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      2022/03/26

【プロが教える】杉の床のお部屋をおしゃれにする方法!やわらかい木肌と木目の美しさが床材に人気

岩野愛弓
著者:岩野愛弓 (インテリアコーディネーター/宅地建物取引士)

注文住宅会社で15年以上インテリアデザインやコーディネート業務に従事。オーダーメイドな造作家具の基本デザインや自然素材を扱う住空間を得意とする。素材感や雰囲気があるもの、ディティールがしっかりと造られているもの、カタチがよいものに惹かれ、インテリアアイテムをご提案するときは国内、海外問わず情報収集しコストパフォーマンスも重視している。住まいに関するコラムライターとしても活動中。

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家づくりの素材として親しまれている杉材。日本の固有種であることから、住まいの仕上げ材としても構造下地の木材としても欠かせない素材です。室町時代には、すでに広い範囲で植林されており、昔は子供が生まれたら、家を建てるときに伐採して使えるように所有地に植林したともいわれています。

杉材の特徴はなんといっても「やわらかい木肌」と「木目の美しさ」でしょう。加工しやすいため椅子や桶などさまざまな生活道具に用いられています。国内の木材としては安定した供給があることや、特徴である柔らかさが足を疲れさせにくくするという点から、床材として採用されるケースも多いです。

自然の風合いそのものをぜひ楽しんでほしい素材ですが、「無垢材」のままで使うときの注意点などもあります。今回は、杉の床材をおしゃれに使うポイントや、素材の特徴、お手入れの仕方や杉の床材を使ったインテリア実例をたっぷりとご紹介いたします。家具や建具などのコーディネートもぜひ参考にしてください。

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プロが教える!杉の床のお部屋をおしゃれにする方法

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建築用に植林されている杉の木は、幹は意外と細く、途中の枝を切り落としながら上にまっすぐ伸びるように育てられています。切り落とされた枝の部分は「節」といわれる部分で、床材は「節」があるものとないものと大きく二種類に分かれます。

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節がない杉材で縦方向に筋が入った木目が表れているものを「正目」といって年輪などがほとんどない部分があります。正目は和室などに使われる部分でグレードの高い部位です。床材というよりは床の間などの造作材として使うことが多いでしょう。同じく節がなくても年輪などの木目がある部分は、床材としてよく使われます。

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節がある杉材は、住宅でも多く使われています。節があることが素朴な質感を感じさせるため、自然素材の質感がより強く表現されますね。

杉の床のお部屋をおしゃれにするポイント

木材の種類を統一する

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仕上げ材として使う木材の樹種を統一させると、木材をたくさん使っても木目の種類が多種にならず違和感なくまとまりのある空間になります。杉の床材を使うなら、壁の仕上げや造作材として使う木材に同じ杉を採用するとよいでしょう。

床に杉材を使うものの、他の部分は別の木材を使うというときは、塗装すると色で統一感を出すことができます。素地のままだとそれぞれの木材の色が微妙に異なるため、気になることもありますので、自然の木目を生かしてくれる自然系の塗料なら質感を失うこともありません。

素朴な風合いを生かす

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杉の床材は淡色でやさしい印象を与えてくれます。透明感のあるナチュラルさを最大限に生かすなら、主張の強い色を加えずシンプルな色使いがおすすめです。節ありの床材は、模様のように転々とする節がよいアクセントになります。淡色コーディネートの空間は、実際の面積よりも広く感じる効果がありますので、コンパクトな空間にも杉の床材はおすすめです。

床と壁の配色バランスでモダンにも和風にも

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杉の床材は、節の表情や床板の幅などにより「和」の雰囲気を感じさせるときもあります。少しモダンテイストな雰囲気にしたい場合は、「木」と「壁」の配色バランスに着目してみましょう。たとえば、「巾木」を壁と同じホワイト系にすると、モダン寄りの雰囲気になりますし、逆に床と同じ色にすると、和風寄りの雰囲気になります。完成イメージを元に「木」と「壁」の配色バランスに気を付けて計画しましょう。

杉の床と経年変化

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杉は木材の中でも生育が早く、製品になるまでの管理期間が短いこともあり比較的安価です。コストパフォーマンスが高いため住宅には多く用いられています。杉はやわらかいということを上述でも触れましたが、その分、経年変化で乾燥が進むと「やせ」といわれる現象が起こります。

「やせ」とは、乾燥などにより木材が縮むことです。床材として貼り「やせ」が起こると、貼り合わせの部分にスキマが生まれることがあります。スキマは湿度に左右されることがありますので、梅雨から夏の湿気が多い時期はスキマが小さくなったり、冬場の暖房時期になると乾燥でスキマが広がったりします。

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また、杉は経年変化により色が赤くなりがちです。日光による日焼けで赤みが強くなることもありますが、自然状態でも徐々に赤みが濃くなっていくでしょう。少しずつ色合いが変わるとはいえ、艶も増していきます。経年変化は無垢材の特徴であり魅力といえるでしょう。

さらに詳しく!杉床との相性をインテリアスタイル・建具・壁紙・家具ごとに見ていこう

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素朴な質感が魅力的な杉の床材をおしゃれにコーディネートするには、壁材や建具などどのようなインテリアを選べばよいか、種類ごとに詳しくご紹介します。

どんなインテリアスタイルと相性が良い?

