Hello Interior 思い描いた部屋に住もう

   

【プロが教える】クレマチスを使ったおしゃれなガーデンを実現する方法!支柱やフレームに誘引して好みの形に仕立てよう

橋本朝子
著者:橋本朝子 (一級建築士)

フィンランド在住。法政大学建築学科卒業。建築設計事務所、ガーデニング設計施工会社を経て独立。現在はフィンランドで個人邸宅の庭をはじめ、学校、店舗、公園など幅広い外部空間の設計を手掛ける。設計のテーマは、「毎日の暮らしがより楽しくなるガーデン」。住まいは築50年の住宅。インテリア、ガーデンともにリノベーションを重ねて家族と住む。趣味はアップサイクル。

美しい色のクレマチスが咲く庭、おしゃれなイメージで憧れます。人気のクレマチス、我が家にも取り入れてみたいと思っている方が多いかも知れません。でもいざ苗を買いに行くと、あまりにもたくさんの種類でどれを選んだらいいものやら。トレリスなどを設置する手間もあり、躊躇してしまうかも知れません。

今回はクレマチスを取り入れてお庭をおしゃれにする方法を解説します。クレマチスでおしゃれなお庭にする方法や育て方を説明したうえで、様々な実例もご紹介。この記事を読んで、クレマチスを取り入れる準備を始めましょう!

クレマチスを取り入れたおしゃれなガーデンを実現する方法

クレマチスの特徴とガーデニングのポイント

https://www.pinterest.jp/pin/39265827978097856/

つる性植物のクレマチス。多くは落葉性で春から秋の間に美しい色合いの目立つ花を咲かせます。つるはフェンスやトレリスなどに絡まりながらどんどん上にのびます。構造物に誘引することで、好きな形に育てられ、花を広い面や高い位置で楽しむことができるのがクレマチスの魅力。

花の色は青、紫、ピンク、ワインレッド、黄色、白など。形も一重や八重、星形、ベル型などがあります。一年に一回だけ咲く一季咲、春秋を中心に長く咲く四季咲きがあります。

昨年のびたつるに花芽がつく旧枝咲き、今年のびたつるに花芽がつく新枝咲き、両方がミックスした新旧枝咲きがあり、それぞれ花芽を残す剪定方法が異なります。購入前にどのタイプのクレマチスかを確認して品種に合わせた剪定をするのが、より多く花を咲かせるポイント。

地植えでも鉢植えでも!クレマチスでおしゃれなガーデンを実現する方法

地植えの場合も鉢植えの場合も、つるを這わせる構造物をまず準備しましょう。

クレマチス×地植えの場合

https://www.pinterest.jp/pin/345932815137467020/

クレマチスがおしゃれに映える場所ナンバーワンは、壁面に取り付けられたトレリス。クレマチスの花色と外壁・窓枠やトレリスの色を上手にコーディネートして印象的な風景を作りましょう。例えば白い構造物にピンクの花なら華やかなイメージに、ダークグリーンの構造物に青の花ならシックなイメージに。

https://www.pinterest.jp/pin/36943659434226380/

ガーデンアーチやパーゴラに這わせて、花を高い位置に咲かせるのもクレマチスの楽しみ方の王道。つるが絡まりやすいように、側面が格子状になっている構造がベター。

https://www.pinterest.jp/pin/345932815137467912/

クレマチスをフェンスに這わせることもできます。この方法なら一つの苗から横長のエリアに花を咲かせることができます。ある程度高さのあるフェンスにクレマチスを這わせれば目隠し効果アップも期待できます。

クレマチス×鉢植えの場合

https://www.pinterest.jp/pin/345932815137467811/

鉢植えなら、より小さなスペースでクレマチスを楽しめます。鉢に細長・逆三角形のトレリスやオベリスクなどを設置しましょう。初めてクレマチスを育てるなら、まず鉢植えから始めるのも良い方法。

クレマチスの根は直根性なので、鉢は深さのあるものが適しています。といっても、縦長の鉢だと不安定。支柱をしっかり設置するためにも、安定感あるどっしりとした鉢を選びましょう。

クレマチスの小さな苗を手に入れたら、地植えに適した品種でもまず最初は鉢植えで管理します。1~2年後に枝数が増えて苗が充実してきたら地植えにしたほうが、失敗なく地植えで育てられます。

クレマチスと合わせて使いたい!相性が良い植物・マテリアル

クレマチスと寄植えして相性が良い植物

https://www.pinterest.jp/pin/454300681168796532/

つるバラとクレマチスを同じトレリスに這わせると、異なる色形の花の豪華な共演が楽しめます。どちらも日照と多肥を好みほぼ同時期に咲くので、理想的な組み合わせ。バラとクレマチスは0.5~1メートルくらいは距離をとって植え、お互いのつるの絡み合う部分があまり増えないように誘引すると管理が楽です。

クレマチスの植栽スペースの足元には、葉の美しさを観賞できる多年草を一緒に植えておくと植栽エリアが充実して見えます。ふわっと地際をカバーするホスタやヘメロカリスなどがおすすめです。

クレマチスと相性が良い鉢・プランター

https://www.pinterest.jp/pin/524247212880671737/

クレマチスには深さのある大きめの鉢が最も適しています。素材はテラコッタポット、陶器のポットが一番。土の湿り具合を適度に保ち、急激な温度変化を防いでくれます。次いでウッドプランターがおすすめ。花色やオベリスクの色に合わせて塗装も可能、おしゃれな仕上がりにできます。

クレマチスは育てやすい?剪定のコツとは?

