋に存在感を放ちます。

9層の積層合板を重ねる高い技術の成型合板の座面は、デンマークの巨匠アルネ・ヤコブセンが研究し続けてきたものです。人の背中のラインと一体化するような背座一体のデザイン性に強いこだわりが見えます。

価格:¥77,000~91,300
サイズ:W50×D50×H80cm(SH46.5cm)
素材:オーク材

 

②CH44 LOUNGE CHAIR【CARL HANSEN&SON】

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シンプルさを追求したラウンジチェアーです。デザイナーであるハンス・J・ウェグナーは、500脚以上のデザインを作成し、その多くが時代の名作として世界で人気の高いものばかりです。

おすすめのポイントは、そのシンプルさと美しさ。
アームを広くして強度を高めたり、背面の角度も緻密な計算から導き出されており、使用者がくつろげるようなシンプルさと機能美を追求する、ウェグナーならではのこだわりが随所に見られます。

価格:¥255,200~273,900
サイズ:H85×W65×D68cm(SH46cm)
素材:オーク材、 ナチュラルペーパーコード

 

③CHAIR 66【Artek】

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アルテックはフィンランドで1935年に設立され、現在までデザイン性の高い数多くの家具やインテリア雑貨などを販売している北欧モダンを代表するブランドです。

北欧デザインの巨匠であるアルヴァ・アアルトにより1953年にデザインされたアームレスチェアで、白いナチュラルな色合いがカジュアルな北欧の雰囲気を感じさせます。スツールの椅子に背もたれを付け加えたようなデザインが可愛さがあり、このデザインも長く愛されている魅力の1つでしょう。

価格:\51,700~67,100
サイズ:W39×D42×H78cm(SH43.5cm)
素材:バーチ材

 

④J39 シェーカーチェア【FREDERICIA】

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デンマークの名門家具ブランドがデザインしたJ39チェア。特徴として座面高さが46cmあり少し高くも思えますが、食事や勉強する際にちょうどいい高さです。

おすすめのポイントは、オーク材を使ったシンプルなデザイン。ナチュラルホワイトの色がシンプルなのにどこか気品がある落ち着いた印象を与えてくれます。北欧のカジュアルで明るい雰囲気のお部屋にも合わせやすいのがおすすめのポイントです。
なお、2022年でJ39は誕生して75年目になるため、75周年記念モデルも出ています。

価格:¥97,900
サイズ:W48×D43×H77cm(SH46.5cm)
素材:オーク材、ペーパーコード

 

⑤イームズプライウッドダイニングチェア ウッドレッグ【HermanMiller】

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デザイナーであるチャールズ&レイ・イームズによりデザインされたダイニングチェアです。
1999年にアメリカの『タイム』誌から「優雅で軽やかで快適」で20世紀最高のデザインと評価を受けています。

おすすめのポイントは、軽量で無駄のないシンプルなデザイン性。さらに、人の体にフィットするように作られているシートと背もたれは、長時間座っていても苦になりません。木材の可能性を引き出そうとしたチャールズ&レイ・イームズによって作られたこの椅子は、長きにわたり愛されています。

価格:¥179,300~275,000
サイズ:W49.3×D55.3×H73.1cm(SH45.8cm)
素材:ホワイトアッシュ、バーチ、ウォールナット、サントスパリサンダー

 

⑥NERD CHAIR【muuto】

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2006年にデンマークで設立されたmuuto。ニューノルディックブランドとして注目されています。
そんなmuutoがデザインした、座面の木材に背面の木材を差し込んでいるような形が特徴的な椅子です。

北欧の家具ブランドらしい明るいオークを使っており、シンプルでミニマムなデザインをしっかりと表しつつ北欧諸国からのデザイナーの新しいアイデアを入れた発想が魅力になります。

価格:¥70,400
サイズ:W45×D50×H79cm(SH46cm)
素材:オークベニヤ、アッシュベニヤ

 

⑦ BENTWOOD 233【THONET】

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ミヒャエル・トーネットによって設立された、1819年から続くドイツを代表するブランドです。トーネットが得意としている曲木技術を存分に生かした椅子になります。

おすすめのポイントは、曲木加工によって背もたれの部分が驚くほど体にフィットしてくれる点です。
世界で初めて曲木家具の大量生産に成功した家具メーカーならではの高い技術力によるこだわりを体感することができます。肘掛も緻密に位置を計算されているので、読書や電子書籍を読むのにも最適です。

価格:\213,400
サイズ:W56×D53×H77cm(SH46cm)
素材:ブナ材

 

日本の木製椅子6選

⑧HIROSHIMAアームチェア【マルニ木工】

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温かみのあるオーク材を使用したアームチェアです。座ったときや触れたときに「木」というものを感じることができます。オーク材独特の虎斑(とらふ)模様も特徴的です。

