Hello Interior 思い描いた部屋に住もう

   

ドリアデ/driade の人気の秘密を探る。アバンギャルドな家具ブランド、デザインは魂を揺さぶる

アバンギャルド。普段生活しているとあまり聞かない響きの言葉ですが、芸術分野などではたまに耳にしますね。意味は「前衛的」。語源はフランス語の軍事用語で「前衛部隊」からきており、言葉のイメージ通り、既存概念に対する挑戦的なアプローチをしたデザインや芸術を示すときなどに使われたりします。

今回ご紹介するのは、インテリア界のアバンギャルドブランド「ドリアデ」。設立当初から、既存のデザインに挑戦的な姿勢を見せ、世界各国の一流デザイナーや気鋭のデザイナーとの数多くのコラボレーションを成功させてきたイタリアの高級家具ブランドです。ドラマのシーンやヴェネチア映画祭のディナー会場などでも採用される、アバンギャルドな家具ブランド、ドリアデの魅力について、その魅力を探っていきたいと思います。

「普通のインテリアじゃつまらない」「もっとインテリアを個性的にレベルアップさせたい」と思っている方、ぜひインテリア作りの参考にしてみてください。

ドリアデ が何故支持されるのか?インテリアのプロがその人気の秘密を紐解く

ドリアデとは?

1968年、イタリア・ミラノの南東部にあるピアチェンツァにて、ドリアデは3人の創業者の手によって設立されました。経営者である「エンリコ・アストリ」、彼の妹「アントニア・アストリ」がデザインを担当し、エンリコ氏の妻である「アデライデ・アチェルビ」が広報とPRを担う家族経営の会社は、同年に開催されたミラノサローネにて、「Driade1」というコンテナシステムによって鮮烈なデビューを果たしました。

ドリアデの歴史は、デザイナーとドリアデとのコラボによる歩みを辿るのと同じです。ドリアデは、創業まもなくの初期の頃から、イタリアの著名なデザイナーとのコラボを成功せさています。生涯で8回もコンパッソ・ドーロ賞を受賞した巨匠「ロドルフォ・ボネット」や、イタリアを代表する名デザイナー「エンツォ・マーリ」、空間演出や芸術性が高くアーティストとしても知られるデザイナー「ナンダ・ヴィーゴ」、ヨーロッパやアメリカで活躍したイタリアの女性デザイナー「レラ・ヴィッネリ」など、名だたるメンバーの作品を世に送り出しました。また、1979年にはマーリ氏がデザインした「デルフィナチェア」(下画像参照)が、ドリアデで初めてコンパッソ・ドーロ賞を受賞しました。

1982年には「アレッサンドロ・メンディーニ」や「アキーレ・カスティリオーニ」といったイタリアの偉大なデザイナーたちとのコラボを開始。1984年には、ドリアデのアイテムを数多くデザインすることになる、フランスのデザイナー「フィリップ・スタルク」とのパートナーシップが開始されました。80年代以降になると、スタルク氏をはじめ、スペインの建築家「オスカル・タスケッツ」やイギリスの「デイビット・チッパーフィールド」、イスラエル出身のデザイナー「ロン・アラッド」や日本の「伊東豊雄」「妹島和世」など、イタリアだけに留まらず、世界中のデザイナーとのコラボを行うようになり、国際化が進みます。

1988年、花瓶やセンターピースなどのインテリア装飾コレクション「The Art of Objects」が誕生。1991年には食器などのテーブルウェアを扱ったコレクション「The Art of the Table」が誕生します。これらインテリア小物に分類されるコレクションにおいても、著名なデザイナーとのコラボによるドリアデの個性は反映されており、2008年には「ファビオ・ノヴェンブレ」とのアート・オブ・オブジェクトでのコラボが実現。2010年にはドリアデのアイコン的存在である「Nemo」を発表します。(下画像参照)

世界各国の多くのデザイナーとのコラボを成功させ、1979年、2001年、2008年と製品がコンパッソ・ドーロ賞を受賞するなど順調に見えていたドリアデでしたが、2012年に倒産の危機に直面することとなります。翌年、イタリア・クリエーショングループによって買収されることによりブランドは存続。その後、立て直したドリアデは、2018年には50周年を迎えました。2019年にノヴェンブレ氏を新たなアートディレクターに迎えたことにより、より挑戦的にこれからもインテリア業界のアバンギャルドブランドとして世界で活躍していくことが期待されます。

そんなドリアデは、経営の面では困難な時期はありましたが、一貫して一流のデザイナーとのコラボレーションを続け、その独創的な世界観を守り続けているブランドと言えます。日本では名古屋・札幌・富山・岐阜にてドリアデジャパンによるショップ展開が行われているほか、輸入家具のネットショップが一部アイテムを取り扱っているのが現状となっており、入手困難ではありませんが、やや手に入れにくい印象となっているので、今後の動向に期待したいところです。

