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【プロが教える】地窓でおしゃれなインテリアを実現する方法!メリット・デメリットも徹底解説

河野ゆみこ
著者:河野ゆみこ (二級建築士/インテリアコーディネーター)

nook interiors代表。一般社団法人感性ひらく空間代表理事。 住宅設備メーカーや住宅コンサルタント会社での勤務を経て独立。日常の中に非日常を感じさせる住空間づくりをコンセプトとし、住宅やオフィス・医療施設・店舗など約1200件の設計やインテリアコーディネートに携わるほか、セミナー講師、コラム執筆も行っている。

住宅に設ける窓にはさまざまな種類がありますが、中でも個性的な雰囲気を演出できる窓として静かな人気を呼んでいるのが地窓です。床に近い位置に設ける地窓は和室で見られることが多いですが、最近は洋室に取り入れられるケースも増えてきました。

オリジナリティを感じさせる見た目だけでなく、住宅に必要な機能も併せ持った地窓でおしゃれなインテリアをつくるために、インテリアづくりのポイントや地窓のメリットとデメリットをお伝えしながら、魅力的な実例についても紹介していきます。

 

来客が憧れる!地窓でおしゃれなインテリアを実現するポイント

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住宅の窓というと、バルコニーや庭に出入りできるよう大きく開口した掃き出し窓や、目の高さに設ける腰高窓が一般的です。こうした窓とは異なる地窓(ちまど)について、まずは基本的な項目を押さえておきましょう。

 

地窓とは?

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地窓とは、その名の通り地面に近い位置に設ける窓を指します。住宅内の床面に近い位置や床面と接した位置に開口します。

床面と接している点は掃き出し窓と同じですが、基本的に人が出入りするほどの高さはなく、ガラスもFIX(はめ殺し)状態になっています。住宅の外側と内側を出入りするための窓というよりは、採光や通風のほか外の風景を楽しむための窓として設けます。

地窓を利用しておしゃれなインテリアにするには、地窓のある壁面と地窓の大きさのバランスに合わせて壁面を活用することがポイントです。

地窓が小さい場合は、壁面が広く残っていますから、吊押入などの収納スペースを設けて収納量を高めながら扉のデザインなどでインテリアを楽しめます。逆に地窓が大きい場合は、シェードや障子などでしゃれた窓まわりを演出できますよ。

 

改めて地窓のメリットとデメリットを整理します

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地窓を設けるメリットのひとつは、室内に自然光を簡単に取り入れながらプライバシーを守れるということです。地窓は床面に近い位置に設けるため、窓から入る自然光が床面に反射して室内が明るくなります。同じような明るさを一般的な窓で確保しようとすると、窓サイズを大きくする必要があり、外から室内が見えやすくなるので日中でもレースカーテンなどを引いておかなければいけなくなります。

地窓は壁面の下の方に設けますから、ガラスのまま見せてもプライバシーが気になることはあまりないでしょう。

さらに地窓の上部は壁面があり、前述したように吊押入などの収納スペースを設けたり、絵や写真などを飾ってギャラリーのように活用したりすることも可能です。

対して、地窓を設けるデメリットとしては、床面に近い位置なので開閉できるガラスを採用した場合は無視や汚れなどが室内に入りやすいということが挙げられます。一般的な窓よりも設置位置が低いので、窓の開閉や掃除の際にかがむ必要があり足腰が悪い人や高齢者が扱いにくいといった点もデメリットと言えるでしょう。

メリットとデメリットを比較して、地窓のサイズや設置位置を考えることが大切です。

 

地窓をおしゃれに取り入れるポイント1.外の植栽を楽しめる位置に設ける

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地窓を和室に設ける場合、畳に座った時にちょうど目の高さに地窓からの景色が広がります。せっかく地窓を設けるなら、庭の植栽が自然と視界に入って楽しめる位置にしてみましょう。魅力的な借景の影響で室内のインテリアのおしゃれ度もアップしますよ。

地窓をおしゃれに取り入れるポイント2.設置場所に合わせたサイズで明るく開放的に

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地窓というと和室のイメージが強いかもしれませんが、冒頭でも触れたように最近はさまざまな場所に設けるケースが増えています。

玄関や廊下といった外からの自然光を取り入れにくい場所に地窓を設ける場合は、場所自体がコンパクトなので地窓も小さめサイズで十分明るさを取り込めます。リビングや和室など家族がくつろいだり来客をもてなす場所では、大きめサイズにして開放感を高めるといいでしょう。

 

地窓をおしゃれに取り入れるポイント3.FIX窓でシンプルに決める

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換気が十分取れる室内に地窓を設けるなら、外枠のサッシとガラスだけで構成されたFIX窓を選ぶのもおすすめです。外の景色がまるで絵のような雰囲気で室内から楽しめるため、シンプルながらおしゃれな雰囲気がぐんと高まるでしょう。

 

後悔したくない!失敗しがちなパターン紹介

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腰高窓や掃き出し窓よりもなじみが薄い地窓は、設置する位置を事前によく考慮しておかないと「こんなはずではなかった…」ということになりかねません。

たとえば西に面した壁面に大きめの地窓を設けると、強い西日がまぶしくて不快感を感じたり床焼けが気になったりする可能性があります。前面道路に近いリビングや和室の壁面に地窓を設置して外部からの音が気になってしまうといったケースもあります。

地窓を設けたことで後悔しないよう、室内にはどのように自然光が入るか、室内から外を見た時どこが視界に入るのか、音や防犯の問題はクリアできるか、こういった点をしっかりチェックして設置位置を決めるようにしましょう。

 