クレマチスは品種によって管理が違うものの、剪定方法さえおさえれば比較的育てやすい植物です。

植え場所・植え方

https://www.pinterest.jp/pin/345932815137519385/

日当たり・風通し・水はけのよい場所が基本。暑さの厳しい夏の間のみは落葉樹の木漏れ日があたるような場所が理想です。地植え、鉢植えともに、深めに植えるのがポイント。根元から2節目までを土にうめるように植え込みます。ポットから取り出す際は、根を傷めないように土はくずさずに植えます。

水やり・施肥

鉢植えは土の表面が乾いたらたっぷりと水やりします。地植えは根付くまでの間は水ぎれを起こさないよう注意しますが、根付いた後は極度に乾燥が続いた場合のみ水やりします。クレマチスは肥料をたくさん必要とします。3月、9月に有機肥料、3~6月には液肥を与えます。夏冬は肥料は施しません。

剪定

クレマチスは品種(系統)によって剪定方法が異なります。

古枝咲きの品種は昨年の枝に花芽を持っています。最初の開花後花のついた枝から2~3節下を剪定すると、さらに花が咲きます。春先は先端のみ2節のこして剪定し、去年の枝の花芽を残します。

新枝咲きの品種は今年のびた枝に花芽を持っています。最初の開花後につるを半分くらい切り戻しするとさらに花が咲きます。春先に土の表面から2~3節程度のところでふっくらした芽を残してバッサリ剪定します。

新旧枝咲きの品種は昨年の枝にも今年のびた枝にも花芽をつけます。最初の開花後花のついた枝から2~3節下を剪定すると、さらに花を咲かせます。春先にふっくらした芽を残して半分くらいに切り戻し剪定しましょう。

クレマチスの管理方法、系統別の剪定方法、剪定時期は「園芸ネット」さんに詳しく表にまとめられたページがありますので、ご参考ください。

クレマチスの栽培方法

https://www.engei.net/guide/guide.asp?ID=511

バラに合うクレマチス、常緑のクレマチス、用途に合った系統・品種の選び方はクレマチスの生産販売をする「及川フラグリーン」さんのページがおすすめです。

選び方あれこれ

https://www.wisecart.ne.jp/clematis/9.4/

プロがおすすめする定番クレマチスの品種3選

初心者なら、新枝咲きで長く花が楽しめる四季咲きの品種がおすすめ。

鉢植えでも楽しめるコンパクトなクレマチス「ラプソディ」

https://www.pinterest.jp/pin/AQaPwpkyGatKs6R678L7qcO5MexIhZPmzpepJYnx7kYx0OtbQP06oPY/

コンパクトにまとまりやすいうえに大きな花を咲かせ見ごたえのあるクレマチス。鉢植えにも向いています。ベランダ等のスモールスペースで豪華な青花を楽しめます。春と秋の四季咲き。新枝咲きで、強剪定することで新しく伸びた枝にさらに咲かせることも可能。耐寒性、耐暑性もある強健種で初心者向けです。

パーゴラにさく満開の花が楽しめるクレマチス「モンタナ ルーベンス」

https://www.pinterest.jp/pin/170292429635023962/

パーゴラやアーチを覆いつくすほどたくさん花を咲かしてみたい、そんな夢をかなえてくれるのはモンタナ・ルーベンス。旺盛にのびて4~5月ごろピンクの花を咲かせた姿はインパクト大。暑さが苦手なので、夏は半日陰になる場所が理想です。3~5年ほどすると生育が衰えますので、新しい苗に植えかえましょう。

強健な原種クレマチス「センニンソウ」

https://www.pinterest.jp/pin/482307441350778339/

日本にも自生するクレマチス。白い花は小ぶりですが、他の花の引き立て役になってくれます。花期は8~9月。強健でつるをよく伸ばします。フェンスなどに沿わせれば、花咲くフェンスに。花の後つける羽のような種も観賞できます。常緑なので、目隠しの効果も期待できます。

プロが教える!クレマチスを取り入れたおしゃれなガーデン実例12選

クレマチスを使った魅力的なお庭や、クレマチスの様々な利用法をご紹介します!

