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【プロが解説】和室にカーテンはありなのか?おしゃれな和室を実現するポイントを実例を使ってご紹介

浦辺愛美
著者:浦辺愛美 (インテリアコーディネーター)

大手インテリア販売店で10年勤務。顧客へのコーディネート提案と従業員の家具知識教育に携わる。インテリアコーディネーター・色彩検定1級だけでなく、宅地建物取引主任者を独学で取得。趣味は旅行で、旅先でのインテリアチェックは欠かせません。現在、夫と3歳の娘との3人暮らし。子供がいても散らかりにくい、シンプルで機能的なインテリアを実践。見た目だけでなく、住む人の使いやすさを考えたインテリアを提案します。

和室には障子というイメージを持っている方は多いのではないでしょうか。ですがカーテンも意外と合うのです。

むしろ、子供やペットがいるご家庭にはメンテナンスが簡単なカーテンの方がおすすめです。色柄も豊富なので選ぶ楽しみが広がりますし、UVカットなどの機能カーテンを選べば畳や家具を日焼けから守ることもできます。

今回はカーテンで作るおしゃれな和室のポイントを紹介します。和室に合わせるときの注意点やおしゃれに見せるポイント・実際のコーディネート例を参考に、和室に合ったカーテンでおしゃれなお部屋を作りましょう!

和室にカーテンを合わせる場合の注意点

カーテンレールの取付は壁の下地に注意

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和室にはカーテンレールがついていない場合が多いです。まずはレールを問題なくつけられるかどうかを確認しましょう。

一般的には、鴨居の上にカーテンレール用の取付金具(ブラケット)をビス留めしてレールを取り付けます。その際、開け閉めしても落ちないようにするため、ボードではなく下地が入っている部分に取り付ける必要があります。下地確認の器具はホームセンターでも手に入るので、ご自身で取り付ける場合は必ずチェックしてください。

レールがつけられない場所や小窓などには、突っ張りタイプのカーテンレールを使用しましょう。突っ張りタイプは壁に傷をつけないため、賃貸のお部屋でも安心して使用できます。窓枠内に収まりスッキリした仕上がりになりますが、どうしても隙間ができてしまうため光漏れは発生します。寝室での使用には注意が必要です。また、商品によって耐荷重が決まっているので使用したいカーテンの重量にあったものを選びましょう。

和の世界観にマッチした柄を選ぶ

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和室には落ち着きを求める方が多いのではないでしょうか。そこに主張の強い柄をもってくると和の世界観が損なわれてしまいますので、基本的には無地のカーテンがおすすめです。

それでも柄のあるカーテンを選びたいのであれば、和の伝統柄がおすすめです。上の写真は麻の葉という日本古来からあるデザインで、モダンな印象の深い赤とのストライプでも和の心を感じる粋な仕上がりになっています。洋風の柄が良い方は、ベースの生地に溶け込むようなさりげないデザインのものを選ぶと良いでしょう。

和室にカーテンをおしゃれに合わせる場合のポイント

目指すイメージに合った色・トーンを選ぶ

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落ち着く空間にしたい場合は、くすみのあるグリーンやブラウンがおすすめです。草や木などを連想させる自然を感じる色なので、和の世界観ともよく合います。ピンクやオレンジなど一見和室に合わなそうな色を取り入れたい方は、ビビットな色ではなくくすんだ色を選ぶとマッチします。

モダンなお部屋にしたい場合は、モノトーンや深みのある色を選ぶと空間がぐっと引き締まります。あえて柄物を合わせるのも雰囲気が変わって面白いです。

自然素材なら雰囲気抜群

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畳や長押・鴨居など、和室には多くの自然素材が使われています。そのため、カーテンも自然素材のものがよく合います。

例えば、コットンや麻などはナチュラルな風合いが和室にぴったりで、ざっくりとした生地を透過する光がやさしい印象を醸し出してくれます。竹や和紙なども、より和の雰囲気を盛り上げてくれます。色柄で楽しむというよりも風合いを楽しめるのが自然素材の良いところです。