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美しい年輪模様を持つ杉は、自然素材との相性が抜群です。ザラザラした素材感が特徴の珪藻土やしっとりした質感の漆喰などで、繊細な空間を演出できます。少し角が丸みを帯びた家具を置いて、和モダンや北欧スタイルもよいでしょう。薪ストーブをアクセントに取り入れるのもよいですね。

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杉の床を塗装して仕上げることもできますが、美しい木目を生かすには素地のやさしい色あいをそのまま使うのがよいでしょう。ほかの場所に木を使う場合もできるだけ同じような色合いで統一します。繊細な雰囲気でまとめたいときは、柱を丸柱にするとやさしい印象になりおすすめです。

どんな色の建具・壁紙と相性が良い?

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木製の建具なら基本的には床と同じにして統一感を出した方が、失敗を防ぐことができます。細かい部分になりますが、建具に使う突板なども同じ樹種か、似ている木目のものがおすすめです。壁はホワイト系がベスト。部分的にアクセント壁として色を変えたり、素材を変えたりすると、無難さを回避できて変化のある空間になります。

どんな家具を選ぶべき?

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杉の床には、チェリーやナラ、タモ、メープルなど淡色系の家具が似合います。節のない杉の床には、同じくあまり節のない木目の家具がよいでしょう。節のある杉の床には、少しラフな木目の家具でもなじみます。淡色で控えめな樹種が多いですから、デザインにこだわるのもおすすめです。

ソファやテーブル等大物の家具を選ぶときのポイント

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杉の床にはナチュラル系の家具との相性が抜群です。円形テーブルはほっこりした雰囲気を演出できますね。家具の角は丸みのあるものを合わせると、全体的にやさしさを感じるコーディネートになります。ソファは、ベージュ系やブラウン系などを基本として、アクセントにオレンジやワインレッド、グリーン、グレーなどもおすすめです。焼き物や鉄のオブジェなど手をかけて作られたインテリアを加えて、ギャラリーのような雰囲気にも。

カーテンを選ぶときのポイント

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杉は控えめな木材であるため、どのようなカーテンスタイルとも相性がよいです。一般的に使われている両分けのドレープカーテンなら、コットン系の生地はナチュラルテイストな雰囲気に似合います。アイアンを使った家具などを取り入れた少し男性的なお部屋の場合は、木製ブラインドでカッコイイ空間づくりができますね。

後悔したくない!気になる情報も事前に検討しておきましょう。

杉の床のデメリットとは?

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杉の床材はキズがつきやすいことがポイントです。木材の特徴として比重が軽く、それが柔らかさや温もりを感じさせてくれるメリットでもありますが、床に角のあるものを落としたり、硬めのおもちゃでたたいたりするとへこむ可能性があります。また、杉は経変変化での収縮性が大きいため、乾燥すると木が縮み床材の場合はスキマが生まれやすくなります。

とはいえ、無垢材を使う場合は杉に限らずある程度の収縮の変化があります。また、キズがつきにくい硬めの樹種だと、足に負担がかかり疲れやすいという面もありますから、自分たちの暮らし方に合うものを選択するようにしましょう。

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無垢材の場合は、水に弱い面も持っています。短時間のうちに拭き取ればそれほど影響はありませんが、こぼれた水をそのまま放置しておくと「シミ」になりやすく、拭いても取れません。掃き出し窓で雨が吹き込んだときなどは、速やかに拭き取り水分を残さないようにしましょう。シミを防ぐために、表面に無垢材用の防水効果が期待できるワックスなどを施す方法もあります。

杉の床に黒ずみが見つかったら?お手入れの方法とは?

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無塗装の杉の床は、使ううちに黒ずむことがあります。要因としては、単純に普段使いの汚れの場合もありますし、風通しが悪く湿気がこもりカビになる場合もあります。石鹸や食べものなどをこぼして放置することにより黒ずみができることも。

基本的なお手入れとしては、まずは固く絞った布で拭き取ることです。単なる汚れ程度ならこれだけでもキレイになります。しつこい汚れの黒ずみの場合は、お酢を薄めた液で拭き取る方法もあります。目立たない場所で一度試してから対処すると安心です。

カビが要因となる黒ずみは、拭き取りだけでは取れません。防カビ剤などは成分が強いためできれば避けて、サンドペーパーで削る方法を試してみましょう。自分で対処するのが不安な場合は、施工店などプロに相談することをおすすめします。

こんなケースに気をつけろ!失敗しがちなパターン紹介

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杉は柔らかい木材です。そのためペットを飼育している場合にキズが付きやすくなる可能性があります。木目の種類によってはキズが目立つことも考えられます。キズの捉え方は個人により程度が異なりますから、床の素材選びの際にはどのくらいのキズが見込まれるか事前に相談することをおすすめします。

また、汚れを防ぐために食事場所とするエリアには、タイルや塩ビシートなど別の素材を使うことも方法のひとつです。

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スタイル別杉の床のコーディネート実例10選を解説!