クレマチス×お庭・花壇編 6選

緑に塗装されたアーチ・フェンスに這わせればイングリッシュガーデン風に

https://www.pinterest.jp/pin/13581236369732002/

ピンクのクレマチスとダークグリーンに塗装されたガーデンアーチやウッドフェンスの組み合わせはイングリッシュガーデン風を演出するのにぴったり。美しくデザインされた木造の構造物は、花後や冬の間もお庭の素敵な背景になってくれます。

クレマチス×オベリスクは花壇のアクセントに

https://www.pinterest.jp/pin/239816748894511722/

花壇、ツゲの縁取りの中のローズガーデンやボーダーガーデンの中ほどにオベリスクを設置してクレマチスを這わせると、目をひくアクセントになります。

バードハウスをクレマチスで飾れば可愛らしい一角に

https://www.pinterest.jp/pin/8092474307772343/

クレマチスを使って、緑につつまれたバードハウスでお庭を飾ってみませんか。バードハウスの支柱に糸をはり、クレマチスを誘引するだけで簡単に実現できます。

クレマチスの足元にヘメロカリスを合わせると、色のコントラストが際立つ

https://www.pinterest.jp/pin/655484920752151073/

青系の花が多いクレマチス、黄色系の花が多いヘメロカリス。合わせて植えるとコントラストカラーが際立つ植栽になります。つる性植物の足元はやや寂しくなりがちですが、ヘメロカリスの葉がうまくカバーしてくれます。

センニンソウを擁壁から垂らせば、無機質なブロックをカバーできる

https://www.pinterest.jp/pin/32510428546232786/

常緑のクレマチスはグラウンドカバーとしても使えます。センニンソウを擁壁から垂らすように育てれば、無機質なブロックをカバーしてくれるうえに花と緑が楽しめます。

無骨な竪樋をクレマチスでカバーすれば、むしろおしゃれな空間に

https://www.pinterest.jp/pin/419397784039333464/

プラスチックや金属製の竪樋は、住宅に必要な要素とはいえあまりおしゃれではありません。でも周りに格子を設置してクレマチスを這わせれば、緑と花の柱にチェンジ。

クレマチス×玄関・アプローチ編 3選

ドアの両脇にクレマチスを飾ると家の第一印象がアップする

https://www.pinterest.jp/pin/384424518195490257/

玄関ドアの両脇に深めのテラコッタポットを左右対称に置き細長いトレリスを設置し、クレマチスを植えましょう。写真では白いクレマチスとオレンジのビオラを組み合わせ、ドアまわりを豪華に縁取っています。

玄関脇に格子を立ててクレマチスを這わせれば、目隠しスクリーンになる

https://www.pinterest.jp/pin/7881368072170769/

玄関ドアを開けると中が丸見えになって気になる、もしくはお隣の窓からの視線が気になる場合はトレリスを設置してクレマチスを這わせましょう。イメージアップしながら視線カットができます。

玄関ポーチの柱に這わせれば、ガーデンアーチのような効果がでる

https://www.pinterest.jp/pin/466474473902151765/

玄関ポーチに柱があるなら、柱にネットをとりつけてクレマチスを這わせてみましょう。屋根から少しつるが垂れている様子も素敵です。鉢や小さな植栽スペースでも花木のシンボルツリーを植えたくらいにインパクトがだせるのがクレマチスの魅力。

クレマチス×ベランダ編 3選

鉢植えとオベリスクを使えばベランダでもクレマチスを楽しめる

https://www.pinterest.jp/pin/354377064436415290/

テラコッタポットに細長いトレリスやオベリスクを設置してクレマチスを這わせれば、バルコニーでも簡単にクレマチスのある庭が実現できます。写真のようにテーマカラーを決めて花やファニチャーの色合いを統一するとおしゃれです。

トレリス付きウッドプランターなら手すり沿い、壁沿いでクレマチスを楽しめる

https://www.pinterest.jp/pin/82050024451987869/

トレリス付きプランターなら、ベランダの壁沿いにおいてクレマチスを楽しむことができます。逆に室内に向かい合うよう手すり沿いにプランターを置けば室内からクレマチスがよく見れます。

ハンギングバスケット利用ならスモールスペースでもクレマチスを楽しめる

https://www.pinterest.jp/pin/326511041734942921/

ハンギングバスケットにクレマチスを植えると、しだれる花のボールに育ってくれます。これならつるす場所さえあればどこでも楽しめます。

まとめ

つる性植物で豪華な花の楽しめるクレマチス。つるバラとはまた違った、柔らかい風情があります。洋風庭園にもナチュラルガーデンにもよく合い、大きな面に花を咲かせて楽しめます。支柱やフレームに誘引することで、好みの形に仕立てられるのも魅力。緑陰にも目隠しにもなってくれます。

まずは気軽に鉢植えからはじめて、クレマチスの魅力にはまってきたら地植えにチャレンジしても。我が家ならではの素敵なクレマチスガーデン、ぜひ今年のガーデンプロジェクトに加えてみてくださいね。