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シリック / Silik の人気の秘密を探る!イタリア産クラシック家具ブランドの実力とは?

ロココ調のクラシック家具によく見られる、S字にカーブを描いた優雅なカブリオールレッグ。その語源はフランスのバレエ用語である「弾む」や「跳び上がる」「山羊のジャンプ」からきており、先端部分の意匠は、有蹄動物の足先や「クロウ&ボール」という龍や獅子が珠を掴んだものまで様々。カブリオールレッグは。日本ではよく「猫脚」と呼ばれており、そのデザインの起源は中国の家具であったと言われています。

今回ご紹介するのは、そんな猫脚の家具を豊富に扱っているクラシック家具ブランドの老舗シリックです。クラシック家具と聞くと、マリー・アントワネットやポンパドール夫人などフランスのイメージが強い方も多いとは思いますが、実はイタリアは、クラシック家具の有名なブランドが数多くあります。中でもシリックは、創業60年以上のクラシック家具の老舗であり、世界のセレブや有名人などにも人気のブランドとして知られています。今回はそんなシリックの魅力について、クラシック家具の様式に触れながら探っていきたいと思います。

シリック が何故支持されるのか?インテリアのプロがその人気の秘密を紐解く

シリックとは?

戦後、経済的に困窮していたイタリアが奇跡の回復を見せ、「奇跡の経済」とまで言われた時代の1961年、イタリア北部コモ湖に近いカントゥに、シリックは創設されました。「木の街」「家具の街」とも呼ばれ、木工業が盛んに行われていたカントゥには多くの優秀な職人がおり、職人の土壌が豊かなカントゥで創業したシリックもまた、腕の良い職人を有していました。創業当時より、16世紀〜19世紀のクラシック様式を忠実に再現した家具を製造しており、バロック様式・ロココ様式・ネオクラシック(ルイ16世)様式など、彫刻や金箔、絵付けなどの細かな装飾、曲線を多用したシルエットの家具を見事に現代に再現し、高い評価を得続けてきました。

クラシック家具と聞くと、昔ながらの職人の手仕事による地道な家具製造を行なっているように感じられますが、シリックでは見た目の古典的な美しさはそのままに、技術と機能の面での改良を行なっていきました。初期のシリックでは彫刻部分が職人による手彫りで行われていましたが、現在は木の粉と樹脂のパテで成型されています。これは無垢材ではない分、木目調の仕上げなどはできませんが、無垢材に起こりやすい乾燥や湿気などによるダメージを避けることができ、ロシアやアラブ、多湿なアジアなどでもシリックの家具を使い続けられるようにと改良された結果でもあります。その他にも、ソファのクッション材に自社開発の「メモリー」クッション(羽とウレタンの複層構造)を使用することで、従来の型崩れしやすい羽毛のクッションとは違い、形が崩れすぎることなく、また身体に馴染みやすいクッションを作り出しました。

また、2000年にはコンピューターを導入したことにより、3DS画面にアイテムをリアル表示することができるようになり、邸宅や王室・領事館、またホテルなどの公共施設のコントラクト部門の要求にも対応できるシステムを確立したことで、活躍の場を広げることに成功しました。日本にはショールームや店舗の出店はありませんが、日本の著名人やセレブなどにも人気のシリックは、多くの正規輸入家具販売店による扱いがあるため、イタリア製のクラシック家具ブランドの中でも比較的手に入れやすい印象もあります。また、シリックと直接取引のあるショップでは、仕上げやファブリックなどのオーダーももちろん注文することができるようなので、好みの仕上げを妥協せずに見つけることができます。

参考:SILIK HP「COMPANY」(海外サイト)
https://www.silik.com/en/company/

参考:Ponte Classico「Silik」(シリック正規販売店)
http://dodici.shop-pro.jp/?mode=cate&cbid=2302504&csid=0&sort=p&page=8

シリックのスタイル

シリックが扱っているアイテムは、そのデザインに用いられる装飾使いや形から、3つの様式を元にしたデザインスタイルに大まかに分類することができます。16世紀〜17世紀のバロック様式を模したデザイン、18世紀頃に流行したロココ様式のデザイン、そして19世紀の新古典主義(ネオクラシック)様式、またはルイ16世様式の3つの様式を踏襲したデザインが、シリックの扱うクラシックデザインになります。

ここでは、元となった3つのクラシック家具の様式の特徴と、シリックが1997年に創設したシリックのモダンライン「 クレアツィオーニ  」を含めた4つのスタイルを見ていきましょう。

