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バクスター/baxter の人気の秘密を探る。レザーに対するブレない熱い姿勢を持つ新興イタリアブランドの実力

鞄に革靴、革ジャンにレザーソファ。一番身近に感じるものではランドセルなどが、革を使用して作れたものとして親しみがあるかもしれません。私たち人類と革素材の関係は紀元前から始まっており、動物を狩猟し食べた後に残った皮を、人類は古くから有効活用していたのが現代にも残り続けているのです。

「皮」と「革」の違いは、「皮」が加工前の状態に対し、「革」は「鞣し(なめし)」といわれる加工を行なった後の状態を指します。皮の状態のままでは腐ったり、硬くなったりしてしまうものを、鞣し加工を行うことで腐らず、柔らかで、製品を作る素材として使用できる状態にしてるわけですね。こうして改めてレザー素材に注目してみると、その加工工程や技法、歴史には大変奥深いものを感じます。

今回ご紹介するのは、そんなレザー素材に情熱を注ぐ家具ブランド「バクスター」です。イタリアの高級家具ブランドとして知られ、特にレザーソファなどで有名なブランドです。今回はそんなバクスターの魅力や、レザーへの情熱を中心に、その魅力を探っていきたいと思います。レザー素材が大好きな方や、かっこいいソファをお探しの方など、ぜひインテリア作りの参考にしてみてください。

バクスターが何故支持されるのか?インテリアのプロがその人気の秘密を紐解く

バクスターとは?

1990年に創業したバクスターは、家具の名産地としても有名なイタリアのブリアンツァ地方に位置するコモ県ルラーゴ・デルバに拠点を置く、イタリアの高級家具ブランドです。その特徴はなんといっても上質なレザーを使用したソファや椅子などの家具。バクスターといえば、レザーソファの存在が際立って世界的にも評価の高いブランドとして知られています。

そんなバクスターの設立には、創業者である「ルイージ・ベステッティ」の、レザー素材への熱い情熱が深く関わっています。古くから伝えられてきた伝統的な「なめしの技法」を用いた美しいレザー素材に魅了されたベステッティ氏が、当時、鞄や靴の素材として用いられていた上質なレザー素材を使った家具を作ることを目的として、バクスターは立ち上げられました。

元々、ベステッティ氏は1969年に「Living Divani」という家具ブランドを立ち上げており、彼の兄弟も家具店を経営しているなど、家具業界に身を置く人物でもありました。ベステッティ氏の甥にあたる「パオロ・ベステッティ」は、父親の家具会社を手伝う若者でしたが、叔父であるルイージ氏に誘われ、彼同様レザーの魅力に魅了されると、叔父とともにバクスターを創業します。創業から数年ほどでルイージ氏から経営を引き継ぎ、現在はCEOとなっており、創業から30年以上が経過した現在でも変わらずレザー素材に対するバクスターのこだわりを守り続けています。

日本への進出は2014年。2016年には東京都青山にバクスターのショールームをオープンしています。地下一階に作られたこのショールームは、完全予約制となっており、日本のユーザーの好みに合わせたカラーコーディネートや、上質なレザー素材を使用したソファなど実際に目にして触れることができますので、興味のある方はぜひ訪れてみてはいかがでしょう。

参考:Baxter HP(海外サイト)
https://www.baxter.it/en

参考:Baxter JAPAN HP
https://baxter-japan.jp/

バクスターのスタイル

バクスターのアイテムは、なんといってもソファをはじめとしたレザーを使用したアイテムが魅力的です。厳選された牡牛の皮が、熟練のタンナー(なめし職人)の手によって革に加工され、レザー素材として家具に用いられます。レザーの種類も豊富に扱っており、なめし方や加工の仕方の違いによる、質感や光沢などの特色の他、多彩なカラーや柄物のレザーなども扱っており、いかにバクスターがレザーにこだわっているのかが一目でわかるバリエーションの豊富さも特徴的です。近年ではアウトドアコレクションも発表しており、屋外での使用に対応した、水の出入りがしやすい革繊維を拡大したレザーを使用するなど、レザーに対する情熱が強いブランドです。