長く使うカーテンは見た目だけでなく、メンテナンスの手間も考慮することが重要です。自然素材はお手入れが難しいと感じる方は、ポリエステルなどの化学繊維のものを選びましょう。化学繊維のものでも和室に合わせられるデザインは見つかります。その場合は色柄にこだわって選び、和室の良さを引き立てましょう。

カーテン以外のアイテムですっきり見せる

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すっきりとした印象にしたい場合や小窓などには、カーテンよりも圧迫感を感じにくいロールスクリーン・プリーツスクリーンやブラインドが良いでしょう。

ロールスクリーン・プリーツスクリーンは、やさしく光を通す和紙や木・竹など和室にぴったりのものが多く、素材の風合いを楽しめるため人気です。ブラインドは木製を選べば和室にもすっと溶け込みます。シャープな印象になるので、和モダンやシンプルなコーディネートによく合います。

また、これらは基本的に上下開閉なので、まぶしい太陽光を遮りながら外の景色を楽しむといったことも可能です。庭に面したお部屋や景色の良い窓にの場合は、ぜひ検討したいです。

和室にカーテンを合わせる参考にしたいおしゃれな和室カーテンコーディネートサンプル15選

リビング隣接の和室の場合 3選

心安らぐ和と北欧のミックススタイル

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和室で北欧モダンを楽しむコーディネートです。カーテンは畳と同じトーンのグリーンにすることで空間にしっくりとなじんでいます。フロアランプやアートが北欧のあたたかみを感じさせて、ほっこりと一息つける空間になっています。色の主張はおさえて、ウォールナットなど素材の風合いを楽しむ大人のインテリアに仕上がっています。

ラフにくつろぐ床座スペース

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リビングと合わせて洋風にまとめています。和の雰囲気を楽しむというよりも、ラフに床座でゆったりとくつろげる空間です。ミドルブラウンの天井や扉が印象的なので、畳やカーテンは存在感の少ないものを選んだ引き算のコーディネートですっきりさせています。

庭を楽しむ憩いのお部屋

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カーテンシェードでまぶしさを軽減しながら外の景色も楽しめます。伝統紋様の青海波を思わせる柄がさりげなく入っていて和室にぴったりです。

ペンダントライトは光源を隠したデザインで、やわらかな光がお部屋を照らしてくれます。ナチュラルカラーで統一されたインテリアに、卓上の黒いプレートが高級感を感じさせ、添えられた季節を感じる植物に風情を感じます。

客間の和室の場合 3選

縁側から光が差し込む明るい和室

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縁側に設置したカーテンは外の景色になじむグリーンでさわやかな印象です。光を通す素材なのでお部屋が暗くならず、心地よい明るさが感じられます。

座椅子やテーブルにはモダンなデザインのものを取り入れていますが、ナチュラルカラーなので和室でも浮きません。存在感のある和紙のライトが、やわらかくほっこりした雰囲気を生み出しています。

テーブルコーディネートとのリンクを楽しむ

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奥ゆかしいハナミズキの柄が美しい生地を、カーテンとテーブルランナーに取り入れています。洋風のコーディネートによく使われるテーブルランナーですが、紺色のランナーと重ねることで格式高い和モダンな雰囲気を作っています。レースカーテンをシェードにしているのもポイントです。まぶしさを抑えながらきれいな庭を眺められます。

東洋の雰囲気漂う個性的なお部屋

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ロープカーテンを使用した独創性の高いコーディネートです。機能性よりも装飾性を重視したロープカーテンがオリエンタルな空間にマッチしています。

畳の上に敷いた藍色のラグは雰囲気を盛り上げるだけでなく、チェアやテーブルの脚で畳が傷つくのを防ぐ効果もあります。畳の上にラグは不思議に思うかもしれませんが、脚付き家具を利用する時はぜひ取り入れたいアイテムです。

寝室の和室の場合 3選

高級そうなのに気張らない和洋折衷スタイル

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ベッド裏にフォーカルポイントを置いた寝室です。一見シックな空間ですが、ベッド下のウッドパレットやカーテンのタッセルクリップなどラフな部分もある面白い組み合わせです。

