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      2022/03/26

【プロが教える】オークの床のお部屋をおしゃれにする方法!どんなスタイルにも合わせやすいオークの実力を知る

松田ともみ
著者:松田ともみ (インテリアスタイリスト)

大学で空間デザインを学んだのち、大手ハウスメーカーで10年以上インテリアコーディネーターとして勤務。高級家具メーカーでのスタイリストを経て、現在はライターとして ”年齢を重ねても健やかで美しい暮らし” のご提案をしています。インテリアコーディネーター有資格者。季節に寄り添うワークショップやお茶会を開催しています。森の近くのマンションで、夫とのんびりふたり暮らし。

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大きな面積を占める床材は、部屋のコーディネートを考える際に印象を左右する大切なポイント。

本記事でご紹介するオーク材は、明るい黄色味で木目がはっきりとしています。汎用性が高くコーディネートしやすい床材で、ナチュラルな北欧テイストやビンテージ調のインテリアなど、様々なスタイルにも相性がよいので広く人気があります。

日本では「どんぐりの木・楢(なら)」として知られているオーク。ギリシア神話やスラヴ神話(中欧・東欧)では神の木として描かれ、オークの葉音をご神託にしたという話も。ギリシア遺跡からはオーク材の家具も発掘され、古代から人々の暮らしに欠かせない木材だったことが分かります。

しかしはっきりした木目の表情や色調が、シンプルモダン好きの方には敬遠されがちでした。長く愛されているオーク材ですが、インテリアではどのような魅力を発揮してくれるのでしょうか?

実は、家具や色・素材の組み合わせ方次第でモダンな空間に演出することもできるんです。スタイルに合わせたコーディネート方法を、実例写真を交えてご紹介いたします!

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プロが教える!オークの床のお部屋をおしゃれにする方法

オークの床でおしゃれに暮らすためのポイントは?

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オークの床と言っても、その素材の持つ表情はさまざまです。

オークはブナ科の落葉広葉樹で世界中に数百種存在すると言われ、家具だけでなくウィスキーの樽などにも古くから使われてきた親しみのある木材。学校教室の床と言えば、イメージ出来る方も多いかもしれませんね。

インテリアを考えるときは家具・カーテンとアイテム・パーツだけにフォーカスしてしまいがち。オークに限りませんが、おしゃれなインテリアを叶えるコツは「全体のバランスを整えること」です。

オークはどんなスタイルにも合わせやすい汎用性の高さが魅力です。まずはオークの特徴を知り、その魅力を生かすインテリアスタイルを考えてみましょう。

 

オークの床材は木目と経年変化の少なさが特徴

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耐久性もよく、自然の木目が美しいオーク。

製材時の裁断方法によって、現れる木目がかわります。年輪の柄がはっきり出る「板目(いため)」は、クラシック調やカントリーテイスト、あるいは北欧インテリアといったナチュルな雰囲気と合います。

まっすぐのラインが美しい「柾目(まさめ)」は、すっきりとした印象のシンプルスタイルにぴったりです。

▼板目(左)と柾目(中・右)の表情の違い

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また「虎斑(とらふ)」と呼ばれる特徴的な木目もオークによく見られます。自然が生み出す美しい紋様や節などを敢えてアクセントにすることで個性的な空間を演出することができます。

▼虎斑

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床材は塗装方法にもよりますが、日焼けやよごれ付着などの経年変化で色あせ・変色など見た目の印象が変わります。家具やラグを動かした際に色むらなどが出ることがあるため、模様替えを頻繁に行う場合はあらかじめ注意が必要です。

オークは日焼けにより色が少し濃くなることがありますが、チェリーやウォールナットに比べ変化が少なく使いやすい材料と言えます。

フローリングと言っても、無垢材・積層突板・シートなどさまざまな素材があります。またカラー塗装されたオーク材も多く、すべて同じ色や見た目ではありません。サンプルを取り寄せ、可能であればショールームなどで広範囲に敷かれた状態や施工画像を参考にしてイメージとのズレがないようにしてくださいね。

 

オークとのバランス確認!インテリアスタイル・建具・壁紙・家具との相性は?

