2022/06/24
【プロが教える】多肉植物を使ったおしゃれなガーデンを実現する方法!ローメンテナンスでモダンなお庭になる
あまり手をかけずに庭や室内で緑を楽しみたい。旅行、出張が多いけれど、水やりの回数が少なくてすむ植物はないかな……。そんな場合は、多肉植物を使ったガーデニングをご検討ください。暑さや乾燥などの厳しい環境に耐える多肉植物でおしゃれな庭を実現できますよ。
今回は多肉植物を使ったお庭の演出方法を解説。おすすめの多肉植物や実例もたくさん紹介します。きっとこの中から我が家に取り入れてみたいガーデニングスタイルが見つかりますよ!
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多肉植物を取り入れたおしゃれなガーデンを実現する方法
多肉植物の特徴とガーデニングのポイント
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植物の中で、葉や茎などに水分を多く蓄えているものを多肉植物と呼びます。身近にある植物の中ではセダム、アロエなどが多肉植物。サボテンも多肉植物ですが、ガーデニングでは他の多肉植物と分けて扱われます。どの多肉植物も、ぷっくりとした肉厚の葉で乾燥に強い種類が多いのが特徴です。
多肉植物の種類は多く、姿形、色、大きさも実に様々。ミニ観葉と呼べてしまいそうな小さなサイズのものから、背丈くらい大きなサイズのものまであります。
地植えでも鉢植えでも!多肉植物でおしゃれなガーデンを実現する方法
多肉植物は地植えでも鉢植えでも楽しむことができます。次のポイントをおさえるとおしゃれなガーデンを実現することができますよ!
多肉植物×地植えの場合
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多肉植物がメインの庭はドライガーデンと呼ばれ、モダンでスタイリッシュな庭として人気があります。ドライガーデンにする場合は多肉植物をたくさん植えすぎずインパクトの強い大小の多肉植物やサボテンをバランスよく配置。地面には自然石や化粧砂利をあしらい乾燥地帯の雰囲気を出しましょう。
多肉植物×鉢植えの場合
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多肉植物をつかった鉢植えはお庭のアクセントにぴったり。シンプルな鉢に様々な色形の多肉植物を詰め込むように植えると豪華に見えます。反対にインパクトのある一種類の多肉植物のみを植え、土の上に砂利を敷くとスタイリッシュ。同じ鉢を複数リズミカルにならべるとより強い印象を与えることができます。
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多肉植物の鉢は鉢底穴があるのが理想ですが、水やりをごく少なくする前提で鉢底穴なしの鉢に植えることも可能。ということは通常の植木鉢として作られているもの以外も多肉植物の鉢として使えます。花瓶、食器や空き缶などを利用して一味違ったガーデニングも楽しめます。
多肉植物と合わせて使いたい!相性が良い植物・マテリアル
多肉植物と寄植えして相性が良い植物
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多肉植物どうしが一番相性がよく、生育環境が似ているため管理もしやすくなります。多肉植物には様々な大きさや姿形があるので、特徴の違う多肉植物を隣通しに合わせていくと彩り豊かで変化のある植栽にすることができます。アロエ、メキシコマンネングサなどの花が咲く種類を加えるとより華やかな雰囲気に。
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乾燥に強い植物も多肉植物と合わせることができます。グラス類ならフェスツカ、南国の雰囲気をもつヤシやユッカなどの地植えにもできる観葉植物などもおすすめです。
多肉植物と相性が良い鉢
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様々な種類の鉢が多肉植物に似合います。洋風のイメージならテラコッタポット、モダンならコンクリートポットに。複数種の背の低い多肉植物ならボウル型の低い鉢に。枝垂れるタイプの多肉植物なら細長い形状の鉢にもよく似合います。
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多肉植物と相性のよいマテリアルには、自然石、砂利、砂など暑くて乾燥している地域の地面を覆っていそうな素材です。立ち枯れの木を連想させる流木も多肉植物の雰囲気によく似合います。多肉植物はテラコッタ製、セメント製、金属製などの様々なオーナメント類やデコレーション類とも相性が良いです。
多肉植物は育てやすい?育て方と剪定のコツをおさえておこう
