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【プロが解説】寝室のカーテンは遮光にすべきなのか。上質な寝室を実現する実例も合わせてご紹介

浦辺愛美
著者:浦辺愛美 (インテリアコーディネーター)

大手インテリア販売店で10年勤務。顧客へのコーディネート提案と従業員の家具知識教育に携わる。インテリアコーディネーター・色彩検定1級だけでなく、宅地建物取引主任者を独学で取得。趣味は旅行で、旅先でのインテリアチェックは欠かせません。現在、夫と3歳の娘との3人暮らし。子供がいても散らかりにくい、シンプルで機能的なインテリアを実践。見た目だけでなく、住む人の使いやすさを考えたインテリアを提案します。

寝室のカーテンを選ぶ時にまず気になるのは「遮光機能が必要かどうか」という点ではないでしょうか。遮光カーテンはお部屋をしっかりと暗くして安眠を助けてくれる反面、価格が高い・色柄が少ない・重い印象になりやすいなどのデメリットもあります。

今回は寝室に遮光カーテンを選ぶべきかどうかを様々な角度から解説します。好みだけでなく、生活スタイルや窓の位置によっても遮光性能の必要性は変わりますし、選ぶ時に気をつけたいポイントも違います。この辺りを押さえておくと「期待していたイメージと違った…」ということが防げます。遮光派にも非遮光派にも知ってほしい、上質な寝室のコーディネート例を交えてわかりやすくお伝えします。

この記事を参考にカーテンを選び、心地よく過ごせる寝室を手に入れましょう!

生活スタイル・窓の位置から考える寝室を遮光カーテンにすべきか否か

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寝室に遮光カーテンを選ぶべきかどうかは、そこに住む人の生活スタイルと窓の位置から考えると失敗しません。遮光カーテンが適している代表的なケースは以下の3つです。

  • 昼夜関係なくぐっすり眠りたい
  • プロジェクターなどで映画鑑賞を楽しみたい
  • 隣近所の灯りや街灯・駐輪場などの光が気になる

具体的に見ていきましょう。

昼夜関係なくぐっすり眠りたい

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まず遮光カーテンを検討してほしいのが、夜勤などで日中に眠る生活スタイルの方です。寝室に外の光が入り明るくなってしまうと熟睡しづらくなり、眠りの質が低下します。日中のお部屋の暗さを確保するためには、遮光カーテンが必須になります。

プロジェクターなどで映画鑑賞を楽しみたい

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ポップインアラジンなど照明型プロジェクターが近年人気を集めていますが、寝室でプロジェクターを利用する方にも遮光カーテンがおすすめです。プロジェクターは光で映像を投影するため、周囲が明るいと見づらくなってしまいます。

テレビを置く場合でも遮光カーテンがあれば外の光の影響を受けずに集中して見ることができます。特に日中ベッドでくつろぎながらテレビ鑑賞をしたい方は、カーテンの遮光性に注目して選ぶと映り込みがなく快適に視聴できます。

隣近所の灯りや街灯・駐輪場などの光が気になる

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窓の位置によっては夜間の外の光が気になる場合があります。例えば、隣近所のお部屋の灯りや街灯・駐輪場や駐車場の照明などです。起きている間は気にならない小さな灯りでも、いざ寝るときには意外とまぶしくて気になるものです。そういったケースにも遮光カーテンが有効です。

遮光が不要なら好みで選んでOK

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上記3つのケースに該当しない方は、お好みに応じて遮光・非遮光を選んで問題ありません。カーテンに限らず、ブラインドやロールスクリーンなどを選んでも良いでしょう。

非遮光カーテンが適しているのは「ナチュラルな風合いのものが好み」「生地やデザインにこだわりたい!」という方です。遮光カーテンは黒糸を織り込んだものやラミネート加工したものなど人工的な感じがする製品が多くなり、デザインの幅も非遮光カーテンと比較すると限られてしまいます。また、子供の寝室はあえて非遮光カーテンを使用して朝日を感じて起きられるようにするのも一案です。

