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ポリフォーム / POLIFORM の人気の秘密を探る!最高峰品質のシステム収納をはじめ質の良い素材にこだわる

日本での収納の歴史を見てみると、1980年代には和箪笥や洋箪笥などの収納家具が主流でしたが、2000年代以降になると、クローゼットやウォークインクローゼットなど、収納容量の多い収納が多く見られるようになりました。そして近年では、ライフスタイルの多様性に合わせて、収納のスタイルも多種多様へと変化しており、様々な収納スタイルが登場しています。

さて、そんな時代とともに変化してきた収納スタイルですが、皆さんは現在の自宅の収納に満足できていますか?「物の隠すための収納」「物を見せるための収納」「物を使いやすくするための収納」。収納と一言に言っても、目的によって様々な収納のスタイルがありますね。

今回ご紹介するのは、イタリアのモダン家具ブランド「ポリフォーム」です。ポリフォームは、システム収納を中心としたストレージの分野で特に人気の家具ブランドで、隠す・見せる・使うの3つの収納スタイルを満たすこともできてしまう変幻自在なシステム収納家具を多く扱っています。また、世界最高峰の品質と言われるほど、商品のクオリティーの高さも評判なので、「おしゃれな収納をしたい」と考えている方や、「質の良い家具が欲しい」と考えている方など、ポリフォームの魅力を知っていただき、インテリア作りの参考にしてみてはいかがでしょう。

ポリフォーム が何故支持されるのか?インテリアのプロがその人気の秘密を紐解く

ポリフォームとは?

1942年、高級家具の名産地として名高いイタリア・ブリアンツァにて、スピッネリ家とアンザニ家によって小さな工房が誕生しました。そしてその28年後、職人たちの小さな工房に過ぎなかったその会社を、世界と渡り合うブランドにすべく、3人の男が立ち上がりました。創業者たちの第二世代である「アルベルト・スピッネリ」と彼のいとこ「アルド・スピッネリ」、そして「ジョバンニ・アンザニ」の3人は、大量生産を可能にする生産技術に投資を行い、1970年モダン家具を取り扱う家具ブランド「ポリフォーム」を設立します。

彼らが力を入れた生産技術の向上は、今日でもポリフォームの得意とするモジュラー家具の製造に非常に効果的であり、設立してまもなくシステム収納家具分野において頭角を表すことに成功します。そして1990年頃にはイタリアからヨーロッパへと市場を拡大し、ワードローブ分野に於いてヨーロッパでもトップクラスの家具ブランドの地位へと上り詰めることになります。1996年には、キッチンブランドである「バレンナ」を買収。キッチン分野への製造ラインも拡大しました。

バレンナは1950年創業のイタリアのキッチンブランドであり、長年培ってきたノウハウと技術は、ポリフォームと合併したことで、モダンでスタイリッシュなキッチン空間と、キッチンを含めた住居全体のインテリア空間をよりトータルでコーディネートすることが可能になりました。ポリフォーム(バレンナ)のキッチンは、ポリフォームの家具のテイスト同様、スタイリッシュな洗練されたイタリアンモダンデザインであり、特にキッチン収納部分はさすがポリフォームと言えるような高いクオリティーを誇り、この合併が2社にとって新たな可能性の成功となったことは間違い無いと感じられます。現在では、ストレージとともにキッチンも、ポリフォームの人気を支える重要な柱の一つと言えることでしょう。

2001年にはコントラクト部門を立ち上げ、2006年にはアームチェアとソファのコレクションを初めて発表します。2011年には「ポリフォームラボ」をオープン。このラボは、デザイン研究と商品開発を行うほか、ショールームや専用の撮影スタジオも完備した施設であり、ポリフォームの重要な拠点となっています。現在、ポリフォームはヨーロッパだけではなくアメリカやアジアなど5大陸に進出、80カ国以上の国々での取り扱いのあるイタリアを代表する家具ブランドの一つとなっています。残念ながら日本では旗艦店やオリジナルショップなどはまだなく、日本でポリフォームのアイテムを購入したい場合は、日本総代理店である「ACTUS」などから購入することができるようになっています。

