2021/02/27
【プロが選ぶ】秋のガーデニングに取り入れたい花7選。くすみ色やダークカラーをまぜてシックに演出
少し暑さの和らいでくる秋は、春に次いでガーデニングにもってこいの季節です。でも日本の夏の暑さが和らぐのは10月に入ってから、そしてクリスマスの飾り付けが恋しくなる11月中頃までのあいだはそれほど長くありません。
秋の庭での楽しみ方としては、夏の間育てた花苗の秋の開花や庭木になる実や紅葉を鑑賞するのが理想。でも秋になってからガーデンセンターで見つけた花苗を組み合わせて、秋らしくデコレーションする方法もあります。短い日本の秋、どうしたら効率よく、しかもおしゃれに秋らしく演出できるでしょうか。
赤や黄色に変わった鮮やかな葉の中にくすんだ変色が見つかるように、秋の花の寄せ植えはちょっとくすみ色やダークカラーをまぜてシックに演出するとおしゃれになります。そして実ものが豊富なのも秋ならでは。さて、今年はどの植物たちを仲間に加えて素敵な秋を過ごしましょうか?
プロが教える!秋の花でおしゃれなお庭を実現する方法
秋のガーデニングのポイント
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秋のガーデニングのポイントは、なんといっても色。春夏はフレッシュな色合いの花や明るい緑を楽しみましたが、秋の花は紅葉のトーン、「秋色」をベースに選びましょう。赤、黄色、オレンジ、くすみピンク、ボルドー、赤紫や青紫、ブロンズ、コッパーブラウン、モスグリーンなどがおすすめの色です。
さらに忘れてならないのは実りの秋、つまり実を鑑賞する植物。豊富な選択肢のある秋の花に加え、実ものを使うとよい演出になりますよ。
秋の花の選び方
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夏から引き続き秋まで咲き続けるペチュニア、ジニアなどの一年草、多年草からぴったりの秋色がみつかりますよ。ブロンズ色やコッパーブラウンは葉を鑑賞する植物から取り入れましょう。ヒューケラなどのカラーリーフプランツ、カレックスなどのオーナメンタルグラスがおすすめです。
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赤い実が花壇や鉢植えで存在感を増すのも秋。寄せ植えなら観賞用トウガラシを取り入れてみてください。地植えならツルウメモドキ、ヒメリンゴなど枝になる実をお庭に取り入れて鑑賞しましょう。玄関先にかぼちゃを飾ってハロウィーンを演出しても良いですね。
秋の花の寄植えの方法/花壇のレイアウトの方法
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秋の寄せ植えは、主役に秋色の花、引き立て役の小花やブロンズ色のカラーリーフ類でまとめるのが王道。例えば、10月ごろまで咲くヘリオプシスとコリウスを組み合わせれば、初秋の雰囲気を楽しめます。鉢は、ダークブラウンをチョイス。花壇の前方もこのカラートーンでまとめることができます。
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ちなみに花壇などに地植えで秋らしさを楽しむには、春夏の間から花壇の背景を準備しておくのが賢い方法。秋らしい色を引き立ててくれる背景となるのは、例えば濃い緑のコニファー類。そしてその手前に紅葉や実の楽しめる樹木を植えましょう。
花壇の中央には次に説明する、秋色の花類を植えると良いですよ。
プロが厳選!おしゃれな庭を彩る秋の花 7選
初心者でも育てやすく、簡単に秋の演出ができる花を集めてみました!
秋色が豊富で華やかさ抜群のポットマム
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ポットマムはアメリカで品種改良された鉢植えのセイヨウギクです。こんもりとたくさん咲く姿はまるで花のボール。ボリューム感たっぷりで、一鉢おいただけでもお庭を秋らしくしてくれますよ。花壇に複数植えれば見ごたえ抜群です!
