Hello Interior 思い描いた部屋に住もう

   

【ベルベットカーテンを極める】素材を活かしたラグジュアリーなインテリアを実現。実例でたっぷり解説

浦辺愛美
著者:浦辺愛美 (インテリアコーディネーター)

大手インテリア販売店で10年勤務。顧客へのコーディネート提案と従業員の家具知識教育に携わる。インテリアコーディネーター・色彩検定1級だけでなく、宅地建物取引主任者を独学で取得。趣味は旅行で、旅先でのインテリアチェックは欠かせません。現在、夫と3歳の娘との3人暮らし。子供がいても散らかりにくい、シンプルで機能的なインテリアを実践。見た目だけでなく、住む人の使いやすさを考えたインテリアを提案します。

独特の光沢が上品な印象を醸し出すベルベットのカーテンは、ラグジュアリーな雰囲気と存在感のある華やかな佇まいが魅力的です。カーテン生地の中でも最高クラスの贅沢な素材なので、なかなか手を出しにくく感じるかもしれませんが、ベルベットが持つクラス感はお部屋の印象をワンランク引き上げてくれます。

今回はベルベットカーテンでおしゃれなインテリアを実現する方法を解説します。色別のコーディネート例もふんだんにご紹介しますので、この記事を参考にベルベットカーテンで上質な空間づくりを実現しましょう!

プロが教える!おしゃれなベルベットカーテンインテリアを実現する方法

ベルベットの生地の特徴は?ベロアとの違いも解説

https://www.pinterest.jp/pin/147704062769252911/

ベルベットは13世紀にイタリアで生まれた歴史のあるファブリックで、深い光沢と上質な手触りが特徴です。生地には厚みがあり、防音・断熱・保温効果に優れています。

ベルベットと似た素材にベロアがありますが、その違いは生地の作り方にあります。

ベルベットは経糸(たていと)と緯糸(よこいと)で構成される織物です。二重織りの一種で上下の生地を糸をつないだ状態で織り、あとでこの糸を切り離すことで毛足のある生地を作り出します。

これに対して、ベロアはニットと同じく編み物の一種で伸縮性があります。ループ状のパイルを編んでそれを短くカットすることで柔らかな手触りを生み出しています。

2倍ヒダや長め丈でさらに豪華な印象に

https://curtain-poppy.com/page/html/ml-7378.html

ベルベットカーテンの選び方は通常のドレープカーテンと変わりません。しかし、せっかくオーダーするのであれば「ヒダの量(1.5倍ヒダ・2倍ヒダ)」にこだわると、さらに高級感のある仕上がりにできます。

1.5倍ヒダ・2倍ヒダなどのヒダの量は、仕上がり幅に対して何倍の生地を使用するかを表わしています。一般的に既成カーテンは1.5倍ヒダ・オーダーカーテンは2倍ヒダとなっています。厚みがあり高級感のあるベルベットカーテンには、豊かなドレープが表現できて豪華な印象になる2倍ヒダがおすすめです。カーテンの山と谷がより深くゆったり感が出るため、ベルベットの光沢感も相まって奥行きが感じられる美しい仕上がりになります。

https://www.pinterest.jp/pin/1337074878564348/

また、カーテンの丈を床にたまるぐらいの長めにした「パドリングスタイル」もおすすめです。ヨーロッパでは定番のスタイルで、とてもドレッシーに仕上がります。

https://www.pinterest.jp/pin/70437483741915/

腰高窓の場合も、あえて床まである丈の長いカーテンをつけてみてはいかがでしょうか。縦のラインを強調することで天井が高く見えて開放感が感じられます。より高級感があり、印象的な窓辺を演出できるでしょう。