参考:Poliform HP「HUMAN COMPANY」
https://www.poliform.it/en/poliform-world/a-human-company/

参考:Poliform日本総代理店ACTUS「POLIFORM」
https://www.actus-interior.com/poliform/index.html

ポリフォームのスタイル

ポリフォームの得意とするスタイルは、王道のイタリアンモダンデザインです。洗練されたスッキリとした佇まいと、一目で良質とわかる素材使いが魅力的です。メイド・イン・イタリアにこだわり、ブリアンツァにある5つの工場にて製品を製造、厳しい品質チェックを繰り返すことで卓越したクオリティーのアイテムを世界へと発信し続けています。その美しいデザインと高い品質から、ポリフォームは「華やかなライフスタイル」と「優れた品質」の代名詞とも呼ばれており、イタリアだけではなくアメリカやアジアでも人気のブランドとなっています。

落ち着いたカラーや、理性的でスタイリッシュなデザインのアイテムが多く、大人の落ち着いたモダンスタイルインテリアに良く馴染みます。特に人気の高いカテゴリーは、システム収納などのストレージ家具と、キッチン製品ですが、カッシーナやポルトローナ・フラウなど高級ブランドで活躍するフランス人デザイナー「ジャン・マリー・マソー」や、「カルロ・コロンボ」「ロドルフォ・ドルドーニ」などイタリアを代表するデザイナーなど多くのデザイナーとのコラボも成功させており、コラボによるテーブルやチェア、ソファなどのアイテムも大変魅力的なアイテムが多く、トータルでインテリアコーディネートを楽しむこともできます。

ポリフォームの評判

日本でのポリフォームの取り扱いは総代理店であるACTUSや一部輸入家具を扱うショップなどからも購入することができますが、その知名度はカッシーナなど他の高級イタリアンモダン家具ブランドに比べるとまだまだ低い印象です。ここでは実際にポリフォームのアイテムを使用している方のコメントを参考に、その魅力をもう少し詳しく探ってみたいと思います。

絶対手放せないダイニングテーブル。 思い入れの強いダイニングテーブルは大理石。 やっとこの石目に会えた。 そう思わせてくれた家の中でいちばんのお気に入り。

https://roomclip.jp/photo/Bohm

ユーザーの方が使用されているのは、ジャン・マリー・マソーが2011年に発表した「ハワードテーブル」(上画像参照)。フレームはウッド素材、天板はウッドまたは大理石から選択できるシャープな印象のダイニングテーブルで、斜めの薄い脚と薄い天板がシンプルながらスタイリッシュな佇まいを持っています。

ポリフォームの魅力を語る上でよく耳にするのは、その高い品質とイタリアンモダンの華やかなデザインですが、もう一つ注目して見ていきたいのが、「質の良い素材」についてです。ソファやチェアに用いられる皮革は最高品質なのはもちろん、レザーに使用されるオイルにまで、こだわります。また、ガラス素材はすべて強度の高い強化安全ガラスを使用し、キッチンカウンターには強度の高い高圧積層を使用するなど、品質面でのこだわりも妥協しません。

木部などの塗装に使われる安全に拘った塗料は豊富なカラーバリエーションを用意しており、ソファなどの張地も、ファブリックやレザーなど種類は豊富。ポリフォームのテーブルやストレージの天板に用いられる大理石も、艶あり・艶なしの表面の選択から、カラーは6種類の天然大理石から選択できるなど、そのバリエーションの豊富さは、ポリフォームのアイテムをよりオリジナリティ溢れるアイテムへと昇華します。また、大理石は全て天然のものを使用しているので、その表面の模様は一つ一つの製品ごとに違い、同じデザインと素材の組み合わせであっても、その大理石の柄は唯一無二になります。

ポリフォームのアイテムには、自由度の高いシステム家具・豊富なバリエーション・個性的で良質な素材の3つが揃っているので、「お気に入りの家具」「自分だけの家具」を探している方には特におすすめのブランドと言えます。

