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【プロが教える】大人が楽しむ刺繍カーテンインテリア。エレガントな実例でたっぷり解説

浦辺愛美
著者:浦辺愛美 (インテリアコーディネーター)

大手インテリア販売店で10年勤務。顧客へのコーディネート提案と従業員の家具知識教育に携わる。インテリアコーディネーター・色彩検定1級だけでなく、宅地建物取引主任者を独学で取得。趣味は旅行で、旅先でのインテリアチェックは欠かせません。現在、夫と3歳の娘との3人暮らし。子供がいても散らかりにくい、シンプルで機能的なインテリアを実践。見た目だけでなく、住む人の使いやすさを考えたインテリアを提案します。

近年、プリント技術の向上によりおしゃれで安価なカーテンが多く生み出されていますが、やはり刺繍カーテンが持つ立体感や重厚感、細部までこだわった細やかな作りなどの魅力は唯一無二のものです。

今も昔も繊細でエレガントな美しさの際立つ刺繍レースカーテンや、華やかで重厚感のある刺繡ドレープカーテンは上質なインテリアの実現に一役買ってくれます。

今回は刺繍カーテンの選び方やインテリアのポイントをご紹介します。お部屋に合った刺繍カーテンの選び方を知って、ワンランク上のコーディネートを楽しみましょう!

プロが教える!おしゃれな刺繍カーテンインテリアを実現する方法

刺繍ドレープカーテンはインテリアテイストに合った柄の密度を選ぶ

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刺繍ドレープカーテンは、刺繍された柄の密度や柄がどのくらいの範囲に入っているかによって見え方が変わり、似合うインテリアのスタイルも変わります。

重厚感やゴージャスさを求める場合は、刺繍の柄の密度が高いものや生地全体に柄の入った総柄のカーテンを選びましょう。刺繍生地にはプリントでは出せない立体感や迫力があり、豊かな陰影や重量感はアンティークやクラシックテイストとの相性が良いです。

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刺繍の柄の密度が低いものや裾など一部分だけに刺繍を取り入れたものを選ぶと、刺繍の豪華な印象は残しつながら軽やかさやエレガントさを表現できます。アイボリーなど明るい色の生地を選ぶと、さらに軽さを出すことができます。フェミニンからカジュアルまで幅広く合わせられ、お部屋の上質感をプラスしてくれます。

レースの刺繍カーテンは裾に注目

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レースの刺繍カーテンには裾部分に個性が出ます。折り返しのあるものやスカラップ・マクラメがついたものなど様々な種類があり、裾部分の違いによって相性の良いアイテムが変わるので注目してみましょう。

裾にマクラメがついたものやスカラップになっている刺繍レースカーテンは、よりエレガントな印象になります。合わせるドレープカーテンは無地のものやカーテンシェードにするなど、スッキリとしたものを選ぶとバランスよく仕上がります。

ミツワインテリア

裾がプレーンなものを選ぶ場合は、チェーンウェイト入りのものを選ぶときれいなヒダ感を長く楽しめます。チェーンウェイト入りのレースカーテンは、裾部分にチェーン状になった重りを入れることで重心が下がり、裾が広がることなくきれいに納まります。特にカーテンの重量が軽くなってしまう小窓はチェーンウェイトの有無で美しさが納まりの良さがかなり変わりますので、ぜひ検討してみて下さい。

裾がプレーンな刺繍レースカーテンは比較的クセが少ないので、合わせるドレープカーテンを柄物にしたり、カーテンバランスを組み合わせたりとさまざまなアレンジができます。好みに合わせてコーディネートを楽しみましょう。

刺繍カーテンをアクセントにすればお部屋の上質感がアップ

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刺繍カーテンは、エレガントやクラシックなど高級感のあるインテリアに合わせるのが鉄板です。刺繍から繊細さや重厚感を感じられるため、インテリアの世界観を確立させてくれます。カラーレースなど存在感のあるアイテムを選んでお部屋のアクセントにするのもおしゃれです。

