2022/08/12
【プロが解説】造作キッチンにすべきか否か。造作キッチンにする場合の注意点やおしゃれな実例もご紹介
キッチンを探し始めてさまざまなショールームをめぐっていると、システムキッチンでは希望通りにいかないことがあります。
そんなときに考えるのが、造作キッチンです。
造作キッチンは、設計士や工務店が設計したキッチンを、大工さんがつくりあげるというイメージ。
イチから設計することになるので、希望通りのキッチンをつくることが可能です。
この記事では、造作キッチンにする場合のポイントや実例サンプルをふんだんにご紹介いたします。
もしかしたら造作キッチンが我が家には合っているのかも…と、感じられているなら目を通してみてくださいね。
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生活スタイルから考えるキッチンを造作にすべきか否か
① システムキッチンのショールームをめぐっても希望のキッチンが見つからない
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造作キッチンを選ぶ理由で一番多いのは、システムキッチンのショールームをめぐったけれど、自分にぴったりのキッチンが見つからないというものではないでしょうか。
1,2センチ単位で幅を広げたいや高さを変えたい、選べる材質にイマイチしっくりこない、用意されている収納以外が欲しい…などが考えられます。
そんな場合に、オーダーキッチンをメーカーに依頼する方法もありますが、材質や価格面で折り合いがつかないこともあります。
また、リビングダイニングの建具や家具にキッチンの面材をあわせたいというときにも、造作キッチンがよいこともあるでしょう。
つまり、既製品ではなかなか希望のものが見つからないという方に、造作キッチンがおすすめです。
② キッチンに立つと腰が疲れる
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造作キッチンは、細かくサイズが指定できる点にもメリットがあります。
キッチンで洗い物をするといつも腰が痛いという方は、高さが合っていないことが多いので、自分にぴったりの高さのキッチンをつくると軽減される可能性が高くなります。
また、洗い物や作業をする高さと、フライパンを振ったり鍋の中身をかき混ぜる場所では使いやすい高さが異なります。
そのため、画像のように高さを変えて疲れないようにするなど細かなサイズ設定が可能です。
そのほか、希望のキッチンサイズがシステムキッチンの規格サイズ外のコンパクトサイズや逆に長いキッチンを希望しているなら、造作キッチンにした方がよいということが多いでしょう。
③ 細かく決めることが苦にならない
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造作キッチンはイチから作るので、システムキッチンよりも決めなくてはいけないことが多くなります。
システムキッチンは、キッチンをつくるメーカーが研究を重ねて、キッチンの材質として最適と考える材料と仕上げをそろえています。その中から選ぶことになるので、選択肢は少なめです。
一方、造作キッチンは希望すればどんな材料でもつかうことができます。言ってみれば無限にある材料から選ばなくてはいけません。
またショールームで実物を確認するということができないため、想像力も必要です。
何をつかうか、どんな収納にするか、どんな形にするか…決めること、調べなくてはいけないことが増えても苦にならない方が造作キッチンに向いています。
もしかすると選びたい材料は、水回りには向かないかもしれません。
そういったすべてを把握することは難しいので、造作キッチンを多く作っている経験豊富な信頼できる設計士や工務店に依頼できるかも造作キッチンにするかを決める重要な要素になります。これについては次の章で詳しく説明します。
キッチンを造作にする場合のポイント
① 造作キッチンをつくり慣れている設計士や工務店である
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造作キッチンをつくる上で一番大切なポイントが、頼む設計者や工務店が造作キッチンに慣れているかです。
キッチンをつくるときというのは、新築かリフォームの時になりますが、どこに頼むでしょうか?
ほとんどの場合、住宅メーカー、設計事務所、工務店のどれかだと思います。
その頼んだ先の設計者が、造作キッチンをつくり慣れているか、希望のデザインの造作キッチンをつくれるかがとても重要になります。
これを見分ける方法として、過去に設計した住宅の造作キッチンの写真や実物を見せてもらうと判断しやすくなります。
② 要望がはっきりしている
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造作キッチンをつくり慣れている設計者で、その人がデザインする家が気に入っているなら、全体の設計にあうステキな造作キッチンを提案してくれる可能性は高くなります。
くわえて、自分の要望をしっかりまとめておくことも重要なポイントです。
つかいたい設備機器はどんなものがあるか、ゴミ箱はどのように置きたいか、冷蔵庫のサイズや動線の希望、いつも作る料理からつくりやすい天板の材質や高さ、出して置きたいもの、しまっておきたいものなどの希望を整理して明確にしておきましょう。
さらにネットなどで検索して、希望に近いキッチンの写真を集めるとよりスムーズになります。
③ 天板と収納をどうするか、ダイニングとの関係性が重要
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キッチン全体のサイズや身長から出される高さなどは、ある程度自動的に決まってきます。
一方、デザイン上で大きく影響するのが、天板の材質と収納をどうするかです。
天板は人造大理石、ステンレス、木、モルタル、タイルなどがあります。
造作キッチンでよく使われるのは、ステンレスと木です。
また、収納は扉や引き出しがあるタイプにするか、オープンにするかでも印象と使いやすさが異なります。
扉をつけるなら取っ手のデザインをどうするかも見た目に大きく影響します。
さらに、ダイニングからどのように見えるかもとても重要です。
キッチンをアイランドにするのか手元を隠す立ち上がりをつくるのかも設計者とよく相談しましょう。
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来客が憧れる!こだわりがつまったおしゃれな造作キッチンインテリア実例サンプル15選
こだわり造作キッチン
ダイニング側のデザインと木材にこだわる
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こちらのキッチンはダイニング側の木材がとても美しいキッチンです。
天板のステンレスもきれいにおさめられていますね。
もしかすると、造作キッチンではなくオーダーキッチンかもしれませんが、ダイニング側から見えるデザインと素材にこだわる実例としてぜひ参考にしていただきたいです。
モールテックスでクールに仕上げる