クラシック・ホテルライクだけでなくシャビーにも

https://www.pinterest.jp/pin/283656476516173034/

重厚感があり豪華な印象のベルベットのカーテンは、クラシックやホテルライクインテリアとの相性が抜群です。生地が持つ高級感が存在感のある家具にも負けず、上質なコーディネートになります。合わせるレースもアンティーク調のものにすると、より雰囲気が出ます。

https://www.pinterest.jp/pin/25614291620018890/

ベルベットのカーテンは無地でシンプルなものも多く、モダンやアーバンテイストにもよく合います。スタイリッシュなハトメスタイルやタックをとらないフラットカーテンなど、重厚感を感じにくい仕立てにするとスマートにまとまります。

https://www.pinterest.jp/pin/9288742971339049/

意外かもしれませんが流行のシャビーテイストにもベルベットカーテンはマッチします。アンティークな雰囲気のインテリアに高級感のあるベルベットカーテンを合わせることで、お部屋がワンランク上のラグジュアリーな空間に生まれ変わります。ニュアンスカラーを選ぶと世界観にぴったりとフィットします。

重厚さなら濃い色・エレガントさなら淡い色を選ぶ

https://www.pinterest.jp/pin/747527238146648573/

ベルベットカーテンの重厚感を活かしたい場合は、ディープトーンのカーテンを選びましょう。濃い色でもベルベットなら光沢感がよく表れて明るさを感じられます。暗めの色でまとめたコーディネートでも重くなりすぎません。

https://www.pinterest.jp/pin/217298750760712733/

エレガントに仕上げたい場合は、淡いトーンのベルベットカーテンはを選ぶとおしゃれ度がぐっと上がります。通常のカーテンで明るい色を選ぶと軽い印象になりやすいですが、ベルベットなら適度な重量感があるので落ち着きのあるラグジュアリーな雰囲気になります。

ベルベットのカーテンは春夏でも使えるか?を考える

https://www.pinterest.jp/pin/9359111715689669/

「重厚感のあるベルベットカーテンは春夏には向かないのではないか」と思う方もいるかもしれませんが、ベルベットカーテンは季節問わず使えます。むしろ、目の詰まったベルベット生地は遮熱効果にも優れているため、夏場の日射対策にも有効です。春夏に合った爽やかさや軽やかさを出したい方は、明るい色や淡い色を選ぶのがおすすめです。

ベルベットカーテンインテリアを極める!アイディア満載インテリア実例 10選

重くないブラックカーテンで上品に

https://www.pinterest.jp/pin/340514421831306819/

ベルベットならではの光沢感によって、ブラックのカーテンを選んでも意外と重くなりません。それでいて、しっかりとした生地の厚みや重厚感が上質な印象を与えてくれます。ブラックを多用したインテリアでもベルベットや革・樹脂・金属など素材を変えることでさまざまな雰囲気を楽しめます。

バランスを合わせて高級感を

https://www.sangetsu.co.jp/product/detail/SC3667/

プレーンなグレーのベルベットカーテンですが、カーテンバランスを合わせて高級感のある仕上がりになっています。大きめにとった箱ヒダの内側に見えるオレンジが、モノトーンのインテリアに遊び心をプラスしています。

クラシック柄×ベルベットで豪華な印象に

https://curtain-poppy.com/page/html/ih40302.html

五洋インテックス・インハウスのオルレアンは、クラシカルな紋様が重厚感たっぷりでアンティークなインテリアによく合います。クッションを共布にするのはコーディネートに一体感を出す定番のテクニックですが、こちらでは柄を合わせながらも色をずらしています。共通項を残して少し変化を加えることで変化のあるインテリアを実現できるのでぜひ取り入れたいですね。

濃緑のベルベットで高級リゾート風に

https://www.pinterest.jp/pin/152207662394776234/

自然の色を活かした素材感が感じられるアイテムの中に、深みのあるグリーンのベルベット生地が見事になじんでいます。あえて、天井から床まである丈の長いカーテンを使うことで開放感が感じられます。トランクケースや天蓋ベッドなど非日常感のある個性的なインテリアですが、落ち着いた色使いとベルベットカーテンの重厚感によって高級リゾートホテルのような雰囲気を醸し出しています。