ポリフォーム が好きな方におすすめブランド

Minotti(ミノッティ)

イタリアのモダン家具ブランド「ミノッティ」は、1948年に誕生した職人の工房からその歴史は始まります。二代目である創業者の息子たちの手によって、国際市場で活躍するモダン家具ブランドへと成長を遂げた変遷は、ポリフォームと通じるものがあります。デザインは王道のイタリアンモダンスタイルで、洗練された上品な美しさを持った佇まいのアイテムは、ポリフォームのアイテムとも相性も抜群。ミノッティが特に得意とするのは、ソファやアームチェアといったアップホルスター家具で、ストレージ家具を得意とするミノッティとコーディネートもしやすいので、ポリフォームがお好きな方にはおすすめのブランドとなっています。

参考:Minotti JAPAN HP
https://minotti.jp/

Molteni&C

モルテーニは、1934年創業のイタリアンモダン家具ブランドの老舗で、ポリフォーム同様、特にシステム収納家具などのストレージ家具を得意とするブランドです。世界最高峰の技術を持ったハイブランドとして高い人気を誇り、日本にも旗艦店を構えるなど日本国内での流通も盛んです。ロドルフォ・ドルドーニやパトリシア・ウルキオラなどの著名なデザイナーとのコラボレーションや、巨匠ジオ・ポンティの復刻コレクションは、一度は目にしておきたい名作揃いで、収納家具以外のアイテムにも注目したいブランドです。また、「Dada」というキッチンブランドをグループ傘下に納めており、おしゃれなキッチンをお探しの方は、モルテーニとともにチェックしておきたいブランドとなっています。

参考:Molteni&C HP
https://www.molteni.it/jp/

プロが選ぶ!ポリフォーム の代表的なおすすめアイテムを5選

自由度の高い収納システム:CODE

ポリフォームの「コード」シリーズは、壁面システム収納とサイドボードを含めたストレージシリーズとなっており、リビング空間はもちろん、ダイニングやベッドルームにも取り入れやすい自由度の高いカスタマイズの豊富さが魅力です。ポリフォームの得意とするシステム収納は、上品でスッキリとしたデザインと、利便性の高い収納機能が両立されており、コードシリーズのシステムユニットにはオープンな棚、引き出し、ガラスの扉など「見せる収納」「隠す収納」の両方をバランス良く取り入れることができます。

また、脚付きストレージや吊り下げ収納など、床面とのバランスも取りやすく、部屋に重厚感を出したい場合や、逆に空間を広く見せたい場合など幅広いニーズにも対応でき、インテリアシーンを選ばずに取り入れやすい収納シリーズとなっています。デザインはシンプルでシャープでありながら、質の良い素材感を上手に活用することで、シックなインテリアスタイルから、ミニマルなモダンスタイルにもおすすめです。同シリーズにはサイドボード(下画像参照)もあるので、壁面収納と揃えてのコーディネートや、単体でも取り入れることができます。

参考:Poliform HP「CODE」(海外サイト)
https://www.poliform.it/en/products/code/

美しいウォークインクローゼットを作る:LEXINGTON

ジャン・マリー・マソーとポリフォームの共同によってデザインされたレキシントンは、2021年発表されたばかりのワードローブシステムです。天井と床に突っ張る支柱をベースにした収納システムは、窮屈な印象になりがちなウォークインクローゼットをスッキリとした見た目に仕上げつつも、高い機能性を備えた収納システムとなっています。棚・ハンギングレール・引き出し・LEDライト搭載の棚などのユニットを支柱に取り付けることで、壁面に依存しない自在な配置を実現したことで、ファッションブランドのショップのような棚による開放的な間仕切りも可能となっています。

上画像では同じくワードローブシステムの「センツァフィーネ」のガラス扉のクローゼットと合わせてコーディネートされていますが、人気のセンツァフィーネと組み合わせて、よりドラマチックなウォークインクローゼット作りも可能であることがわかります。納戸を作り替えたいと考えている方や、寝室にカッコ良くて容量のある収納を作りたいと考えている方におすすめのアイテムです。