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モルタル仕上げのキッチンは、独特のクールさがあります。
最近ブームになっているのが、モールテックスという材料です。
通常のモルタルもモールテックスもセメントをつかった左官仕上げの材料ですが、モールテックスは防水性能があり、キッチンにつかってもきれいな状態を保ちやすくなります。
モルタルのキッチンにしたいけれど、シミが気になる…という方は、検討してみてはいかがでしょうか。
家具職人に家具のように作ってもらったキッチン
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大工さんにつくってもらうという基本方法以外に、家具と同じ作り方で家具職人にキッチンをつくってもらうという方法もあります。
この方法は、家具につかう材料で、収納家具のようなデザインのキッチンをつくることができます。
リビングダイニングの家具デザインと統一したデザインを希望されている方におすすめです。
ただし、お気に入りの家具をつくる職人さんがいて、その人がキッチンも作ってくれるという条件が付きます。
また、家具の仕上げと同じ場合は、デリケートな表面になるので使い方に注意が必要になるでしょう。
好きをとことん詰め込む
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造作キッチンのサンプルを見ていると、素朴なデザインが多いのですが、写真のようなフレンチスタイルなどももちろんつくることができます。
収納や框扉にこだわりがある方は、造作キッチンでつくるというのもひとつの方法です。
ダイニング収納まで統一したキッチン
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こちらの画像はキッチンそのものはシステムキッチンのようですが、低めの収納でキッチンとダイニングスペースを囲ったサンプルです。
収納の高さがおさえられていることと、フラットなデザインでまとめられ、明るいカラーの優しい木材がつかわれているので圧迫感がありませんね。
このように、キッチンも含めて全体をデザインしたい場合に造作キッチンの良さが発揮されるでしょう。
ローコストも可能
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造作キッチンを選ぶ理由として、ローコストをあげられる方もいらっしゃいます。
天板のみオーダーして、設備機器もシンプルな低価格なものを選び、壁面に沿って小さめのI型キッチンとすれば、50万円くらいからつくることができます。
なかには、DIYでつくる人もいます。
懐かしい雰囲気の優しいキッチン
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昭和のキッチンをモダンにしたような懐かしい雰囲気の造作キッチンです。
木の優しい雰囲気でまとめられています。
こちらは木工所で木材をカットしてもらい、DIYで組み立てたのだそう。
かごや木皿は見せる収納にしているのもステキですね。
コンクリートブロックをつかったキッチン
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こちらはコンクリートブロックを積み上げて、その上に天板を置いたキッチンです。
こちらは高さ調整が少し難しいかもしれませんが、無骨なイメージでインテリアをまとめたい方にぴったりです。
必要な機器やゴミ箱をフリー収納
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こちらも昭和のイメージやリノベーションにぴったりの造作キッチンです。
ほぼすべてオープン棚でつくられています。
オープンキッチンは、よくつかう調理道具などの出し入れがしやすくなります。
変形造作キッチン
カウンターになっているキッチン
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シンプルな木天板をのせたコの字型キッチンは、ハイスツールで周囲に腰かけてつかうことができる仕様になっています。
朝食は食器を運ばずにサッと済ますこともできて時短にもなりそうなキッチンです。
畳スペースに座ってつかえるカウンター
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置き型の畳スペースに座るとキッチンの天板がちょうどよいテーブルになる高さに設計されたキッチンです。
家事をしながら子供の勉強をみてあげたり、遊ぶ様子を見たりすることのできるキッチン。
お酒を飲んだり夜食を食べたりというときにも便利そうですね。
コックピットのように動きやすいキッチン
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すべてがサッと手の届く範囲にあるコックピットのようなキッチン。
キッチンに立つのは基本的に一人という場合には、冷蔵庫から食材を出し、洗って切って調理する動線が、小さな三角形になるようにすると機能的です。
景色を妨げないキッチン
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こちらは大きな窓からの景色を優先させたキッチン。
足元は薄型の収納で軽く、窓側の天板の下は開放にして光と景色をできるだけ遮らないように作られています。
このように、なにかを実現するために造作キッチンを採用すると満足度が高くなります。
ダイニングテーブル一体造作キッチン
広々フラットテーブル
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天板からそのままダイニングテーブルへ、とても長い天板が印象的ンキッチン。
水平ラインが際立って、お部屋も広く感じる効果があります。
光の種類や量を調整でき、水平を強調できるライティングレールにもぜひ注目を。
ダイニングキッチンをコンパクトに
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ダイニングテーブルを別に置くとお部屋を広くつかえないというようなときには、画像のようにキッチンの天板とダイニングテーブルを共用する方法がおすすめです。
この時のポイントは、作業台としての高さと、ダイニングテーブルとしての高さが合わなくなるため、キッチン側の床をさげて調節するということです。
こうすることで、キッチンに立っている人と座っている人の目線もあわせやすくなりコミュニケーションもとりやすくなります。
まとめ
今回は、さまざまな造作キッチンの実例をご確認いただきました。
メーカーのシステムキッチンでは、実現できなかったり高額になってしまうような案も、造作キッチンなら実現できる可能性が高くなります。
ただし、メーカーのシステムキッチンにはある保証が、造作キッチンでは望めないということもありますので、必ず比較検討してから決定されることをおすすめします。
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