壁やベッドリネンがダークカラーなので、カーテンはアイボリーでお部屋を明るくしています。ペンダントライトは和風ですが、ターコイズのチェアやベッドサイドのランプには洋風なものを使ったミックススタイルでワンランク上の和洋折衷を楽しめます。

洋風の要素が溶け込んだ町家の一室

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シンプルな無地のカーテンですが、生地をふんだんに使っていてゴージャスな印象です。障子と合わせて使うことで、日中は光を取り入れて和の雰囲気を楽しむ・就寝時は光を遮って深く眠れるなどの使い分けができます。

町家の雰囲気が残る室内に合わせて、家具は暗めの木目で統一しています。ヘッドボードや脚が細いデザインのベッドを選ぶことで暗い色でも圧迫感が少なく、空間になじんだ和のレトロな印象を感じさせます。

朝日が気持ち良いミニマルベッドスペース

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朝日で目が覚める気持ちよさを感じさせてくれるようなミニマルなベッドルームです。装飾をそぎ落としたシンプルな空間に潔い白のレースカーテンがすっと溶け込んでいます。

同じ白でもベッドリネンにはストライプを用いて変化をつけています。ベッドサイドには何も置かずブラケットライトとすることで、床が広く見えてすっきりとした印象が際立ちます。

和室にロールスクリーン・プリーツスクリーンを合わせた場合 3選

和紙を通った光があたたかい居間

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ダブルタイプのプリーツスクリーンは、和紙から透ける光がぬくもりを感じさせます。上部に光を取り入れる薄手の生地・下部に目隠しになる厚手の生地を採用しています。

やわらかな曲線の座卓と丸い座布団が、直線が多くなりがちな和室にやさしい雰囲気を加えています。円卓ではなく三角に近い形なのでスペースを圧迫せず、少しモダンな印象になります。点在している焼き物も和の空気感を引き立てています。

昼も夜も自然を感じられる風情あるコーディネート

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すだれのようなロールスクリーンが適度に光を取り込み、空間にやわらかな表情を与えています。夜には外から聞こえる虫の声を楽しめそうな風流な空間です。暗い色を多用していますが、床が光を反射するため重さを感じません。建具と色をそろえた行灯もこの世界観にぴったりと合っています。

スクリーンで空間の使い方を自在に変える

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やわらかなグリーンのスクリーンがリビングと和室をゆるやかに分けています。くすんだ色合いがナチュラルな雰囲気で、どちらの空間にもマッチしています。普段はスクリーンを上げて広々と、来客時はスクリーンを閉めてプライベートスペースにするなど使い方を自在に変えられるので、小さい子供がいる家庭や来客が多い家庭におすすめです。

和室にブラインドを合わせた場合 3選

木部の色目にこだわった和のスペース

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リビングとの境目に木製ブラインドを使用しています。和室の建具とインテリアの色を統一するのは王道のテクニックですが、さらにブラインドもそろえているのがより上品な印象になっています。

高級旅館を思わせる端正な寝室

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小上がりの寝室にブラインドを合わせています。ブラインドだけでなく、建具や枕元の行灯も全て直線的なデザインで端正な印象になっています。シンメトリーな配置と間接照明が格式ある老舗旅館のような高級感と非日常感を演出しています。

縦のラインが美しくシャープな窓辺

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和のダイニングに縦型ブラインドを合わせています。縦型ブラインドは洋のイメージが強いかもしれませんが、自然を感じる木目調を選ぶと和室にもよく合います。縦の空間の広がりを感じられるので、天井が低いお部屋にもおすすめです。

まとめ

和室をおしゃれにするカーテンについて紹介しました。

選択肢が多くて好みの色柄を見つけやすいカーテン、素材によって印象が大きく変わるロールスクリーン・プリーツスクリーン、スッキリとモダンに仕上げられるブラインドなど、和室に合うウィンドートリートメントは豊富にあります。

まずは窓周りから理想の和室づくりを始めてみましょう。