ここからは、杉の床材を使ったおしゃれなインテリア実例をたっぷりとご紹介します。

杉の床×北欧スタイル 3選

自然に溶け込むここちよい空間

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ワイドな窓から景観を取り込むことで、ミニマルさを感じさせない住空間です。杉の床の素朴な質感を生かして、窓回りや本棚の造作はごくシンプルにまとめています。天井の梁も細身で繊細さが魅力的な住まいですね。

ブラックがアクセントの北欧スタイル

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節のない杉の床は、スタイリッシュな空間に似合います。淡色な中にもアイアンや薪ストーブのブラックが引き締め効果となり、おしゃれな北欧スタイルになっていますね。キッチンの面材やダイニングテーブルの天板も同じカラーで統一されて薪ストーブが引き立っています。

無垢材を多用したナチュラルスタイル

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天井にも羽目板を使い、自然素材を多用した清々しい住空間です。杉の床は無塗装のままで、素足が心地よさそうですね。シャープで冷ややかな印象を与えやすいステンレス製のキッチンですが、無垢材や円形テーブル、カラフルな座面のチェアなどの効果で和らいでいます。構造体だけのキッチンがより軽やかさを演出しています。

杉の床×モダンスタイル 3選

木目のコントラストが美しいダイニング

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きりりとした木目が印象的な吉野杉の床です。白い部分と赤い部分のコントラストが個性的な表情です。キッチンの食器棚は赤みの部分に似ている少し濃いブラウン色を採用し、空間のアクセントになっています。キッチン本体とダイニングテーブルはグレーで統一。間接照明を効果的に使い、大人の雰囲気がたっぷりのダイニングまわりです。

ブラウンとの組み合わせで大人の寝室に

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ナチュラルな印象の杉の床も、濃色ブラウンとコーディネートすると大人スタイルの空間になりますね。天井や窓回りにもダークな配色をして落ち着きのある寝室になっています。

光をたっぷり取り入れるLDK

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大胆な木目が力強さを表現しているダイニング。テーブルは耳付きの一枚板でボリューム感がありますが、木目のコントラストがしっかりと主張されているためうまく調和しています。コンパクトな空間だと重くなりがちな家具ですが、天井を高く、窓を大きくしていることで、ゆったりとした配置になっています。

杉の床×和スタイル 4選

古民家スタイル×デザイナーズ家具で重厚感あるLDK

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濃色ブラウンと漆喰壁の組み合わせは、古民家スタイルではよく目にする組み合わせです。柱や梁が濃い色調でも床は無塗装の杉にすることで、重厚感と軽やかさがミックスされていますね。デザインに特徴のある家具やインテリアがおしゃれな雰囲気です。

梁型がアクセントの伝統的な和空間

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無塗装の木材と、既存の梁型とのコラボレーションが魅力的な住空間です。既存の梁型は重厚感タップリですから、リフォームで新しくした部分は無塗装でシンプルに仕上げられています。レトロを感じさせる家具との組み合わせもよいですね。

真壁づくりが重厚感あるリビング

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柱を現わす真壁づくりは、伝統的な和スタイル。和空間と杉の相性は抜群です。現代的なデザインの障子をリビングに使うことで、グッと和風の雰囲気が深まります。床や柱には節のある材料が使われており、重厚感の中にもやわらかい雰囲気を醸しています。

杉の床×アメリカンスタイル 3選

オリジナルな造作を楽しむ

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節のある床材は、お部屋全体がラフな雰囲気を持ったスタイルに似合います。壁には自分の使いやすいように棚を配置したり、天板を利用して長い作業台を配置したり、好きな場所でくつろげるように配置されていて動線も使いやすそうな空間です。

暮らしやすいカタチにフィットした住空間

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DIYの壁のように荒く仕上げた空間にも、控えめな杉の床は違和感なく溶け込んでいます。家具などの造作材も近似色で統一してまとまりのある空間です。

構造体もデザインのひとつになる

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部分的に構造体が表しになっているLDK。連続窓と梁型はラインが印象的です。壁はホワイトと木目とのコントラストが個性的ですね。杉の床と家具やキッチン天板など木部の色も統一されて、清楚な雰囲気を感じさせます。

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リフォームをする際に気をつけたいのが業者によって施工費用の幅が大きくあるということ。リショップナビは30秒で見積もり依頼ができますので、リフォームを検討する際にはまず利用して価格の目安を作りましょう。一部上場企業が運営、累計25万人以上利用というのも安心ポイント。

 

まとめ

今回は、住まいで使われることが多い杉の床材についてご紹介しました。コストパフォーマンスが高く、柔らかい杉材は自然素材で作る家では、人気が高い素材です。塗装も可能ですが、ナチュラルな質感を生かしぜひ無塗装で使ってほしい素材です。

節がある場合とない場合では、お部屋の印象もガラリと変わりますので、どちらが自分たちの理想の空間に似合うかたくさんの実例をみて参考にしてください。

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