どんなインテリアスタイルと相性がいい?

やわらかい雰囲気の北欧スタイルはオークにぴったり

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ナチュラルで明るい印象のオーク材は、優しい色調の北欧スタイルと相性抜群。パステルトーンや天然素材のファブリックとのコーディネートで、よりやわらかな空気感を作れます。

 

ビンテージ調の落ち着いたトーンとも融合します

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はっきりした木目も特徴のオーク材。ヴィンテージ家具とのコーディネートで落ち着いた印象を演出。深みのあるグリーンやブラウン・ベージュ系の布、床材よりも少し濃い木調の家具と組み合わせるとよいでしょう。

 

和モダンともコーディネートしやすい

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ライトブラウンの床は和モダンの空間にも使えます。洋室の畳コーナーなど、一部に和空間を設けるときも、あえてヒノキなど日本の素材を使わず、オークのフローリングを敷いても違和感なくなじみます。

 

扉や壁紙とのコーディネートのオススメは?

ライトブラウンや白の木調建具と明るい壁紙

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扉(建具)は床と同じオーク材など、明るい木質の扉または白い扉がオススメ。ナチュラルな雰囲気を高めてくれます。壁の色は白やあわいグレートーンなど、明るめなものを選んで。

 

くすみカラーでもバランスを取りやすい万能のオーク材

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くすんだグレーの建具もオークと抜群の相性です。オークは組み合わせの許容範囲が広く、ブラックやダークグレーと組み合わせるとよりモダンな印象になります。

 

はっきりとした色の壁紙でも重くなりすぎません

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はっきりとした濃い色の壁紙でも、オークの床材の明るさが圧迫感をやわらげ、重々しくなりません。

ナチュラルなテイストは、統一感は出しやすいのですが逆にボンヤリした雰囲気になりがちです。このようにアクセントになる強い色の壁にすることで、内装が引き締まりますね。グリーンやブルーなどの自然を感じる色を選ぶのが、落ち着いたインテリアにするコツです。

 

どんな家具を選ぶとバランスがいい?

ソファやテーブル等大物の家具を選ぶときのポイント

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もっともオススメなのは、床材と同色の家具です。ここで注意したいのが、床より濃い物を選ぶ点。床より明るい木調家具にすると、家具がぼやけてしまいアンバランスになってしまいます。

似た色で迷うときは、思い切って一段階濃いブラウンで家具の色を揃えていきましょう。

 

カーテン選択のポイントは?

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オークの持つ明るい黄色味のあるブラウンは、どのような色や素材も合わせやすく、カーテン選びも失敗が少ないでしょう。主張の強いカラーも合わせやすい床色ですが、カーテンも広い面積で視界に入るアイテム。不要な圧迫感を抑えるため、部屋全体となじみのよいものがおすすめです。

明るい柔らかな雰囲気にコーディネートするのであれば、カーテンはざっくりとした織り感のある素材でベージュやクリーム色などのナチュラルな質感を楽しめるものを選んでくださいね。

 

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あえてカラーを取り入れるときは、ラグやソファなどと同じ色を取り入れるとよいでしょう。床色と相性が良くても、色数を増やしすぎるとバラバラとした印象になりやすくなります。アイテムひとつひとつではなく部屋全体を見渡したときのイメージを持つことが大切です。

ラグを選ぶときのポイント

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ラグは全体の印象を邪魔しない色味のもの、あるいはグリーンなど自然色を取り入れるとコーディネートバランスが整います。オークの床は明るいトーンなので、刺激の強い色より優しいカラーが好相性。

 

後悔のないように!色の組み合わせパターンに気をつけて

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オークの床自体に強い主張がないため、インパクトが欲しくなるかもしれません。

カラフルな色やアイテムを組み合わせるのは間違いではありませんが、異なる色をたくさん組み合わせると不協和音が生まれやすくなります。

おしゃれな海外コーディネート写真を見ると、うまくカラーコーディネートされた実例がたくさんありますが、実際には「生活の色」がプラスされ、ごちゃごちゃとうるさく感じやすくなるので注意が必要です。

さまざまなカラーを組み合わせるのは上級テクニックが必要です。まずはベースとなる部屋全体では3色ほどに色数をおさえて、落ち着いた空間を作ることからはじめましょう。

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スタイル別オークの床のコーディネート実例9選を解説!