マルニ木工は、国内外の企業のデザインを多く手がけています。HIROSHIMAアームチェアは、この英国王室芸術協会から複数回称号を獲得したことのあるプロダクトデザイナー、深澤直人氏を招き入れ設計開発されたものです。世界の定番となるようなデザイン性の高さと、オーク材の温かみのある素材感がレイアウトする空間に高級感を与えます。

価格:¥147,400~161,700
サイズ:W56×D53×H76.5cm(SH42.5cm)
素材:オーク材

 

⑨Bo Chair【宮崎椅子製作所】

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徳島県にある宮崎椅子製作所は、完全受注生産で作成される職人の高い技術力と座る人へに配慮を極限まで突き詰めた椅子を多く販売しています。

このBo Chairは小泉誠氏がデザインしました。スポークに加わる力、背のフレームと座面の締まり具合など細かいところまでも緻密に計算されているので、座り心地がよく読書などをしやすい設計になっています。受注生産なので木材の種類や椅子の座面高さも指定可能です。

価格:¥57,420~76,120
サイズ:W42×D48×H85cm(SH41cm)
素材:ブナ、アッシュ、ケヤキ、レッドオーク、ウォールナット、ナラ、チェリー

 

⑩CRESCENT アームチェア【飛騨産業】

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クレセントシリーズのアームチェアは、ゆったりとした大きめでゆとりのある空間を得ることができる、カラーバリエーションも豊富な椅子です。

おすすめポイントは、座る人を受け入れてくれるような安心感を与える点です。記事冒頭でもご紹介した座面に座繰りのあるタイプなので、腰かけたときに自然にフィットします。また、地面に向かって広がる脚が椅子の安定感を保っているので、片側のアームに体重をかけても倒れる心配もありません。
木目も繊細で美しく、空間に安らぎを与えてくれます。

価格:¥74,800
サイズ:W62×D50.5×H71cm(SH39.5cm)
素材:ビーチ

 

⑪CASTOR CHAIR【KARIMOKU NEW STANDARD】

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Kチェアやロビーチェアで有名なカリモク。そんなカリモクの新たなブランドライン、カリモクニュースタンダードのスタッキングチェアです。見た面だけでなく重量も4.3kgと軽く、小さなお子様や年配の方も使いやすく設計されています。また、空間にレイアウトした際にも軽やかな印象です。

円形の座面とその下にクロスしたバーがデザインのアクセントになり、重ねた際も螺旋状に美しくまとまります。カリモクならではの歴史ある技術が活かされ、長い年月愛用することができる高品質なのもおすすめポイントです。

価格:36,300
サイズ:W42.4×D50.6×H80.7cm(SH35.8cm)
素材:ナラ

 

⑫木座チェアー【木と暮らしの工房】

https://muku-store.com/products/detail.php?product_id=9054

背もたれ・アーム・座面など、パーツのすべてから心地よさが伝わってくるデザインです。
自然豊かな旭川でひとつひとつ丁寧に作られており、腰をかけたときやアームに触れたときにホッとするような安心感に包まれます。
木肌の風合いを活かすオイルフィニッシュで仕上げているので、ご自身でメンテナンスをしていくことにより経年変化の味わいを楽しむことができます。

「木を育てていく」ような、愛着のあるとっておきの一脚として長く愛用できることがおすすめのポイントです。

価格:¥78,408
サイズ:W56×D48×H70cm(SH42cm)
素材:オーク(ダークカラー、ミディアムカラー)

 

⑬MK01チェア【nyubel】

https://shop.amocc-furniture.com/mk01-chair-board-seat.html

背もたれから座面までの一枚板のシルエット、アームから斜めに伸びた脚のデザインが印象的な椅子です。
どの角度から見ても美しく、木の親しみやすさがありながらどこか上品さも感じます。
ポイントは座ったときに自然とフィットする座面の傾斜。滑らかなカーブが腰を包むように、無理のない姿勢でくつろぐことが可能です。

「新しいベーシック」を意味するブランドネームの通り、日常に溶け込みつつデザインのある豊かな暮らしが実現するでしょう。

価格:¥33,000~40,700
サイズ:W55×D53×H76.5cm(SH42.5cm)
素材:ホワイトオーク、ウォールナット

 

木製のシンプルな椅子で暮らしを楽しく

シンプルで高級感のある木製の椅子を紹介しました。
素材本来の体感できるのが木製の椅子のいいところです。また、空間にぬくもりと安心感を与えるため、家族やゲストが集まるリビングにもぴったりと言えるでしょう。
素材とデザインだけでなく、読書や勉強など目的にあわせて選ぶのもポイントです。ぜひこだわりのある素敵な木製椅子をご自宅にレイアウトしてくださいね。

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