バクスターのデザインは、得意とするレザーの良さを引き出したデザインとなっています。ソファのデザインはクラシックなテイストを感じますが、モダンの要素も取り入れたデザインとなっており、上品で上質なモダンスタイルといったところ。また、ソファやチェア以外のアイテムでは、金属素材やコンリート・大理石などの石材、木材、樹脂、ガラスなど異なる素材同士の組み合わせや、単一の素材を用いたモダンなデザインのアイテムも多く扱っており、ブランド全体の印象としてはクラシックモダンデザインのコーディネートに取り入れやすい印象となっています。

イタリアのデザイナー「パオラ・ナヴォーネ」や「ピエロ・リッソーニ」などの著名なデザイナーとのコラボレーションも行なっており、素材の品質や触り心地の良さに加え、デザイン性の高さも魅力的なブランドです。

バクスターの評判

バクスターといえばイタリアの高級家具ブランドとして知られており、特にレザーソファのブランドとして有名です。残念ながら日本の所有者の方の口コミを見つけることができませんでしたが、イタリアのサイトでは「ポルトローナ・フラウに並ぶ」というコメントも見受けられました。また、インテリアコーディネーターや家具業界に身を置くプロの方からも評価が高く、そのレザーの触り心地や座り心地の良さなどが多く語られています。

ここでは、バクスターのソファを体験した方の感想を元に、その魅力にもう少し迫ってみたいと思います。

昔ながらの職人技でなめしたレザーのソファーは独特の美しさと肌触りがあり、包み込まれるようにフィットする座り心地です!

https://ameblo.jp/hayato-furumura/entry-12214814488.html

石がデザインモチーフとのことで、

一見すると、
硬めの座り心地なのかな

と思いましたが、座ってみると、

思いのほかソフトに優しく受け止めてくれます。

硬く見えるのは、
レザーがとても綺麗に張りこまれているから
でしょう。

素晴らしい技術力です!

https://ameblo.jp/eriflower/entry-12703620745.html

バクスターのレザーは、北欧産の牡牛の皮を、イタリアの熟練のタンナーによって、伝統的ななめし加工が施され上質な革へと変化します。バクスターのソファを体感した方は共通して、その柔らかさや座り心地の良さなどを口にしており、素材の魅力を身体で感じることのできるソファです。かなり高額なソファになるので、手を出しづらいと感じる方や、汚してしまいそうで躊躇している方が多いのも事実ですが、そのデザインの良さや、質の良いレザーに魅力を感じている方も多いようです。

また、ソファとしても丈夫な作りになっており、長い間手入れしながら使用していけるのもレザーソファならではの魅力の一つです。バクスターでは、レザーの種類によってそれぞれお手入れに使用するためのケア用品のボックスセットが販売されており、レザーへのこだわりがアフターケアアイテムにも遺憾なく発揮されています。レザー好きの方や、上質で上品なソファを探している方など、バクスターのソファを体感してみてはいかがでしょう。

バクスターが好きな方におすすめブランド

Poltrona Frau(ポルトローナ フラウ)

レザー素材に強いこだわりがあるブランドがお好きならば、1912年創業のイタリアの老舗高級ブランド「ポルトローナ・フラウ」もおすすめのブランドです。かつてはイタリア王室の御用達のブランドでもあり、アルファロメオなどのイタリアの高級自動車の内装にも採用されているなど、イタリアのトップブランドとしてイタリア家具業界を牽引し続けています。

「ペレ・フラウ」という、ポルトローナ・フラウ特有の12種類のレザーコレクションは、イタリアトップクラスのタンナーによって、なめし加工・染色が行われており、コレクションごとに個性をもったレザーは、人間工学に基づいた快適な座り心地のチェアやソファに使用されています。デザインは「チェスター」などのクラシックデザインのものから、世界的に活躍する著名なデザイナーによるモダンデザインなものまで扱っており、特に人気なのはソファやチェアなどの家具です。レザーに対する強いこだわりと高い品質、家具業界でもトップクラスのブランド力を誇るポルトローナ・フラウのアイテムは、バクスターと合わせて見ておきたいブランドの一つです。

参考:Poltrona Frau HP(海外サイト)
https://www.poltronafrau.com/en

▼ポルトローナ フラウについてさらに詳しく

「ポルトローナ・フラウ」といえば、トップクラスの家具ブランドとして、その存在を知っている方も多いことでしょう。 フェラーリなどの高級イタリア車...