参考:Poliform HP「LEXINGTON」(海外サイト)
https://www.poliform.it/en/products/lexington/

空間に調和するテーブル:HENRY

エマニュエル・ガリーナによってデザインされたヘンリーテーブルは、スッキリとした脚と、薄いフレームと天板で構成されたミニマルなデザインのダイニングテーブルです。脚とフレームが一体となった調和の取れた佇まいと、角の丸い天板によって、刺々しさや荒々しさの一切ないまとまりの良さは、モダンスタイルからナチュラルスタイルのインテリアまで、幅広いテイストに取り入れやすいマイルドな印象のテーブルとなっています。

天板はガラス・大理石・エクステンション機能をつけられるウッド素材の3種類から選ぶことができ、特にポリフォームの天然大理石を使用した大胆な表情の大理石の天板は、ダイニングに個性を取り入れたい場合におすすめの素材です。フレームと天板が薄く、軽快で気持ちの良いスタイルをしているので、スッキリとした印象のダイニングルームを作りたい方などにおすすめのアイテムとなっています。

参考:Poliform HP「HENRY」(海外サイト)
https://www.poliform.it/en/products/tavolo-henry/

足元が印象的なテーブル:KENSINGTON

半円形の足と足を貫で繋げたような個性的な脚の形が特徴のケンジントンテーブルは、ジャン・マリー・マソーによって2018年に発表されたダイニングテーブルです。まるで彫刻作品のような印象的な脚元が目を惹く、存在感のあるケンジントンは、吹き抜けのリビングダインングのような大きな空間におすすめのテーブルです。天板の形は長方形と丸型の2種類があり、ウッド・ガラス・大理石の素材から選択することができます。

よく見ると天板は4つのパーツから構成されており、ウッド素材や大理石など模様のある素材の場合、抽象絵画のような個性的な天板の表情を楽しむことができます。脚元は金属素材によって薄くしっかりと作られており、重厚感のある安定したデザインが空間を引き締めてくれます。部屋が広くて余白が気になる場合や、しっかりとした個性で目を惹くテーブルを探している方などにおすすめのアイテムです。

参考:Poliform HP「KENSINGTON」(海外サイト)
https://www.poliform.it/en/products/kensington/

惚れ惚れするバックシャン:BB

コンパッソ・ドーロ賞をはじめ、数々の受賞歴のあるスイス出身のデザイナー「リッカルド・ブルメル」と「マッテオ・ボルギ」が共同でデザインした個性的なデザインのBBダイニングチェア。「BB」の名前の由来は、デザイナー二人の名前の頭文字から。発泡ポリウレタンの内部構造をレザーの外骨格によって覆った、素材使いの面白いチェアは、チェア全体を覆う美しいレザーの艶と丁寧なステッチが、チェアの個性的なフォルムに上品さと凛とした気高さを演出します。

レザースーツを纏ったマンガの登場人物のような印象的なバックスタイルは、気高さと危うげな魅力を感じさせる個性的な佇まいをしています。ダインングチェアのほか、低めのラウンジタイプもシリーズラインナップにありますが、スッキリとした佇まいのダイングチェアタイプの後ろ姿が大変美しくおすすめのアイテムとなっています。美しさと個性を持ったBBチェアは、ダインングルームにはもちろん、寝室や書斎などにもおすすめしたいアイテムです。

参考:Poliform HP「BB」(海外サイト)
https://www.poliform.it/en/products/sedia-bb/

まとめ

ポリフォームのアイテムは、どこか上品さや美しさを感じさせる、上質な佇まいをしています。それは、目に見えてわかるデザインの良さだけではなく、厳しい品質チェックによって生み出される本物のモノ作りや、質の良い素材へのこだわりなど、ポリフォームの製造に対する真摯な姿勢があるからこそかもしれません。

デザイナーによるおしゃれな家具や、空間すら作り出してしまう収納など、クオリティーの高い美しいポリフォームのアイテムを取り入れて、上質でおしゃれなインテリア作りにぜひ挑戦してみてください。

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