オークの床×ナチュラルスタイル 3選

くすんだグレーとの組み合わせで上品なナチュラルさを演出

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家具もオークの床と同様のライトブラウンですっきりとまとまったインテリアです。ホワイトのバーチカルブラインド(たて型ブラインド)から差し込む光をやわらかく受け止めて、やさしい空間になっています。

 

スモーキーグリーンで洗練された落ち着きを

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明るい木調はグリーンとの相性がとてもよく、深い緑の壁と違和感なくなじみます。ホワイトのテレビボードを用いてメリハリをつけながらも、全体的に優しい印象です。

 

トーンの異なるホワイトでやさしく明るい寝室

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朝の心地よさを感じられる明るい寝室。自然な木目の美しいオークの床は、麻や綿などの天然素材を使うことで、ナチュラルな雰囲気と調和しやすくなります。オフホワイトは柔らかさ、透き通った白は清潔感を演出するアイテムです。

 

オークの床×モダンスタイル 3選

異素材や異色を組み合わせるモダンスタイル

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明るいオークのフローリングでも、黒や異素材(石や鉄など)を組み合わせるとクールでかっこいいモダンなインテリアスタイリングにすることが可能です。グレートーンの大理石などあえて「重さ」を感じる素材を取り入れるのがポイント。

 

ブラックとのコントラストでクールスタイル

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床材以外はしっとりとしたマットブラックでしつらえた空間。しっかりと木目が現れるオークの床でも、色のコントラストをはっきりさせ、直線を強調することでモダンな雰囲気を演出できます。

 

素材感の違いでホワイトでもモダンに

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オーク材に白い家具を組み合わせるとナチュラルで素朴な印象になりがちです。同じ白でも光沢感のある鏡面素材や人工的な素材にすることで、モダンスタイルに変化します。

 

オークの床×カラースタイル 3選

プライベートスペースで思い切ったチョイスもGOOD

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プライベートスペースで、思い切った壁の色を選択してみるのはいかがでしょうか。

サーモンピンクは近年人気の高い色ですが、実際にインテリアに取り入れるのには勇気が必要ですよね。どの色とも合わせやすいオークなら、ためらいがちなトレンドカラーも取り入れやすいですよ。

 

アートでカラーを取り込む

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床・壁・天上・カーテン・家具、アイテムが増えるごとに色も加算されていきます。すべてバラバラの色で構成すると、部屋全体の統一感がなくなり落ち着きません。

オークはどんな色ともバランスを取りやすいので、全体のトーンは色数をおさえながらもアートで差し色をプラスするとワンランク上のおしゃれなインテリアが実現できます。

 

サブファニチャーでポイントカラーを差し入れる

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すこしポップなイメージがお好みなら、このようにサイドチェアやラグのポイントにビビっとな色を追加してみるといいでしょう。

明るいオークの床と相性のよいパステールトーンで全体の雰囲気をまとめながらも、はっきりとしたオレンジが効いています。

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まとめ

明るいインテリアスタイルにする際に人気のオーク材。木目の美しさや耐久性の強さだけでなく、経年変化での変色も少なく、扱いやすさも魅力のひとつです。

汎用性の高い色味はナチュラルスタイルだけでなく、モダンな空間や遊び心のあるポップな部屋にすることもできます。本記事では、家具やカーテンなどのインテリアを構成する要素とのコーディネート例を、具体的にご紹介してきました。

お好みのスタイルは見つかりましたでしょうか?

床材はインテリアの印象に大きく影響します。長く愛されるオーク材で、理想のインテリアコーディネートを叶えて、ステキな暮らしを楽しんでくださいね。

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