落ち着いたトーンでも光沢感で重さを緩和する

https://curtain-poppy.com/page/html/ih48808.html

インハウスのトスカーナはブラウンの無地カーテンですが、見る角度によって色の濃淡が変わり深い味わいがあります。ベルベット生地が光を反射してくれるので、濃い色の壁でも暗さを感じさせません。

明るい色でも重厚感たっぷりに

https://www.monreve-japan.jp/works/11943/

内装も家具もゴージャスな印象で重厚感たっぷりのお部屋に、それに負けない存在感のあるゴールドベルベットのダマスク柄カーテンを合わせています。明るい色でも面積の大きさやベルベットの重量感・厚みによってかなりの迫力が感じられます。幅広の窓には継ぎ目が出ない横使いの生地を使用したり、谷部分で柄合わせして仕立てるときれいに仕上がります。

エレガントに映えるストレートバランス

https://www.monreve-japan.jp/works/12679/

エメラルドグリーンの鮮やかなカラーが映えるストレートバランス&カーテンです。曲線が美しい家具とは反対に、スッキリとしたフラットデザインのカーテンバランスを採用して、甘すぎない大人のエレガントスタイルを完成させています。アイボリーのトリム・ロープタッセルをつけることで、家具の色との調和がとれて良いバランスになっています。

柄入りベルベットでさりげなく華やかに

https://www.interior-nagashima.com/-%E3%83%AA%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%83%A9/-%E3%83%89%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%97%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%86%E3%83%B3/p-fd-53424-53426-36929/

リリカラのアイボリーのベルベットは、綿とレーヨンによるしっとりと上質な手触りで高級感たっぷりです。ニュートラルな色で一見シンプルに見えますが、華やかで立体感のある植物柄が豊かな陰影を生み出してインテリアに彩りを添えてくれます。色ではなく質感でさりげなく柄を楽しむ大人のフェミニンコーディネートです。

モールディングとバランスで曲線美を

ミツワインテリア

スイスが誇る一流のインテリアファブリックブランド クリスチャン・フィッシュバッハのヴァレーゼで、腰高窓を掃き出し窓のように大きく見せています。パープルのスタイルカーテンに合わせたスワッグ&テールバランスは美しい曲線が優雅かつダイナミックで、ベルベットならではの光沢感・陰影がプリーツの奥行きをさらに深めています。

また、窓と天井の間に配したモールディングもエレガントなインテリアにぴったりのアイテムです。西洋建築でよく使われるモールディングをカーテンボックスに取り入れることで、上品で美しい窓周りを演出できます。

緻密なデザインが活きた調度品のようなカーテン

https://www.manas.co.jp/interiorlibrary/products/detail/20021144

ウィリアム・モリスのSunflower Velvetというデザインで、様式化されたひまわりを鮮やかな色使いで表現しています。総柄でダイナミックなデザインは思わず見とれてしまう美しさで、お部屋のフォーカルポイントに最適です。シックなブラックのクロスを合わせることで、カーテンの上質感が引き立ちます。

この他にも、モリスはMORRIS ROUEN VELVETSの中で多くのベルベットデザインを残しています。存在感がありインスピレーションをかきたてられるような逸品が数多くあるので、ラグジュアリーやクラシックテイストが好きな方はぜひチェックしてみて下さい。

まとめ

ベルベットのカーテンは高価なものが多く手を出しにくいと思われがちです。しかし、1枚取り入れるだけでお部屋をワンランク上の上質空間に変えてくれるような存在感があり、インテリアに与える影響の大きさを鑑みると価格以上の価値はあります。

クラシックからモダンまで幅広いインテリアテイストに合いますので、お部屋にぴったりのベルベットのカーテンを見つけて、他にはないラグジュアリーなコーディネートを楽しみましょう。