参考:Driade HP「company」(海外サイト)
https://www.driade.com/en/company

参考:ドリアデジャパン
https://driade.jp/

ドリアデのスタイル

ドリアデのスタイルは、アバンギャルド(前衛的)と言われることが多く、実際人の顔を模したアームチェア「Nemo」をはじめとしたアイコニックなアイテムを数多く扱っているブランドとなっています。これまでコラボレーションを行なってきたデザイナーは50人以上もおり、その誰もが一流と言われる功績またはデザインセンスを持ち合わせた人物ばかりです。刺激的でアーティスティックなデザインから、シンプルでいながら独創的なデザインなど、装飾的な派手さだけではなく、シンプルなのに印象的なアイテムもあるため、アイテムによっては取り入れやすいものも多くあります。

チェアやテーブル、ストレージ、ランプやベッドなどの屋内家具のインドアコレクションと、屋外で使用できるチェアやテーブルなどを揃えたアウトドアコレクション。そして、食器などのテーブルウェアを扱ったコレクションと、花瓶などの室内装飾を扱うコレクションの4つのカテゴリーのコレクションを扱っており、そのどれもがデザイナーによる個性的なデザインとなっています。インテリアにちょっと個性を出したい時など、一点から取り入れることができる独立性があり、尚且つ一点でも個性が十分発揮されるアイテムが多いので、個性的なインテリア好きさんにはもちろん、インテリアにワンポイント個性を付け加えたい時などにもおすすめのブランドと言えます。小さなカトラリーやセンターピースなど、取り入れやすいアイテムから手を出してみても良いでしょう。

Driade Nemo Chair

https://www.pinterest.jp/pin/21392166955016371/

ドリアデの評判

ドリアデのアイテムといえば、アート作品のような個性的なものが多く、その見た目から、家具としての使用感に不安を感じる人もいるのではないでしょうか。ここでは実際に使用されている方の感想を参考に、その使用感についても探っていきたいと思います。

最近購入したドリアデの樹脂製椅子
屋外用に買ったのだけれど
座り心地が良く、とりあえずリビングに

https://ressources.jp/458/

「ソフトエッグ」チェアは、フィリップ・スタルクによってデザインされた、屋外でも使用できるアームチェアです。一体成形による低重量と、人体工学に基づいた快適な座り心地、グラスファイバーを加えたポリプロピレンを使用した丈夫なチェアとなっており、紫外線に強く、またスタッキング機能を備えた、屋内外での使用を可能としたチェアです。見た目は卵のような包み込むような柔らかいフォルムですが、座り心地や使いやすさ、丈夫さなど家具に求められる要素を満たしており、ドリアデのアイテムが見た目だけのものではないことがわかります。

今回失敗したのが、色。アイボリーとグレーは良かったんだけど、1脚だけ頼んだオレンジ。

ショップのページの商品写真の中の色を見て選んだつもりだったんだけど、どうも見ていたのは現在販売されたないカラーなのか、思ったのと違う色が届いた。

科学博物館で見たのはホワイトとグレーとイエローしかなかったので、多少の色の想像違いは覚悟していたけど、それ以前のミスだった。はは。

でも、アイボリーとグレーが良い感じだし、座り心地はさすがに良い。

ちょっと座面が高いけど、良い買い物したと思っている。

あとは、この巨大な商品と商品箱を入居までどう保管するかだ。大問題!

屋内外で共用できる上に、海外ブランドのアイテムであるため、ドリアデの椅子の座面がやや高いと感じる日本人ユーザーは多いようです。背の低めの方や、女性・お子様などの使用を想定している場合は、一度座って高さを確認することをおすすめします。カラーバリエーションが豊富なので、海外の通販サイトで購入する場合や、輸入ネットショップなどを利用される時は、色間違えなどがないよう注意も必要なようです。また、解体や組み立てのできないアイテムがほとんどなので、梱包が大きく、搬入や保管などが大変といった声もあるため、新居のために早めに購入した場合などは保管場所の確保も必要になってきます。

デザインやカラー、使い勝手の部分ではドリアデのアイテムは、充分に満足できるものとなっていますが、日本での購入のしにくさや、配送・梱包など、アイテムを導入する際のハードルがやや気になる方もいるかもしれませんね。

ドリアデ が好きな方におすすめブランド

CASAMANIA(カーサマニア)

1984年にイタリアで設立された「カーサマニア」は、ドリアデ同様アバンギャルドなデザインのアイテムを多く扱うブランドとして知られています。ファビオ・ノヴェンブレによってデザインされた、パントンチェアをオマージュしたフォルムに性別の概念を家具に持ち込んだチェア「Him&Her」など、独特なフォルムを持ったモダン家具を数多く取り扱っており、金属やプラスチックといった素材使いを得意としたブランドです。チェアやテーブルなどはもちろん、シェルフやシステム収納家具なども個性的なデザインのアイテムが充実しています。