バロック様式

ポルトガル語で「歪な真珠」を語源とした16世紀〜17世紀に流行した芸術や文化の形式です。神や王の権威を象徴するような荘厳で豪華絢爛な装飾が特徴的で、よくロココ様式と比べて「男性的」と表現されることがあります。過剰なまでに装飾や彫刻が施され、アカンサスの葉や渦巻、花などのモチーフがよく使用されます。シリックのアイテムでは、テーブルや椅子などの足と足の間に「貫」と言われるものがあるアイテムや、装飾が多いもの、仕上げを金箔にしたものなどを使うとバロック風のクラシックインテリアが作りやすいです。

ロココ様式

貝殻の装飾の名称「ロカイユ」を語源とするロココ様式は、18世紀頃に流行した様式です。バロック様式の流れを汲んだロココ様式は、バロックとの共通した装飾モチーフもよく使われていますが、そのイメージはバロックと比べてよく「女性的」と表現されることがあります。ロココは、曲線を多用した耽美で官能的なラインや、カブリオールレッグ(猫脚)と言われる特徴的な脚の形、優美で繊細かつ華やかな印象で、現代でも女性に人気のスタイルです。シリックのアイテムでは、仕上げをホワイトやアイボリーのカラーのものや、猫脚の優雅なデザインのものを使うとロココ風のインテリアが作りやすいでしょう。比較的シリックのアイテムはバロックとロココの双方が多い印象となっています。

ネオクラシック(ルイ16世)様式

ネオクラシック様式は、18世紀〜19世紀頃、古代遺跡発掘から古代ギリシャやローマへの関心が高まり、バロック・ロココの反動から直線的でシンメトリーなデザインが流行しました。ロココで流行った猫脚から、真っ直ぐに伸びたスラっとした脚のスタイルが特徴的で、バロックやロココと違い装飾も控えめなスタイルとなっています。シリックでのネオクラシックスタイルのアイテムの取り扱いは少ないので、ネオクラシックインテリアを作りたい方は他ブランドのアイテムや、アンティーク家具などを組み合わせる必要があります。

CREAZIONI(クレアツィオーニ)

クレアツィオーニは、シリックのモダンラインのブランドとして1997年に設立されました。シリックの得意とするクラシックな装飾家具に、モダンなファブリックやカラーリングで仕上げることでアバンギャルドな印象のアイテムを多く取り扱うブランドとなっています。ビビッドなイエローやレッド、パープルなどの鮮やかな色や、漫画やイラストを用いたシートなど、アイコニックなアイテムを数多く扱っており、アーティスティックなテイストが好きな方におすすめのブランドです。シリックのアイテムと組み合わせて個性的なクラシックモダンスタイルのお部屋作りにもおすすめです。

シリックの評判

華やかな装飾が特徴的なシリックのアイテムですが、クラシックなデザインのアイテムというのは実際に使用してみて不便などないのでしょうか。ここでは実際にシリックのアイテムを愛用している方の感想を参考に、使用感などをチェックしてみましょう。

silikはすごく沢山の生地の中から張り地を選べるのですが、迷いに迷ってこの上品なゴールドの薔薇模様のダマスクにしました♪
金箔張りアームとの相性もピッタリだし我家にもピッタリだし嬉しいです♡(´^ิ∀^ิ`*)
ちなみに生地の品番はart 413/Bです♪

できればおそろいの金箔貼りダイニングテーブルもオーダーしたかったのですが
狭い我家には大き過ぎてあまりにもバランスが悪く。。。諦めました。。
いつか家を建てた時までのお楽しみとしておきます^^

https://rerawich.exblog.jp/7931514/

シリックのアイテムはどれも大きめのサイズ感のものばかりです。波打つような複雑な形状の装飾が邪魔にならないよう、十分なスペースを確保していないとインテリアに取り入れるのは難しいかもしれません。また搬入の際にも十分な通り道がないとお部屋に家具を入れられないなんてことも起きる可能性もあるので、購入の際にはそういった部分も注意していきたいところですね。しかしデザインは最高なので、いつか家具を一式揃えたいと考えている人は多いようです。

繊細なデザインと色使いが、毎日見ていても飽きません。

ダイニングテーブルの脚は、うっとりするくらい凝っています

かなり重厚感があるのに、重たく感じないのは、シリックだから・・・

https://ameblo.jp/lavenir63/entry-10124482182.html?frm=theme

十分なスペースさえあれば、その繊細な装飾や、豊富な仕上げのカラーで、うっとりするくらいお気に入りになるシリックのアイテム。ただゴテゴテしているのではなく、ディテールにこだわった職人の繊細な仕事ぶりもシリックの魅力ですね。