上質な寝室を実現するカーテンを取り入れるポイント

心が安らぐ色を選ぶ

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寝室のカーテンを選ぶ際に、まず注目したいのはカーテンの色です。就寝前にリラックスした気持ちで過ごすことは良質な睡眠をとるための大事なポイントです。そのため、心が落ち着く色を選ぶことが大事です。おすすめはベージュ・ブラウン・グレーなどのやわらかな色味やブルー・グリーンなどの沈静色です。その中でも彩度の低い落ち着いた色味を選ぶと良いでしょう。

反対に、レッドやオレンジなどの明るく元気なイメージの色やビビットな原色などは避けた方が無難です。無意識のうちに興奮してしまい、眠りが浅くなる可能性があります。

遮光タイプは光漏れに注意

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暗くないと眠れない方に注意してほしいのがカーテン周辺からの光漏れです。カーテンと窓枠や床との隙間があくと光漏れが起こってしまい、思ったほど暗くならない場合があります。上の写真でもわかるように、遮光性能の高いカーテンほど遮光されている部分との対比で光漏れが目につきやすくなります。

光漏れを回避するためにはカーテンのサイズが重要です。カーテンの幅はカーテンの仕様にもよりますが最低でも「カーテンレールの長さ+5%以上」の余裕を持たせましょう。横幅に余裕がないと生地が真下にストンと落ちずに生地中央に向かって引っ張られてしまい、カーテンの両端に隙間が発生します。カーテンの丈は床にするくらいの長さにしましょう。腰高窓の場合は、最低でも窓枠下20cm程度は長めにしておくと安心です。

また、カーテンレールの取り付け方にも注意が必要です。窓枠内取り付けではほぼ間違いなく窓枠との間に隙間が空き、光漏れが発生します。室内の暗さを重要視する方は窓枠外に窓枠よりも長いカーテンレールを取り付けましょう。

リターン加工で遮光性・断熱性アップ

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見た目をスッキリとさせたい方にはリターン仕様のカーテンがおすすめです。カーテンの両端のフックを固定ランナーやリターン金具に取り付けて、カーテンをレールの端まで回すことでリターン仕様になります。

見た目だけではなくカーテンの横からの光漏れや冷気の侵入を阻む効果があるため、より快適に過ごせるようになります。細部までこだわりたい方には検討の価値が十分にあります。

遮光派も非遮光派も参考にしたい!色別おしゃれな寝室カーテンコーディネートサンプル15選

寝室×グレーカーテンの場合 3選

空間になじむカーテン×アクセントとなるレールでメリハリを

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インテリアのトーンに合わせて、柄が控えめに入ったグレーのカーテンを使用しています。カーテンは周囲になじませていますが、カーテンレールはブラックを合わせることでお部屋の雰囲気を引き締めています。さりげない柄ややわらかな素材感で、モノトーンでもフェミニンな優しさの感じられるコーディネートが実現します。

ドレープの美しさが映えるシンプルなカーテン

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腰高窓ですが天井からカーテンを吊ることで空間を広く見せています。シンプルな無地のカーテンですが、生地をふんだんに使っているためドレープの美しさが楽しめる上質な仕上がりです。また、生地が大きい分だけ断熱効果も高まり、快適性もアップします。

ブルーグレーで空間にまとまりを

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淡いグレーを基調としたインテリアとベッドリネンのネイビー・マスタードイエローは少しテイストが異なりますが、カーテンのブルーグレーが入ることで浮かずにアクセントとなっています。面積の大きいカーテンの色を橋渡しにすることでコーディネートの幅を広げた上級テクニックです。

寝室×ネイビーカーテンの場合 3選

テーマカラーに絞ってスッキリと

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ホワイト×ネイビーのカラーリングで、クリーンで上品な印象の寝室になっています。壁の無地のネイビーに対してカーテンには柄を入れて変化を出しています。ネイビーばかりだけでは重くなってしまいますが、カーテンレール・シェード・ベッド・床にホワイト~アイボリーを使っているため十分に明るさを感じられます。

立体感のある生地でさりげなく上品に

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間仕切りに使用したカーテンの立体感のある生地が高級感たっぷりです。遮光1級で重量感のある生地ですが、適度な光沢が暗さを中和して高級感のある雰囲気を醸し出します。柄ではなく風合いでさりげない上質感を感じさせます。