ポンピドゥーセンターやハンブルクの美術館などの多くの美術館にも採用されており、国際的にも高い評価を得ているブランドです。ドリアデ同様、一流のデザイナーから新進気鋭のデザイナーなど、多くのデザイナーとの挑戦的なコラボレーションを行い、インテリア業界のアバンギャルドスタイルをドリアデと共に牽引しています。アバンギャルドでモダンな雰囲気のインテリアが好きな方は、ドリアデと一緒にチェックしておきたいおすすめのブランドです。

CASAMANIA HP(海外サイト)
https://www.casamania.it/

moooi(モーイ)

2001年にマルセル・ワンダースとキャスパー・フィッサスによって設立された「モーイ」は、大胆かつ個性的なアイテムを数多く取り扱うオランダのブランドです。比較的若いブランドでありながら、独特の世界観を作り出すアバンギャルドな家具ブランドとして人気のブランドとなっています。印象としては、ドリアデやカーサマニアがモダン&アバンギャルドなのに対し、モーイはクラシックな要素を取り入れたアバンギャルドといった、ロマンチックな佇まいの雰囲気が感じられます。

チェアやテーブルなどの家具ももちろん魅力的なのですが、ドリアデのアイテムと合わせてアバンギャルドなインテリアを存分に楽しみたい方には、モーイの照明器具やカーペットが特におすすめです。アバンギャルドなデザインのアイテムの楽しみ方には、ワンポイントとして取り入れるほか、自身の好きなアイテムを集めて、部屋全体にメッセージ性を与えたオリジナルの空間を作る楽しみ方もあります。ドリアデ、カーサマニア、モーイなどの個性的なアイテムを取り揃えた家具ブランドでは、自分自身の「好き」と向き合ったアイテム選びが重要となってきますので、ぜひ一度チェックしてみてください。

参考:moooi JAPAN HP
https://moooi.co.jp/

▼moooi についてさらに詳しく

インテリア関連のブランドは国内にも海外にも多く存在しますが、世界的に有名なブランドとなるとグッと数が少なくなります。 そんな中、2001年設立...

プロが選ぶ!ドリアデ の代表的なおすすめアイテムを5選

ミニマルだけどキュートなチェア:TOY

1999年に発表されたフィリップ・スタルクデザインの「トイチェア」。その名の通り、おもちゃのような可愛らしい見た目をしたプラスチック製のチェアとなっています。一見、直線で構成された単純な椅子に見えますが、座面と背もたれ部分は、座ると身体にフィットするようにカーブを描いており、プラスチックという素材を使いながらも座り心地の良いチェアとなっています。座面には水抜き用の穴が空いており、屋外での使用も可能。ポリプロピレンによる一体成形は、まとまりのある見た目と丈夫さ、手入れのしやすさも魅力の一つとなります。

カラーは現在、イエロー・カーネーション・ホワイト・ライトグレー・ブラックの5色で、落ち着いた淡い色味のラインナップでインテリアに馴染みやすくなっています。過去にはビビッドなオレンジやレッド、イエローもありましたが、現在は販売していないので、カラフルインテリアがお好きな方は中古市場をチェックしてみてください。おもちゃのような見た目に反し、座り心地の良さとスタッキング機能で人気のトイは、ポップなインテリアや子供部屋などにもおすすめのアイテムです。

参考:Driade HP「TOY」(海外サイト)
https://www.driade.com/en/indoor/seating/toy-small-armchair-white-d29864a379002.html

可憐な金属の椅子:MISS LACY

スタルク氏によって2007年にデザインされたステンレススチール製の「ミスレイシー」は、金属製のチェアとは思えぬ可憐でエレガントな佇まいのチェアです。バロックレースの模した草花柄にステンレスをくり抜いたシェルは、職人の手によって丁寧に磨き上げられ、つんっと澄ました可憐なお嬢さんのような美しさを持っています。カラーはステンレスカラーとブロンズカラーの2色があり、鏡面仕上げの金属色ですが、ギラついた下品さがないので、クラシックスタイルからモダンスタイルまで、幅広いインテリアスタイルに上品に馴染みます。

見た目から、華やかさと品の良さが感じられるミスレイシーは、ダイニングルームや玄関・廊下、書斎の一角などに一脚置いておくだけでも華のある存在です。陽の入る窓際や、スポットライトの光を当てることで、美しいレース模様の影を楽しむことができます。エレガントなインテリアや、ラグジュアリーなモダンスタイルなど、インテリア空間を華やかに美しく彩りたい方にもおすすめのアイテムです。