シリック が好きな方におすすめブランド

Fratelli Origgi(フラテッリ オリッジ)

1980年創業の「フラテッリ・オリッジ」は、イタリアのメーダに拠点を置くクラシック家具メーカーです。比較的歴史の若いブランドですが、高級家具の名産地として18世紀頃から多くの家具職人で栄えたメーダ発の家具ブランドとして、象嵌など細かな装飾に定評があります。また、2008年に200年以上の歴史に幕を閉じたクラシック家具の老舗ブランド「マリオ・コルチャゴ」の版権や在庫・部品・型紙などを2010年に買い取っており、世界中に多くのファンを抱えていたコルチャゴのデザインを引き継ぎました。

ロココ調家具からネオクラシック調家具を中心に、エレガントで高級感のあるクラシックスタイルの家具を取り扱っており、熟練の職人による彫刻や象嵌などの装飾や、大理石やブラヤーウッドといった高級木材を使用するなど、素材・技術・デザインの3点揃った上質なクラシックデザインの家具を取り揃えています。シリックのアイテムと比べると、ロココ・ネオクラシック調の優美で落ち着いたデザインのアイテムが多く、バロック調の絢爛豪華なデザインがお好きな方にはシリックをおすすめしますが、エレガントかつ華麗なロココ調や、落ち着いた高級感のあるネオクラシック調がお好きな方は、フラテッリ・オリッジとシリックのアイテムを合わせてのコーディネートもおすすめです。

参考:Fratelli Origgi HP(海外サイト)
http://www.fratellioriggi.it/it/home-it/index.html

Andrea Fanfani(アンドレア ファンファーニ)

イタリアの家具の名産トスカーナの古典的な建築と芸術の息づくフィレンツェにて、彫刻と金箔の装飾技術を学んだ創業者の名を冠する「アンドレア・ファンファーニ」は、1973年に創設されました。絢爛豪華なデザインを彩る金箔はファンファー二の魅力の一つで、使用されているのはK23の金箔のみ。13世紀頃の古代の装飾技法を再現した職人による手作業によって施された金箔は、美しい輝きと耐久性を持っています。

16世紀〜19世紀頃までのクラシックな家具のデザイン様式のコレクション「オペラ」と、クラシックなデザインの中にモダンな要素を取り入れた「トルナブオーニ」コレクションの2種類のコレクションがあり、シリックと、シリックのモダンラインであるクレアツィオーニとも通じるものがあります。また、キッチンカウンターやシンク、バスルーム用の家具や洗面台なども取り扱っており、美しい大理石やハードストーンなどの豊富な種類の天板、木部装飾の仕上げの豊富さなども魅力となっています。シリックがお好きな方は、ぜひ併せてチェックしておきたいブランドの一つです。

参考:Andrea Fanfani HP(海外サイト)
https://www.andreafanfani.com/index.html

プロが選ぶ!シリック の代表的なおすすめアイテムを5選

コロンとしたシルエットが可愛らしい:ADONE ART. 8872 2 seater sofa

薔薇モチーフの彫刻と流れるような曲線が、美しいADONEシリーズのソファになります。丸みのあるコロンとした佇まいが可愛らしい印象を持ちつつも、控えめで繊細な薔薇模様が大人の上品な可愛らしさを演出しており、仕上げはホワイト系でもゴールド系でもそれほどゴテゴテした印象になりにくいソファになります。ファブリックはノーマルでは、黒のアクセントラインが効いたエレガントカラー。クッションの縁には黒いフリンジ飾りがついており、印象的な表情を見せています。

落ち着いた大人の女性向けのロココスタイルにおすすめのソファですが、モダンなホワイト家具との相性も良く、クラシックソファを初めてインテリアに取り入れたい人にもコーディネートしやすいアイテムとなっています。

参考:SILIK HP「ADONE ART. 8872 2 seater sofa」(海外サイト)
https://www.silik.com/en/product/classic-adone-8872/

背もたれが印象的なソファ:DEDALO ART. 822 2 seater sofa

アカンサスの装飾を用いた甘すぎない装飾と、ボタンタフティングされた背もたれが印象的な、ダイダロスシリーズのソファです。ロココ風デザインではありますが、クールな印象のソファとなっており、仕上げのカラーはゴールドやシルバー系、ブラウン系などもおすすめです。ファブリックはタフティングを生かした、無地のもので、ブルーやグリーン、ブラックなども人気で、男性の方にも比較的取り入れやすいデザインのソファとなっています。

ロココ風インテリアにはもちろん、クールな佇まいは、ロック系やヴィジュアル系ゴシック系などのサブカル系のインテリアスタイルにもおすすめです。ガラスや金属、大理石などのイタリアンモダンテイストの家具との相性も良く、クールなモダンインテリアにアクセントとしてもおすすめです。