おしゃれな地窓インテリア実例20選

リビングダイニングの地窓インテリア実例4例

実例1.細い横長タイプの地窓から入る自然光が床面にやさしく広がる

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庭やバルコニーに出入りするための大きな掃き出し窓に加えて、コンパクトな横長タイプの地窓を設置。ほんのりと自然光を取り入れる形になり、やさしい表情の室内に。

 

実例2.リビング階段脇に設けた大きめサイズの地窓で開放感たっぷり

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軽やかなデザインのリビング階段の脇に、自然光をたくさん取り入れられる大きめの地窓が設置されています。吹き抜けのあるリビングダイニングの開放感をさらにアップ。

 

実例3.開閉できるコンパクトな地窓で風を感じるリビングに

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一つの壁面の上部に大きめの窓を設けると同時に地窓もセット。外からの風に吹かれながらのんびりとくつろげそうですね。

 

実例4.小さな地窓でダイニングスペースのさわやかな雰囲気がアップ

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床面から少し上がった位置に設けた地窓でダイニングスペースが明るくなっています。圧迫感が少なくなりさわやかな印象ですね。

 

和室の地窓インテリア実例4例

実例5.障子つきの地窓が琉球畳とリンクしたおしゃれな雰囲気を演出

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淡く落ち着いた内装の中に障子つきの地窓が存在感を誇ります。琉球畳と障子の桟のラインをそろえることでシャープでおしゃれな雰囲気に。

 

実例6.3段に並んだ地窓が室内にアクセントをプラス

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同じサイズの地窓を3段連ねたデザインが秀逸です。地窓をあえて3つに分けることで室内に立体感が生まれ、個性的な和室デザインを楽しめますね。

 

実例7.2方向に設けた地窓で奥行きの深さを堪能

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2つの壁面に地窓を設け、和室全体に深い奥行きを与えています。どこか懐かしさを感じる色の扉を組み合わせた吊押入と地窓の障子のバランスもいいですね。

 

実例8.茶室のにじり口を思わせるスクエア型の地窓がスタイリッシュ

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直線が強調されたデザインの和室にスクエア型の地窓は相性抜群。静かな時間が流れる茶室のような風格ある雰囲気が広がります。

 

寝室の地窓インテリア実例4例

実例9.足元の地窓から取り込んだやわらかい光に包まれてリラックス

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くつろぎの空間である寝室には明るさと落ち着きの両方をもたらすやわらかな光が必須。地窓からの自然光でゆったりとした時間が流れます。

 

実例10.ベッドのそばに地窓を設けて自然な明るさを確保

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1 つの壁面にランダムに配置した窓のひとつを地窓にした個性的な寝室。ベッドサイドから入ってくる自然光がさわやかな目覚めをもたらしてくれそうですね。

 

実例11.シンプルなFIX地窓でモダンな印象のインテリアに

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採光を主目的としたFIXタイプの地窓をベッドの足元に設けています。壁を切り取ったかのようなシンプルなデザインが魅力的です。

 

実例12.植栽が見える地窓を設けて大人の雰囲気を演出

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板塀でプライバシーが守られた安心感のある位置に大きめの地窓を設けています。室内から植栽を愛でる楽しさも味わえる極上空間。

 

トイレの地窓インテリア実例4例

実例13.玉砂利と地窓のコーディネートに風格を感じる

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高さが低めの地窓のそばに玉砂利を敷いてしっとりと落ち着いた印象のトイレ空間。室内からも室外からも楽しめる光景が魅力的です。

 

実例14.2面に配置した地窓でより明るいトイレ空間に

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コーナーを挟んで2面に地窓を設けることで、足元が暗くなりがちな便器まわりが明るくなりました。外がほど良く見えるため軽やかな雰囲気も感じさせます。

 

実例15.手洗いカウンター下からふんわりと自然光が広がる

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ワイド幅の手洗いカウンター下の一部に地窓を設置し、トイレ内の明るさを確保しています。便器との距離をゆったり取っているため室内にゆとりが感じられますね。

 

実例16.型板ガラスの地窓で視線をカットしながら採光

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地窓のガラスを型板ガラスにすることで、外からの視線をカットしながら自然光を取り入れることに成功しています。スクエア型のデザインがおしゃれ。

 

お風呂の地窓インテリア実例2例

実例17.低い視点での入浴スタイルと地窓がほどよくマッチ

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埋め込みタイプの浴槽は、視点が低くゆったりとした入浴スタイルを楽しめます。植栽を眺めながらの入浴でストレスをしっかり解消できそうですね。

 

実例18.外とのつながりを感じさせる地窓でくつろげる空間を演出

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木材で仕上げたアプローチの周囲に敷き詰められた玉砂利は、地窓の外にも続いています。地窓を設けることで浴室の内外がつながり、ゆったりくつろげる空間に。

 

玄関・廊下の地窓インテリア実例2例

実例19.地窓が来客の視線を集めるフォーカルポイントに

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暗くなりがちな玄関ホールに地窓を設けて明るさを確保。外に見える植栽と手前に置いたグリーンが、地窓上部の壁に飾られた絵とともに玄関スペースにアクセントを加え奥行気を深めています。

 

実例20.地窓から中庭を望める特別感を堪能する

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洗練されたデザインの中庭を地窓越しに眺めながら通る気分は格別。地窓の高さは歩きながら植栽が自然と視界に入る角度が計算された絶妙なサイズです。

 

まとめ

腰高窓や掃き出し窓と比べるとなじみが薄い地窓。しかし、外からの視線をほどよくカットしながら自然の光や風を取り入れられるというすぐれた機能性に加えて、その独特な存在感を上手に生かせばぐんとおしゃれなインテリアを楽しめます。

周辺環境や設置する部屋での過ごし方によって適したサイズや位置は異なりますから、メリットとデメリットを理解した上で、個性的なインテリアの一アイテムとして採用を検討してみてくださいね。

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