GERVASONI(ジェルバゾーニ)

1882年から続くイタリアの老舗家具ブランド「ジェルバゾーニ」は、ミラノサローネに第一回から参加を続けている数少ないブランドの一つです。パオラ・ナヴォーネをはじめとした著名なデザイナーとのコラボによる、洗練されたイタリアンモダンデザインのアイテムを多く扱っており、アバンギャルドとはいかないまでも、目を惹くデザイン性の高いアイテムが魅力的です。

ジェルバゾーニもまた、素材にこだわるブランドの一つでもあり、天然素材や人工素材、古くからの伝統的な素材と現代技術によって生み出された新素材など、異なる素材を組み合わせたアイテムを扱っているのが特徴的です。実は、バクスターもレザー以外の異素材を組み合わせたアイテムを多く扱っているので、ジェルバゾーニのアイテムとの相性も良い印象です。ジャルバゾーニは、ファブリックや麻やラタン、竹、木材、金属、コンクリート、砂岩など、豊富な素材使いが特徴的なブランドで、レザー素材に強みをもつバクスターやポルトローナ・フラウとはまた違った素材へのアプローチが2つのブランドとも調和することでしょう。

バクスターとは、ナヴォーネ氏のデザインしたアイテムを多く扱っている共通点もあるので、彼女の洗練されたデザインの中に柔らかな優雅さを持ったデザインがお好きな方も、バクスターと合わせてチェックしておきたいブランドと言えます。

参考: GERVASONI JAPAN
https://gervasoni.jp/

プロが選ぶ!バクスターの代表的なおすすめアイテムを5選

バクスターを象徴するソファ:CHESTER MOON

2009年にパオラ・ナヴォーネによってデザインされた「チェスタームーン」は、バクスターのアイコン的存在のソファです。イギリスの伝統的なソファ「チェスターフィールド」を思わせる、ボタン留によるダイヤモンドタフティングが、シート・背もたれ・アーム・側面・背後に至る全てに手作業で施された印象的な佇まいをしており、クラシカルなデザインでありながらモダンな表情は、バクスターのデザインを物語っています。

印象的な存在感を持つチェスタームーンは、リビングの主演として大人数掛けを中心に配置したり、一人掛けのアームチェアやスツールタイプをメインのソファの側に配置して、ドラマチックな助演者として生かすこともできます。クラシックな見た目ですが、バクスターの豊富なレザーのバリエーションを利用すれば、インテリアシーンを選ばずに取り入れることもできます。

参考:Baxter HP「CHESTER MOON」(海外サイト)
https://www.baxter.it/en/product/chester-moon-0

柔らかな触り心地と座り心地:BUDAPEST SOFT

2009年に発表された「ブダペストソフトソファ」は、パオラ・ナヴォーネが2003年にはじめてバクスターのためにデザインしたソファ「ブダペストソファ」(下画像参照)の新しいバリエーションの一つです。ブダペストソファのコレクションは、表面の柔らかなレザーと、ガチョウのフェザーとウレタンフォームのシートクッションによる、柔らかい座り心地が特徴のモジュールタイプの自由な組み合わせのできるソファとなっています。

通常のブタペストはフレーム部分のレザーは硬く、きっちりとしたステッチや折りをしているため、かっちりとした雰囲気を持っていますが、ブダペストソフトはフレームのレザーにもソフトレザーを使用し、縁が立ち上がるような縫い方をすることで、カジュアルで柔らかな印象が強くなっています。シンプルでモダンなデザインでありながら、バクスターならではの柔らかなレザーの質感を満喫できるソファなので、リビングでくつろぎの時間を過ごしたい方におすすめのソファとなっています。

参考:Baxter HP「BUDAPEST SOFT」(海外サイト)
https://www.baxter.it/en/product/budapest-soft