センタークロスでエレガントな窓周りに

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カーテンを普通に開けるのではなく、中央を固定したセンタークロススタイルにすることで装飾性を高めています。非遮光のネイビーカーテンは適度に外の光をやわらげて、お部屋に明るさを感じさせてくれます。ダークトーンでまとめたシックなコーディネートですが、カーテンレールとタッセルフックにホワイトを取り入れることで窓周りにも抜けを作っています。

寝室×ブラウンカーテンの場合 3選

非遮光カーテン×遮光シェードで機能的に

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自然素材ならではのざっくりした風合いがナチュラルインテリアにマッチしています。カーテンは非遮光ですが、シェードが遮光タイプなので必要に応じて調光が可能です。ナチュラルな素材・色味で世界観を損なわずに、機能性も確保した真似したいコーディネートです。

小窓のカーテンは分離させてスッキリと

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写真右手の小窓部分のドレープカーテンは、個別にせずに全体で一組を設置しています。ドレープカーテンを開けているときに隠れる窓が最小限で済むので、小窓での採光に適しています。カーテンを閉じればスッキリするのもメリットです。反対に、レースカーテンは各窓内に分けて設置することで存在感を最小限にしています。

視線をコントロールしてカーテンをなじませる

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自然素材を主体にしたアジアンコーディネートには、人工的な雰囲気のある遮光カーテンは合わせづらいもの。しかし、ウォーターヒヤシンスの家具とも合わせやすいブラウンのカーテンを選べば浮きにくくなります。さらに、カーテンの手前にパーテーションを置いて見える面積を減らすことで存在感を極力減らしています。隣の壁面のライトとタペストリーに視線を集めるのもカーテンを悪目立ちさせない良いアイデアです。

寝室×ホワイト・アイボリーカーテンの場合 2選

シャープシェードがしっくりとなじむ

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ホワイトのシャープシェードは昔ながらの和の建具のような雰囲気が感じられます。ミニマルなデザインがシンプルな和モダン空間にぴったりです。直線的なデザインは和の空間によく合うため、プリーツシェードや木製ブラインドなどもおすすめです。

トーンを合わせたカーテンで脇を固める

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カーテンをベッドリネン・ソファと同じアイボリーでまとめてスッキリとさせています。トーンをそろえてなじませることで、ヘッドボードの間接照明や壁の質感などのフォーカルポイントにちゃんと視線を誘導します。カーテンやベッドリネンなど面積が広い部分を脇役に回して、主役を引き立てる引き算のコーディネートです。

寝室×グリーンカーテンの場合 2選

やさしさをプラスするベルベット生地

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シャビーインテリアと相性が良いミントグリーンをカーテンに取り入れています。くすみ感のある色が空間にマッチしながらも、グリーンならではの優しくナチュラルな雰囲気を感じさせます。ベルベット生地があたたかみを足してくれて、冷たくなりがちなシャビーインテリアに温度感を与えています。

ダークグリーンでラグジュアリーに仕上げる

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ベージュが基調のコーディネートにはダークブラウンのカーテンを合わせることが多いですが、ダークグリーンを合わせて一味違う仕上がりにしています。木製インテリアとの相性も抜群でお部屋に高級感がプラスされます。ダークグリーンは落ち着いた色合いでさまざまなインテリアに合わせやすいため、カーテンの色選びに迷う方にぜひおすすめしたい色です。

寝室×ブラインドの場合 2選

朝の光を存分に味わえる木目ブラインド

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スマートな木目ブラインドがベッドの細いフレームとよく合っています。ナチュラルなコーディネートにぴったりのブラインドですが、スラットの隙間から光を通してしまうためカーテンよりも遮光度は下がります。まぶしさが気になる方はカーテンと組み合わせると良いでしょう。

建具と色を合わせてスマートに

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建具とリンクした木目ブラインドが、和の寝室にモダンな雰囲気を足しています。右側のブラインドの中央付近に縦一列に見えるのはラダーコードの穴からの光漏れです。ブラインドの仕様上どうしてもこのような光漏れが起こってしまいますが、気になる方はラダーテープがついてるブラインドを選ぶと改善されます。

まとめ

快適で上質な寝室を実現するためには、カーテンのデザインだけではなく遮光などの機能がとても重要です。しかし、人によって・窓の位置によって必要な機能は変わります。ご自身に必要な機能を見極めて、寝室のインテリア性・快適性をワンランクアップする最適なカーテンを選びましょう!