参考:SILIK HP「DEDALO ART. 822 2 seater sofa」(海外サイト)
https://www.silik.com/en/product/classic-dedalo-822/

可憐な花モチーフと猫脚のテーブル:ERMES ART. 8895 Rectangular table

エルメスシリーズのテーブルは、可愛らしい花をモチーフにした装飾と、細身のカブリオールレッグが可憐な雰囲気のテーブルです。繊細な曲線使いが美しく、優美で可憐なロココスタイルのリビングにおすすめのアイテムで、仕上げはゴールド系の他、ホワイト系やアイボリー系のカラーなどもおすすめです。

シリックのソファは比較的座面高が高めなので、テーブルの高さも高めとなっているので、シリックのソファ以外のソファと組み合わせる際は少し注意が必要となっています。繊細な美しさを持ったテーブルなので、空間に圧迫感を与えにくく、シリックの他のシリーズのソファとの相性も良いです。

参考:SILIK HP「ERMES ART. 8895 Rectangular table」(海外サイト)
https://www.silik.com/en/product/classic-ermes-8895/

優雅な曲線美のロココ風ミラー:VESTA ART. 714 Frame with mirror

シリックでは数多くの大きなフレームミラーを取り扱っており、こちらは壁掛けのタイプになります。比較的装飾は控えめながらも、曲線を多用した優雅なフレームが特徴的であり、ロココ様式特有の優雅さと、可愛らしさのあるデザインが魅力的です。フレームの仕上げは、ゴールド系やブラウン系よりも、ホワイト系の可愛らしいカラーの方がロココテイストな印象のお部屋にはおすすめです。

玄関や廊下、リビングや寝室などで、単独で使用することもでき、コンソールやキャビネットと組み合わせて化粧台替わりにコーディネートも可能。装飾が少なめでありながらも優雅な印象を与えるミラーなので、ロココ家具初心者の方も扱いやすく、年代物のアンティーク家具との組み合わせもしやすいです。色味を揃えればホワイトやアイボリー色のモダン家具との組み合わせも楽しめるので、ロココ家具を少しずつ買い集めたいと思った方におすすめです。

参考:SILIK HP「VESTA ART. 714 Frame with mirror」(海外サイト)
https://www.silik.com/en/product/classic-vesta-714/#prettyPhoto

花の華麗なコンソール:FRAMES AND CONSOLES ART. 121 Consolle

日本人にはあまり馴染みのない家具「コンソール」は、背面を壁にくっつけて使用する飾り台などに用いられるテーブルで、玄関や廊下、部屋の一角を演出するのに役立つアイテムです。シリックのコンソールの中でも比較的コンパクトなサイズのこのコンソールは、そのサイズ感から使い勝手も良く、花の装飾の華麗な印象がインテリアをより華やかに演出することができます。仕上げはバロックスタイルに合うゴールド系の華麗な印象のものから、淡いピンクとアイボリーの仕上げは可憐で美しいロココスタイルにマッチします。(下記画像参照)

 

天板は高級感のある大理石を使用しており、花瓶や置物など置いたり、壁面に鏡と組み合わせてコーディネートしたりと、クラシックインテリアを演出するディテールの補完に役立つアイテムとなっています。比較的取り入れやすく、バロックとロココの両方のスタイルに合わせやすいので、クラシックインテリアを作りたい方は是非取り入れてみてはいかがでしょう。

参考:SILIK HP「FRAMES AND CONSOLES ART. 121 Consolle」(海外サイト)
https://www.silik.com/en/product/classic-specchiere-consolle-121/

まとめ

シリックのアイテムは、装飾部分の仕上げの種類や、柄物やカラーが豊富なファブリックを数多くセレクトすることができ、オリジナルの愛着のあるアイテムをセミオーダーすることができます。珍しいものでは中国風の柄のファブリックも豊富で、ロココ時代に流行ったシノワズリ風の演出もできてしまいます。

伝統的で古典的なオーセンチックなアイテムでありながらも、現代のニーズに合わせて多様に対応できるのがシリックの強みの一つです。それは時代の変化と人々の生活とともに流行し様式美として定着した各時代のデザイン様式のように、シリックが作り出す古典的なようで新しい様式美なのかもしれません。

クラシックインテリアが好きな方や、クラシック家具を少しだけ取り入れてみたい方も、シリックのアイテムで自分らしい様式美を作り出してみてはいかがでしょう。

参考:SILIK HP(海外サイト)
https://www.silik.com/en/

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