クラシックデザインとレザーが味わい深いソファ:ALFRED

1997年に「マルコ・ミリシッチ」によってデザインされた、クラシックなデザインのレザーソファ。重厚感のある落ち着いた佇まいと、アームから背もたれにかけての優雅な曲線と、良質なレザーの質感が魅力的なソファです。ソファと同色のボタン装飾がアームの前面に施されたタイプと、ボタンなしのタイプがあるので、無骨でクールな印象のレザーソファがお好きな方や、上品なヴィンテージスタイルがお好きな方などにもおすすめです。

100年使用することができる高い耐久性があると言われており、初期のバクスターを物語るレザーへの愛と品質を感じることができます。クラシックスタイルのレザーソファは、現代でも根強い人気を誇るデザインなので、上質なクラシックスタイルのレザーソファを探している方に特におすすめのソファとなっています。一見硬そうに見えるレザーは、柔らかい手触りとしっとりとした質感を持っており、レザーに特化したバクスターの情熱を、触れる度に感じることができるでしょう。

参考:Baxter HP「ALFRED」(海外サイト)
https://www.baxter.it/en/product/alfred

かわいいフサフサのチェア:NEPAL

パオラ・ナヴォーネによって2011年にデザインされた、なんとも可愛らしい見た目のネパールチェア。通常の4本脚タイプとロッキングチェアタイプの脚があり、フサフサの長いモンゴリアンレザーがインパクトのある存在感を持っています。ブルー・ホワイト・キャメルの3色のみの展開となっていますが、そのアイコニックな存在感は、インテリアのアクセントとして部屋の片隅に置いておくだけ、ほっこりした気分になります。

パーソナルチェアとしてリビングに配置したり、寝室に持ち込んだり、玄関やウォークインクローゼットなどに取り入れたりと、多くのシーンで活躍することでしょう。毛足の長いフサフサとした毛は、少しチリチリとしてプードルのような印象もあり、家具というよりペットのような愛着を覚えてしまいそうです。お部屋に華やかさを追加させたい時や、インパクトのあるチェアを探している方など、ぜひ取り入れて見てはいかがでしょう。

参考:Baxter HP「NEPAL」(海外サイト)
https://www.baxter.it/en/product/ninfea-night-table

革製の衝立:MANTICE

2017年に「ピエトロ・ルッソ」によってデザインされた、レザーパネルのスクリーンです。4枚もしくは6枚のパネルをジグザクに開いた形をしており、金属製のフレームと上質なレザーが調和した、モダンなスクリーンとなっています。レザースクリーンのベースは合板なのでしっかりとした作りになっており、インテリアのアクセントから間仕切りとしても使用することができます。

レザーは1種類もしくは3種類のレザーで張り分けをすることができ、レザーの魅力をより楽しむこともできます。また、ハンガーラックやミラーの付属したタイプもあるので、ワンルームに着替えのスペースを作ったり、寝室の間仕切りとしておしゃれに使用することもでき、おしゃれで目を惹くアイテムながら実用的でもある、おすすめのアイテムです。(下画像参照)

参考:Baxter HP「MANTICE」(海外サイト)
https://www.baxter.it/en/product/mantice

まとめ

バクスターは創業からまだ30年ほどのまだまだ若い家具ブランドです。しかしながら、レザーに対するブレない熱い姿勢によって、インテリア業界からすでに一目置かれるほどの存在感を持っています。一つの素材にこれ程特化した家具ブランドはめずらしく、しかしながらレザーを愛する真摯な姿勢には、愛おしさを感じてしまうほどです。

バクスターのアイテムには、ソファやチェアだけではなく、テーブルや収納にまでレザーを取り入れたアイテムもあります。しかし、レザー一辺倒ではなく、大理石や金属などの他の素材使いもできることが、トップブランドとして世界で愛されている所以なのかもしれません。

レザーへの愛が強くて、見ているこちらまでレザーが大好きになってしまうブランド、バクスター。同じくレザー愛に溢れた方や、上質なレザーを体験してみたい方など、ぜひバクスターのアイテムを取り入れて見てはいかがでしょう。

参考:Baxter HP(海外サイト)
https://www.baxter.it/en

参考:Baxter JAPAN HP
https://baxter-japan.jp/

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