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「刺繍カーテンはラフなスタイルには合わないのか」というとそうではありません。ベースと刺繍の色のトーン差が小さいものや柄の密度が低いものを選ぶと、カジュアルやナチュラル・シンプルテイストにもマッチします。ラフなスタイルでも繊細で高級感のある刺繡カーテンをプラスすることで、他にはないオンリーワンの上質空間が演出できます。

さらに詳しく!プロが愉しむ刺繍をご紹介

繊細な刺繍レースカーテンなら最高級のトルコ刺繍を

世界的に有名なトルコ刺繍ですが、高い技術を活かした緻密で華やかな刺繍レースカーテンが多く生み出されています。裾がスカラップになったクラシックなものから、刺繍の中にスパンコールやラメ糸を散りばめたモダンなものまでさまざまなデザインが展開されています。映し出す影までエレガントなトルコ刺繍は、お部屋をさらに上品に格上げしてくれます。

繊細で美しいトルコ刺繍のカーテンはシックやアンティーク調のコーディネートによく合います。また、横使いの生地も多いため、幅が広い窓でも継ぎ目なくきれいに仕上げられるのも嬉しいポイントです。

ウィリアム・モリスの緻密なデザインを楽しむ

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近代デザインの創始者といわれるウィリアム・モリスが残した緻密なデザインは、刺繍で表現することでその存在感をさらに大きく増していきます。草花や樹木をモチーフとしたデザインが多く、そのどれもが細部にこだわった細やかな作りでずっと眺めていたくなる逸品です。掃き出し窓に大胆に取り入れても素敵ですし、小窓にさりげなく採用しても存在感があります。

花や植物以外のモチーフに注目

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刺繍カーテンといえば花や植物のモチーフが一般的ですが、その他の柄を選ぶとさらにオリジナリティのあるコーディネートが楽しめます。

ダマスク柄などのクラシカルな紋様は刺繍の繊細さ・上品さが際立ちます。裾のみに刺繍されたデザインをスカラップと組み合わせてフェミニンに、柄の密度は低めで全体に刺繍を施したデザインでナチュラルになど、幅広いインテリアと合わせられます。

 

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民族調などエキゾチックな柄の刺繍は、個性的なインテリアのスパイスになります。エスニックやモロッカン・アフリカンテイストなど近年人気のインテリアスタイルにマッチします。

刺繍カーテンインテリアを極める!アイディア満載刺繍モチーフ別インテリア実例 10選

花柄の刺繍カーテン

シックでシャビーな大人の花柄カーテン

ミツワインテリア

ウィリアム・モリスのジャスミン・エンブロイダリーは1872年にデザインされました。麻の生地にレーヨンの総刺繍で表現された草花が活き活きとしています。淡いトーンでまとめられているためインテリアとのなじみもよく、シャビーやフレンチシックなどによく合います。

輸入生地ならではの繊細で美しい生地ですが、とても繊細な素材なので西日が入る窓など紫外線による劣化が心配される場合は裏地を併用するのが良いでしょう。

ユニークなデザインを刺繍で上質に

https://www.manas.co.jp/interiorlibrary/products/detail/20017018

英国王室御用達のインテリアファブリックブランドSandersonの刺繍生地です。ユニークな花のモチーフが繰り返し刺繍されたインパクトのあるデザインは、柄×柄の上級コーディネートに上質感をプラスします。使用している色数は多いですが、各アイテムで色をリンクさせることで一体感を保っています。ソファ・ラグ・クッションなどのファブリックには柄物を入れる一方、その他の部分はアンティーク感のあるシンプルなものを合わせてバランスをとっています。

景色もカーテンの美しさも楽しめるボトムデザイン

https://www.manas.co.jp/interiorlibrary/products/detail/10340040

MANAS-TEXのフルレット2は、繊細な小花柄の刺繍をレースカーテンのボトム部分に施しています。一部分のみにデザインすることで甘すぎず控えめながらも存在感のあるカーテンになっています。窓枠のすぐ下から柄が始まるように調整しているため、外の景色をよく見せつつカーテン自体の見た目も美しく仕上がっています。ドレープカーテンとタッセルには同系色のシンプルなデザインを合わせて、レースカーテンが引き立つコーディネートとなっています。