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ローメンテナンスが売り文句の多肉植物、育てやすい種類がほとんどです。鉢植えの場合はサボテンの土で植え込みましょう。地植えの場合は真夏、真冬を避けた時期に植栽します。半日陰から日向の水はけのよい場所に培養土で植え付けましょう。
水やりは植物の成長期に土が乾いたらたっぷり与えるのが基本です。鉢底穴がない鉢植えならたっぷりは与えず、底に水がたまることのない程度の量にします。地植えの場合は降雨だけで十分ですが晴天つづきで土がカラカラなら与えます。軒下で雨がかからない場合は土の状態を見て乾燥がつづいているようなら与えます。
人気のあるセダムは地植えで冬越しできる種類もありますが、冬に氷点下になる地域では鉢植えで育て冬は室内で管理するのが無難です。センペルビブムのように耐寒性の高い種類の多肉植物は外で冬越しできますが、夏の暑さや蒸れに弱い傾向があります。夏は半日陰で涼しくなるような場所に植栽しましょう。
鉢いっぱいに育った多肉植物は、適宜枯れた部分を取り除き間引き剪定をして風通しをよくしましょう。伸びすぎてバランスが悪くなった場合、剪定によって形を整えます。剪定した枝は乾燥させてから挿し木すると再生します。
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プロがおすすめする定番多肉植物の品種3選
お庭に取り入れてみたい、定番の多肉植物をご紹介します。
気軽に多肉を始めるならスタイリッシュなアロエ・ベラ
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日本での流通が多く手軽に手に入るうえ、鉢植えでも地植えでも楽しめるアロエ・ベラ。まっすぐ伸びる肉厚の葉がスタイリッシュ。大苗になると12~3月に黄色い花を咲かせます。一種類のみ植栽してもおしゃれですが、その他の大型、小型の多肉植物と組み合わせて変化にとんだ植栽も可能。地植えなら関東以南がおすすめ。
花壇に、ロックガーデンに、鉢植えに万能のミセバヤ
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たくさんの多肉植物の中で最も花壇に合わせやすい種類の一つがベンケイソウの仲間。その中でもミセバヤはグレーがかった葉を広げながら地面を這うように伸びて、秋にピンク色の小花を咲かせます。ロックガーデンの手前、花壇の縁などに似合います。鉢植えにすると下垂します。暑さ、乾燥に強い上、耐寒性もあります。
まるで花のようなセンペルビブム(センペルビウム)
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鉢植えや小さなスペースに合うセンペルビブム。地面から花が咲いているように見えるロゼット型の葉姿が特徴です。ランナーをだして子株を増やします。様々な品種があり、葉の色合いや質感も品種によって違います。数種類のセンペルビブムを合わせると変化に富んだ魅力的な植栽に。夏の蒸れに注意が必要ですが、耐寒性があり野外で越冬します。
プロが教える!多肉植物を取り入れたおしゃれなガーデン実例12選
多肉植物で実に様々なスタイルの庭が実現できます。次の実例をご覧ください。
多肉植物×お庭・花壇編 6選
小さめの多肉植物とオーナメントの組み合わせは、庭のアクセントにぴったり
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砂利敷きのテラスや花壇の一角を多肉ガーデンにしてみましょう。小さめの多肉植物の組み合わせなら、既存の植栽の中にも違和感なく溶け込ませることができます。テラコッタの壺のようなオーナメントや自然石をあしらい、間に小型のアロエやセダム類を植え込むと変化のある面白いコーナーができます。
花が咲く多肉植物は、花壇の縁取り向き
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ミセバヤをはじめオオベンケイソウ、ポーチュラカなどの多肉の宿根草・一年草は、乾燥しがちな花壇の縁取りにぴったりです。ボーダーガーデン、テラスやウッドデッキの縁に植えれば春先からフレッシュな緑をどんどん広げます。ポーチュラカは夏中カラフルな花で、オオベンケイソウやミセバヤは秋に鮮やかなピンクで花壇を美しく縁取ります。
カラーリーフプランツの一つとして多肉植物を取り入れ、シックに演出
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葉の色に特徴のある多肉植物なら、花壇の中でカラーリーフプランツとして活躍してくれます。例えばオオベンケイソウ(セダム)・パープルエンペラーはダークパープルの葉が特徴。乾燥に強いシルバーリーフのフェスツカと組み合わせると花がさいていない時期でもシックな雰囲気を演出できます。