植付時期/開花時期
ポットマムは苗から育てる場合は初夏に植え付けましょう。秋に買ってきた大苗をそのまま飾るのが最もお手軽な方法です。関東地方の開花時期は9月から11月です。
参考ガーデニング実例
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ポットマムは地植えもできますが、数種類を寄せておくだけでもとても見栄えのする便利な花です。例えば木箱の中にオレンジ、黄色、ワインレッドのポットマムとブロンズカラーのハボタン、そしてかぼちゃを並べるだけで、楽しい秋のガーデニングが完成します。
テラコッタポットに植えて玄関アプローチや階段に高低差をつけて飾れば、道行く人の注目を浴びそうですね!
実りの秋を演出する、鑑賞トウガラシ
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鑑賞トウガラシは夏の間からみることができますが、秋色が多いので秋の演出にぴったりです。実の形も細長いものから丸みのあるものまで様々。秋の花との寄せ植えに変化を出すのに便利な植物です。
植付時期/開花時期
鑑賞トウガラシは初夏に植え付けましょう。関東地方の実の鑑賞時期は6月から12月です。
参考ガーデニング実例
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秋の紫をテーマにした寄せ植え。オレンジと紫の実が同時になる鑑賞トウガラシに、紫色のポットマムとセロシアを合わせて。背景にはブロンズ色が美しいペニセタムを植えましょう。同じ花の組み合わせで花壇に植えても素敵ですよ。花壇の前方にポットマムを植えて、隙間にはトウガラシ。後方にはセロシアとペニセタムを配置しましょう。
秋色にもうひと色加えるなら宿根アスター
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寒色系の花も秋色の中でよい味をだします。例えば宿根アスター。晩秋まで咲く宿根アスターは花壇にも鉢植えにも向く多年草です。たくさんあつまって咲く紫やピンクの花は秋色花壇の中で差し色にしても良いし、寄せ植えの主役にしても素敵です。
植付時期/開花時期
宿根アスターは早春に植え付けて春夏の間に株を育てましょう。関東地方の開花時期は8月から11月です。
参考ガーデニング実例
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ポットマムとハボタンの組み合わせは秋の寄せ植えの無難な組み合わせ。そこに宿根アスターを加えると、一段と賑やかな雰囲気の一鉢になります。
秋色の草原が実現できる、ヘレニウム・オータムナーレ
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ヘレニウム・オータムナーレは、花壇向きの秋の花。黄色、オレンジ、赤などの花色があり、盛り上がった形の花の中心は茶色に色づくものも。名前の通り、まさに秋色の花です。背が高くなるので、花壇の中央から後方に植えましょう。
植付時期/開花時期
ヘレニウム・オータムナーレは早春に植え付けて春夏の間に株を育てましょう。関東地方の開花時期は9月から10月です。
参考ガーデニング実例
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オレンジ色のヘレニウム・オータムナーレとヘメロカリスを組み合わせた花壇。ヘメロカリスが夏の終わりに咲き終わり、その後をヘレニウムが引き継ぎます。背景にブロンズ色の葉が美しいスモークツリーやアメリカテマリシモツケ・ディアボロを植えておくと花のオレンジ色をさりげなく引き立ててくれますよ。
ふさふさの毛のような花が個性的なセロシア
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ケイトウの仲間のセロシアは、栽培が容易で初心者向け。ふさふさで細長い個性的な花は、花壇や寄せ植えの良いアクセントになります。花壇に植えるなら、群植すると印象的に。切り花やドライフラワーとしても楽しめるのも嬉しいです。
植付時期/開花時期
セロシアは初夏に苗を植え付けましょう。関東地方の開花時期は5月から11月です。
参考ガーデニング実例
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オレンジ色のポットマムや宿根アスターに合わせて50センチほどに育つ中型のセロシア・アジアンガーデンを植えると、エレガントで大人っぽい秋の寄せ植えになりますよ。セロシアは直根性なので、鉢に植える場合は深めに土が入るものがおすすめです。