植物柄の刺繍カーテン

奥行き感のある上質カーテンでお部屋を格上げ

https://www.manas.co.jp/interiorlibrary/products/detail/20020957

ウィリアム・モリスの影響を受けたケイト・フォークナーがモリス商会のためにデザインしたBrambleを染色と刺繍で表現したカーテンです。アンティーク感のあるインテリアにぴったりのニュートラルなカラーですが、キイチゴの葉と幹はレーヨン糸・綿花と果実はメタリックの撚糸で刺繍することで奥行きや動きが感じられる仕上がりとなっています。窓や椅子のデザインとリンクした黒のアイアンレールにラフにかけているのがさらにおしゃれ度をアップしています。

金箔糸の高級感が光るラフなカーテンシェード

https://www.manas.co.jp/interiorlibrary/products/detail/20020955

PURE MORRISのPure Arbutus Embroideryを、柄を楽しめるフラットなカーテンシェードにしています。ロールアップして2本のテープで固定するラフな作りのシェードにすることで、カントリー調のインテリアにしっかりと調和しています。

一見モノトーンで落ち着いた印象の生地ですが、刺繍の一部には金箔糸を用いていてさりげない高級感が光る逸品です。葉・茎・果実にそれぞれ違う素材の糸を用いて立体感や植物の力強さを美しく表現しています。

植物柄を幾何学的にモチーフ化したモダンレースカーテン

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MANAS-TEXのリーフィシアーは遠目にはジオメトリックな印象でありながら、近くで見るとツタ状に伸びた植物の躍動感が感じられる細やかなデザインが特徴です。植物モチーフがデザインに溶け込んでいるためナチュラルだけでなく、シックやモダン・スマートなインテリアにもよく合います。

その他の柄の刺繍カーテン

リネン×ダマスクで凛とした印象に

Lif/Lin

Lif/LinのForest seriesのダマスクをプレーンシェードにしています。フラットに見せることでファブリックパネルのように柄がはっきりと見えて、その美しさを堪能できます。リネン地独特のざっくりとした素材感とダマスク柄が持つ高級感が堅苦しくない上品さを表現して、シンプルインテリアのアクセントになっています。

バルーンシェードでやわらかさをアップ

https://blog.matusou.com/2018/06/tokyo_elegant.html

ラメ糸を用いたダマスク柄が美しい五洋インテックスのカミュというレース生地を、タックをとってやわらかなバルーンシェードに仕立てています。裾につけたトリムがさらなる高級感を引き出しています。合わせるドレープカーテンは無地でシンプルにまとめて、シェードが活きるコーディネートとなっています。

エレガントなクラシックデザインで上品に

https://www.dowdow.co.jp/SHOP/L-IS-53473-g.html

ニュートラルな色使いの中にラメの入った糸がきらめくゴシックモダンデザインのトルコレースです。立体的なコード刺繍で表現されたクラシックな文様は、ヴェルサイユ宮殿にも使われたヘリンボーンの床とぴったり合います。裾のスカラップデザインはフェミニンな印象が強く、お部屋に優しさやエレガントさを足してくれます。

モダンデザインの防炎レースカーテン

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フジエテキスタイルのシリウスは、モダンで重量感を感じさせる一風変わった防炎レースカーテンです。ダークブラウンの細いスパン糸で緻密に刺繍されていて、近くで見るとその美しさがさらに引き立ちます。シンプルなものが多い防炎レースカーテンの中でも一際デザイン性が高いので、高層マンションなどでモダンやホテルライクインテリアを目指す方におすすめです。

まとめ

刺繍カーテンは、プリントや織物には出せない立体感や細やかなディティールが最大の魅力です。

インテリア全体から見ると細かな部分にはなりますが、ミース・ファン・デル・ローエが「神は細部に宿る」と言っているように、細部へのこだわりがお部屋の完成度を大きく左右します。

お部屋のテイストに合った刺繡カーテンを見つけることは、おしゃれなお部屋づくりへの近道になります。妥協せずに理想的な刺繍カーテンを探してみましょう!