参考:Driade HP「MISS LACY」(海外サイト)
https://www.driade.com/en/indoor/seating/miss-lacy-chair-steel-d08301a431a95.html

スタイリッシュな網模様:MERIDIANA

フランスのデザイナー「クルストフ・ピレ」によって、2004年にデザインされた人気の「メリディアナ」チェアシリーズ。クロームメッキスチール製の4本脚のベースに、丈夫なポリカーボネート製のシェルを組み合わせたスタイリッシュなチェアです。ダイヤモンドからインスピレーションを得てデザインされたメリディアは、独特な網模様とポリカーボネート素材によって、ダイヤモンドのように光を反射します。

メリディアナシリーズは、通常の4本脚のベースのサイドチェアの他、アームチェアやスツール、キャスタータイプやハイチェアタイプなど様々なバリエーションがあるため、ダイニングやバーカウンター、リビング、書斎など幅広いシーンで取り入れることができます。イームズ夫妻のワイヤーチェアや、ベルトロイヤ氏のダイヤモンドチェアなど、同じ網模様の美しいチェアを組み合わせてのコーディネートもおすすめです。無機質なクールさがあるので、スタイリッシュなモダンインテリアに取り入れてみてはいかがでしょう。

参考:Driade HP「MERIDIANA」(海外サイト)
https://www.driade.com/en/indoor/seating/meridiana-chair-transparent-black-d22311a158b04.html

美しさと奇妙さの両方を兼ね揃えたテーブル:DIDYMOS

ドリアデの創業者の一人でもあるデザイナー、アントニア・アストリによってデザインされた「ディディモス」テーブル。大理石の天板と、天然石に似た美しさを持つ新素材クリスタルプラントを使用した、滑らかなフォルムのベースが印象的なテーブルです。その脚元はマーメイドドレスの裾のような優雅な佇まいにも、奇妙な形のキノコの柄にも見え、美と奇の絶妙なバランスが目を惹きつける存在感を放っています。

カラーは、ブラックとホワイトの2色、大きさも2サイズから選ぶことができます。組み合わせるチェアのデザインによってインテリアに与える印象が変わる二面性のあるテーブルで、ミスレイシーのような綺麗なチェアと組み合わせれば優雅な佇まいのテーブルに。ネモチェアのような独特の雰囲気を持ったチェアと組み合わせれば、ディディモスも不思議な佇まいのテーブルに感じられます。一本脚のスッキリとした円形テーブルをお探しの方や、ちょっと変わったテーブルをお探しの方など、ぜひ試してみてはいかがでしょう。

参考:Driade HP「DIDYMOS」(海外サイト)
https://www.driade.com/en/indoor/tables-and-coffee-tables/didymos-table-black-d61045v342091.html

3つの素材が調和した傑作テーブル:FRATE

1973年に発表されてから、長い間作られ続けているエンツォ・マーリの傑作「フラーテ」テーブル。木材・ガラス・鉄の異なる3つの素材を使用した、極限までシンプルでありながら素材の調和の取れたテーブルです。細くシャープな金属製の脚に、テーブルの中心を走るブナ材の貫、透明度の高いガラスの天板が、その構造を露わにしているにもかかわらず、スッキリとした収まりの良さを感じる佇まいが印象的で、空間に重さを感じさせない爽快感を与えます。

インダストリアルインテリアなどの無骨な印象になりがちなスタイルにも、軽快で抜け感のある印象を取り入れることができ、スッキリとしたスマートな印象はミニマルモダンスタイルにもマッチします。サイズのバリエーションが豊富であり、ローテーブルタイプもあるので、ダイニングルームや書斎、リビングなどにも取り入れることができます。スッキリとしたテーブルなので、同じく脚の細いチェアとのコーディネートはもちろん、反対に目立たせたいアイテムとの組み合わせなどもおすすめです。

参考:Driade HP「FRATE」(海外サイト)
https://www.driade.com/en/indoor/frate-table-trasparente-nero-naturale-d41972i345b08.html

まとめ

アバンギャルドな家具ブランドとして有名なドリアデ。見た目がド派手な、攻めたデザインが多いのかと思えば、そこには一流デザイナーによるデザイン哲学が存在し、見た目の奇抜さだけではなく、コンセプトや素材、思考など、様々なアバンギャルドを体現したアイテムが多いことが感じられました。

好き嫌いが別れる奇抜なデザインは、大衆受けはしませんが、一握りの人の魂を揺さぶるような強いメッセージ性があります。今のインテリアスタイルに変化を求めている方や、もっと個性的なインテリアライフを楽しみたい方など、自分自身の「好き」と向き合ったインテリア作りに、ドリアデのアイテムを取り入れてみてはいかがでしょう。

参考:Driade HP(海外サイト)
https://www.driade.com/en/

Hello Interior LETTER

インテリアのヒントがメールで届く!!