夏はふっくらした緑、秋には花を楽しめるオオベンケイソウ
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耐寒性のある多肉植物のオオベンケイソウを庭に植えておくと、夏の間どんどん成長して整った緑の茂みになり小さなつぼみを長い間楽しめます。秋にピンクの小花をたくさん咲かせた姿も目をひきます。日当たりの良い乾燥気味の花壇向け。花壇の前方をシーズン中いろどってくれる、ローメンテ花材です。
植付時期/開花時期
オオベンケイソウは春夏の間に植え付けましょう。関東地方の開花時期は8月から10月です。
参考ガーデニング実例
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毎年少しずつ株が大きくなるオオベンケイソウは花壇向き。群植したり、他の秋の花やカラーリーフプランツ、オーナメンタルグラスと組み合わせて草原風の花壇にすると素敵です。花が終わった後の姿もしばらく楽しめますが、春先になったらまた新芽がでてきますので、冬前に地上の枯れた部分はカットしましょう。
長い穂をしならせて風に揺れるペニセタム
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日光をあびてきらきら光る草の穂は、秋らしさを表現するのにぴったりです。中でもペニセタムは長い穂をしならせて風に揺れる姿が印象的で、一度見たら忘れられない存在感があります。鉢植えでも、花壇の中に植えても似合います。写真はブロンズ色が美しい、ペニセタム ‘ファイヤーワークス’。
植付時期/開花時期
ペニセタムの苗は春先から夏の間に植え付けましょう。夏の終わりに穂がでている大苗を見つけたら、一回り大きな鉢に植え替えてそのまま秋の終わりまで鑑賞しても。関東地方の開花時期は7月から10月です。
参考ガーデニング実例
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ペニセタムは様々な楽しみ方のできる植物です。単独で鉢に植えて飾っても迫力がありますし、秋色の花の寄せ植えの後方に植えれば素敵な引き立て役に。花壇の中ほどに植えて秋から冬枯れの姿までずっと鑑賞しても。一年草なので、冬枯れたらおしまいです。次の年にはまた苗を取り寄せましょう。
こんなお庭にも挑戦したい!おしゃれな秋の花のガーデニング実例
おしゃれな秋のガーデンデコレーションはとても簡単!秋色と秋の素材を集めて並べましょう。
ポットマムとかぼちゃだけのコンテナガーデン
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玄関先を飾れる大きなテラコッタポットがあったら、ポットマムの大苗を一つ植えて、根元におもちゃカボチャをたくさん並べましょう。簡単なのに注目を集める一鉢になりますよ!
花なしの秋色花壇
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ヒューケラのような葉の色を鑑賞するカラーリーフプランツ、カレックスのような枯れた色を鑑賞するオーナメンタルグラス、オタフクナンテンなどの紅葉している低木があれば、花なしでも十分カラフルで秋らしいです。花がらつみがない分、管理も楽です。鉢植えでも、地植えでも実現可能です。
寄せ鉢で秋色を集める
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ガーデンセンターで買ってきた秋の苗をテラコッタ鉢に植えて玄関まわりやテラスに大小ならべると、簡単に季節を凝縮させたコーナーが作れます。秋なら、ニシキギ、コトネアスターのような紅葉と実が楽しめる低木、ポットマムやカランコエのような秋色の花を集めてみましょう。
まとめ
もう秋が来るのが待ちきれなくなってきましたね。でも、もしこれを読んでいるのが春や初夏だったら、ビッグチャンスですよ!なぜなら今すぐ秋の楽しみを庭に仕込んでおけるからです。紅葉の美しい庭木や、実のなる木を今のうちから育てて置けますよ。
コニファーの生垣などの素敵な秋花壇の背景づくり、小さな花苗を育てる過程もガーデニングの楽しみです。もし時間があったらぜひ準備しましょう。そして時間がない場合は、秋のガーデニング素材をたくさん集めて庭のよく見える場所に並べてみましょう。素敵な季節をお楽しみくださいね。