既存花壇の中や手前に多肉の鉢を置いて、より豊かな植栽空間に
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テラス脇の花壇にも多肉植物で変化をつけることが可能。花壇の中や手前に多肉植物をこぼれんばかりに植えこんだボウル鉢を置いてみましょう。面白い姿をした多肉植物やオーナメントを追加することで、既存の花壇がリフレッシュします。
ドライガーデンの中ほどにアロエの群生を配置し、モダンに演出
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目立つ花が咲くアロエは程よい高さでドライガーデンのよいアイキャッチになってくれます。手前には小さめのセダムやサボテンを植え、地面には砂利を敷きましょう。背景にはやや大きめのアガベやヤシの木などが似合います。規模の大きな庭にも、スモールスペースにも同様に植えることができます。
ぎっしり多肉がつまった石の隙間は、アート性抜群
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ロックガーデンや石垣の石の隙間を多肉植物で埋めれば、ローメンテナンスなうえ土の流出を防ぐことができます。マンネングサやセンペルビブムならやがて隙間いっぱいに増えて、岩肌と緑の見事なコントラストを楽しめます。
多肉植物×アプローチ編 3選
多肉ガーデンなら、最小限のメンテナンスで玄関先を美しく維持できる
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大小のアロエ、エケベリアやマンネングサをカラフルに配置した玄関先のセダムガーデン。花は咲かなくても形の面白さやカラフルさで目を引きます。最小限の水やりで常に美観を保てます。土の厚みが少なく乾燥しがちな駐車場わきなどにもおすすめです。
多肉植物のコンテナガーデンなら玄関先がモダンなイメージに
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玄関ポーチに多肉植物の鉢植えを置くと、一味違ったモダンな空間になります。多肉植物には面白い姿をしたものが多いので、ミニマルな形態のコンクリート鉢などがよく似合います。
玄関アプローチのステップの隙間に多肉植物を植えれば、よりナチュラルに
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玄関アプローチのステップが自然石やコンクリートの一枚板なら、間にセダムを植えましょう。水分の少ない環境でマット状に育ち緑を保つ、メキシコマンネングサなどがむいています。数種類のセダムを混ぜて植え、彩りを加えるとさらに素敵です。
多肉植物×ベランダ・室内編 3選
多肉植物なら少しの土の厚みで植えこめる
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少ない土と水分で緑を維持する多肉植物は、マンションのベランダやルーフガーデンの緑化にもむいています。ベランダならウッドパネルの厚み程度に防根シートで区切られた土壌を設け、小さめのセダムを植えこみましょう。小石や砂利で隙間を埋めれば地面の庭のような雰囲気をだすことができますよ。
ストロベリーポットにエケベリアを植栽して、面白い一鉢に
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ストロベリーポット×多肉植物のコンテナガーデンはマンションのベランダでもテラスでも実現可能です。一種類の多肉植物でまとめても、複数まとめても素敵な仕上がりに。乾燥しがちなストロベリーポットで、少ない水やりですみ管理も楽です。
フレーム×チキンネットでヴァーティカルガーデンに
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水やりが少なくてすむセダム類なら、壁掛けのセダムガーデンも可能。これなら必要なスペースは壁面のみです。好きな形の木のフレームに底板とチキンネットを取り付け間にミズゴケを挟めばセダムを植えこむことができますよ。ぜひ挑戦してみてください!
まとめ
多肉植物は水分を貯蔵した肉厚の葉が特徴。はっきりした形のものが多く、地植えでも鉢植えでもモダンな仕上がりになります。常に整った緑をキープしたい玄関まわりにも向いています。耐寒性のないもの、耐暑性のないものがありますので、植栽地域に合わせてチョイスしましょう。
多肉植物を使った広大なドライガーデンも素敵ですが、小さく始めるのも良い方法。鉢植えで取り入れたり、花壇やテラスの一角を多肉植物でマイナーチェンジするだけでも庭に変化がでます。ディスプレイ感覚で楽しめる多肉植物をつかって、庭を素敵にアップデートしてみませんか!
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